利尻高等学校は、利尻島のほぼ真ん中にある道立の高校で、島の自然と地域に支えられながら学べる学校です。利尻高等学校の毎日は「島ならでは」の行事や体験が当たり前のように組み込まれていて、教室の学びが生活や将来に直結していくのが大きな特長です。
少人数の学校なので、利尻高等学校では先生と生徒の距離が近く、進路相談や学習のフォローも一人ひとりに合わせて丁寧に行われています。授業だけでなく、地域の人と関わる体験や、島外に出て世界を広げる機会も用意されているため、落ち着いた環境で自分のペースを育てたい人に向いた雰囲気です。
「島で学ぶことは不利では?」と心配する人もいるかもしれませんが、利尻高等学校は遠隔授業の活用や探究活動などで学びの幅を広げています。利尻高等学校での3年間は、自然・人・進路がひとつにつながっていく、濃い時間になるはずです。
利尻高等学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 北海道利尻高等学校 |
| 区分 | 公立 |
| 共学/別学 | 共学 |
| 所在地 | 北海道利尻郡利尻町沓形神居189-1 |
| 代表電話番号 | 0163-84-2024(学校代表) |
| 公式サイト | http://www.rishiri.hokkaido-c.ed.jp/ |
利尻高等学校の偏差値・難易度・併願校
利尻高等学校の偏差値は、普通科でおおむね38〜39前後が目安です。島内唯一の高校であることもあり、学力帯としては「基礎を固めて着実に伸ばすタイプの学校」と考えるとイメージしやすいでしょう。
また、利尻高等学校は近年、商業科の募集を停止しており、現在の高校入試で募集しているのは普通科のみです(商業科は在校生の学びとして継続しつつ、段階的に閉科予定)。そのため受験の難易度や募集定員は普通科が基準になります。
入試倍率は直近3年間で低めの年が多く、定員40名程度に対して大きな競争になりにくい傾向があります。とはいえ、安心して受けるためには中学校9教科の評定を平均3前後(オール3を目標に、得意科目で4を作る)くらいに保っておくと合格圏に入りやすいです。利尻高等学校の入試は「当日点だけで逆転」より「普段の学習の積み重ねが効く」タイプなので、定期テストと提出物を丁寧にやり切るのが近道です。
同じくらいの学力帯の公立高校としては、道北・宗谷管内の普通科高校と近いレベル感だと捉えるとよいでしょう。
併願校について、北海道の公立入試は基本的に公立同士の併願ができないため、併願するなら私立高校になります。島外へ通学や下宿を考える場合は、稚内市の私立高校などが現実的な選択肢です。
利尻高等学校に設置されている学科・コース
利尻高等学校には、次の学科が設置されています(現在募集しているのは普通科のみです)。
・普通科
基礎から応用まで幅広く学び、大学・短大・専門・就職のどの進路にも対応できる学科です。少人数の授業でじっくり学びたい人、島の体験も含めて総合的に力を伸ばしたい人におすすめです。
・商業科(募集停止・在校生のみ在籍、閉科予定)
簿記や情報処理、販売実習など、ビジネス系の学びを通じて資格や実践力を育てる学科でした。地域と連携した販売イベントなどが特徴で、今は最後の世代が学びを引き継いでいます。
利尻高等学校の特色・校風
利尻高等学校の校風を一言で表すと、少人数で温かい、地域密着、体験重視、落ち着いた雰囲気、といった言葉がよく当てはまります。学校全体がコンパクトだからこそ、学年を越えたつながりや、先生の目の行き届きやすさが日常になります。
生活面の決まりは、島の学校らしく「自由すぎず、でも実情に合わせて現実的」という印象です。制服はブレザー型で、指定品の着用や式典時の正装などのルールが明確に示されていて、身だしなみはきちんと整える校風です。
スマホは基本的に校内持ち込みは認められており、授業中の使用は禁止、休み時間や放課後はマナーを守って利用する形になっています。アルバイトは家庭事情などを考慮して許可制で認められていて、事前に届け出を出して学校と相談しながら行うルールです。
学習面では、遠隔授業を使って島外の先生の授業を受けられる科目があり、少人数校でも選択肢を広げているのが利尻高等学校らしいところです。模試や検定、面接練習なども年間を通して計画され、進路に向けたサポートが細かく入ります。
生徒の雰囲気は、真面目で素直、行事や部活では団結力が強いタイプが多いようです。人数が多くないぶん、誰かが置いていかれる感じが出にくく、役割が自然に回ってくるので、行動力や責任感が育ちやすい環境と言えます。
利尻高等学校の部活動・イベント
部活動
利尻高等学校の部活動は、運動部・文化部ともに「無理なく続けやすい規模で、密度が濃い」のが特徴です。設置されている主な部・局は、バドミントン部、サッカー部、卓球部、吹奏楽部、美術部、放送局、ボランティア局です。
特に島の学校らしさが出るのはボランティア局で、地域イベントの運営補助や環境美化活動などに日常的に関わっています。サッカー部は人数が少ない年もありますが、合同チームを組みながら大会を目標に遠征を重ねるなど、挑戦の姿勢が強い部です。
イベント
行事は利尻高等学校の大きな魅力で、島の自然を丸ごと使う体験型が多いです。代表的なのは、利尻山の全校登山、島を一周する全島一周マラソン、学校祭の利高祭、スポーツ大会、インターンシップ、2年生の見学旅行などです。
さらに、アメリカ短期留学に毎年数名が参加する取り組みもあり、離島にいながら海外体験ができる珍しい機会になっています。
商業科が続いていた時期には、地域の人に商品を販売する利高商業フェアや、北海道商業教育フェアでの販売実習があり、これも利尻高等学校ならではの実践行事として有名でした(現在は最後の世代が取り組みを締めくくっています)。
利尻高等学校の進学実績
利尻高等学校は進学・就職のどちらにも対応する学校で、直近の卒業生でも大学、短大、専門、就職のいずれにも進路が分かれるのが特徴です。
大学進学では、国公立では北海道教育大学や弘前大学などへの合格実績があり、私立では北海学園大学、北星学園大学、北海道情報大学、北海道科学大学、北海道医療大学、酪農学園大学など道内私大を中心に進学しています。
専門学校は医療福祉、保育、調理製菓、美容、観光、音楽・ダンスなど幅広く、札幌方面の学校に進むケースが多いです。就職は役場や消防、自衛隊、漁協、島の振興公社、地元企業など、島内・道内で堅実な進路を取る生徒が目立ちます。
少人数の利点を活かし、面接練習や小論文指導、資格取得支援などをきめ細かく行う体制が、こうした幅広い進路につながっています。
利尻高等学校の特長・アピールポイント
利尻高等学校らしさが光るポイントをまとめると、次のようになります。
・島全体が学びのフィールドになるふるさと教育(全島一周マラソン、全校登山、自然探究など)。
・少人数で先生の目が届きやすく、学習も進路も一人ひとりに合わせたサポートが受けられる。
・遠隔授業で島外の授業を取り入れ、学びの幅を広げている。
・地域や観光、漁業など島の産業と結びついた探究・キャリア教育が充実。
・アメリカ短期留学など、離島では珍しい国際交流の機会がある。
・ボランティア局を中心に、地域行事や社会貢献に日常的に参加できる。
・商業科の販売実習・商業フェアなど、実社会で役立つ経験を積む文化が学校に根付いている(今は閉科に向けた集大成の段階)。
利尻高等学校の口コミ・評判のまとめ
利尻高等学校は口コミ数が多い学校ではありませんが、学校の発信や在校生の様子から集約すると、良い点としては「自然と地域に支えられた行事が濃く、思い出が作りやすい」「少人数で先生との距離が近く、面倒見が良い」「島の中で役割を持って成長できる」といった声が多い傾向があります。
気になる点として挙がりやすいのは「離島なので部活や選択科目の数は都市部より限られる」「島外進学の場合は生活スタイルが大きく変わる」「冬の天候で移動が左右されることがある」などで、これは環境の特性として理解しておくと安心です。
アクセス・通学
利尻高等学校の最寄りの交通拠点は鴛泊港で、港からは路線バスでおよそ30分ほど。沓形地区の生徒は徒歩や自転車で通うことが多く、鴛泊・仙法志など島内各地区からはバス通学が中心です。
島外から入学する場合は、利尻島までのフェリー・飛行機の利用など住まいの計画も含めて検討が必要になります。
利尻高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
利尻高等学校を目指すなら、まずは中学校の授業と定期テストを大事にして、9教科の内申を安定させることが一番の土台になります。利尻高等学校は倍率が落ち着いている年が多いですが、少人数だからこそ「提出物の丁寧さ」「授業態度」「基礎学力の積み重ね」が合否に響きやすい学校です。
島の行事や探究活動に前向きに参加できる人、自然や地域の中で学ぶことを楽しめる人、少人数の環境で自分の役割を見つけたい人には特におすすめです。受験勉強は、英語・数学・国語の基礎を毎日コツコツ、理社は教科書レベルを確実に固めるやり方が合いやすいでしょう。利尻高等学校での3年間は、学力だけでなく「人としてのたくましさ」も育ててくれる時間になるはずです。
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。

