岩手県立北桜高等学校は、2024年4月に福岡工業高等学校と一戸高等学校が統合して誕生した、新しい歴史を歩み始めた学校です。 工業科と総合学科を併せ持ち、専門的な知識・技術の習得から、幅広い教養を身につけることまで、一人ひとりの「学びたい」という気持ちに全力で応えてくれる環境が整っています。 この記事では、そんな無限の可能性を秘めた岩手県立北桜高等学校の魅力を、進学アドバイザーの視点から、中学生とその保護者の皆さんにも分かりやすく、詳しく解説していきます。
岩手県立北桜高等学校の基本情報
岩手県立北桜高等学校の偏差値・難易度・併願校
機械システム科・電気情報システム科(工業校舎): 偏差値の目安は40前後とされています。総合学科(総合校舎): 偏差値の目安は40前後とされています。
岩手県立北桜高等学校に設置されている学科・コース
工業科(工業校舎) 機械システム科: ものづくりを支える機械工学と電子工学を融合した「メカトロニクス」の基礎から応用までを学びます。 将来、製造業の技術者や開発者として活躍したい人におすすめです。電気情報システム科: 私たちの生活に欠かせない電気、電子、情報技術の基礎を幅広く学びます。 電気工事士などの資格取得を目指し、インフラを支える技術者になりたい人にぴったりです。
総合学科(総合校舎) 1年次では基礎学力を固めながら、様々な分野の入門科目を学び、自分の興味や関心を探求します。 2年次からは、以下の4つの系列に分かれて専門性を高めていきます。 人文・自然科学系列: 大学進学を目指し、文系・理系の主要科目を深く学びます。知的好奇心が旺盛で、物事を論理的に考えることが好きな生徒におすすめです。情報ビジネス系列: 簿記や情報処理など、ビジネス社会で即戦力となる知識と技術を身につけます。将来、事務職や販売職、IT関連の仕事に就きたい人に適しています。介護・福祉系列: これからの社会でますます重要となる介護や福祉の専門知識と技術を学びます。 人と関わることが好きで、誰かの役に立ちたいという温かい心を持った生徒におすすめです。生活・文化系列: 農業、家庭科、芸術など、生活を豊かにする多様な分野を学びます。 自分の「好き」を追求し、クリエイティブな分野や地域に根差した仕事に興味がある人に向いています。
岩手県立北桜高等学校の特色・校風
校風・雰囲気: 新しい学校ということもあり、生徒一人ひとりが学校づくりの主役であるという活気にあふれています。工業科と総合学科の生徒が学校行事や部活動を通じて交流する機会もあり、多様な価値観に触れられる環境です。校則: 前身校の校則を参考にしつつ、新しい学校にふさわしいものへと見直しが進められている段階と考えられます。制服は令和6年度入学生から新しいデザインになりました。 スマートフォンの使用やアルバイトに関する規定は、入学説明会などで詳細を確認することをおすすめします。学習面: 宿題の量などは学科や選択科目によって異なりますが、専門的な知識や技術を身につけるためには、日々の予習・復習が大切になります。資格取得や検定合格に向けたサポートも行われるようです。土曜授業: 現時点では、土曜授業は実施されていないようです。
岩手県立北桜高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部: 特に柔道部は、県大会で上位入賞し東北大会に出場するなど、目覚ましい活躍を見せています。 高校から柔道を始めた選手が東北大会に出場するなど、熱心な指導のもとで大きく成長できる環境があるようです。 この他にも、バスケットボール部、バレーボール部、卓球部、ソフトテニス部などが活動しています。文化部: ものづくりコンテストの電子回路組立部門では、7年連続で県大会1位に輝くなど、工業科の専門性を活かした部活動が強みです。 また、総合文化祭の絵画部門や書道部門で岩手県代表に選ばれるなど、芸術分野での活躍も目立ちます。
イベント
岩手県立北桜高等学校の進学実績
工業科(旧 福岡工業高校)の実績 進学: 岩手県立大学、東北工業大学、八戸工業大学などの工業系大学や、岩手県立産業技術短期大学校、高等技術専門校、各種専門学校へ進学する生徒が多くいます。就職: 日本製鉄、JR東日本、東北電力ネットワーク、トヨタ自動車東日本、キオクシア岩手など、日本を代表する大手企業や地域の優良企業への就職実績が豊富です。 公務員(岩手県警察など)になる卒業生もいます。
総合学科(旧 一戸高校)の実績 進学: 岩手大学、弘前大学、岩手県立大学などの国公立大学や、盛岡大学、東北学院大学などの私立大学へ進学しています。 短期大学や看護学校、リハビリテーション学院、調理師専門学校など、専門分野への進学も多いのが特徴です。就職: 地元の有力企業や社会福祉法人への就職のほか、岩手県職員、市町村職員、消防士などの公務員としても多くの卒業生が活躍しています。
岩手県立北桜高等学校の特長・アピールポイント
工業科と総合学科の連携: 専門分野の垣根を越えて、農業、工業、商業、家庭、福祉が連携した学びの交流が行われます。 これにより、多角的な視点と幅広い知識を身につけることができます。2つの校舎を活用した学習環境: 工業科は「工業校舎」、総合学科は「総合校舎」と、それぞれの学びに特化した施設・設備が整った環境で専門性を深めることができます。DXハイスクール採択校: 「高等学校DX加速化推進事業」の採択校となり、最新のICT設備を導入し、デジタル技術を活用した先進的な学びを推進しています。地域社会との強い連携: 地域と協働した課題研究や探究活動、インターンシップなどを重視しており、実践的な学びを通して地域社会に貢献できる力を育みます。多様な進路に対応するカリキュラム: 専門知識を活かした就職から、国公立大学への進学まで、生徒一人ひとりの夢に対応できる柔軟なカリキュラムが用意されています。新しい歴史を創る経験: 統合初年度の生徒として、学校行事や生徒会活動など、あらゆる場面で新しい伝統を自分たちの手で創り上げていくという、かけがえのない経験ができます。リニューアルされた新しい制服: 2024年度の入学生から、新しい歴史のスタートにふさわしい、スタイリッシュなデザインの制服が導入されました。
岩手県立北桜高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「工業科と総合学科があり、多様な分野を学べるのが魅力」「専門的な資格がたくさん取れるので、就職に有利だと思う」といった、幅広い学びの選択肢と、就職への強さを期待する声が寄せられています。 「新しい学校なので、施設や設備がきれいになりそう」「自分たちで学校の歴史を作っていけるのが楽しみ」など、新しい環境への期待感が高いようです。 「先生方が熱心に指導してくれる」「地域とのつながりが強く、実践的な学習ができそう」といった、教育内容や地域連携への評価も期待されています。
気になる点: 「工業校舎と総合校舎が離れているので、部活動や行事での移動が少し大変かもしれない」という、校舎制に対する懸念の声が一部にあるようです。 「統合したばかりで、学校の雰囲気がまだ分からない」「進学実績がどうなるか少し不安」など、新しい学校ならではの未知数な部分を気にする意見も見られます。 「最寄り駅から少し距離がある」という、通学の利便性に関する声もあります。
アクセス・通学
工業校舎(旧 福岡工業高校) 最寄り駅:IGRいわて銀河鉄道 / JR東北新幹線「二戸駅」 アクセス:二戸駅西口から徒歩約3分と、非常にアクセスしやすい立地です。
総合校舎(旧 一戸高校) 最寄り駅:IGRいわて銀河鉄道「一戸駅」 アクセス:一戸駅から徒歩約20分です。 また、バスを利用する場合は約5分で到着します。
岩手県立北桜高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

