徳島県で100年以上の歴史と伝統を誇る徳島商業高等学校は、商業教育の中核を担う専門高校として、これまで3万人以上の卒業生を社会に送り出してきました。 多くの卒業生が県内はもちろん、国内外の様々な分野で活躍しています。長い歴史の中で培われた「徳商(とくしょう)」ブランドは、地域社会から厚い信頼を得ています。

徳島商業高等学校では、変化の激しい現代社会で活躍できる人材を育成するため、常に教育内容のアップデートを続けています。専門的な知識や技術の習得はもちろんのこと、資格取得にも力を入れており、生徒一人ひとりの希望進路の実現を力強くサポートしています。この記事では、そんな徳島商業高等学校の魅力を、中学生や保護者の皆さんにも分かりやすく、詳しく解説していきます。

これから高校選びをする皆さんにとって、徳島商業高等学校がどのような学校なのか、具体的なイメージを掴むきっかけになれば嬉しいです。伝統と革新が共存するこの学校で、充実した3年間を送る自分の姿を想像しながら、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

徳島商業高等学校の基本情報

徳島商業高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 徳島県立徳島商業高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒770-0862 徳島県徳島市城東町一丁目4番1号
代表電話番号 088-623-0461
公式サイトURL https://tokusho.tokushima-ec.ed.jp/

徳島商業高等学校の偏差値・難易度・併願校

徳島商業高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は気になるポイントでしょう。ここでは、学科ごとの偏差値の目安や、合格に必要な内申点の目安、そして主な併願校について解説します。

学科・コースごとの最新の偏差値は以下の通りです。

  • ビジネス探究科:48

  • ビジネス創造科:46

(※上記の偏差値は、各種模試の結果などを基にした一般的な目安です。)

偏差値40台後半は、徳島県内の公立高校の中では中堅レベルに位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、徳島市立高等学校(普通科)や小松島西高等学校(商業科など)が挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、中学3年間の成績が5段階評価で平均3以上あることが望ましいでしょう。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点も重要になります。

徳島県の公立高校入試では、基本的に1つの高校・学科しか受験できません。そのため、徳島商業高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、徳島文理高等学校や生光学園高等学校などが挙げられることが多いようです。

徳島商業高等学校に設置されている学科・コース

徳島商業高等学校には、社会のニーズに応えるための特色ある2つの学科が設置されています。 それぞれの学科で学べる内容や、どんな生徒におすすめかを見ていきましょう。

  • ビジネス探究科

    英語に重点を置き、ビジネス情報や会計分野の専門知識・技術を深く学びます。国公立大学や難関私立大学への進学を目指す生徒におすすめの学科です。

  • ビジネス創造科

    2年次から、生徒の興味や進路希望に合わせて以下の3つのコースに分かれます。

    • アドバンストコース: 全商検定1級3種目以上の取得を目標に、さらに高度な資格取得を目指しスキルアップを図りたい生徒におすすめです。

    • マネジメントコース: 地域や企業と連携した商品開発や観光ビジネスなど、実践的・体験的な学びを通して地域貢献に興味がある生徒におすすめです。

    • 総合ビジネスコース: ビジネスに関する幅広い知識・技術を総合的に学びたい生徒や、デジタルコンテンツ作成、スポーツビジネスなどに興味がある生徒におすすめです。

徳島商業高等学校の特色・校風

徳島商業高等学校は、「自主・誠実・健康」を校訓に掲げる、100年以上の歴史を持つ伝統校です。 その校風は「文武両道」や「質実剛健」といった言葉で表現されることが多く、挨拶や礼儀、マナー指導に力を入れているのが大きな特色です。

  • 校則: 他の高校と比較して厳しいと感じる生徒が多いようです。 特に頭髪や服装、爪の長さなど、身だしなみに関する指導は厳しいという口コミが見られます。 スマートフォンの使用は、授業中以外は許可されているようです。

  • 宿題の量: 専門的な内容を学ぶため、課題や検定前の勉強は大変な面もありますが、日々の授業をしっかり聞いていれば対応できる量という声が多いです。

  • 生徒の雰囲気: 部活動が非常に盛んなこともあり、活気があって元気な生徒が多い印象です。 商業の専門知識を学ぶという共通の目的があるため、真面目に学習に取り組む雰囲気もあります。

  • アルバイト: 原則として禁止されています。

  • 制服: 2022年度にモデルチェンジされ、新しくなりました。 女子にはスラックスも用意されています。

  • 土曜授業: 基本的に土曜授業はありません。

社会に出てから即戦力となる人材の育成を目指しているため、社会人としての基礎を高校生活のうちに身につけさせたいという学校の強い意志が感じられます。

徳島商業高等学校の部活動・イベント

部活動

徳島商業高等学校は、県内でも有数の部活動が盛んな学校として知られています。 運動部、文化部ともに多くの部が全国レベルで活躍しており、生徒の多くが部活動に加入し、文武両道を目指して日々練習に励んでいます。

  • 運動部: 特に硬式野球部は甲子園の常連校で、春の選抜大会での優勝経験もある全国的な名門です。 「四国四商」の一つに数えられる古豪として知られています。 また、サッカー部も全国高校サッカー選手権大会に何度も出場している強豪です。 その他、女子ソフトボール部、バドミントン部、ソフトテニス部、卓球部なども全国大会で活躍しています。

  • 文化部: 簿記部や情報処理部、ワープロ部といった商業高校ならではの部活動が全国大会で優秀な成績を収めています。 また、吹奏楽部や阿波踊り部も活発に活動しており、地域のイベントなどでも活躍しています。

イベント

徳島商業高等学校では、生徒たちが主体となって作り上げる学校行事が数多くあり、学校生活を彩る大きな魅力となっています。

  • 徳商祭(文化祭・体育祭): 毎年、文化祭と体育祭を合わせて「徳商祭」として盛大に開催されます。文化祭では、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行い、大変な盛り上がりを見せます。体育祭は、クラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げ、生徒たちの団結力が一層深まります。

  • 徳商デパート: 徳島商業高等学校の最も特色ある行事の一つが「徳商デパート」です。これは、生徒たちが主体となって商品の仕入れから販売、決算までを行う実践的な販売実習です。 企業と連携してオリジナル商品を開発することもあり、毎年多くの地域住民が訪れる一大イベントとなっています。

  • 修学旅行: 近年では、東京方面を訪れることが多いようです。友人たちと過ごす数日間は、高校生活の中でも特に思い出深いものになるでしょう。

徳島商業高等学校の進学実績

徳島商業高等学校は、商業の専門知識を活かした就職に強いだけでなく、大学進学にも力を入れています。卒業後の進路は、就職と進学がおよそ半々です。

  • 大学進学: 令和6年度(2024年)春の入試では、国公立大学に複数名が合格しています。 私立大学では、同志社大学や立命館大学といった難関大学をはじめ、多くの生徒が四年制大学へ進学しています。 商業高校の特性を活かした指定校推薦枠も多く、多様な進学の道が開かれています。

  • 就職: 就職希望者の就職率は100%を誇り、多くの生徒が県内の優良企業に就職しています。 高校3年間で取得した簿記や情報処理などの資格を活かし、特に事務職で高い評価を得ています。 公務員試験に合格する生徒もいます。

  • 進路サポート: 生徒一人ひとりの希望進路を実現するために、手厚いサポート体制が整っています。進学希望者には補習や個別指導、就職希望者には熱心な面接指導などが行われており、生徒からの信頼も厚いようです。

徳島商業高等学校の特長・アピールポイント

徳島商業高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。ここでは、その特長とアピールポイントをいくつかご紹介します。

  • 100年以上の歴史と伝統: 1909年の創立以来、徳島県の商業教育をリードしてきた伝統校です。 多くの卒業生が築き上げてきた「徳商」ブランドは、進学・就職において大きな強みとなります。

  • 実践的な「徳商デパート」: 生徒が企画・運営する販売実習「徳商デパート」は、学校の枠を超えた本格的なビジネス体験ができる貴重な機会です。 コミュニケーション能力や問題解決能力など、社会で役立つ実践的な力が身につきます。

  • 豊富な資格取得サポート: 日商簿記検定をはじめ、情報処理や英語など、将来に役立つ様々な資格の取得を強力にバックアップしています。 高度な資格を取得することで、大学進学や就職で有利になります。

  • 全国レベルの部活動: 野球部やサッカー部をはじめ、多くの部活動が全国大会で活躍しています。 高いレベルでスポーツや文化活動に打ち込みたい生徒にとって、最高の環境が整っています。

  • 地域や企業との連携: 地元企業と連携した商品開発や、地域のイベントへの積極的な参加など、社会とつながる学びの機会が豊富にあります。

  • 進学にも就職にも強い進路指導: 専門知識を活かして優良企業へ就職する道と、国公立大学や難関私立大学へ進学する道の両方が開かれています。 手厚いサポートで、一人ひとりの夢の実現を応援します。

  • 新しくなった制服と校舎: 2022年度から制服が新しくなり、生徒からも好評です。 校舎も整備されており、快適な学習環境で学校生活を送ることができます。

徳島商業高等学校の口コミ・評判のまとめ

徳島商業高等学校について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。ここでは、ポジティブな口コミと、少し気になる点を公平にご紹介します。

  • 良い点:

    • 「資格がたくさん取れるので、進学や就職にとても有利だった」という声が非常に多いです。

    • 「先生方が熱心で、面接練習などに親身になって付き合ってくれた」など、進路サポートの手厚さを評価する意見が見られます。

    • 「部活動が盛んで、高い目標を持って仲間と頑張れた」「徳商デパートなどの行事が楽しく、クラスの団結力が強まった」といった、学校生活の充実度に関するポジティブな口コミも多数あります。

    • 「挨拶やマナーが厳しく指導されたおかげで、社会に出てから役立っている」と、卒業してから学校の指導のありがたさを感じるという意見も特徴的です。

  • 気になる点:

    • 「校則が他の高校に比べて厳しい」という声は、多くの口コミで見られます。 特に身だしなみに関する指導を厳しいと感じる生徒がいるようです。

    • 「商業科目に興味がないと、授業についていくのが大変かもしれない」という意見もあります。専門的な学習内容が多いため、明確な目的意識が必要との声です。

    • 一部で「先生によって指導に差がある」「理不尽だと感じる指導があった」といった、教員に関するネガティブな意見も見られました。

アクセス・通学

徳島商業高等学校へのアクセス方法と、通学エリアについてご紹介します。

  • 最寄り駅・バス停:

    • JR牟岐線「阿波富田駅」から徒歩約15分

    • 徳島市営バス「商業高校前」バス停から徒歩約2分

    • 徳島市営バス「西張北」バス停から徒歩約4分

  • 通学エリア:

    徳島市内の生徒が最も多いですが、JRやバスなどの公共交通機関を利用して、市外の広い範囲から通学している生徒もいます。全県から生徒を募集しているため、様々な地域から生徒が集まっています。

学校の近くには、生徒たちに人気の食堂などもあり、放課後の楽しみの一つとなっているようです。

徳島商業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

徳島商業高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとして応援メッセージを送ります。この学校は、将来、ビジネスの世界で活躍したい、専門的な知識や資格を身につけて社会に貢献したい、という強い意志を持った生徒に特におすすめです。また、高校生活で部活動に全力で打ち込み、全国という大きな舞台を目指したいと考えている君にも、最高の環境が待っています。

受験勉強においては、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが大切です。特に、英語と数学は商業科目を学ぶ上でも土台となる重要な教科ですので、苦手意識をなくすように努力しましょう。また、徳島商業高等学校は面接も重視する傾向があります。「なぜ徳商で学びたいのか」「高校で何を頑張りたいのか」を自分の言葉でしっかりと伝えられるように、今から自己分析を進めておくことをお勧めします。

伝統と革新が共存する徳島商業高等学校で、夢への第一歩を踏み出してみませんか。皆さんの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。