ノートルダム女学院高等学校は、京都市左京区の豊かな自然に囲まれたカトリックの女子高校です。銀閣寺や南禅寺といった歴史的文化遺産が身近にあり、落ち着いた環境で学ぶことができます。1952年の創立以来、「徳と知」をモットーに、知性と品格を兼ね備えた女性の育成を目指してきました。
この学校の大きな魅力は、一人ひとりの可能性を最大限に引き出すためのきめ細やかな教育です。少人数制のクラスで先生との距離が近く、対話を重視した授業が展開されています。また、ノートルダム女学院高等学校ならではのグローバル教育や探究学習も充実しており、これからの社会で必要とされる力を着実に育むことができます。
この記事では、そんなノートルダム女学院高等学校について、偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを詳しくご紹介します。歴史と伝統を受け継ぎながらも、未来を見据えた新しい学びに取り組むこの学校の魅力を、ぜひ感じ取ってください。
ノートルダム女学院高等学校の基本情報
ノートルダム女学院高等学校の偏差値・難易度・併願校
ノートルダム女学院高等学校の偏差値はコースによって異なりますが、54から60程度です。 京都府内の私立女子校の中では、比較的高い学力レベルが求められる学校の一つと言えるでしょう。
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普通科STE@M探究コース: 60
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普通科グローバル英語コース: 54
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普通科プレップ総合コース: 54
同じくらいの偏差値の高校としては、京都産業大学附属高等学校、京都聖母学院高等学校、京都橘高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、コースや入試方式によって異なりますが、主要5教科の評価がおおむね4以上であることが一つの基準となるでしょう。
ノートルダム女学院高等学校を第一志望とする受験生の主な併願校としては、京都外大西高等学校、平安女学院高等学校、京都文教高等学校などが考えられます。自分の学力や希望する進路に合わせて、慎重に併願校を選ぶことが大切です。
ノートルダム女学院高等学校に設置されている学科・コース
ノートルダム女学院高等学校では、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応えるために、特色ある3つのコースを設置しています。
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STE@M探究コース
科学的な思考を土台に、自ら設定したテーマをとことん探究するコースです。大学や企業と連携した授業も多く、知的好奇心旺盛で、主体的に学ぶ意欲のある生徒におすすめです。
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グローバル英語コース
高い英語力と、多様な文化を理解し共感するグローバルマインドを育むコースです。ネイティブ教員による授業や海外研修が充実しており、将来、世界を舞台に活躍したい生徒に最適です。
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プレップ総合コース
対話や体験を重視した学びを通して、コミュニケーション能力や思考力を伸ばすコースです。部活動や自分の好きなことと勉強を両立させながら、幅広い分野への進学を目指す生徒におすすめです。
ノートルダム女学院高等学校の特色・校風
ノートルダム女学院高等学校は、「カトリック精神に基づく教育」「落ち着いた雰囲気」「グローバル」といったキーワードで表される校風を持つ学校です。
口コミを見ると、「校則は他の高校に比べると厳しい」という声が多いようです。 特に服装や髪型に関する規定が細かく定められているとの意見が見られます。スマートフォンの使用に関しても、校内では制限があるようです。一方で、その分、生徒たちは落ち着いていて真面目な雰囲気があり、安心して学校生活が送れるというポジティブな意見もあります。
宿題の量はコースによって差があるようですが、日々の学習習慣を身につけるための課題が適切に出される傾向にあります。アルバイトは原則として禁止されています。制服は、青いリボンが特徴的なブレザースタイルで、「可愛い」と在校生や卒業生からの評判は良いようです。 2026年度から土曜授業はなくなる予定です。
ノートルダム女学院高等学校の部活動・イベント
部活動
ノートルダム女学院高等学校の部活動は、文化部・体育会系ともに充実しており、多くの生徒が熱心に活動しています。
特に有名なのが、1952年の創立当初から続く伝統ある「オーケストラクラブ」です。 校内行事での演奏はもちろん、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールのような大きなホールで定期演奏会を開催するなど、本格的な活動を行っています。 楽器経験を活かせる「オーケストラクラブ推薦入試」という制度も設けられています。
他にも、コーラス部やハンドクラフト部などの文化部、バスケットボール部やテニス部などの体育会系クラブが活発に活動しています。
イベント
年間を通して多彩な学校行事が開催され、生徒たちの学校生活を彩っています。
6月のスポーツデー、9月の文化祭、10月の体育祭は特に大きな盛り上がりを見せます。 文化祭は一般にも公開される日があり、各クラスやクラブが趣向を凝らした展示や発表を行います。
また、カトリックの学校ならではの行事も多く、4月の黙想会や12月の「ノートルダムクリスマス」、キャンドルサービスなどは、心を落ち着けて自分や他者と向き合う大切な機会となっています。
研修旅行も充実しており、高校1年生の3月にはプレップ総合コースが沖縄へ、グローバル英語コースは3ヶ月の留学へ出発するなど、貴重な体験ができます。
ノートルダム女学院高等学校の進学実績
ノートルダム女学院高等学校は、生徒一人ひとりの希望進路を実現するための手厚いサポート体制が整っており、国公立大学や難関私立大学へも多くの合格者を輩出しています。
最新の進学実績を見ると、国公立大学では、京都大学、大阪大学、神戸大学などの難関大学への合格者が出ています。私立大学では、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)に合わせて28名の合格者を出しています。 その他、上智大学や東京理科大学といった難関私立大学にも合格実績があります。
また、カトリック系大学や女子大学への指定校推薦枠が豊富であることも大きな特長です。放課後や夏休みなどの長期休暇中には、進学補習や講習が数多く開講され、生徒たちの学力向上を力強くバックアップしています。
ノートルダム女学院高等学校の特長・アピールポイント
ノートルダム女学院高等学校には、他校にはない独自の魅力がたくさんあります。
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「徳と知」を育むカトリック教育: 創立以来の教育理念に基づき、知識だけでなく、他者を思いやる心や社会に貢献する姿勢を育みます。
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少人数制できめ細やかな指導: 先生と生徒の距離が近く、一人ひとりの個性や学習状況に合わせた丁寧な指導が受けられます。
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世界に広がるグローバルネットワーク: 世界37カ国に広がるノートルダムの姉妹校との交流プログラムが充実しており、国際感覚を養う機会に恵まれています。
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最先端のICT環境: 全生徒にタブレット端末が貸与され、授業や探究活動で効果的に活用されています。
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伝統あるオーケストラクラブ: 創立当初から続くオーケストラクラブは全国レベルで活躍しており、学校の象徴的な存在です。
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豊富な指定校推薦枠: カトリック系大学を中心に、全国の大学から多くの指定校推薦枠が寄せられており、進路選択の幅が広がります。
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恵まれた自然と歴史的環境: 銀閣寺や哲学の道に隣接し、四季の移ろいを感じながら落ち着いた環境で学ぶことができます。
ノートルダム女学院高等学校の口コミ・評判のまとめ
ノートルダム女学院高等学校の口コミをまとめると、学習環境や進路サポートに対する満足度の高さがうかがえる一方で、校則の厳しさについては意見が分かれるようです。
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良い点:
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「先生方が親身になって相談に乗ってくれるので、勉強も学校生活も安心して送れる」という声が多数あります。
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「指定校推薦の枠が多く、希望の大学に進学しやすい」という点で評価が高いです。
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「女子校なので、気兼ねなくのびのびと過ごせる」「一生の友達ができた」といった人間関係の良さを挙げる声も多いです。
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「落ち着いた環境で、勉強に集中したい生徒にはとても良い学校」という意見が見られます。
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気になる点:
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「校則が他の学校に比べて厳しいと感じる」という声が一定数あります。
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「駅から少し歩くので、アクセスが少し不便」という意見もあります。
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「行事が少しおとなしい印象」と感じる生徒もいるようです。
アクセス・通学
ノートルダム女学院高等学校は、京都市左京区の閑静な場所にあります。
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スクールバス:
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京阪「祇園四条駅」から約13分
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地下鉄東西線「蹴上駅」から約7分
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市バス:
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「錦林車庫」バス停から徒歩約8分
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「上宮ノ前町」バス停から徒歩約5分
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電車:
京都市内からはもちろん、滋賀県や大阪府から通学している生徒もいます。多くの生徒がスクールバスや市バスを利用して通学しています。
ノートルダム女学院高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ノートルダム女学院高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、皆さんにエールを送ります。この学校は、落ち着いた環境の中でじっくりと自分の未来と向き合いたい、そして世界に目を向けた広い視野を身につけたい、そう考えているあなたにぴったりの場所です。ノートルダム女学院高等学校は、一人ひとりの個性を大切にし、あなたの「好き」や「得意」を伸ばしてくれる環境が整っています。
受験勉強では、まず基礎的な学力をしっかりと固めることが何よりも大切です。特に英語は、どのコースに進むにしても重要になりますので、単語や文法の学習を毎日コツコツと続けてください。また、ノートルダム女学院高等学校の入試では、面接も重視されます。「なぜこの学校で学びたいのか」「高校生活でどんなことに挑戦したいのか」を自分の言葉でしっかりと伝えられるように、自己分析をしておくことをお勧めします。夢に向かって頑張る皆さんを、心から応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。