広島県立広島工業高等学校は、120年以上の歴史と伝統を誇る、広島県の工業教育をリードする専門高校です。 「県工(けんこう)」の愛称で親しまれ、これまで多くの優れた技術者を社会に送り出してきました。ものづくりに興味があり、将来は専門的な技術を身につけて社会で活躍したいと考えている中学生にとって、広島県立広島工業高等学校は非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
広島県立広島工業高等学校の基本情報
広島県立広島工業高等学校の偏差値・難易度・併願校
機械科:48 電気科:48 建築科:48 土木科:48 化学工学科:48
広島県立広島工業高等学校に設置されている学科・コース
機械科
あらゆる産業の基礎となる機械について、設計から製作、コンピュータ制御(CAD/CAM)まで幅広く学びます。 ロボットや自動車など、動くものや「ものづくり」の仕組みに興味がある人におすすめです。 電気科
電気エネルギーの発生から利用まで、現代社会に不可欠な電気技術の基礎を学びます。電気工事士などの資格取得にも力を入れています。私たちの生活を支える電気のプロフェッショナルを目指したい人に向いています。 建築科
安全で快適な建物を創造するための知識と技術を、設計製図や各種実習を通して学びます。 卒業後すぐに二級建築士の受験資格が得られるのも魅力です。 自分の手で未来の街並みを作りたいという夢を持つ人におすすめです。 土木科
道路、橋、ダムなど、人々の生活を守り、豊かにするための社会基盤(インフラ)について学びます。測量や設計、施工管理など、スケールの大きな仕事に興味がある人にぴったりの学科です。 化学工学科
化学の知識をベースに、食品や医薬品、新しい素材など、私たちの暮らしに関わる様々な製品を生み出す技術を学びます。 実験が好きで、環境問題や新技術の開発に関心がある人に向いています。
広島県立広島工業高等学校の特色・校風
校風・生徒の雰囲気
「質実剛健」という言葉が似合う、真面目で落ち着いた雰囲気があるようです。専門知識を学ぶという共通の目的を持った生徒が集まっているため、お互いに高め合いながら学校生活を送っているという声が多く聞かれます。活発というよりは、コツコツと物事に取り組むタイプの生徒が多い傾向があります。 校則
校則は、他の公立高校と比較して、やや厳しいと感じる生徒が多いようです。特に頭髪や服装に関する指導は定期的かつ厳格に行われるとの口コミが見られます。しかし、これは社会人として必要な規律を身につけるための指導の一環と捉えることもできます。スマートフォンの使用については、校内での使用は原則禁止されているなど、一定のルールが定められています。 宿題・課題
専門教科が多いため、レポートや製図などの課題は少なくないようです。特に、資格取得を目指す生徒は、放課後や家庭での学習時間が重要になります。先生方のサポート体制はしっかりしているため、意欲があれば着実に力をつけることができます。 制服
男子は伝統的な黒の詰襟学生服、女子はブレザーです。派手さはありませんが、真面目な校風に合った、清潔感のあるデザインと言えるでしょう。 アルバイト・土曜授業
アルバイトは原則として禁止されています。学業や部活動に専念することが求められているようです。土曜授業は基本的にありません。
広島県立広島工業高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
ラグビー部は全国大会に32回出場した実績を誇る伝統ある部です。 近年は全国から遠ざかっていますが、復活を目指して日々練習に励んでいます。 また、陸上競技部も県高校駅伝に長年連続で出場しており、強豪として知られています。 野球部も過去に甲子園出場経験があり、伝統があります。 その他、アーチェリー部や水球部なども活発に活動しています。 文化部・工業系クラブ
工業高校の特色が最も表れているのが工業系クラブです。自動車部では、高校生ものづくりコンテストや若年者ものづくり競技大会への参加を通して、高度な技能の習得を目指しています。 建築部や電気通信部など、各学科の学びに直結したクラブがあり、専門知識をさらに深めることができます。 文化部では、ブラスバンド部や放送部、写真部などが活動しており、学校行事などで活躍しています。
イベント
広工祭(文化祭)
毎年秋に開催される文化祭は「広工祭(こうこうさい)」と呼ばれ、最大のイベントです。 各学科の特色を生かした専門的な展示や、ものづくり体験コーナーは工業高校ならではで、毎年多くの来場者で賑わいます。 クラスごとの模擬店や文化部のステージ発表などもあり、学校全体が一体となって盛り上がります。 体育祭
体育祭も非常に盛り上がる行事の一つです。クラス対抗で様々な競技に臨み、仲間との団結を深めます。 修学旅行
例年、東京方面へ行き、各学科に関連した施設見学や演劇鑑賞などを行います。 仲間との絆を深める貴重な機会となっています。 課題研究発表会
3年生になると、1年間の研究成果を発表する「課題研究発表会」が行われます。専門知識と技術の集大成となるこの発表会は、広島県立広島工業高等学校の学びのレベルの高さを象徴するイベントです。
広島県立広島工業高等学校の進学実績
就職
最大の強みは、高い就職率と求人倍率です。マツダ、三菱重工業、トヨタ自動車、JR西日本、広島ガス、中国電力など、地元の優良企業や大手企業から毎年多くの求人が寄せられます。 120年以上の歴史の中で築き上げてきた企業との強い信頼関係と、社会で即戦力となる卒業生たちの活躍が、この高い就職実績を支えています。 公務員になる生徒もいます。 大学進学
国公立大学では、広島大学、山口大学、島根大学などへ進学する生徒がいます。工業高校で学んだ専門性を活かして、工学部や理工学部へ進むケースが多いようです。
私立大学では、広島工業大学への進学者が特に多く、その他にも近畿大学、福岡工業大学など、工業系の大学を中心に進学実績があります。指定校推薦の枠も多くあるため、進学を希望する生徒にとっても有利な環境です。 進路サポート
就職希望者、進学希望者それぞれのニーズに応えるための手厚いサポート体制が整っています。 1年生の時から計画的な進路指導が行われ、インターンシップ(就業体験)などを通して、社会人としての心構えや職業観を育む機会も設けられています。 また、各種国家資格や技能検定の取得を学校全体で強力にバックアップしており、これが高い就職率にも繋がっています。
広島県立広島工業高等学校の特長・アピールポイント
120年以上の歴史と伝統
1897年(明治30年)創立の「広島県職工学校」を前身とする、県内有数の歴史を持つ工業高校です。 多くの卒業生が産業界の第一線で活躍しており、そのネットワークが強力なバックアップとなっています。 県内屈指の就職実績
地元大手企業から全国区の有名企業まで、毎年数多くの求人が寄せられ、非常に高い就職率を誇ります。 企業からの信頼が厚く、「県工の卒業生なら安心」という評価が確立されています。 充実した施設・設備
各学科に専門的な実習を行うための最新の設備が整っています。 企業で実際に使われているような機械や装置に触れながら、実践的な技術を習得できる環境は大きな魅力です。 手厚い資格取得サポート
危険物取扱者、電気工事士、ボイラー技士、各種技能検定など、将来に役立つ様々な資格の取得を学校全体で強力にサポートしています。 補習なども充実しており、高い合格実績を上げています。 「課題研究」による探究的な学び
3年生で行う「課題研究」では、生徒が自らテーマを設定し、1年間かけて探究的な学習に取り組みます。 ものづくりの楽しさや難しさを深く体験し、問題解決能力を養う貴重な機会となっています。 企業や地域との連携
インターンシップや企業見学、地域のイベントへの参加などを積極的に行っています。 社会とのつながりの中で学ぶことで、生きた知識や技術、そして社会人としての心構えを身につけることができます。 工業高校ならではの文化祭「広工祭」
各学科の専門性を活かした展示や実演は圧巻です。 生徒たちが日頃の学習成果を存分に発揮するこのイベントは、ものづくりの魅力と生徒たちの情熱を間近に感じられる絶好の機会です。
広島県立広島工業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「就職に非常に強い。先生方のサポートも手厚く、大手企業への就職も夢ではない」という声が最も多く聞かれます。 「専門的な知識や技術が身につき、将来の目標が明確になった」と、専門教育に対する満足度は非常に高いようです。 「資格がたくさん取れる。在学中に国家資格に合格できたのは大きな自信になった」という意見も多数あります。 「施設や設備が充実している。本格的な機械を使えるので実習が楽しい」と、学習環境を評価する声も多いです。 「同じ目標を持つ仲間と出会えた。真面目な生徒が多く、落ち着いて勉強できる環境が良い」といった、友人関係や学校の雰囲気に関するポジティブな口コミも見られます。
気になる点 「校則が厳しいと感じることがある。特に頭髪検査は厳しい」という声は一定数あります。 「専門分野の勉強が合わないと、授業についていくのが大変かもしれない」という意見もあります。入学前に、自分が本当にその分野に興味があるか考えることが重要です。 「学科によっては女子生徒が少ないため、少し寂しく感じるかもしれない」という声も聞かれます。 「レポートや課題が多く、楽ではない。自主的に勉強する姿勢が求められる」といった、学習面での厳しさに関する口コミも見られます。
アクセス・通学
所在地
〒734-0001 広島県広島市南区出汐二丁目4番75号 最寄り駅からのアクセス 広島電鉄(路面電車)5号線「皆実町六丁目」電停から徒歩約13分 JR「広島駅」から広電バス(4号線 仁保車庫・向洋新町方面行きなど)に乗車、「出汐2丁目」バス停で下車、徒歩約4分 「県庁前」バス停から広電バス(7号線 仁保車庫・向洋新町方面行きなど)に乗車、「出汐2丁目」バス停で下車、徒歩約4分
広島県立広島工業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

