岐阜県立羽島北高等学校、通称「はしきた」は、岐阜市柳津町にある、文武両道を目指す活気あふれる高等学校です。1978年に開校して以来、地域に根ざした教育を展開し、多くの卒業生を社会に送り出してきました。生徒一人ひとりの個性を尊重し、その能力を最大限に引き出すための多様な学びの場が用意されているのが、羽島北高等学校の大きな魅力です。

羽島北高等学校は、2019年度から「単位制」を導入し、生徒が自らの興味や関心、そして将来の進路希望に合わせて主体的に学ぶことができる環境を整えています。2年次からは多彩な選択科目の中から自分だけの時間割を作成することができ、夢の実現に向けた第一歩を力強くサポートしてくれます。

この記事では、そんな羽島北高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績など、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。この記事を読んで、「はしきた」での高校生活を具体的にイメージし、あなたの志望校選びの参考にしてください。

羽島北高等学校の基本情報

羽島北高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 岐阜県立羽島北高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒501-6112 岐阜県岐阜市柳津町北塚3丁目110番地
代表電話番号 058-388-3611
公式サイト https://school.gifu-net.ed.jp/hasikita-hs/

羽島北高等学校の偏差値・難易度・併願校

羽島北高等学校を目指す上で気になる偏差値や難易度について見ていきましょう。

普通科の偏差値は「54」程度とされています。これは岐阜県内の公立高校の中では中堅レベルに位置し、しっかりとした学力が求められます。同じくらいの偏差値の高校としては、加茂高校(普通科)などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安としては、5段階評価で平均「30」前後、9教科合計で「27〜29」あたりが一つの基準となりそうです。もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点とのバランスが重要になります。過去の入試倍率は1.1倍前後で推移しており、安定した人気があることがうかがえます。

岐阜県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、羽島北高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願校として受験する傾向があります。主な併願校としては、岐阜聖徳学園高等学校、鶯谷高等学校、富田高等学校などが挙げられることが多いようです。

羽島北高等学校に設置されている学科・コース

羽島北高等学校は、2019年度から全日制課程の「普通科単位制」を導入しています。これにより、生徒一人ひとりの進路希望や興味・関心に応じた、より柔軟な科目選択が可能になりました。

1年次は芸術(音楽・美術・書道)以外の科目は全員が共通で履修し、基礎学力を固めます。そして2年次から、自分の進路に合わせて科目を選択していきます。大きく「自然科学」と「人文社会」の2つのフィールドに分かれ、さらにその中で細分化されたコースを選択することで、専門性を高めていくことができます。

  • 自然科学フィールド: 理系の大学や学部への進学を目指す生徒におすすめです。数学や理科の専門科目を深く学び、科学的な思考力や探究心を養います。

  • 人文社会フィールド: 文系の大学や学部への進学を目指す生徒におすすめです。国語、地理歴史、公民、英語などの科目を重点的に学び、幅広い教養と多角的な視点を身につけます。

このように、羽島北高等学校では、早期から自分の将来と向き合い、主体的に学びをデザインしていくことができるのが大きな特長です。

羽島北高等学校の特色・校風

羽島北高等学校は、「文武兼備、バランス感覚日本一を目指す」をキャッチフレーズに掲げており、勉強と部活動の両立を大切にする校風です。

校風をキーワードで表すと、「文武両道」「落ち着いた雰囲気」「地域との連携」といった言葉が挙げられます。生徒たちは真面目で落ち着いた子が多いという声がある一方で、行事などでは大いに盛り上がる活気も持ち合わせています。

  • 宿題の量: 進学校ということもあり、小テストが頻繁に行われるなど、日々の学習習慣が身につくような指導が行われているようです。宿題の量は、他の進学校と比較して標準的か、やや多いと感じる生徒もいるかもしれません。

  • 校則: 校則は、他の公立高校と比較して標準的という意見が多いようです。スマートフォンの校内での使用は基本的に許可されていませんが、朝のSHRで回収し、帰りに返却されるという運用のようです。服装検査や頭髪検査は定期的に行われ、ピアスや髪染め、化粧は禁止されています。

  • 生徒たちの雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多いと言われています。難関校から目標を下げて入学してくる生徒から、勉強が苦手な生徒まで学力層は幅広く、クラスによって雰囲気が異なることもあるようです。

  • アルバイト: 原則として禁止されていますが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、申請して許可を得ることで可能になります。

  • 制服の評判: 制服は、男子が伝統的な黒の学生服、女子は紺色のブレザーです。デザインについては、特に個性的というわけではなく、スタンダードで落ち着いた印象です。夏服は男女ともにカッターシャツで、シンプルです。

  • 土曜授業: 現在、土曜授業は実施されていないようです。

羽島北高等学校の部活動・イベント

部活動

羽島北高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が勉強と両立しながら熱心に活動に取り組んでいます。運動部、文化部ともに充実しており、自分に合った部活動を見つけやすい環境です。

特に全国レベルの実績を誇るのがフェンシング部です。オリンピック選手を輩出したこともある名門で、インターハイ常連校としてその名を知られています。また、放送部も全国大会入賞を目指して活発に活動しており、アナウンスや番組制作で高い評価を得ています。

運動部では、野球部が過去に県大会で上位入賞の実績を持つほか、サッカー部、陸上部、水泳部、バレーボール部なども熱心に活動しています。文化部では、吹奏楽部がコンクールで好成績を収めているほか、書道部、美術部、写真部、囲碁・将棋部など、多様な部が活動しています。

イベント

羽島北高等学校の学校生活は、多彩なイベントによって彩られています。生徒たちが主体となって企画・運営に関わる行事も多く、クラスや学年の団結力を高める貴重な機会となっています。

  • 北高祭(文化祭): 毎年秋に開催される文化祭は、最大の盛り上がりを見せるイベントです。1・2年生はクラスごとの展示、3年生は体育館でのステージ発表(演劇)が伝統となっています。部活動による発表や展示、PTAによる屋台などもあり、学校全体がお祭りのような雰囲気に包まれます。

  • 球技大会: 体育祭は行われていませんが、代わりに春と秋の年2回、球技大会が開催されます。クラス対抗で熱戦が繰り広げられ、生徒たちの歓声がグラウンドに響き渡ります。

  • 修学旅行: 2年生の秋には、3泊4日で沖縄へ修学旅行に行きます。平和学習や班別でのタクシー研修、美ら海水族館の見学、マリン体験など、沖縄の自然や文化、歴史に触れる貴重な体験ができます。

羽島北高等学校の進学実績

羽島北高等学校は、生徒の約8割が大学へ進学するなど、進学に力を入れている学校です。国公立大学や難関私立大学への合格者も輩出しており、生徒一人ひとりの進路希望を実現するための手厚いサポート体制が整っています。

近年の主な進学実績を見ると、国公立大学では岐阜大学、岐阜薬科大学、静岡大学、愛知教育大学などへの合格者が出ています。私立大学では、南山大学、名城大学、中京大学、愛知大学といった東海地方の主要大学を中心に、多くの生徒が進学しています。また、岐阜聖徳学園大学への進学者が多いのも特徴です。

大学進学だけでなく、専門学校への進学や就職など、多様な進路選択に対応しています。進学実績向上のための取り組みとして、数学や英語での習熟度別授業や、放課後や長期休暇中の補習・講習が充実しています。また、単位制の利点を活かし、近隣の岐阜聖徳学園大学と連携して、看護学や幼児教育などの授業を受けられる高大連携プログラムも用意されています。

羽島北高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、羽島北高等学校ならではの魅力的なポイントをまとめました。

  • 柔軟な学びを実現する「単位制」: 2年次から自分の進路希望や興味に合わせて科目を選択できるため、主体的に学習計画を立て、夢の実現に向けて効率的に学ぶことができます。

  • 全国レベルの部活動: オリンピック選手も輩出したフェンシング部や、全国大会で活躍する放送部など、高いレベルで文武両道を目指せる環境があります。

  • 充実した国際交流: オーストラリアの姉妹校との交換留学やホームステイ事業が盛んで、国際感覚を身につける機会が豊富に用意されています。

  • 地域や大学との連携: 近隣の岐阜聖徳学園大学の授業を受けられる高大連携プログラムや、地域の課題解決に取り組む探究活動など、学校外での学びの機会が充実しています。

  • 活気あふれる学校行事: 生徒が主体となって創り上げる「北高祭(文化祭)」は、クラスの団結力を高め、高校生活一番の思い出になることでしょう。

  • 生徒の主体性を育む教育: ICTを活用したグループ学習や探究活動などを通して、生徒が自ら考え、行動し、創造する力を育む授業が展開されています。

  • 便利な立地環境: 名鉄竹鼻線の柳津駅から徒歩圏内であることに加え、学校周辺には大型商業施設「カラフルタウン岐阜」などがあり、放課後の時間も充実させやすい環境です。

羽島北高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、羽島北高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

良い点:

  • 「先生方が親身で、分からないことがあれば分かるまで丁寧に教えてくれる」という声が多く、学習サポートの手厚さがうかがえます。

  • 「文武両道が実践できる学校。部活も勉強も頑張りたい人には最適な環境」といった、勉強と部活動の両立のしやすさを評価する意見が目立ちます。

  • 「文化祭や体育祭などの行事がとても楽しく、クラスの仲間との絆が深まる」と、学校行事の盛り上がりを魅力に挙げる生徒も多いようです。

  • 「単位制なので、自分の興味のある授業を選択できて楽しい」など、主体的な学びに満足している声もあります。

  • 「指定校推薦の枠が比較的多く、大学進学に有利だと感じた」という意見も見られます。

気になる点:

  • 「校則が少し厳しいと感じることがある。特にスマートフォンの使用制限については不満の声も」といった意見があります。

  • 「体育祭がないのが残念」という声が一部の生徒から上がっています。

  • 「クラスによって生徒の学習意欲に差があるように感じる」という指摘もあり、周りの環境に流されずに自分の目標を持つことが大切なようです。

  • 「進学校ではあるが、全国レベルの難関大学を目指すには、塾などのサポートも必要になるかもしれない」という現実的な意見も見られました。

アクセス・通学

羽島北高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅:

    • 名鉄竹鼻線 「柳津駅」より徒歩約15分

  • バス:

    • 岐阜バス 「カラフルタウン」バス停より徒歩約10分

    • 岐阜バス 「イオン柳津店」バス停より徒歩約15分

通学している生徒は、学校が所在する岐阜市のほか、羽島市、各務原市、大垣市、羽島郡など、幅広いエリアから集まっています。自転車で通学する生徒と、電車やバスなどの公共交通機関を利用する生徒が半々くらいの割合のようです。

羽島北高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

羽島北高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとして応援メッセージを送ります。

羽島北高等学校は、「勉強も部活動も、学校行事も、全部に全力で取り組みたい!」というエネルギッシュなあなたにぴったりの学校です。単位制という自由度の高い学習環境の中で、自分の「好き」や「得意」をとことん追求し、将来の夢へと繋げていくことができます。特に、自分で目標を立ててコツコツ努力できる人、そして仲間と協力して何かを成し遂げることに喜びを感じる人には、最高の3年間が待っているはずです。

受験勉強においては、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが何よりも大切です。苦手科目をなくし、どの教科でも安定して点数が取れるようにバランスの良い学習を心がけましょう。内申点も合否の重要な要素となるため、日々の授業態度や提出物にも真剣に取り組んでください。羽島北高等学校で充実した高校生活を送る自分の姿を想像しながら、最後まで諦めずに頑張り抜きましょう!応援しています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。