徳島県立川島高等学校は、吉野川市に位置する併設型の中高一貫教育を行う公立高校です。100年以上の歴史と伝統を誇り、「至誠無息(しせいむそく)」という校訓のもと、心豊かで健やかな生徒の育成を目指しています。地域社会に貢献できる人材育成を目標に掲げ、探究活動や国際交流にも力を入れているのが、この川島高等学校の大きな魅力です。

中高一貫校ならではの特色として、中学生と高校生が学校行事や部活動で交流する機会が多く、互いに切磋琢磨できる環境が整っています。また、生徒一人ひとりの進路希望に対応した丁寧な指導にも定評があり、多くの生徒が夢の実現に向けて学校生活を送っています。

この記事では、そんな徳島県立川島高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績などを詳しく解説していきます。川島高校を目指す中学生とその保護者の皆さんが、学校の魅力を具体的にイメージできるよう、分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

徳島県立川島高等学校の基本情報

徳島県立川島高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 徳島県立川島高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒779-3303 徳島県吉野川市川島町桑村367-3
代表電話番号 0883-25-2824
公式サイトURL https://kawashima-hs.tokushima-ec.ed.jp/

徳島県立川島高等学校の偏差値・難易度・併願校

徳島県立川島高等学校の受験を考える上で、偏差値や難易度は重要なポイントです。ここでは、具体的な数値や目安を解説します。

普通科の偏差値は「47」前後とされています。これは徳島県内の公立高校の中では中堅レベルに位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、つるぎ高校の工業科(機械科、建設科、電気科)や徳島商業高校のビジネス探究科などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安としては、5教科の通知表評価の合計が32〜33程度が一つの基準となるようです。もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点も重要になります。過去の入試倍率は、一般入試で1.0倍前後を推移しており、比較的安定していると言えるでしょう。

徳島県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、川島高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、徳島文理高等学校や生光学園高等学校などが考えられます。

徳島県立川島高等学校に設置されている学科・コース

徳島県立川島高等学校は、普通科のみを設置している単位制の高校です。単位制とは、学年で決められた科目を全員が履修するのではなく、自分で興味や関心、進路希望に合わせて科目を選択し、卒業までに必要な単位数を修得していくシステムです。

  • 普通科:1・2年次では、幅広い分野の基礎的な学力をバランス良く身につけます。3年次になると、文系・理系それぞれの進路希望に応じた科目を選択し、より専門的な学習を進めていきます。大学進学から就職まで、多様な進路に対応できるカリキュラムが組まれているのが徳島県立川島高等学校の普通科の特長です。特に、応用クラスが設置されており、希望者は朝の補習や模試を受けることで、より高いレベルの学力向上を目指すことができます。

徳島県立川島高等学校の特色・校風

徳島県立川島高等学校は、「文武両道」や「地域との連携」をキーワードに、落ち着いた雰囲気の中で学校生活が送れると評判です。

口コミなどから見えてくる、より具体的な学校生活の様子は以下の通りです。

  • 宿題の量:他の高校と比較して標準的か、やや多めという声があります。特に応用クラスでは、朝の補習などもあり、学習習慣をしっかり身につけることが求められるようです。

  • 校則:他の高校と比べて緩やかだという意見が多いようです。スマートフォンの使用は、朝のSHR前と放課後に許可されています。服装頭髪検査は月に1回程度行われます。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いという印象です。中高一貫校であるため、中学生と高校生が交流する機会も多く、全体的に和やかな雰囲気があるようです。

  • アルバイト:許可制で可能です。

  • 制服:男女ともにブレザータイプで、特にニットベストの白いラインやネクタイがおしゃれだと好評です。女子生徒はスラックスも選択できます。

  • 土曜授業:長期休暇中の補習などはありますが、定期的な土曜授業は基本的にないようです。

徳島県立川島高等学校の部活動・イベント

部活動

徳島県立川島高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が参加し、文武両道を実現しています。運動部、文化部ともに充実しており、中には全国レベルで活躍する部もあります。

  • 運動部:特に剣道部が県内の強豪校として知られています。また、野球部は過去に21世紀枠で甲子園に出場した実績があります。サッカー部やバレーボール部なども県大会で活躍しています。

  • 文化部:放送部が全国大会に出場経験があるほか、将棋部も近畿高等学校総合文化祭に出場するなど、高いレベルで活動しています。その他、音楽部や茶道部など、様々な文化部が活発に活動しています。

中高合同で活動する部活動もあり、6年間を通して計画的に技術や精神力を高めていけるのも、この川島高校ならではの魅力です。

イベント

川島高等学校では、生徒たちの手で作り上げる多彩な学校行事が年間を通して行われます。特に、文化祭と体育祭は中高合同で開催され、学校全体が一体となって盛り上がる大きなイベントです。

  • 文化祭・体育祭:9月に中高合同で開催されます。中学生と高校生が協力して準備を進めるため、年齢を超えた交流が生まれ、強い一体感が育まれます。

  • 修学旅行:5月に実施されます。

  • クラスマッチ:学期ごとに行われることが多く、クラスの団結力を高める良い機会となっています。

  • 忌部の郷めぐりオリエンテーリング:春に各学年で行われる伝統行事です。

これらの行事を通して、生徒たちは自主性や協調性を学び、かけがえのない思い出を作っています。

徳島県立川島高等学校の進学実績

徳島県立川島高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた丁寧な指導を行っており、安定した進学実績を上げています。多くの生徒が大学進学を希望し、地元の国公立大学や私立大学を中心に合格者を輩出しています。

  • 国公立大学:令和5年度の大学入試では、20名が国公立大学に合格しています。主な進学先として、鳴門教育大学などが挙げられます。

  • 私立大学:地元の徳島大学や四国大学、徳島文理大学への進学者が多い傾向にあります。

  • 就職:就職を希望する生徒に対しても手厚いサポートがあり、全員が希望する職種や企業への就職を実現しているようです。

進学実績を支える取り組みとして、早朝や放課後、長期休暇中に補習や講習が実施されています。また、課題テストや校外模試、小論文指導なども行われ、生徒の学力向上と進路実現を力強くバックアップしています。

徳島県立川島高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、徳島県立川島高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 中高一貫教育:中学生と高校生が日常的に交流し、互いに高め合える環境は最大の特長です。部活動や学校行事を合同で行うことで、リーダーシップや協調性が育まれます。

  • グローバルな視点の育成:夏休みには希望者対象のオーストラリア語学研修が実施されるなど、国際交流の機会が提供されています。

  • 地域と連携した探究活動:地域の課題解決に取り組む探究活動に力を入れています。神山町でのフィールドワークや、地域の重要文化財を訪問するなど、実践的な学びの機会が豊富です。

  • 充実したICT環境:ICTを活用した分かりやすい授業が展開されており、生徒の情報活用能力を高めています。

  • 単位制による柔軟なカリキュラム:生徒一人ひとりの興味や進路希望に応じて、2年次から多様な選択科目を選べるため、主体的な学びが可能です。

  • きめ細やかな進路指導:大学進学から就職まで、あらゆる進路希望に対応した丁寧な指導が行われます。

  • 歴史と伝統:「至誠無息」の校訓のもと、100年以上にわたって地域社会に貢献する人材を育成してきた歴史と実績があります。

徳島県立川島高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる徳島県立川島高等学校の口コミを、良い点と気になる点に分けてまとめました。

  • 良い点:

    • 「先生方のサポートが手厚く、進路相談にも親身に乗ってくれる」という声が多く聞かれます。

    • 「中高一貫なので、先輩後輩の仲が良く、学校全体の雰囲気がアットホーム」という評判です。

    • 「文化祭や体育祭など、行事がとても盛り上がり、クラスの団結力が強まる」と学校行事を楽しむ声が多数あります。

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら充実した高校生活が送れる」という意見も多いです。

    • 「食堂が美味しいと評判」という、学校生活の楽しみに関する口コミも見られます。

  • 気になる点:

    • 「学校が丘の上にあるため、駅から学校までの坂道が大変」という意見は、多くの生徒が感じているようです。自転車通学の生徒も、坂を押して登ることがあるとのことです。

    • 「良くも悪くも普通の田舎の高校。自由な校風を求める人には少し物足りないかもしれない」という声もあります。

    • 「大学進学を目指すなら、本人の強い意志と努力が必要。特に難関大学を目指す場合は塾などを活用する生徒もいる」という現実的な意見も見られます。

アクセス・通学

徳島県立川島高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅:JR徳島線「阿波川島駅」から徒歩約7〜10分です。

  • バス:徳島バス「神後」バス停から徒歩約9分です。

通学エリアとしては、吉野川市を中心に、近隣の市町村から通う生徒が多いようです。JR徳島線を利用して通学する生徒もいます。学校が丘の上にあるため、駅から徒歩や自転車で通う場合は、坂道を登る必要があります。

徳島県立川島高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

徳島県立川島高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとして応援メッセージを送ります。

川島高等学校は、落ち着いた環境で勉強と部活動の両方にしっかりと打ち込みたい、充実した3年間を送りたいと考えているあなたにぴったりの学校です。特に、中高一貫校ならではの温かい人間関係の中で、先輩や後輩と関わりながら成長したい人、地域に根ざした活動や探究学習に興味がある人には、最高の環境が待っています。

受験勉強においては、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが何よりも大切です。苦手科目をなくし、どの教科でも安定して点数が取れるように、日々の授業を大切にしてください。その上で、応用問題にもチャレンジし、思考力や表現力を磨いていきましょう。川島高校は、入学後も自分の目標に向かって努力を続けられる生徒、そして多様な価値観を受け入れ、他者を思いやれる生徒を求めています。面接では、あなたが川島高校で何を学び、どのように成長したいのかを、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておきましょう。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。