兵庫県立舞子高等学校は、神戸市垂水区の閑静な住宅街に位置する、豊かな自然に囲まれた公立高校です。1974年に開校し、「誠実・健全・親愛・勤勉」を校訓に掲げ、知・徳・体の調和がとれた心豊かな人材の育成を目指しています。普通科に加えて、全国で初めて設置された「環境防災科」があることでも知られています。
兵庫県立舞子高等学校の基本情報
兵庫県立舞子高等学校の偏差値・難易度・併願校
学科・コースごとの偏差値 普通科:53 環境防災科:50
難易度の目安 同じくらいの偏差値の高校としては、神戸市立須磨翔風高等学校、兵庫県立伊川谷北高等学校、兵庫県立明石城西高等学校などがあります。 合格に必要な内申点の目安は、170点前後(250点満点)と言われています。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点との合計で合否が判定されます。
主な併願校
兵庫県の公立高校入試では、複数の公立高校を併願することはできません。そのため、舞子高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願します。主な併願先としては、育英高等学校、神戸野田高等学校、神戸国際大学附属高等学校、滝川第二高等学校などが挙げられます。
兵庫県立舞子高等学校に設置されている学科・コース
普通科
1年生では基礎学力の定着を図り、2年生から文系・理系に分かれます。さらに、文系の中には看護医療類型や教育類型といった特色ある類型も設置されており、専門的な学びを深めることができます。将来の夢や目標に合わせて、多様な選択科目から自分だけの時間割を作れるのが舞子高等学校の普通科の魅力です。 先進理工類型 :普通科の中に設置された特色選抜の類型です。将来、理工系の分野で活躍することを目指し、大学や企業と連携した体験活動や課題研究など、より発展的な学習に取り組みます。
環境防災科
阪神・淡路大震災の教訓を未来に活かすため、2002年に全国で初めて設置された防災専門の学科です。防災に関する知識や技術を学ぶだけでなく、国内外での研修や地域との連携活動、ボランティアなどを通じて、実践的な課題解決能力とリーダーシップを養います。地球規模で考え、地域で行動できる人材の育成を目指しており、社会貢献への意識が高い生徒におすすめです。
兵庫県立舞子高等学校の特色・校風
校風のキーワード :自主自律、文武両道、地域貢献、グローバル宿題の量 :口コミによると、宿題の量は標準的か、やや多めと感じる生徒がいるようです。特に、予習を前提とした授業も多く、日々の家庭学習が重要になります。校則 :校則は、他の公立高校と比較するとやや厳しいという声が見られます。特に頭髪や服装に関する指導は丁寧に行われる傾向があるようです。スマートフォンの校内での使用は、昼休みや放課後など、決められた時間以外は禁止されており、ルールを破った場合は反省文などの指導があるようです。生徒たちの雰囲気 :真面目で素直、挨拶がしっかりできる生徒が多いと評判です。環境防災科の活動などを通じて、ボランティア精神や他者を思いやる心が育まれているようです。アルバイト :原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより届け出をすれば許可される場合があるようです。制服の評判 :制服は、特に女子生徒から人気があります。複数のアイテムから自由に組み合わせを選べるスタイルが好評です。土曜授業 :土曜授業は基本的にありませんが、模試や特別な行事が行われることがあります。
兵庫県立舞子高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
ウエイトリフティング部やアーチェリー部、女子ソフトボール部などが全国レベルでの実績を持っています。その他にも、サッカー、野球、バスケットボール、バレーボール、テニス、陸上競技など、多彩な部活動が活発に活動しています。 文化部
吹奏楽部や放送部、書道部などがコンクールで優秀な成績を収めています。また、軽音楽部や漫画研究部、天文気象部、舞子サイエンス部といったユニークな部活動も充実しており、生徒たちはそれぞれの興味関心を追求しています。ESS(英語部)やボランティア部など、国際交流や地域貢献につながる活動も盛んです。
イベント
舞子祭(文化祭)
毎年6月に行われる最大のイベントです。クラスごとの展示やステージ発表、部活動によるパフォーマンスなど、多彩な企画で盛り上がります。特に、合唱コンクールの決勝は大変な熱気に包まれます。地域住民も多く訪れ、学校全体が一体となる一日です。 体育祭
秋に開催される体育祭では、クラス対抗で様々な競技に臨みます。学年を超えた応援合戦も見どころの一つで、生徒たちの団結力が深まります。 修学旅行
2年生の秋に実施されます。行き先は年によって異なりますが、生徒たちは集団生活を通して友情を深め、貴重な思い出を作ります。 1.17震災メモリアル行事
環境防災科を持つ舞子高校ならではの行事です。阪神・淡路大震災の経験と教訓を語り継ぐことを目的に、講演会や地域の方々との交流、自衛隊による炊き出しなどが行われます。
兵庫県立舞子高等学校の進学実績
主な大学進学実績 国公立大学 :兵庫県立大学、神戸市外国語大学、兵庫教育大学、鳥取大学などへ合格者を出しています。難関私立大学 :関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学といった「関関同立」や、甲南大学、近畿大学、龍谷大学、京都産業大学などの「産近甲龍」に多数の合格者を輩出しています。その他 :看護医療系の大学や専門学校への進学者が多いのも特徴です。また、指定校推薦の枠も充実しており、多くの生徒が活用しています。
進学サポート
舞子高等学校では、通常の授業に加えて、早朝や放課後、長期休暇中に補習や講習を実施し、生徒の学力向上をサポートしています。また、大学の模擬授業や学部学科説明会、オープンキャンパスへの参加推奨など、キャリア教育にも力を入れており、生徒が主体的に進路を選択できるような取り組みが充実しています。
兵庫県立舞子高等学校の特長・アピールポイント
全国唯一の「環境防災科」
防災教育のパイオニアとして、実践的で専門的な学びを展開。国内外での研修や地域連携を通じて、グローバルな視点と行動力を養います。 SPTC会議の実施
生徒(S)、保護者(P)、教員(T)、地域(C)の4者が一体となって学校をより良くしていくための会議を定期的に開催。生徒の自主性を尊重した学校運営が特徴です。 きめ細やかな学習指導
英語の少人数授業や数学の習熟度別授業など、生徒一人ひとりの理解度に合わせた丁寧な指導を実践しています。 活発な国際交流
環境防災科を中心に、台湾など海外の学校との交流が盛んです。異文化に触れ、国際感覚を磨く機会が豊富にあります。 充実したキャリア教育
大学や企業と連携した体験学習や、社会の第一線で活躍する社会人から話を聞く機会などを通じて、生徒が自らの将来を考えるきっかけを提供しています。 地域に根差した活動
地域の防災訓練やイベントへの積極的な参加、小中学生との交流など、地域社会とのつながりを大切にしています。 太陽光発電システムの導入
阪神・淡-路大震災で避難所となった経験から、災害時の非常用電源として太陽光発電システムをいち早く導入するなど、防災意識が高い学校です。
兵庫県立舞子高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「先生方が親身になって相談に乗ってくれるので、進路についてじっくり考えることができた」 「環境防災科での学びは、他の高校では絶対に経験できないことばかりで、とても充実していた」 「部活動が盛んで、目標に向かって仲間と切磋琢磨できる環境が良い」 「舞子祭や体育祭などの行事は、生徒が中心となって作り上げるので、とても盛り上がるし達成感がある」 「真面目で優しい生徒が多く、落ち着いた雰囲気で学校生活を送ることができる」
気になる点 「校則が少し厳しいと感じることがある。特にスマホの使用ルールはもう少し緩やかでも良いと思う」 「最寄り駅からバスに乗る必要があり、アクセスが少し不便」 「校舎や体育館などの施設が少し古いと感じる部分がある」 「坂の上にあるので、自転車通学は少し大変かもしれない」
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス JR「舞子」駅または山陽電鉄「舞子公園」駅から、神戸市バスまたは山陽バス53系統に乗車(約20分)、「多聞東小学校前」バス停で下車し、南へ徒歩約5分。 神戸市営地下鉄「学園都市」駅から、神戸市バスまたは山陽バス53系統に乗車(約10分)、「多聞東小学校前」バス停で下車し、南へ徒歩約5分。 登下校の時間帯はバスの運行本数が多く、比較的便利です。
通学エリア
神戸市垂水区、西区、須磨区から通学する生徒が多い傾向にあります。また、明石市から通う生徒もいます。自転車通学も可能ですが、高台にあるため電動自転車を利用する生徒もいるようです。
兵庫県立舞子高等学校受験生へのワンポイントアドバイス