東久留米総合高等学校は、自分の興味や将来の夢に合わせて、たくさんの科目の中から自分だけの時間割を作ることができる、とてもユニークな都立の「総合学科」高校です。「25歳の自分創り」をコンセプトに、未来の自分をイメージしながら、夢を探求する3年間を過ごせます。

普通科の高校とは違い、専門的な知識や技術を学べる授業が豊富に用意されているのが、東久留米総合高等学校の最大の魅力です。高校生のうちから、デザイン、福祉、国際交流、コンピュータなど、ワクワクするような分野に触れることで、自分の新たな可能性に気づくことができるかもしれません。

「まだ将来の夢が決まっていない」という人も、「好きなことをもっと深く学びたい」という人も、この学校ならきっと夢中になれる何かが見つかるはずです。この記事では、そんな東久留米総合高等学校の気になる偏差値から学校生活の様子まで、詳しく紹介していきます。

東久留米総合高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 東京都立東久留米総合高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒203-0052 東京都東久留米市幸町5-8-46
代表電話番号 042-471-2510
公式サイト https://www.metro.ed.jp/higashikurumesogo-h/

東久留米総合高等学校の偏差値・難易度・併願校

東久留米総合高等学校は、自分のペースで学びたいことを見つけられるため、毎年多くの受験生から人気を集めています。

  • 総合学科: 偏差値 52

同じくらいの偏差値の高校としては、都立鷺宮高等学校、都立青梅総合高等学校、都立松が谷高等学校などが挙げられます。 合格に必要な内申点の目安は、9科目に「3」が中心で、いくつか「4」があると安心できるレベルと言えるでしょう。

総合学科という特性上、「この学校で何を学びたいのか」という目的意識が重視される傾向があります。そのため、学力だけでなく、面接や自己PRカードの準備も大切になります。東久留米総合高等学校が第一志望の場合、併願校として多くの受験生が選ぶのは、近隣の私立高校です。

主な併願校

  • 拓殖大学第一高等学校

  • 白梅学園高等学校

  • 東野高等学校

  • 錦城高等学校

  • 豊島学院高等学校

東久留米総合高等学校に設置されている学科・コース

東久留米総合高等学校は「総合学科」の高校で、特定のコース分けはありません。その代わり、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応じて、幅広い分野の科目を選択できる「系列」という考え方があります。複数の系列から自由に科目を組み合わせ、自分だけの時間割を作ることが可能です。

  • 国際・人文社会

    • どんなことを学ぶ?:英語や異文化理解、社会問題など、グローバルな視点を養います。「総合英語」「異文化理解」といった科目が用意されています。

    • どんな生徒におすすめ?:外国の文化に興味がある人や、将来は国際的な分野で活躍したいと考えている人。

  • 自然科学探究

    • どんなことを学ぶ?:理数系の科目を中心に、探究的な学びを深めます。「くるそー数学」「くるそー化学」など、応用力を高める授業があります。

    • どんな生徒におすすめ?:科学の実験が好きな人や、理系の大学・学部への進学を目指している人。

  • スポーツ

    • どんなことを学ぶ?:スポーツに関する理論と実践を学びます。「スポーツ概論」や様々な種目を体験できる授業があります。

    • どんな生徒におすすめ?:体を動かすことが好きな人や、将来スポーツに関わる仕事に就きたいと考えている人。

  • 看護・保育

    • どんなことを学ぶ?:看護や福祉の基礎を学びます。「看護入門」や「社会福祉入門」といった、専門的な授業を受けられます。

    • どんな生徒におすすめ?:看護師や保育士、介護士など、人を支える仕事に興味がある人。

  • 芸術・表現

    • どんなことを学ぶ?:デザインや工芸など、クリエイティブな分野を学びます。「ビジュアルデザイン」「クラフトデザイン」といった授業があります。

    • どんな生徒におすすめ?:絵を描いたり、ものを作ったりすることが好きな人や、美術系の大学への進学を考えている人。

東久留米総合高等学校の特色・校風

東久留米総合高等学校の校風は、「自主自立」と「多様性の尊重」という言葉がぴったりです。生徒が主体となる場面が多く、ノーチャイム制を導入していることからも、生徒一人ひとりの自主性が重んじられていることがわかります。

  • 校則・学校生活について

    • 校則は、他の都立高校と比較して標準的か、少し緩やかという声が多いようです。髪染めやピアスは禁止ですが、頭髪検査などはそこまで厳しくないとの口コミが見られます。スカート丈やメイクについては、ある程度自由な雰囲気があるようです。

    • スマートフォンは校内での使用が許可されており、多くの生徒が休み時間などに活用しています。

    • アルバイトは許可制で、多くの生徒が行っているようです。

  • 学習面について

    • 宿題の量は、選択する科目によって大きく異なるようです。自分の興味に合わせて授業を選ぶため、主体的に学習に取り組む生徒が多い傾向があります。

    • 土曜授業が年間17回程度実施されており、学習時間の確保に力を入れています。

  • 生徒の雰囲気・制服

    • 生徒は、自分の好きなことや目標を持っている人が多く、お互いの個性を尊重し合う、落ち着いた雰囲気があるようです。

    • 制服は、ブレザースタイルで、特に女子の制服は可愛いと評判のようです。リボンやネクタイ、スカートの種類が選べるため、自分らしい着こなしを楽しんでいる生徒もいます。

東久留米総合高等学校の部活動・イベント

部活動

東久留米総合高等学校は、部活動が非常に盛んで、多くの生徒が参加し、活気にあふれています。運動部・文化部ともに種類が豊富で、自分に合った部活動を見つけやすい環境です。

  • 運動部

    • 特に有名なのが男子サッカー部です。全国大会への出場経験もあり、人工芝のグラウンドなど、練習環境も非常に充実しています。

    • この他にも、硬式テニス部、ダンス部、陸上競技部など多くの部が活発に活動しており、それぞれの目標に向かって熱心に練習に励んでいます。

  • 文化部

    • 吹奏楽部や軽音楽部といった音楽系の部活の人気が高いようです。

    • また、総合学科ならではの部活として、液晶タブレットを使って本格的な作品制作ができるイラスト部など、専門的な活動ができる部もあります。

イベント

生徒が主体となって作り上げるイベントは、毎年大変な盛り上がりを見せます。 クラスや部活の仲間との絆が深まる、かけがえのない思い出となるでしょう。

  • しらさぎ祭(文化祭)

    • 毎年9月に行われる文化祭は、地域の人々も訪れる大きなイベントです。 各クラスや文化部による展示・発表はクオリティが高く、大変な盛り上がりを見せます。

  • 体育祭

    • 6月に開催される体育祭は、学年を超えて応援に熱が入ります。 騎馬戦や綱引きなど、定番の競技でクラス一丸となって競い合います。

  • 修学旅行

    • 2年次に実施されます。行き先は年によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

  • 合唱コンクール

    • 2月に開催され、各クラスが練習の成果を発表します。美しいハーモニーが体育館に響き渡ります。

東久留米総合高等学校の進学実績

東久留米総合高等学校は、総合学科の特色を生かし、大学進学から専門学校、就職まで、非常に多様な進路実現を果たしています。 一人ひとりの希望に合わせた手厚い進路指導が魅力です。

近年の主な進学実績(2023年卒業生の実績など)を見ると、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった「日東駒専」レベルの大学への進学者が多いのが特徴です。 また、亜細亜大学や帝京大学、国士舘大学などにも多くの合格者を出しています。

  • 主な大学進学実績

    • 国公立大学:愛媛大学など

    • 難関私立大学:青山学院大学、立教大学、法政大学、成蹊大学、武蔵大学など

    • 進学者が多い大学:日本大学、東洋大学、亜細亜大学、帝京大学、玉川大学、武蔵野大学など

大学進学以外にも、看護・医療系、デザイン系、保育系などの専門学校へ進学する生徒や、就職する生徒もいます。1年次から行われる「産業社会と人間」という授業をはじめ、3年間を通じて系統的なキャリア教育が行われており、自分の将来と向き合う機会が豊富に用意されています。

東久留米総合高等学校の特長・アピールポイント

東久留米総合高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 自分だけの時間割をデザインできる総合学科

    • 最大の特長は、約100以上ある豊富な選択科目から、自分の興味・関心や進路希望に合わせて自由に授業を選び、オリジナルの時間割を作れることです。

  • 夢の発見をサポートする3年間のキャリア教育

    • 「産業社会と人間」や「課題研究」といった授業を通して、社会で活躍する大人から話を聞いたり、自分の興味があるテーマについて深く研究したりと、将来についてじっくり考える時間が設けられています。

  • 充実した専門的な学習設備

    • 本格的な作品制作が可能なCG(コンピュータグラフィック)室や、デザイン・工芸の授業で使う専門教室、調理室、介護実習室など、各分野の専門的な学びに対応した施設が整っています。

  • 全国レベルの部活動

    • 特に男子サッカー部は全国大会出場の実績を誇り、人工芝の専用グラウンドなど恵まれた環境で活動しています。

  • 生徒の自主性を育む校風

    • チャイムが鳴らない「ノーチャイム制」や、生徒が主体となって企画・運営する学校行事など、生徒の自主性を尊重する文化が根付いています。

  • 地域や海外との連携

    • 海外の学校との交流事業にも力を入れており、国際感覚を養う機会があります。

  • 面倒見の良い先生たちのサポート体制

    • 希望する生徒一人ひとりに担当の教員がつき、進路実現に向けて手厚くサポートする体制が整っています。

東久留米総合高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、総合学科ならではの自由度の高さを評価する声が多く聞かれます。

  • 良い点

    • 「自分の好きなこと、興味のある分野をとことん追求できるのが楽しい」

    • 「大学のように自分で授業を選べるので、学習意欲が高まる」

    • 「専門的な設備が整っていて、本格的な実習ができるのが魅力」

    • 「部活動が盛んで、特にサッカー部は学校の自慢」

    • 「行事が生徒主体でとても盛り上がる。クラスの団結力が強い」

    • 「制服が可愛くて気に入っている」

  • 気になる点

    • 「最寄り駅から徒歩だと少し距離があるのが難点」

    • 「選択科目によっては、校舎の移動が少し大変なことがある」

    • 「自由度が高い分、自分でしっかり目標を持たないと流されてしまう可能性がある」

    • 「大学進学を目指すなら、自分で意識を高く持って勉強する必要がある」

アクセス・通学

東久留米総合高等学校へは、複数の駅からアクセスが可能です。

  • 西武池袋線 「清瀬駅」南口から 徒歩約15分

  • 西武池袋線 「東久留米駅」西口から 徒歩約20分

  • 西武池袋線「清瀬駅」南口から西武バス(武蔵小金井行き)に乗車、「東久留米総合高校」バス停下車 徒歩5分

  • 西武池袋線「東久留米駅」西口から西武バス(武蔵小金井行き)に乗車、「さいわい福祉センター」バス停下車 徒歩5分

  • 西武新宿線「花小金井駅」入口から西武バス(清瀬駅南口行き)に乗車、「東久留米総合高校」バス停下車 徒歩5分

東久留米市、清瀬市、西東京市、小平市、東村山市など、近隣の市から通学している生徒が多いようです。

東久留米総合高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

東久留米総合高等学校は、「高校で何か新しいことに挑戦したい」「自分の好きなことを見つけて、専門的に学びたい」と考えている君にぴったりの学校です。将来の夢がまだ漠然としている人も、この学校の多様な授業を受ける中で、きっと自分の「好き」や「得意」が見つかるはずです。

受験勉強では、まず中学校の授業内容をしっかり理解し、基礎学力を固めることが大切です。特に主要5教科で苦手な分野を作らないようにしましょう。そして、東久留米総合高等学校の受験で同じくらい重要なのが、「なぜこの学校に入りたいのか」「この学校で何を学びたいのか」を自分の言葉で伝えられるように準備しておくことです。学校説明会に参加したり、公式サイトをじっくり読んだりして、自分がどの「系列」のどんな授業に興味があるのか、具体的にイメージを膨らませてみてください。その熱意が、きっと合格への大きな力になります。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。