愛知県内でもトップクラスの進学校として知られる名古屋高等学校。キリスト教の精神に基づいた「敬神愛人」を校訓に掲げ、130年以上の歴史を誇る伝統的な男子校です。その名は「名高(めいこう)」の愛称で親しまれ、多くの優秀な卒業生を社会に送り出してきました。

名古屋高等学校は、高いレベルの学習環境はもちろんのこと、部活動や学校行事にも力を入れているのが大きな魅力です。生徒たちは「文武両道」を地で行く充実した学校生活を送っています。まさに、勉強にも部活にも全力で打ち込みたい、そんなエネルギッシュな中学生にとって、最高の3年間が待っている場所と言えるでしょう。

この記事では、そんな名古屋高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活のリアルな姿まで、進学アドバイザーの視点から徹底的に解説していきます。あなたの知らない「名高」の魅力が、きっと見つかるはずです。

名古屋高等学校の基本情報

名古屋高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 名古屋高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男子校
所在地 〒461-8676 愛知県名古屋市東区砂田橋2-1-58
代表電話番号 052-721-5271
公式サイト https://www.meigaku.ac.jp/

名古屋高等学校の偏差値・難易度・併願校

名古屋高等学校は、愛知県内でも屈指の難関私立高校として知られています。その高いレベルを具体的に見ていきましょう。

学科・コースごとの最新の偏差値は以下の通りです。

  • 普通科 文理選抜コース: 66-67

  • 普通科 文理コース: 64-65

この偏差値は、愛知県内の全高校の中でもトップクラスに位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、公立では明和高校(普通科)、旭丘高校(普通科)、私立では滝高校、東海高校などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安としては、推薦入試・一般入試ともに具体的な基準は公表されていませんが、合格者の平均内申点は非常に高いレベルにあると考えられます。口コミなどを見ると、40前後は必要という声が多いようです。ただし、私立高校は当日の学力試験の結果が重視される傾向が強いため、内申点だけでなく、過去問対策などでしっかりと実力をつけておくことが何よりも重要です。

主な併願校としては、同じ愛知県内の難関私立高校である東海高校、滝高校、愛知高校(選抜コース)、名城大学附属高校(特進クラス)、中京大学附属中京高校(特進コース)などが挙げられます。また、公立高校のトップ校である旭丘高校や明和高校などを第一志望とする受験生が、実力相応の併願校として名古屋高等学校を選ぶケースも非常に多いようです。

名古屋高等学校に設置されている学科・コース

名古屋高等学校には普通科の中に2つのコース・クラスが設置されており、生徒一人ひとりの目標に合わせたきめ細やかな指導が行われています。

  • 普通科 文理選抜クラス

    難関国公立大学や医学部医学科への現役合格を目指す、トップレベルのクラスです。ハイレベルな授業が展開され、応用力や実践力を徹底的に鍛え上げます。高い目標を持つ仲間と切磋琢磨したい生徒におすすめです。

  • 普通科 文理コース

    国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。高校からの入学生は全員このコースに所属します。2年次からは文系の「人文語学コース」と理系の「理数コース」に分かれ、それぞれの進路希望に合わせた専門的な学習を進めていきます。部活動などにも積極的に参加しながら、自分のペースで学習を進めたい生徒に適しています。

名古屋高等学校の特色・校風

名古屋高等学校の校風は、「文武両道」「自由闊達」といった言葉で表現されることが多いです。キリスト教の教えに基づいた落ち着いた雰囲気の中にも、生徒たちの活気があふれています。

  • 宿題の量

    宿題の量は、コースや学年、担当の先生によって差があるようですが、「多い」と感じる生徒が多い傾向にあります。特に文理選抜クラスでは、日々の予習・復習が欠かせないようです。しかし、それは高い学習レベルを維持するためのものであり、計画的にこなすことで着実に学力が身につきます。

  • 校則

    校則は、他の私立高校と比較すると「緩やか」だという声が多く聞かれます。スマホの持ち込みは許可されており、校内での使用もルールを守れば可能です。服装に関しても、頭髪検査などはあるものの、厳しすぎるということはないようです。生徒の自主性を尊重する校風の表れと言えるでしょう。

  • 生徒たちの雰囲気

    真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、部活動や行事には全力で取り組む活発な生徒も多く、バランスが取れているようです。男子校ならではのノリの良さや、仲間との強い一体感が生まれる場面も多いと言われています。

  • アルバイト

    アルバイトは原則として禁止されています。学業に専念することが第一と考えられています。

  • 制服

    制服は、伝統的な黒の詰襟(学ラン)です。かっこいいという声もあれば、夏場は少し暑いという意見も見られます。

  • 土曜授業

    土曜授業はありません。週5日制で、土日は部活動や自分の学習に集中できる環境です。

名古屋高等学校の部活動・イベント

部活動

名古屋高等学校は、勉強だけでなく部活動も非常に盛んで、まさに「文武両道」を体現しています。運動部、文化部ともに充実しており、多くの部が県大会や全国大会で輝かしい実績を収めています。

  • 運動部

    特にテニス部、ラグビー部、サッカー部、陸上競技部などは全国レベルの強豪として知られています。人工芝のグラウンドやトレーニングジムなど、施設が非常に充実していることも、部活動の活発さを支えています。男子校ならではの熱気と迫力あるプレーが魅力です。

  • 文化部

    文化部では、オーケストラ部や吹奏楽部、囲碁将棋部などが活発に活動しています。キリスト教系の学校ならではのハンドベル部や聖歌隊といった珍しい部活動もあります。

部活動への加入率は高く、多くの生徒が勉強と両立させながら3年間打ち込めるものを見つけています。

イベント

名古屋高等学校の学校生活は、多彩なイベントによって彩られています。

  • 愛校祭(文化祭・体育祭)

    毎年9月から10月にかけて行われる「愛校祭」は、最大のイベントです。文化祭では、各クラスや部活動が趣向を凝らした展示や発表を行い、毎年5,000人以上が来場するほどの大盛況となります。体育祭では、綱引きや騎馬戦など、男子校ならではの迫力ある競技が繰り広げられ、クラスTシャツや応援旗で一体となって盛り上がります。

  • 修学旅行

    高校2年生の12月には、沖縄への修学旅行があります。平和学習や自然体験を通して、見聞を広め、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

  • 芸術鑑賞

    毎年、音楽、演劇、古典芸能など、一流の芸術に触れる機会が設けられています。豊かな感性を育むことを目的とした、情操教育の一環です。

名古屋高等学校の進学実績

愛知県屈指の進学校である名古屋高等学校は、毎年非常に高い大学進学実績を誇っています。生徒たちの努力と、学校の手厚いサポート体制が見事に結実しています。

2025年度の主な大学合格実績(既卒生含む)は以下の通りです。

  • 国公立大学

    東京大学1名、京都大学5名、名古屋大学29名、大阪大学11名、北海道大学12名、東北大学2名、九州大学1名、一橋大学1名、神戸大学4名、名古屋工業大学11名、名古屋市立大学12名など、国公立大学全体で205名が合格しています。

  • 難関私立大学

    早稲田大学24名、慶應義塾大学18名、上智大学8名、東京理科大学38名、明治大学56名、青山学院大学26名、立教大学8名、中央大学18名、法政大学23名、同志社大学87名、立命館大学129名、南山大学72名など、多くの生徒が難関私立大学への合格を果たしています。

  • 医・歯・薬・獣医学部

    医学部医学科に国公立・私立合わせて66名が合格するなど、医療系学部への進学にも強みを見せています。

これらの輝かしい進学実績を支えているのが、名古屋高等学校の充実した進学サポート体制です。通常の授業に加えて、朝の確認テストや授業後の補習・追試、夏休みや冬休み中の進学講座などが豊富に用意されており、生徒一人ひとりの学力向上を力強くバックアップしています。自習室もいつでも利用でき、集中して学習に取り組める環境が整っています。

名古屋高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、名古屋高等学校ならではの魅力的な特長や取り組みを7つのポイントにまとめました。

  • キリスト教精神に基づく人間教育

    毎日の礼拝や「聖書」の授業などを通じて、校訓である「敬神愛人」の精神を学びます。単なる知識の習得だけでなく、豊かな人間性を育む教育が根付いています。

  • 充実した施設・設備

    2014年に完成した新校舎は非常に綺麗で、快適な学習環境が整っています。人工芝のグラウンド、温水プール、トレーニングジム、天文台、誰でも自由にピアノが弾ける「ストリートピアノ」など、施設の充実ぶりは県内トップクラスです。

  • 365日利用可能な自習室

    図書館に併設された自習室は、年末年始も含め365日開放されています。静かで集中できる環境で、いつでも学習に取り組むことができます。

  • グローバル教育の推進

    かつてスーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト校に指定されており、国際交流や英語教育に力を入れています。海外の姉妹校との交流や、長期・短期の留学プログラムも用意されています。

  • 「文武両道」を全力でサポートする環境

    高い進学実績を誇りながら、部活動の加入率も高く、全国レベルで活躍する生徒も少なくありません。学習と部活動を両立させたい生徒にとって理想的な環境です。

  • 活発なボランティア活動

    知的障がいのある人たちのスポーツ活動を支援する「スペシャルオリンピックス」とパートナーシップ協定を結ぶなど、ボランティア活動にも積極的に取り組んでいます。

  • 卒業生の強いネットワーク

    130年以上の歴史の中で、社会の様々な分野で活躍する多くの卒業生を輩出してきました。この強固なネットワークは、生徒たちにとって将来の大きな財産となります。

名古屋高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、名古屋高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。ここでは、ポジティブな口コミとネガティブな口コミの両方を公平にご紹介します。

  • 良い点

    • 「施設がとにかく綺麗で充実している。特に図書館やジムは素晴らしい」という声が非常に多いようです。

    • 「先生方のサポートが手厚く、質問にも丁寧に対応してくれる」といった、学習環境への満足度が高い意見が見られます。

    • 「文武両道を実践できる環境がある。部活も勉強も本気でやりたい人には最高の学校」という口コミも目立ちます。

    • 「男子校なので気を使わなくて楽。一生付き合える仲間ができた」と、友人関係の充実を挙げる声も多くあります。

    • 「校則が比較的自由で、生徒の自主性を尊重してくれる校風が良い」という評価もされています。

  • 気になる点

    • 「課題や小テストが多く、勉強はかなり大変」という声は少なくありません。高いレベルを維持するためには相応の努力が求められるようです。

    • 「学費や諸経費が私立なのでやはり高い」という意見もあります。

    • 「一部の施設の利用ルールが厳しいと感じることがある」といった声も少数ですが見られます。

    • 「男子校なので、女子生徒との交流が少ない」という点は、人によってはデメリットと感じるかもしれません。

アクセス・通学

名古屋高等学校は、交通の便が非常に良い場所にあります。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • 名古屋市営地下鉄名城線「砂田橋」駅 3番出口すぐ

    • 名鉄瀬戸線「守山自衛隊前」駅 徒歩約11分

    • ゆとりーとライン「砂田橋」駅 徒歩約2分

地下鉄の出口が校門のすぐ目の前にあるため、雨の日でも通学が非常に便利です。名古屋市内はもちろん、市外の様々なエリアから生徒が通学しています。

名古屋高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで名古屋高等学校の魅力についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?最後に、進学アドバイザーとして、名古屋高等学校を目指す君たちにメッセージを送ります。

名古屋高等学校は、「高い目標に向かって努力し続けられる生徒」そして「勉強も部活も学校行事も、すべてに全力で楽しみたい生徒」に特におすすめの学校です。自由な校風の中で、仲間と切磋琢磨しながら自分を大きく成長させたいと願う君にとって、最高の環境がここにはあります。恵まれた施設を最大限に活用し、充実した3年間を過ごすことができるでしょう。

名古屋高等学校の入試は、当然ながら高い学力が求められます。特に英語、数学、国語の主要3教科では、基礎力はもちろんのこと、応用力や思考力を問う問題が多く出題される傾向があります。日々の学習では、苦手分野をなくすことを意識し、早い段階から過去問に取り組んで問題形式に慣れておくことが合格への鍵となります。最後まで諦めずに、自分の可能性を信じて頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。