常翔学園高等学校は、大阪市旭区にある、長い歴史と先進的な教育をあわせ持つ私立の共学校です。文武両道を掲げ、ラグビー部が全国的に有名である一方、多様なコース設定で生徒一人ひとりの進路目標達成を力強くサポートしています。難関国公立大学から学園内大学への進学まで、幅広い選択肢が用意されているのが大きな魅力です。

このページでは、そんな常翔学園高等学校について、現役の中学生とその保護者の皆さんが本当に知りたい情報を、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。偏差値やコースの特色はもちろん、学校生活のリアルな雰囲気が伝わる口コミや、部活動、イベントの様子まで、詳しくご紹介します。

この記事を読めば、きっとあなたが常翔学園でどんな3年間を送れるのか、具体的にイメージできるようになるはずです。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後までじっくりと読み進めてみてください。

常翔学園高等学校の基本情報

常翔学園高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 常翔学園高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒535-0002 大阪府大阪市旭区大宮5丁目16-1
代表電話番号 06-6954-4435
公式サイトURL https://www.highs.josho.ac.jp/

常翔学園高等学校の偏差値・難易度・併願校

常翔学園高等学校は、コースによって偏差値が異なり、幅広い学力層の生徒に門戸を開いています。自分の目標に合ったコースを選ぶことが、合格への第一歩となります。

最新の学科・コースごとの偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科スーパーコース:66

  • 普通科特進コース:61

  • 普通科薬学・医療系進学コース:59

  • 普通科文理進学コース:55

これらの偏差値はあくまで目安ですが、スーパーコースは大阪府内でも上位の難易度と言えるでしょう。特進コースや薬学・医療系進学コースも、しっかりとした学力が求められます。同じくらいの偏差値の高校としては、近畿大学附属高校や清風高校などが挙げられることがあります。

合格に必要な内申点の目安は、専願か併願か、また選択するコースによって大きく異なりますが、日頃から定期テストで安定した成績を収め、提出物をきちんと出すなど、真面目な学習習慣を身につけておくことが大切です。

多くの受験生が気になる併願校ですが、常翔学園高等学校を併願する場合、公立高校では寝屋川高校、市岡高校、清水谷高校などを第一志望とする生徒が多いようです。私立高校同士では、大阪産業大学附属高等学校や大阪電気通信大学高等学校などを併願するケースが見られます。

常翔学園高等学校に設置されている学科・コース

常翔学園高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標に対応するための多様なコースが設置されています。それぞれのコースで特色ある学びが展開されており、入学後に目標が変わった場合でも、条件を満たせば2年次からコースを変更することも可能です。

  • 普通科スーパーコース

    • 難関国公立大学への現役合格を目指す少数精鋭のコースです。ハイレベルな授業と手厚いサポートで、最難関への挑戦を後押しします。

  • 普通科特進コース

    • 国公立大学や難関私立大学を目指すコースです。2年次からは目標に応じてさらにクラスが分かれ、効率的な学習を進めます。

  • 普通科薬学・医療系進学コース

    • 学園内大学(摂南大学薬学部など)をはじめ、薬学・看護・医療系の学部への進学に特化したコースです。理科の科目に重点を置いたカリキュラムが特徴です。

  • 普通科文理進学コース

    • 学園内大学(大阪工業大学、摂南大学、広島国際大学)や近畿圏の主要私立大学を目指すコースです。部活動との両立を図りながら、大学進学を目指したい生徒におすすめです。

常翔学園高等学校の特色・校風

常翔学園高等学校は、生徒数が多く活気にあふれる「マンモス校」でありながら、「文武両道」を実践し、落ち着いた雰囲気もある学校です。

校風を一言で表すなら「自主・自律」の精神を重んじる点にあります。校則は、他の私立高校と比較して標準的か、やや緩やかだという声が多いようです。例えば、頭髪や服装については厳しく指導される場面もありますが、式典時以外はネクタイやリボンの着用が自由であったり、靴下の色も指定の範囲内で選べたりと、ある程度の自由度は認められています。

一方で、スマートフォンは校内での使用が禁止されており、電源を切ってカバンにしまう決まりになっています。見つかった場合は没収されることもあるため、ルールはしっかり守る必要があります。アルバイトは原則禁止ですが、特別な事情がある場合は許可制で認められることもあるようです。

生徒たちの雰囲気は、コースによって少しカラーが違うようです。スーパーコースや特進コースは真面目に学習に取り組む生徒が多く、文理進学コースは部活動に打ち込む活発な生徒が多い傾向があります。

制服は、品がありながらも現代的なデザインで、生徒からの評判は良いようです。特に女子の制服は可愛いという声が多く聞かれます。土曜授業は基本的に実施されています。宿題の量については、コースや担当教員によって差があるものの、全体的にはやや多めと感じる生徒が多いようです。

常翔学園高等学校の部活動・イベント

部活動

常翔学園高等学校は、部活動が非常に盛んで、多くの生徒が学業と両立させながら活動に励んでいます。運動部、文化部ともに充実しており、多種多様なクラブから自分に合った活動を見つけることができるでしょう。

特に有名なのが、全国高校ラグビー大会(花園)の常連校であるラグビー部です。数々の優勝経験を誇り、常翔学園の名を全国に轟かせています。他にも、サッカー部やアメリカンフットボール部、陸上競技部なども活発に活動しています。

文化部では、吹奏楽部が地域のイベントやコンサートで演奏を披露するなど積極的に活動しています。また、軽音楽部や放送部なども人気があります。多くの部が熱心に活動しており、学校全体に活気をもたらしています。

イベント

常翔学園高等学校の学校生活は、多彩なイベントによって彩られます。生徒たちが最も盛り上がるイベントの一つが体育祭です。以前は京セラドーム大阪を貸し切って開催されるなど、その規模の大きさが特徴で、クラス一丸となって競技や応援に熱中します。

文化祭もまた、生徒たちの創造性が発揮される大きなイベントです。各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行い、校内は熱気に包まれます。クラスの仲間との絆が深まる貴重な機会となるでしょう。

修学旅行は、生徒たちにとって忘れられない思い出となるイベントです。行き先は年度によって異なりますが、国内外の様々な場所を訪れ、現地の文化や歴史に触れる体験は、視野を広げるきっかけになります。

常翔学園高等学校の進学実績

常翔学園高等学校は、学園内に大阪工業大学、摂南大学、広島国際大学という3つの大学を持つ高大連携の強みを生かしつつ、国公立大学や難関私立大学へも多数の合格者を輩出しています。

最新の2024年度の大学進学実績を見ると、以下のような結果となっています。

  • 国公立大学:京都大学1名、大阪大学をはじめとする旧帝大に6名、国公立大学全体では50名以上の合格者を出しています。

  • 難関私立大学:GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)に10名、関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)には合計で462名もの合格者を出すなど、圧倒的な実績を誇っています。

  • 学園内大学への進学:系列大学への内部進学制度も充実しており、多くの生徒が進学しています。特に大阪工業大学や摂南大学への進学者が多いのが特徴です。

こうした高い進学実績を支えているのが、手厚い進学サポート体制です。スーパーコースでは予備校講師による講座が実施されるほか、各コースで長期休暇中の講習や小テスト、再テストなどを頻繁に行い、基礎学力の定着と応用力育成に力を入れています。

常翔学園高等学校の特長・アピールポイント

常翔学園高等学校には、他の高校とは一味違う、独自の魅力がたくさんあります。

  • 学園内大学との強力な連携

    大阪工業大学、摂南大学、広島国際大学という特色ある3つの大学が系列にあり、内部進学制度が充実しています。大学の研究室訪問や施設見学など、高校にいながら大学の学びに触れる機会が豊富に用意されています。

  • 目標に合わせた多彩なコース設定

    最難関国公立を目指す「スーパーコース」から、部活動と学業の両立を図りながら私立大学を目指す「文理進学コース」まで、自分の目標や学力に合わせたコースを選べます。

  • 全国レベルの部活動

    特にラグビー部は「花園」の常連として全国にその名を知られており、高いレベルでスポーツに打ち込みたい生徒にとって最高の環境です。

  • 充実したキャリア教育プログラム

    企業と連携した探究学習プログラム「CORPORATE ACCESS」などを実施し、社会とのつながりの中で将来のキャリアを考える機会を提供しています。

  • 近代的な校舎と施設

    2010年に完成した地上12階建ての校舎は、最新の設備が整っており、快適な学習環境が提供されています。体育館も新しく、充実した学校生活を送ることができます。

  • グローバル教育への取り組み

    姉妹校との交流や海外研修プログラムなどを通じて、国際感覚を養う機会が設けられています。

常翔学園高等学校の口コミ・評判のまとめ

常翔学園高等学校の魅力や特徴をより深く知るために、在校生や卒業生からの声をまとめてみました。

  • 良い点:

    • 「施設が新しくてきれい。特にトイレがホテルのようで快適」という声が非常に多いようです。

    • 「コースが多く、自分の目標に合った環境で勉強できるのが良い」

    • 「先生方は熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」

    • 「部活動が盛んで、活気がある。特にラグビー部は学校の誇り」

    • 「関関同立など有名私大への進学実績がしっかりしている」

    • 「学食が安くて美味しいと評判」

  • 気になる点:

    • 「生徒数が多いため、先生の目が一人ひとりに行き届きにくいと感じることがある」という意見が見られます。

    • 「校則でスマホが使えないのが不便」という声は根強くあるようです。

    • 「コースによって生徒の雰囲気や学習意欲に差があるように感じる」

    • 「駅から少し歩くので、アクセスが良くないと感じる人もいる」

    • 「宿題や小テストが多く、勉強は結構大変」

アクセス・通学

常翔学園高等学校へのアクセス方法は複数あり、様々なエリアから通学が可能です。

  • 谷町線「千林大宮」駅 1号出口から徒歩約12分

  • 谷町線・今里筋線「太子橋今市」駅 6番出口から徒歩約10分

  • 京阪本線「千林」駅 西口から徒歩約20分

  • 大阪シティバス「大宮小学校前」バス停から徒歩約3分

大阪市内はもちろん、守口市、寝屋川市、門真市といった北河内エリアや、吹田市、高槻市などの北摂エリア、さらには兵庫県から通学している生徒もいるようです。自転車で通学する生徒も多く見られます。

常翔学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。常翔学園高等学校の魅力、伝わったでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして、常翔学園を目指す君にメッセージを送ります。

この学校は、「明確な目標を持って、勉強も部活も学校行事も、全部に全力で打ち込みたい!」と考えている君に特におすすめです。コースが細かく分かれているので、入学時から自分の目指す進路に向けて効率よく学習を進めることができます。特に、将来は理系に進みたい、医療系の仕事に就きたいと考えているなら、学園内大学との連携は大きな強みになるはずです。

受験勉強では、まず基礎を徹底的に固めることを意識してください。常翔学園の入試問題は、奇をてらった難問よりも、基本的な知識を正確に使いこなせるかを問う良問が多い傾向にあります。苦手科目から逃げず、毎日コツコツと積み重ねることが合格への一番の近道です。そして、学校説明会やオープンスクールにはぜひ参加してみてください。近代的な校舎や活気ある生徒たちの姿を直接見ることで、きっと「この学校で学びたい!」という気持ちがさらに強くなるはずです。君の挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。