歴史と伝統を礎に、自由な校風でのびのびと学べる富田林高等学校。南河内地域を代表する進学校として知られ、「とんこう」の愛称で親しまれています。120年以上の歴史を持ちながら、府立初の中高一貫校となるなど、常に新しい教育に挑戦し続けているのが大きな魅力です。将来の夢に向かって、勉強も、部活動も、学校行事も「全部全力」で楽しみたい、そんなエネルギッシュなあなたにぴったりの学校かもしれません。

富田林高等学校は、生徒の自主性を尊重する校風が根付いており、校則も比較的緩やかで私服での通学も認められています。生徒たちはこの自由な環境の中で、自ら考えて行動する力を養っています。また、活発な学校行事や部活動を通じて、かけがえのない仲間との絆を深めることができるでしょう。

この記事では、そんな富田林高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活のリアルな情報などを、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後までじっくりと読み進めてみてください。

富田林高等学校の基本情報

まずは、富田林高等学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 大阪府立富田林中学校・高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒584-0035 大阪府富田林市谷川町4-30
代表電話番号 0721-23-2281
公式サイト https://www.osaka-c.ed.jp/tondabayashi/

富田林高等学校の偏差値・難易度・併願校

富田林高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は最も気になるポイントの一つですよね。

偏差値

  • 普通科:63

この偏差値は、大阪府内の公立高校の中でも上位に位置しており、合格にはしっかりとした学力が求められます。同じくらいの偏差値の高校としては、池田高校、清水谷高校、八尾高校などが挙げられます。

難易度の目安

合格に必要な内申点の目安は、45点満点中でおおむね40前後は欲しいところです。もちろん当日の学力検査の点数も重要ですが、中学時代の成績も大きく影響します。日々の授業を大切にし、定期テストで安定して高得点を取ることが、富田林高等学校合格への近道と言えるでしょう。

主な併願校

大阪府の公立高校入試では、専門学科などを除き、原則として1校しか受験できません。そのため、富田林高等学校を第一志望とする受験生の多くは、併願校として私立高校を受験します。

主な併願校としては、以下のような高校が挙げられることが多いようです。

  • 初芝富田林高等学校

  • 桃山学院高等学校

  • 浪速高等学校

  • 初芝立命館高等学校

富田林高等学校に設置されている学科・コース

富田林高等学校に設置されているのは普通科のみですが、2年生からは目標に応じてコースが分かれます。

  • 普通科

    • Human Development専門コース(HDコース):2年生から文系・理系それぞれ約40名が選抜されます。難関大学への進学を目標に、より高度で発展的な学習に取り組みます。高い目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境です。

    • 標準コース:幅広い進路希望に対応したカリキュラムで、基礎学力の定着から応用力の育成までを目指します。

富田林高等学校の特色・校風

富田林高等学校の最大の魅力は、その校風にあると言っても過言ではありません。

  • 校風を表すキーワード:自由闊達、文武両道、自主自立

中学生が知りたいリアルな学校生活

  • 宿題の量:進学校ということもあり、日々の課題や小テストは多いという声が見られます。特にHDコースでは、より高いレベルが求められるようです。

  • 校則:他の高校と比較して緩やかだという評判です。

    • スマホ:授業時間以外の使用は可能で、休み時間などに自由に使えるようです。

    • 服装:入学式などの式典では標準服(男子は学ラン、女子はセーラー服)を着用しますが、それ以外の日は私服での通学が認められています。 生徒たちは思い思いの服装で学校生活を楽しんでいるようです。

  • 生徒たちの雰囲気:「何事にも全力で取り組む」というモットーの通り、真面目で活発な生徒が多いようです。勉強だけでなく、行事や部活動にも積極的に参加し、学校全体に活気があります。

  • アルバイト:アルバイトは原則として禁止されているようです。

  • 制服の評判:女子のセーラー服は伝統的で可愛いと評判です。男子は一般的な学ランです。

  • 土曜授業:土曜日には希望者向けの講習などが開かれることがあります。

富田林高等学校の部活動・イベント

部活動

富田林高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの部が全国大会への出場経験を持っています。

  • 特に有名な部活動

    • ダンス部:全国大会の常連で、高いパフォーマンスレベルを誇ります。

    • バトントワリング部:こちらも全国レベルで活躍しており、華やかな演技で知られています。

    • 科学部:スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校ということもあり、本格的な研究活動を行っています。

  • 全体の様子

    運動部、文化部ともに種類が豊富で、多くの生徒が部活動に加入し、勉強と両立しながら熱心に活動しています。

イベント

「全部全力」のモットーを最も体感できるのが、学校行事です。

  • 文化祭(とん高祭):毎年6月に行われる文化祭は、地域でも有名で大変な盛り上がりを見せます。 クラスごとの演劇や展示、有志によるステージなど、生徒が主体となって作り上げる一大イベントです。

  • 体育祭:夏休み明けの9月に行われます。 中高合同で開催され、学年やクラス対抗で熱い戦いが繰り広げられます。

  • 修学旅行:2年生の秋に実施されます。行き先は年によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

  • ペナント(球技大会):学年末に行われる球技大会で、クラスの団結力が試されます。

富田林高等学校の進学実績

南河内地域屈指の進学校として、富田林高等学校は高い進学実績を誇ります。

最新の大学進学実績(2024年春)

  • 国公立大学:合計86名(現役72名)

    • 京都大学:4名

    • 大阪大学:12名(医学科2名含む)

    • 神戸大学:6名

    • 大阪公立大学:17名

    • 大阪教育大学:8名 など

  • 難関私立大学(関関同立)

    • 関西大学:129名

    • 関西学院大学:34名

    • 同志社大学:43名

    • 立命館大学:19名

  • その他

    近畿大学への進学者も218名と非常に多いです。 ほとんどの生徒が大学進学を目指しますが、それぞれの目標に合わせた多様な進路選択がなされています。

進学サポート

難関大学への進学実績を支えるため、土曜講習や夏休みなどの長期休暇中の講習が充実しています。また、卒業生による講演会なども開催され、生徒の学習意欲を高める取り組みが行われています。

富田林高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、富田林高等学校ならではの強みやユニークな取り組みを紹介します。

  • 府立初の併設型中高一貫校:2017年度から中学校を併設し、6年間を見通した体系的な教育プログラムを実践しています。

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校:文部科学省からSSHの指定を受け、科学技術人材の育成に力を入れています。先進的な理数系教育や課題研究に取り組むことができます。

  • ユネスコスクール認定:グローバルな視野を育むため、国際交流や持続可能な開発目標(SDGs)に関する学習を積極的に行っています。

  • 活発な探究活動:「なぜ」を追求する探究活動に力を入れており、生徒の知的好奇心や課題解決能力を育みます。

  • 「全部全力」で盛り上がる学校行事:生徒が主体となって企画・運営する文化祭や体育祭は、学校生活で最高の思い出になります。

  • 自由な校風と自主性の尊重:緩やかな校則のもと、生徒一人ひとりの個性を大切にし、自主自立の精神を育む環境があります。

  • 充実した学習サポート体制:難関大学を目指すHDコースの設置や、長期休暇中の講習など、生徒の進路実現を力強くバックアップしています。

富田林高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、学校生活の様々な側面について多くの声が寄せられています。

良い点

  • 「行事が本当に楽しくて、クラスの団結力が強い。最高の高校生活が送れる」という声が非常に多いです。

  • 「校則が緩やかで自由なのが良い。私服で通えるので自分らしさを出せる」

  • 「部活動が盛んで、高いレベルを目指せる環境がある」

  • 「先生方は熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」

  • 「SSHやユネスコスクールなど、特色ある活動に参加できるのが魅力」

気になる点

  • 「自称進学校という声も。難関大学を目指すなら、学校の授業だけでなく塾との両立が必要かもしれない」という意見があります。

  • 「校舎やトイレなどの施設が少し古い部分がある」

  • 「駅から少し歩くのが難点」

  • 「小テストや課題が多く、勉強は大変」という声も見られます。

アクセス・通学

富田林高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅

    • 近鉄長野線「富田林西口駅」から南へ徒歩約9分

    • 近鉄長野線「川西駅」から徒歩約11分

    • 近鉄長野線「富田林駅」から徒歩約13分

富田林市、河内長野市、大阪狭山市、羽曳野市など、南河内地域を中心に幅広いエリアから生徒が通学しています。

富田林高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。富田林高等学校の魅力、伝わりましたか?この学校は、「勉強も遊びも全力で楽しみたい!」という欲張りな君にこそ、ぴったりの場所だと思います。自由な校風の中で、自分で考えて行動する力が求められるので、受け身ではなく、何事にも積極的にチャレンジしたいという気持ちを持っている生徒に特におすすめです。

富田林高等学校の入試では、内申点と当日の学力検査の点数がバランスよく見られます。まずは中学校の授業を大切にし、定期テストでしっかりと点数を取って内申点を確保することが重要です。特に副教科も手を抜かず、コツコツと努力を積み重ねましょう。学力検査では、苦手科目を作らないことが大切です。基礎をしっかりと固めた上で、過去問などを活用して応用力を鍛えていきましょう。大変なこともあると思いますが、富田林高校での充実した生活を思い描きながら、頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。