自分にぴったりの高校を見つける旅の途中にいる皆さん、こんにちは。西濃地区を代表する進学校の一つ、岐阜県立大垣東高等学校に興味を持ってくれてありがとうございます。創立から50年以上の歴史を誇り、多くの卒業生を社会に送り出してきた伝統ある学校です。

大垣東高等学校は、難関大学への進学を目指して真剣に学問に取り組むアカデミックな雰囲気と、部活動や学校行事に情熱を注ぐ活気が共存する場所です。生徒たちは「文武両道」を掲げ、勉強にも課外活動にも全力で打ち込む、充実した3年間を送っています。

この記事では、大垣東高等学校でのリアルな学校生活をイメージできるよう、偏差値や進学実績といったデータはもちろん、在校生の声に基づいた校風やイベントの様子まで、詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの「知りたい!」にしっかり応え、この学校が未来のあなたにとって最高の舞台となるか、一緒に考えていきましょう。

大垣東高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しましょう。

項目 内容
正式名称 岐阜県立大垣東高等学校
公立/私立の別 公立
共学/別学 男女共学
所在地 岐阜県大垣市美和町
代表電話番号 0584-74-9696
公式サイトURL https://school.gifu-net.ed.jp/ogkhigasi-hs/

大垣東高等学校の偏差値・難易度・併願校

大垣東高等学校の学力レベルは、岐阜県内の公立高校の中でも上位に位置します。合格を勝ち取るためには、しっかりとした準備が必要です。

学科ごとの偏差値

  • 理数科:

  • 普通科:

この偏差値は、同じ西濃学区のトップ校である大垣北高校に次ぐレベルであり、岐山高校(偏差値61)などとも比較される、学力の高い学校であることを示しています。

合格に必要な内申点の目安

岐阜県の公立高校入試では、当日の学力検査の点数だけでなく、中学校での成績である「内申点」も非常に重要になります。

内申点は、中学1年生から3年生までの9教科の成績(5段階評価)を元に計算されます。特に重要なのは、中学3年生の成績が2倍で計算されるという点です。全体の配点は、中1(45点満点)+中2(45点満点)+中3(90点満点)の合計180点満点です。

この仕組みは、中学1、2年生の時に少し成績が振るわなかったとしても、中学3年生で頑張れば大きく挽回できるチャンスがあることを意味します。最後の1年間の努力が、合否に直結するのです。大垣東高等学校を目指すのであれば、9教科の平均で「4」以上、つまり合計で36点以上を安定して取ることが一つの目安となるでしょう。

また、高校ごとに「内申点:学力検査の点数」の比率が定められており、大垣東高等学校のような進学校では、学力検査の比重が高くなる傾向があります(例:4:6や3:7)。内申点でしっかり土台を築き、その上で入試本番で高得点を取る実力が求められます。

主な併願校

岐阜県の公立高校入試では、原則として1校しか受験できません。そのため、万が一に備えて私立高校を併願するのが一般的です。大垣東高等学校を受験する生徒の多くが併願校として選ぶのは、大垣日本大学高等学校(特別進学コースやアカデミーコース)です。

大垣東高等学校に設置されている学科・コース

大垣東高等学校には、それぞれの目標に合わせて学べる2つの学科が設置されています。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ場所か:大学進学を目指すためのコースです。1年生で基礎学力を固め、2年生からは文系と理系に分かれて、それぞれの進路希望に応じた専門的な学習を深めていきます。

    • どんな生徒におすすめか:国公立大学や私立大学へ幅広く進学を考えている人、また、高校生活の中で自分の興味や得意なことを見極めたい人におすすめです。

  • 理数科

    • どんなことを学ぶ場所か:数学や理科に強い興味を持つ生徒のための専門コースです。普通科より一歩進んだ内容を学び、大学と連携した講座や「課題研究」と呼ばれる探究活動に1年間かけて取り組みます。

    • どんな生徒におすすめか:将来、科学者や技術者、医療関係者など、理系の分野で活躍したいという強い意志を持っている人におすすめです。特に、この「課題研究」での成果は、国公立大学の推薦入試などで非常に高く評価される傾向があり、合格への大きな武器となります。探究心が旺盛で、自ら課題を見つけて深く掘り下げることが好きな生徒に最適な環境です。

大垣東高等学校の特色・校風

大垣東高等学校の校風は、「文武両道」「質実剛健」といった言葉で表現されることが多いです。真面目に学習に取り組む雰囲気が根付いています。

  • キーワード:文武両道、アカデミック、落ち着いた雰囲気

リアルな学校生活の姿

  • 宿題の量は多いか少ないか

    在校生からは「課題は多い」という声が多数聞かれます。特に、週末課題や、英単語・古文単語・漢字の小テストが毎週のように行われるため、日々の学習習慣が非常に大切になります。このため、生徒の間では「自称進学校」と冗談めかして呼ばれることもありますが、この手厚い指導こそが、高い大学進学実績を生み出す原動力となっていると捉えることもできます。厳しい環境に身を置いてでも目標を達成したい、という意欲のある生徒にとっては、最適な環境と言えるでしょう。

  • 校則は厳しいか緩やかか

    校則は、県内の公立高校の中では「厳しい」という意見が多いようです。

    • スマホ:以前は厳しかったですが、近年ルールが緩和され、朝の登校後、昼休み、放課後は校内での使用が許可されるようになりました。授業中の使用は禁止です。

    • 服装:制服の着こなしについては、特に厳しく指導される傾向があります。女子のスカート丈は「ひざ頭にかかる長さ」、靴下は白無地など、細かな規定があります。

  • 生徒たちの雰囲気

    真面目で落ち着いた生徒が多い印象です。普通科ではクラスによって多少雰囲気に違いがあるようですが、学校全体としては学習に集中しやすい環境が整っています。理数科は特に、知的好奇心が強く、集中力の高い生徒が集まる傾向があります。

  • アルバイトは可能か

    原則として禁止されています。特別な事情がある場合に限り、担任の先生や生徒指導部に届け出て許可を得る必要があります。

  • 制服の評判はどうか

    男子は伝統的な黒の詰襟学生服(学ラン)、女子は紺色のブレザーにネクタイ、チェック柄のスカートです。女子はスラックス(ズボン)を選択することも可能で、現代のニーズに合わせた配慮がされています。

  • 土曜授業はあるか

    毎週の土曜授業はありません。ただし、希望者向けのハイレベルな補習である「チャレンジ講座」や、大学入試模試などが土曜日に行われることがあり、多くの生徒が自主的に登校して学習に励んでいます。

大垣東高等学校の部活動・イベント

部活動

大垣東高等学校の「文武両道」を象徴するのが、活発な部活動です。多くの部が東海大会や全国大会で活躍しており、限られた時間の中で高い成果を上げています。

  • 全体の様子

    体育系、文化系ともに多種多様な部があり、多くの生徒が部活動に加入し、勉強と両立させながら熱心に活動しています。週に2日は7限授業があるなど、決して練習時間が長いわけではありませんが、その分集中して取り組む文化が根付いています。

  • 特に有名な部活動

    • 水球部:学校の顔とも言える存在で、全国屈指の強豪です。全国大会の常連であり、過去にはシンガポール代表チームと親善試合を行った経験もあります。水球をやりたいという理由で大垣東高校を選ぶ生徒も少なくありません。

    • 放送部:NHK杯全国高校放送コンテストで優勝するなど、こちらも全国レベルの実績を誇ります。アナウンスや番組制作で高い評価を得ています。

    • 華道部:「Ikenobo 花の甲子園」という全国大会で準優勝するなど、輝かしい成績を収めています。東海地区大会では4連覇を達成したこともあります。

    • 剣道部・バドミントン部:これらの部も非常にレベルが高く、男女ともに東海大会出場の常連です。

イベント

勉強だけでなく、学校行事も大いに盛り上がるのが大垣東高校の魅力です。クラスの団結力が高まるイベントがたくさん用意されています。

  • 東高祭(とうこうさい)

    毎年9月上旬に2日間にわたって開催される文化祭です。クラスごとに演劇やアトラクションなどの企画を練り上げ、文化部は日頃の活動の成果を発表します。準備期間から本番まで、学校全体が熱気に包まれる最大のイベントです。

  • 球技大会

    年に1〜2回、主にバレーボールでクラス対抗戦が行われます。特に、体育祭の代わりとも言えるこのイベントを盛り上げるのが、有志の生徒たちで結成される「応援団」です。その迫力あるパフォーマンスは、東高の名物の一つとして知られています。

  • 修学旅行

    2年生の時に実施されます。普通科は沖縄、理数科は宇宙や自然科学について学ぶため鹿児島(種子島・屋久島)へ行くなど、学科の特色に合わせた研修旅行となっています。仲間との絆を深める、かけがえのない思い出となるでしょう。

大垣東高等学校の進学実績

大垣東高等学校は、西濃地区を代表する進学校として、毎年優れた大学進学実績を上げています。特に国公立大学への進学に強いのが特長です。

最新(2024年度)の主な大学合格実績

2024年春の卒業生(272名)は、以下のような素晴らしい結果を残しました。

  • 国公立大学:合計 136名合格(現役132名)

    • 名古屋大学:5名

    • 岐阜大学:27名

    • 神戸大学:2名

    • 名古屋工業大学:1名

    • 名古屋市立大学:4名

    • 静岡大学:5名

    • 三重大学:3名

    • 滋賀大学:3名

  • 難関私立大学

    • 早稲田大学:1名

    • MARCH(明治、青山学院、中央):合計 8名

    • 関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館):合計 60名

  • その他、進学者が多い大学

    • 南山大学:71名

    • 名城大学:116名

進学実績を支える取り組み

これらの実績は、生徒一人ひとりの努力はもちろん、学校の強力なサポート体制によって支えられています。

希望者対象のハイレベルな補習「チャレンジ講座」、個別ブースが完備され多くの生徒が利用する自習室、そして担任の先生と学習状況や進路について定期的に話し合う「ミニ懇談」など、生徒の「学びたい」という意欲に応える仕組みが整っています。こうしたきめ細やかなサポートが、高い進学実績へと繋がっているのです。

大垣東高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、大垣東高等学校ならではの強みや魅力をまとめました。

  • 圧倒的な実績を誇る理数科の探究プログラム

    理数科の「課題研究」は、大学レベルの探究活動を経験できるだけでなく、その成果が大学の推薦入試で絶大な効果を発揮します。国公立大学への高い現役合格率は、このプログラムの賜物です。

  • 全国レベルで活躍する文武両道の部活動

    水球部や放送部を筆頭に、全国の舞台で活躍する部活動が数多く存在します。勉強だけでなく、何かに打ち込む熱い3年間を送りたい生徒にとって、最高の環境が用意されています。

  • 安定して高い国公立大学への進学実績

    毎年130名以上が国公立大学に合格するという実績は、質の高い授業と手厚い進学サポートの証です。目標を高く持つ仲間たちと切磋琢磨しながら、志望校合格を目指せます。

  • 生徒のやる気を引き出す手厚いサポート体制

    希望制の補習講座、静かに集中できる自習室、定期的な個人面談など、生徒一人ひとりの学習状況に合わせたサポートが充実しています。受け身ではなく、自ら学ぶ姿勢のある生徒を全力で応援する体制が整っています。

  • 団結力が深まる活気あふれる学校行事

    準備から盛り上がる「東高祭」や、名物の応援団が登場する「球技大会」など、生徒が主体となって作り上げる行事がたくさんあります。クラスの仲間との絆が深まり、一生の思い出を作ることができます。

  • ベトナム短期研修で広がる国際感覚

    希望者は2年次にベトナムへの短期研修に参加できます。現地の高校生との交流などを通じて、日本では得られない貴重な体験をすることができます。

大垣東高等学校の口コミ・評判のまとめ

ここでは、在校生や卒業生から寄せられたリアルな声を、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。

良い点

  • 「先生方は熱心で、質問に行けば親身になって教えてくれる」という声が多くあります。

  • 「東高祭や球技大会などの行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まる」と、学校行事の満足度は非常に高いようです。

  • 「理数科は意識の高い仲間が多く、集中して勉強できる環境が素晴らしい」といった、学習環境を評価する声も目立ちます。

  • 「部活動がとても盛んで、全国レベルの活動に参加できるのは大きな魅力」という意見も多数あります。

  • 「課題は多いけれど、その分、大学受験に向けての実力がしっかり身についた」と、厳しい指導を肯定的に捉える卒業生も多いです。

気になる点

  • 「とにかく課題や小テストが多く、毎日勉強に追われる感覚がある」という声は、最も多く聞かれる意見です。

  • 「校則が厳しく、特に服装検査は厳しいと感じる」という口コミもあります。

  • 「校舎や一部の施設が古いのが少し残念」という指摘があります。

  • 「学校全体として国公立大学を目指す雰囲気が強く、私立大学を第一志望にしていると少しプレッシャーを感じることがある」という声も聞かれます。

アクセス・通学

大垣東高等学校への主な通学方法です。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • JR大垣駅から:

      • 徒歩で約20分

      • 名阪近鉄バスで約6分、「東高口」バス停下車、徒歩約3分

  • 通学エリア

    大垣市内に住む生徒が最も多く、その多くが自転車で通学しています。その他、養老鉄道を利用して揖斐川町や海津市方面から通う生徒や、神戸町、安八町など、西濃学区の広い範囲から生徒が集まっています。

大垣東高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

最後に、進学アドバイザーとして、大垣東高等学校を目指す皆さんへメッセージを送ります。

大垣東高等学校は、「高い目標に向かって、仲間と切磋琢磨しながらとことん努力したい」と考える君にぴったりの学校です。楽なだけの3年間ではないかもしれません。しかし、厳しい学習課題を乗り越え、部活動や行事に情熱を注いだ経験は、君を大きく成長させ、大学受験はもちろん、その先の人生においても大きな自信となるはずです。

受験勉強では、岐阜県の入試問題、特に難問が出やすい数学の対策に力を入れましょう。しかし、それ以上に君の合否を左右するのが、中学3年生の内申点です。3年生の成績は2倍で評価されるため、ここでの頑張りが大きなアドバンテージになります。一日一日の授業を大切にし、提出物を丁寧に行い、定期テストで1点でも多く点数を取る。その地道な努力が、憧れの 大垣東高等学校での未来に繋がっています。心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。