六甲学院高等学校は、兵庫県神戸市灘区に位置する、カトリックの男子中高一貫校です。1937年の創立以来、「Man for others.(他者のために生きる人間)」という教育理念を掲げ、知性だけでなく、豊かな人間性を育む教育を実践してきました。六甲山の麓に広がる緑豊かなキャンパスでのびのびと6年間を過ごす中で、生徒たちは深い教養と他者への奉仕の精神を身につけていきます。

進学校としての側面も非常に強く、毎年多くの卒業生が東京大学や京都大学をはじめとする難関国公立大学や医学部へ進学しています。しかし、六甲学院の魅力はそれだけではありません。生徒の自主性を重んじる自由な校風の中で、勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込む生徒たちの活気にあふれています。

この記事では、そんな六甲学院高等学校の特色や校風、部活動、進学実績などを、口コミや評判を交えながら詳しくご紹介します。歴史と伝統に育まれた「六甲学院」ならではの魅力を、ぜひ感じ取ってください。

六甲学院高等学校の基本情報

六甲学院高等学校は、完全中高一貫校のため、高校からの生徒募集は行っていません。

項目 内容
正式名称 六甲学院高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男子校
所在地 〒657-0015 兵庫県神戸市灘区篠原伯母野山町2-4-1
代表電話番号 078-871-4161
公式サイト http://www.rokkogakuin.ed.jp/public_html/index.html

六甲学院高等学校の特色・校風

六甲学院高等学校は、「自由闊達」「文武両道」「自主自律」といった言葉で表現される校風が特徴です。イエズス会を設立母体とし、「他者のために、他者と共に生きる人間」の育成を目指しています。

  • 宿題の量: 宿題は日々の授業で課されますが、特に中学のうちは小テストも頻繁に行われ、家庭学習の習慣が自然と身につくようになっています。長期休暇中には学年や習熟度に応じた補習も実施されます。

  • 校則: 他の私立高校と比較すると、校則はやや厳しいという声が見られます。 特に頭髪に関する指導は定期的(月に1回程度)に行われるようです。 スマートフォンの校内での使用は原則として禁止されています。

  • 生徒たちの雰囲気: 生徒は真面目で落ち着いた雰囲気を持つ生徒が多い一方で、行事や部活動には全力で取り組む活発さも兼ね備えています。先輩と後輩の仲が良く、中高6年間を通して深い人間関係が築かれるようです。

  • アルバイト: 原則として禁止されています。

  • 制服: 伝統的な黒の詰襟学生服です。 夏服は学校指定のポロシャツを着用します。

  • 土曜授業: 週6日制で、土曜日も4時限の通常授業が行われています。

六甲学院高等学校の部活動・イベント

部活動

六甲学院では、多くの生徒が部活動に加入し、活発に活動しています。運動部、文化部ともに充実しており、中高合同で活動する部も多く、学年を超えた交流が盛んです。

  • 運動部: アメリカンフットボール部、ラグビー部、野球部、サッカー部、陸上競技部、テニス部、バスケットボール部、バレーボール部、卓球部、剣道部、弓道部、バドミントン部などがあります。 特に、広大なグラウンドを活かしたアメリカンフットボール部やラグビー部の活動が盛んです。

  • 文化部: 音楽部、美術部、生物部、化学部、物理部、地理歴史研究部、演劇部、囲碁・将棋部、天文気象部など、多彩な文化部が活動しています。

イベント

六甲学院の学校生活は、多彩なイベントによって彩られています。生徒たちが主体となって企画・運営に関わる行事も多く、クラスや学年の団結力を高める貴重な機会となっています。

  • 文化祭: 毎年9月に開催され、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行います。中高全体で盛り上がる一大イベントです。

  • 体育祭: 6月に行われる体育祭は、学年対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。生徒たちの力強いエネルギーが爆発する一日です。

  • 強歩大会: 11月に行われる伝統行事で、六甲の自然の中を長時間歩き続けます。心身を鍛え、達成感を味わうことができる六甲学院ならではのイベントです。

  • 研修旅行: 高校2年生ではシンガポール・マレーシアへの研修旅行が実施されます。 このほか、希望者向けにカンボジアやニューヨークへの研修旅行も用意されており、国際的な視野を広げる機会が豊富にあります。

六甲学院高等学校の進学実績

六甲学院高等学校は、関西屈指の進学校として、毎年優れた大学進学実績を誇っています。生徒の多くが国公立大学や難関私立大学を目指しており、特に理系学部や医学部への進学者が多いのが特徴です。

  • 国公立大学: 2024年度入試では、東京大学4名、京都大学11名をはじめ、大阪大学、神戸大学などの旧帝国大学や難関国公立大学に多数の合格者を輩出しています。 国公立大学医学部医学科にも多くの合格者を出しています。

  • 難関私立大学: 早稲田大学、慶應義塾大学といった首都圏の難関私立大学や、関西の関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)にも毎年多くの生徒が進学しています。

  • 進学サポート: 中学から高校への進級段階で文系・理系に分かれ、高校3年生では習熟度別のクラス編成(英語・数学)が行われるなど、生徒一人ひとりの進路希望に合わせたきめ細やかな指導体制が整っています。 夏休みなどの長期休暇中には、大学受験を見据えた多数の補習講座が開講され、生徒たちの学力向上を力強くサポートしています。

六甲学院高等学校の特長・アピールポイント

六甲学院には、他の学校にはない独自の魅力的な取り組みが数多く存在します。

  • 「Man for others.」の精神を育む人間教育: イエズス会の教育理念に基づき、他者に奉仕できるリーダーの育成を目指しています。 宗教の授業や社会奉仕活動を通じて、倫理観や社会貢献への意識を育みます。

  • 生徒の自主性を育む「訓育活動」: 上級生が下級生の指導やサポートを行う「訓育活動」は、六甲学院の大きな特徴です。 清掃の監督や登校指導などを生徒主体で行うことで、責任感やリーダーシップを養います。

  • 中高6年間の一貫した教育体制: 完全中高一貫校であるため、高校受験に左右されず、6年間を見通した体系的なカリキュラムでじっくりと学ぶことができます。 中学2年生の段階で中学の学習内容を終え、早期から高校の範囲に入るなど、先取り学習も行われています。

  • グローバルな視野を養う国際交流: シンガポール・マレーシアへの研修旅行(高2)をはじめ、希望者対象のカンボジア研修やニューヨーク研修など、海外に目を向ける機会が豊富に用意されています。

  • 充実した学習施設: 約6万冊の蔵書を誇る学習センター(図書館)や、自習室として利用できる食堂、最新のICT設備が整った教室など、学習環境が非常に充実しています。

  • 豊かな自然に囲まれた広大なキャンパス: 六甲山の麓に位置し、大阪湾を一望できる恵まれたロケーションです。 広大なグラウンドや緑豊かな環境が、生徒たちの心と体を健やかに育みます。

  • 授業の始めと終わりに行う「瞑目」: 授業の前後には「瞑目(めいもく)」という短い黙想の時間があり、心を落ち着けて学習に集中する習慣を身につけます。

六甲学院高等学校の口コミ・評判のまとめ

六甲学院高等学校に関する口コミは、その教育方針や環境に対するものが多く見られます。

  • 良い点:

    • 「先生方のサポートが手厚く、進路相談にも親身にのってくれる」

    • 「自由な校風の中で、生徒がのびのびと学校生活を送っている」

    • 「生徒の自主性を重んじる行事が多く、人間的に大きく成長できる」

    • 「友人関係が非常に良好で、卒業後も続く一生の友人ができる」

    • 「学習環境が整っており、特に自習室は集中して勉強できると評判が良い」

    • 「部活動や行事が盛んで、文武両道の精神が根付いている」

  • 気になる点:

    • 「最寄り駅から学校までの坂道が急で、毎日の通学が大変」という声が非常に多く聞かれます。

    • 「校則が他校に比べてやや厳しいと感じる部分がある(特に頭髪やスマートフォンの使用)」

    • 「施設が全体的に少し古いという意見がある」

    • 「宿題や小テストが多く、学習についていくのが大変な場合がある」

アクセス・通学

六甲学院高等学校は六甲山の麓に位置しており、最寄り駅からは坂道を登る必要があります。

  • 最寄り駅からのアクセス:

    • 阪急神戸線「六甲」駅下車、徒歩約20分

    • JR神戸線「六甲道」駅下車、神戸市バス36系統に乗車し「六甲台南口」バス停で下車、徒歩約10分

    • 三宮から神戸市バス2系統に乗車し「篠原本町2丁目」バス停で下車、徒歩約15分

  • 通学エリア:

    神戸市内からはもちろん、芦屋市、西宮市、宝塚市などの阪神間や、大阪方面から通学している生徒も多くいます。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。