東京都立八王子桑志高等学校は、日本で初めて「産業科」が設置された、専門分野を深く学べるユニークな高校です。 「夢と志を持って…」をスローガンに掲げ、生徒一人ひとりが自分の「得意技」を見つけ、将来のキャリアをデザインしていく力を育むことを目指しています。 普通科の勉強だけでは物足りない、好きなことをとことん追求したい、という探求心旺盛な中学生にとって、八王子桑志高等学校は夢を実現するための最高の学び舎となるでしょう。
八王子桑志高等学校の基本情報
公立 | |
八王子桑志高等学校の偏差値・難易度・併願校
産業科(各分野共通):50
昭和第一学園高等学校 八王子実践高等学校 啓明学園高等学校 白梅学園高等学校 工学院大学附属高等学校
八王子桑志高等学校に設置されている学科・コース
デザイン分野 どんなことを学ぶ?:デッサンやCG(コンピュータグラフィックス)などを基礎から学び、表現力や企画力を養います。多摩美術大学との連携授業など、本格的な環境でデザインを学べます。 どんな生徒におすすめ?:絵を描くことや、ポスター・商品のパッケージなどを考えるのが好きな人、将来デザイナーやクリエイターになりたい人におすすめです。
クラフト分野 どんなことを学ぶ?:製図や設計の知識を基に、金属・木材などを加工して実際に「もの」を作り出す技術を学びます。CAD(コンピュータによる設計支援ツール)なども活用します。 どんな生徒におすすめ?:工作やDIYが好きで、自分の手で何かを作り上げたい人、将来、製品開発やインテリアなどの分野に進みたい人におすすめです。
システム情報分野 どんなことを学ぶ?:コンピュータの仕組みやネットワーク、プログラミング、ロボット制御など、IT社会の根幹を支える技術を学びます。国家資格の取得も目指します。 どんな生徒におすすめ?:パソコンや機械いじりが好きな人、将来、ITエンジニアやプログラマーとして活躍したい人におすすめです。
ビジネス情報分野 どんなことを学ぶ?:パソコンスキルを土台に、簿記や情報処理、マーケティングなど、ビジネス社会で即戦力となる知識と技術を学びます。 どんな生徒におすすめ?:将来、会社を立ち上げたい人や、企業の企画・経理部門などで活躍したい人、パソコンを使って情報を発信することに興味がある人におすすめです。
八王子桑志高等学校の特色・校風
校風キーワード:「自主自律」「専門性の追求」「キャリアデザイン」 宿題の量:専門分野の課題やレポートが出されることが多く、量はやや多めと感じる生徒が多いようです。しかし、自分の好きな分野の課題なので、楽しみながら取り組んでいる声も聞かれます。 校則:他の都立高校と比較すると、校則は標準的か、やや緩やかという意見が多いようです。ただし、専門的な機材を扱う実習が多いため、安全に関するルールは厳しく指導されます。スマホの使用については、授業中以外は認められているようですが、ルールを守ることが前提です。服装は制服があり、着こなしについては一定の指導があります。 生徒たちの雰囲気:同じ興味や目標を持った生徒が集まっているため、お互いに刺激し合える環境です。休み時間や放課後も、専門分野の話で盛り上がることが多いようです。真面目で探求心旺盛な生徒が多いですが、学校行事などでは一体となって楽しむ活発さも持ち合わせています。 アルバイト:アルバイトは届出をすれば可能ですが、学業との両立が前提となります。 制服の評判:制服は、男子がブレザーとスラックス、女子がブレザーとスカートまたはスラックスです。シンプルで上品なデザインで、特に女子の制服は可愛いと評判のようです。ネクタイやリボンの色は、学校のイメージカラーが取り入れられています。 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。 資格取得のための補講などが行われることはあります。 その他:授業の開始・終了を知らせるチャイムが鳴らない「ノーチャイム制」や、集中力を高めるための「45分授業」を導入しているのもユニークな点です。
八王子桑志高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
特に自転車競技部は、全国大会に出場するなど高い実績を誇ります。その他、野球部、サッカー部、ダンス部、陸上競技部なども活発に活動しています。 ウエイトトレーニング同好会といったユニークな部もあります。 文化部
専門高校ならではの部活動が充実しているのが大きな特徴です。ロボット研究部、デザイン工芸部、漫画部、ゲームクリエイト部など、自分の学びをさらに深められる部が人気です。 もちろん、吹奏楽部や軽音楽部、演劇部、茶道部といった定番の文化部も活発に活動しています。
イベント
桑高祭(文化祭)
毎年9月下旬に行われる文化祭は「桑高祭(そうこうさい)」と呼ばれ、地域でも評判の大きなイベントです。 各クラスや文化部が、日頃の学習成果を発表する展示や模擬店、ステージパフォーマンスなどを行います。特にデザイン分野の作品展や、ロボット研究部のデモンストレーションなどは、専門高校ならではの見どころです。 体育祭
6月に行われる体育祭は、学年や分野の垣根を越えて6つの団に分かれて競い合います。 応援合戦や団対抗リレーなど、非常に盛り上がり、クラスや団の絆が深まる一日となります。 修学旅行
3年生の4月に行われます。行き先はその年によって異なりますが、仲間との絆を深め、高校生活最高の思い出を作る貴重な機会となっています。
八王子桑志高等学校の進学実績
国公立大学
例年、国公立大学への合格者も輩出しています。 難関私立大学
GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)などの難関私立大学にも、毎年合格者を出しています。 主な進学先
進学先は、工学系、芸術・デザイン系、情報系、商学・経済学系の大学が中心です。 これは、高校3年間で学んだ専門性をさらに深めたいという生徒が多いためです。 多摩美術大学、東京工科大学、東京電機大学、千葉工業大学、武蔵野美術大学、日本大学(芸術学部)などへの進学者が多い傾向があります。また、高校で取得した資格やスキルを活かして、有名企業へ就職する生徒や、より専門的な技術を磨くために専門学校へ進む生徒もいます。 進路サポート
キャリアデザイン教育に力を入れており、1年生の時から将来の生き方や働き方について考える機会が豊富に設けられています。 大学や企業と連携した授業や、インターンシップなども積極的に行われています。また、指定校推薦の枠も多く、日々の学習を真面目に取り組むことが進路実現に繋がります。
八王子桑志高等学校の特長・アピールポイント
日本初の「産業科」がある専門高校
普通科目に加え、デザイン、クラフト、システム情報、ビジネス情報の4分野から専門を深く学べる、全国でも珍しい学校です。 大学レベルの充実した専門設備
各分野には、CG制作用のハイスペックPCやレーザー加工機、ロボット工房、写真スタジオなど、大学や専門学校さながらの本格的な設備が整っています。 高い資格取得率
在学中に国家資格であるITパスポートや基本情報技術者試験、日商簿記検定2級、CGクリエイター検定など、難易度の高い資格に挑戦し、多くの生徒が合格しています。 「千の夢計画」という独自のキャリア教育
生徒一人ひとりが自分の将来像を描き、実現するための力を養う独自の教育プログラム「千の夢計画」を実践しています。 企業や大学との連携プロジェクト
プロのクリエイターやエンジニアから直接指導を受けたり、地元のプロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」の集客プロジェクトに参加したりと、社会と繋がる実践的な学びの機会が豊富にあります。 活気あふれる「桑高祭(文化祭)」
日頃の学習成果を発表する場として、また地域の方々との交流の場として、毎年大変な盛り上がりを見せます。 自主性を育む「ノーチャイム制」と「45分授業」
時間を意識して行動する習慣を身につけ、授業への集中力を高めるための工夫がされています。
八王子桑志高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「自分の好きな分野を深く学べるので、毎日が楽しい」 「同じ目標を持つ仲間が多く、刺激し合える環境が良い」 「先生方が専門分野に詳しく、熱心に指導してくれる」 「大学のような最新の設備が使えるのが魅力」 「資格がたくさん取れるので、進学や就職に有利だと思う」 「文化祭や体育祭がすごく盛り上がって楽しい」
気になる点 「専門分野の課題やレポートが多くて大変な時がある」 「普通科目に比べて専門科目の比重が大きいので、大学受験で普通科目が必要な場合は自分でしっかり勉強する必要がある」 「駅から少し歩くのが夏場は少しきつい」 「やりたいことが決まっていないと、どの分野を選べばいいか迷うかもしれない」
アクセス・通学
最寄り駅:JR中央線「西八王子駅」北口から徒歩約10分
八王子桑志高等学校受験生へのワンポイントアドバイス