大手前丸亀高等学校は、香川県丸亀市にキャンパスを構える、長い歴史と輝かしい進学実績を誇る私立の中高一貫校です。これまで中学校からの入学者のみを受け入れていましたが、2026年度から8年ぶりに高校からの入学者の募集を再開することが発表され、大きな注目を集めています。 これから高校受験を迎える皆さんにとって、新しい選択肢となる大手前丸亀高等学校の魅力を、進学アドバイザーとして詳しく解説していきます。

「礼節を尊ぶ進学校」を教育方針に掲げ、知性と情操をバランス良く育むことを目指しています。 勉学はもちろん、部活動や学校行事にも力を入れることで、社会で活躍できるリーダーの育成を目標としています。 この記事では、そんな大手前丸亀の具体的な学びの内容から、学校生活のリアルな様子、そして気になる偏差値や進学実績まで、皆さんが知りたい情報を余すところなくお届けします。

この記事を読めば、大手前丸亀高等学校がどのような学校で、どんな高校生活が待っているのか、きっと具体的にイメージできるはずです。皆さんの高校選びの参考に、そして夢への第一歩に繋がることを願っています。さあ、一緒に大手前丸亀の扉を開いてみましょう。

大手前丸亀高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しましょう。

項目 内容
正式名称 大手前丸亀高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒763-0034 香川県丸亀市大手町一丁目6番1号
代表電話番号 0877-23-3161
公式サイト https://www.otemae.ed.jp/

大手前丸亀高等学校の偏差値・難易度・併願校

2026年度から高校入試が再開される大手前丸亀高等学校ですが、これまでは中高一貫教育のみであったため、高校受験における偏差値はまだ公表されていません。 しかし、同じ香川県内の他の進学校と比較することで、その難易度をある程度推測することができます。

香川県内のトップクラスの高校としては、公立の丸亀高等学校(偏差値69)、高松高等学校(偏差値69)、私立の大手前高松高等学校(SSコース偏差値67)などが挙げられます。 大手前丸亀高等学校は、これらの高校と同様に難関大学への高い進学実績を誇るため、合格には高い学力が求められると考えてよいでしょう。

合格に必要な内申点の目安もまだ明らかではありませんが、県内の上位校を目指す受験生は、中学校の成績で5段階評価の平均が4.5以上、定期テストでは常に上位5%以内を目指すくらいの学力が一つの目標となります。

主な併願校としては、同じ私立の進学校である香川誠陵高等学校、英明高等学校(特進コース)、香川県藤井高等学校(ユリーカコース)などが考えられます。 公立高校を第一志望とする受験生にとっては、丸亀高等学校や高松高等学校、観音寺第一高等学校などを受験する層が、大手前丸亀を併願校として選択するケースが多くなると予想されます。

大手前丸亀高等学校に設置されている学科・コース

大手前丸亀高等学校に設置されているのは「普通科」です。高校からの入学者は、この普通科に所属することになります。

  • 普通科:国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。これまで中高一貫の生徒を指導してきたノウハウを活かし、高校からの入学者に対しても、個別指導を取り入れた密度の濃い授業で、3年間で飛躍的に学力を伸ばすことを目標としています。 高いレベルの大学進学を目指したい、知的好奇心が旺盛で、主体的に学習に取り組める生徒におすすめです。

大手前丸亀高等学校の特色・校風

大手前丸亀高等学校の校風は、「文武両道」「自主自律」といった言葉で表現されることが多いようです。勉学に励むのはもちろんのこと、部活動や学校行事にも真剣に取り組む生徒が多く、活気のある雰囲気が特徴です。

  • 宿題の量:進学校ということもあり、日々の課題や週末課題など、宿題の量は「多い」と感じる生徒が多いようです。特に長期休暇中の課題はかなりの量が出されるとの声もありますが、これを着実にこなすことが学力向上に繋がっています。

  • 校則:校則は、他の私立高校と比較すると「やや厳しい」という意見が見られます。特に、スマートフォンの校内での使用については、ルールが厳格に定められているようです。服装や頭髪に関する指導も定期的に行われる傾向があります。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事などでは非常に盛り上がるなど、オンとオフの切り替えが上手な生徒が多いようです。互いに切磋琢磨し合える環境があるとの口コミが多く見られます。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服:伝統的なデザインの制服で、落ち着いた雰囲気があります。口コミでは、特に大きな不満の声は見られませんが、デザインの好みは分かれるようです。

  • 土曜授業:土曜日も授業が行われることがあります。これにより、豊富な授業時間を確保し、大学受験に向けた学力を養成しています。

大手前丸亀高等学校の部活動・イベント

部活動

大手前丸亀高等学校では、多くの生徒が部活動に参加し、勉強との両立を図っています。 運動部・文化部ともに活発に活動しており、充実した高校生活を送ることができます。

  • 運動部:野球部、サッカー部、テニス部、陸上部、剣道部、バスケットボール部など、多くの部が県大会で活躍しています。

  • 文化部:特に珍しい部活動として「太鼓部」があり、地域のイベントなどで演奏を披露することもあるようです。 そのほか、理科部、演劇部、合唱部、美術部など、文化的な活動も盛んです。

  • 総合部:学校外のクラブチームなどで活動している生徒のために「総合部」という選択肢もあります。 水泳やバレエ、なぎなた、少林寺拳法など、様々な分野で高いレベルを目指す生徒が所属しています。

イベント

大手前丸亀では、生徒たちが主体となって作り上げる学校行事が多く、クラスの団結力を高める良い機会となっています。

  • 大手前祭(文化祭):毎年秋に開催される最大のイベントです。クラスごとの展示やステージ発表、模擬店などで大変な盛り上がりを見せます。準備期間から生徒たちが一丸となって取り組み、大きな達成感を味わうことができます。

  • 体育祭:学年やクラス対抗で様々な競技に熱中します。応援合戦なども見どころの一つで、学校全体が一体感に包まれます。

  • 修学旅行:行き先は年度によって異なりますが、国内外の歴史や文化に触れる貴重な体験となります。仲間との絆を深める、高校生活一番の思い出になる生徒も多いようです。

大手前丸亀高等学校の進学実績

大手前丸亀高等学校は、県内でもトップクラスの大学進学実績を誇ります。 難関大学への現役合格を目標に掲げ、手厚い進路指導を行っているのが特長です。

  • 国公立大学:2025年度の入試では、大阪大学2名、九州大学1名、神戸大学3名、横浜国立大学2名など、難関国公立大学に多数の合格者を輩出しています。 また、地元の香川大学には6名(うち医学部医学科2名)、岡山大学にも2名が合格しています。 特に医学部医学科への進学に強く、国公立大学全体で6名の合格者を出しているのは特筆すべき点です。

  • 難関私立大学:早稲田大学6名、慶應義塾大学1名、上智大学1名、東京理科大学1名といった最難関私立大学をはじめ、GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)や関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)にも多くの合格者を出しています。

  • 進学サポート:7時間授業や課外授業を多く設けることで、豊富な学習時間を確保しています。 高校3年生になると、大学進学に備えた個別指導の時間も十分に確保され、一人ひとりの志望校に合わせたきめ細やかなサポートが受けられます。

大手前丸亀高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、大手前丸亀高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 8年ぶりの高校入試再開:これまで中高一貫でしか入学できなかった門戸が、2026年度から高校受験生にも開かれます。 新しい環境で、新しい仲間と共に学校の歴史を創っていくことができます。

  • 圧倒的な医学部合格実績:国公立大学医学部医学科に毎年安定して合格者を輩出している実績は、県内随一です。 医師を目指す生徒にとっては、最適な環境と言えるでしょう。

  • 体系的な探究活動プログラム:中高6年間を見通した探究活動に力を入れています。 課題発見能力や解決能力を養うこのプログラムは、大学入試だけでなく、社会に出てからも役立つ力を育みます。

  • 礼節を重んじる人間教育:「礼節を尊ぶ進学校」という教育方針のもと、挨拶やマナーといった生活指導を徹底しています。 社会のリーダーとして必要な品格を身につけることができます。

  • 熱意あふれる教師陣:生徒一人ひとりに寄り添い、熱心に指導してくれる先生が多いと評判です。 進路相談などにも親身に乗ってくれるため、安心して学校生活を送ることができます。

  • 充実したICT環境:校内にはWi-Fiが整備され、生徒一人ひとりがタブレット端末を活用した学習を進めるなど、ICT教育にも力を入れています。

  • 伝統と革新の融合:100年以上の歴史を持つ伝統校でありながら、常に新しい教育を取り入れる革新的な姿勢も持ち合わせています。

大手前丸亀高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からの声をまとめました。学校選びの参考にしてください。

  • 良い点:

    • 「先生方がとても熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」という声が非常に多いです。

    • 「周りの生徒の学習意欲が高く、自然と勉強する習慣が身につく」

    • 「医学部や難関大学を目指す仲間が多く、互いに高め合える環境が良い」

    • 「施設が綺麗で、学習に集中できる環境が整っている」

    • 「行事がとても盛り上がり、勉強だけでなく学校生活も楽しめる」

  • 気になる点:

    • 「課題や小テストが多く、勉強はかなり大変」という意見があります。

    • 「校則が他の高校に比べて厳しいと感じることがある」

    • 「駅から少し歩くので、雨の日などは少し不便に感じる」

    • 「中高一貫校なので、高校から入学する場合、最初は馴染めるか少し不安に感じるかもしれない」という声も予想されます。

アクセス・通学

大手前丸亀高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅:JR予讃線「丸亀駅」から徒歩約15分です。

  • バス利用の場合:丸亀コミュニティバス「丸亀城前」停留所からすぐです。

丸亀市内からの通学者が多いですが、坂出市、善通寺市、観音寺市など、西讃・中讃地域を中心に広い範囲から生徒が通学しています。

大手前丸亀高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。大手前丸亀高等学校の魅力は伝わりましたか?

最後に、進学アドバイザーとして、大手前丸亀を目指す皆さんに応援メッセージを送ります。この学校は、「高い目標を持って大学進学を目指したい人」、そして「勉強だけでなく、部活動や行事にも全力で取り組みたい人」に特におすすめです。周りのレベルも高く、課題も多いので、決して楽な3年間ではないかもしれません。しかし、その分、卒業する頃には学力だけでなく、人間的にも大きく成長できる環境がここにはあります。

受験勉強では、まず中学校で習う内容を完璧に理解し、基礎学力を固めることが何よりも大切です。その上で、応用問題にも対応できる思考力を養っていきましょう。8年ぶりに再開される入試なので、過去問はありません。だからこそ、どの問題が出ても対応できるよう、苦手分野を作らないようにバランス良く学習を進めることが合格への鍵となります。

新しい歴史の1ページを刻む一員になれるチャンスです。高い志を持つ仲間たちと共に、充実した高校生活を送りたいと強く願う君を、大手前丸亀高等学校は待っています。自分を信じて、夢に向かって頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。