福島県いわき市の南端、太平洋を望む高台にたたずむのが勿来高等学校です。 70年以上の歴史を持ち、これまでに1万2千人以上の卒業生を社会に送り出してきました。 「知性と自律」を校是に掲げ、生徒一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな教育を実践しているのが、この勿来高等学校の大きな魅力です。

全校生徒が100名ほどの小規模校ならではの温かい雰囲気の中で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。 また、同じ敷地内にある、いわき支援学校くぼた校との日常的な交流を通して、多様性を尊重し共に生きる姿勢を自然と育むことができるのも、勿来高等学校ならではの特色と言えるでしょう。

この記事では、そんなアットホームな環境で、地域社会に貢献できる人材育成を目指す勿来高等学校について、偏差値や学校生活、進路実績から在校生のリアルな声まで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しくご紹介していきます。

勿来高等学校の基本情報

勿来高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 福島県立勿来高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒979-0141 福島県いわき市勿来町窪田町通二丁目1番地
代表電話番号 0246-65-2221
公式サイトURL https://nakoso-h.fcs.ed.jp/

勿来高等学校の偏差値・難易度・併願校

勿来高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は気になるところでしょう。ここでは、具体的な数字と併せて、合格の目安や併願校について解説します。

普通科の偏差値は「38」前後とされています。これは、福島県内の高校の中では比較的入学しやすいレベルと言えます。しかし、油断は禁物です。合格のためには、中学校の基礎的な学習内容をしっかりと身につけておくことが不可欠です。内申点については、5教科の評定がオール2に近くても、提出物や授業態度などが良好であれば、十分に合格の可能性があります。

福島県の県立高校入試制度では、基本的に他の公立高校との併願はできません。そのため、勿来高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。いわき市内では、いわき秀英高等学校や東日本国際大学附属昌平高等学校などが主な併願先として考えられます。

勿来高等学校に設置されている学科・コース

勿来高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。 その中で、生徒一人ひとりの興味や関心、そして将来の進路希望に応じた学びができるよう、きめ細やかな指導が行われています。

  • 普通科:幅広い教養と基礎学力の定着を目指します。 2年次からは文系・理系の選択に加え、福祉に関心のある生徒向けの「福祉コース」も用意されており、専門的な知識や技術の基礎を学ぶことができます。 将来、大学や専門学校への進学を考えている人から、就職を目指す人まで、多様な進路に対応できるカリキュラムが勿来高等学校の特長です。

勿来高等学校の特色・校風

勿来高等学校の校風は、一言でいえば「アットホームで落ち着いた雰囲気」です。小規模校ならではの生徒と先生の距離の近さが、温かい校風を生み出しています。

  • 宿題の量:他の高校と比較して、宿題の量は標準的か、やや少なめという声が多いようです。ただし、日々の授業内容を確実に身につけるための予習・復習は欠かせません。

  • 校則:全体的に見て、それほど厳しくはないという意見が多数です。スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用には一定のルールが設けられています。服装や頭髪に関する指導は、高校生としての品位を保つ範囲で行われているようです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で穏やかな生徒が多い傾向があります。いわき支援学校くぼた校との交流が日常的に行われていることもあり、他者への思いやりを持った生徒が育つ環境です。

  • アルバイト:アルバイトは原則として許可制ですが、多くの生徒が学業と両立しながら励んでいるようです。

  • 制服:男子は黒の学ラン、女子は紺のブレザーにチェック柄のスカートです。特に女子の制服は、可愛らしいと評判が良いようです。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。

勿来高等学校の部活動・イベント

部活動

勿来高等学校では、多くの生徒が部活動に参加し、充実した高校生活を送っています。運動部、文化部ともに、それぞれの目標に向かって熱心に活動しています。

特にユニークで実績のある部活動として「フラ・タヒチアンダンス部」が挙げられます。フラの聖地であるいわき市ならではの部活動で、地域のイベントなどにも積極的に参加し、高い評価を得ています。また、弓道部はインターハイ県大会で6度の優勝経験を誇る伝統ある部です。 このほか、吹奏楽部や理研部なども活発に活動しています。

イベント

勿来高等学校の学校生活は、多彩なイベントで彩られています。生徒たちが主体となって企画・運営する行事は、クラスや学年の絆を深める絶好の機会です。

  • 文化祭(勿来祭):毎年秋に開催される最大のイベントです。 いわき支援学校くぼた校と合同で開催され、クラスごとの展示やステージ発表、PTAによる模擬店などで大変な盛り上がりを見せます。

  • 体育祭:クラス対抗で様々な競技に熱中します。学年を超えた応援合戦も見どころの一つです。

  • 修学旅行:2年生の秋に実施されます。近年では広島や関西方面を訪れており、平和学習や文化体験を通して見聞を広めます。

勿来高等学校の進学実績

勿来高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた手厚いサポート体制が整っており、多様な進路実績を誇ります。

国公立大学や難関私立大学への進学者は多くはありませんが、日本大学や東洋大学といった首都圏の私立大学や、地元の医療創生大学などへの進学実績があります。また、専門学校へ進学し、専門的な知識や技術を身につける生徒も多いのが特徴です。

就職に関しても、地元いわき市内の優良企業を中心に、安定した求人が寄せられています。公務員を目指す生徒へのサポートも行われています。放課後や長期休暇中には、進学や就職に向けた補習や講習が実施され、生徒の学力向上と進路実現を力強くバックアップしています。

勿来高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、勿来高等学校ならではの魅力を7つのポイントにまとめました。

  • インクルーシブ教育の先進校:同じ敷地内にある、いわき支援学校くぼた校との日常的な交流を通じて、共に学び、共に生きる「共生」の精神を育みます。

  • 一人ひとりに寄り添う少人数教育:全校生徒100名ほどの小規模校だからこそ実現できる、生徒一人ひとりの個性や学習状況に合わせた、きめ細やかな指導が魅力です。

  • 地域に根差したボランティア活動:JR勿来駅周辺の環境整備や勿来海岸の清掃活動、一日警察官など、地域社会に貢献する活動に積極的に参加しています。

  • 特色ある「福祉コース」の設置:2年次から選択可能な福祉コースでは、将来、福祉分野で活躍するための基礎的な知識と技術を学ぶことができます。

  • いわき市ならではの「フラ・タヒチアンダンス部」:地域の文化に触れながら、表現力や協調性を養うことができる人気の部活動です。

  • 落ち着いた学習環境:太平洋を望む閑静な高台に位置し、生徒たちは穏やかな雰囲気の中で学習に集中することができます。

  • 明るく開放的な図書館:約23,000冊の蔵書を誇る図書館は、読書や自習の場として生徒たちに親しまれています。 音楽雑誌やマンガ本なども置かれており、生徒の憩いの場ともなっています。

勿来高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、勿来高等学校のどのような点が評価され、また、どのような点に注意が必要だと考えられているのでしょうか。様々な口コミをまとめました。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」という声が非常に多いです。進路相談はもちろん、学校生活の悩みにも丁寧に対応してくれるようです。

    • 「いじめが少なく、生徒同士の仲が良い」といった、アットホームな人間関係を評価する意見も目立ちます。

    • 「自分のペースで勉強したい人には最適な環境」という声もあります。

    • 「校則が厳しすぎず、のびのびと過ごせる」という点も、多くの生徒にとって魅力のようです。

  • 気になる点:

    • 「校舎や体育館などの施設が少し古い」という意見が見られます。

    • 「最寄り駅から学校まで坂道が多く、徒歩での通学は少し大変」という声もあります。

    • 「大学進学を目指すには、塾や予備校のサポートが必要になるかもしれない」という指摘もあります。

アクセス・通学

勿来高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅:JR常磐線「勿来駅」

    • 勿来駅から徒歩で約30〜35分。

    • 勿来駅から新常磐交通バス「勿来高校」行きに乗車し、「高校前」バス停下車、徒歩約1分。

いわき市南部の勿来町、植田町周辺から通学する生徒が多いですが、JR常磐線を利用して、より広範囲から通学している生徒もいます。学校が高台にあるため、駅から徒歩の場合は坂道を上る必要があります。

勿来高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、勿来高等学校の魅力や特色を感じていただけたでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして、この高校を目指す皆さんへ応援メッセージを送ります。

勿来高等学校は、特に「自分のペースでじっくりと学びたい」「アットホームな雰囲気の中で高校生活を送りたい」「ボランティア活動や地域との交流に興味がある」といった生徒にぴったりの学校です。少人数教育の良さを最大限に活かし、先生方が一人ひとりをしっかりと見てくれる環境は、安心して3年間を過ごす上で大きな魅力となるでしょう。

受験勉強においては、まずは中学校の教科書レベルの基礎・基本を徹底的に固めることが大切です。特に、苦手科目をなくし、どの教科でも安定して点数が取れるようにしておきましょう。また、面接も重視される傾向があるため、なぜ勿来高等学校で学びたいのか、高校生活で何に挑戦したいのかを、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておくことをお勧めします。皆さんの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。