東京都立文京高等学校は、1940年に創立された歴史と伝統のある都立高校です。「至誠一貫」を校訓に掲げ、勉強にも部活動にも全力で取り組む「文武両道」を実践しています。活気あふれる雰囲気の中で、充実した高校生活を送りたいと考えている受験生にとって、文京高等学校は非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
文京高等学校の基本情報
文京高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値 : 普通科 57〜61出典によって数値は異なりますが、おおむねこの範囲に位置します。都立高校の中では上位グループに入ると言えるでしょう。
同じくらいの偏差値の他の高校 :都立高校:小松川高校、町田高校、国際高校など 私立高校:順天高校、東洋大学京北高校、日本大学豊山高校など
合格に必要な内申点の目安 :換算内申で50〜54程度(65点満点)が一つの目安とされています。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点との合計で合否が判断されます。
主な併願校 :駒込高等学校 順天高等学校 淑徳巣鴨高等学校 東洋大学京北高等学校 日本大学豊山高等学校
文京高等学校に設置されている学科・コース
普通科 :どんなことを学ぶ場所か:2年次から文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に応じた科目を選択し、基礎から応用まで幅広く学習します。 どんな生徒におすすめか:大学進学を視野に入れ、部活動や学校行事にも積極的に参加しながら、バランスの取れた高校生活を送りたい生徒におすすめです。
国公立クラス(1・2年次) :どんなことを学ぶ場所か:国公立大学や難関私立大学への現役合格を目標に、よりハイレベルな授業や長期休暇中の講習などが義務付けられています。 どんな生徒におすすめか:高い学習意欲を持ち、早期から難関大学受験を意識して仲間と切磋琢磨したい生徒に最適です。
文京高等学校の特色・校風
校風 : 自由闊達、文武両道、活気がある宿題の量 : 宿題や小テストは多いという声が見られます。特に国公立クラスは課題が多く大変との口コミもあります。しかし、その分、計画的に学習する力が身につくと前向きに捉える生徒も多いようです。校則 : 他の都立高校と比較して、標準的か少し緩やかという意見が多いようです。スマホ : 校内での使用は基本的に可能ですが、授業中の使用は禁止など、ルールは定められています。服装 : 指定の制服があり、きちんと着用することが求められます。ただ、カーディガンの色が決まっていたり、夏は部活ごとのポロシャツを着ている生徒がいたりと、ある程度の自由度はあるようです。メイクやヘアアレンジについても、厳しすぎるということはないという声があります。アルバイト : 原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は届け出により許可されることがあります。
生徒たちの雰囲気 : 全体的に真面目で優しい生徒が多く、学校行事には一丸となって全力で取り組む活発な雰囲気があります。挨拶も盛んで、先生との距離も近い親しみやすい環境です。制服 : 男子は詰襟の学生服、女子はブレザーです。デザインについては様々な意見がありますが、比較的オーソドックスなスタイルです。土曜授業 : 隔週で土曜授業が実施されています。国公立クラスでは、午前中に授業や自習が行われることが多いようです。
文京高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 :特に 陸上競技部 は全国大会出場の実績を持つ強豪として知られています。その他、 水泳部 、ソフトボール部 、女子バレーボール部 なども活発に活動しており、高い目標を掲げて練習に励んでいます。野球部やサッカー部、バスケットボール部など、多くの部が文武両道を目指して頑張っています。
文化部 :文化部も 軽音楽部 や吹奏楽部 などが盛んです。珍しい部活動としては、 箏曲部 や社会調査部 などがあり、多様な興味に応える選択肢があります。
イベント
体育祭(6月) : 全校生徒1000人以上が9つの団に分かれて競い合う、学校で最も盛り上がる行事です。学年を超えた応援合戦は圧巻で、強い一体感を味わえます。紫雲祭(しうんさい・文化祭、9月) : 毎年9月に行われる文化祭です。クラスごとの演劇やダンス、展示、模擬店など、創意工夫を凝らした出し物で大変な賑わいを見せます。修学旅行(2年次12月) : 近年は沖縄を訪れることが多いようです。仲間との絆を深める貴重な機会となっています。
文京高等学校の進学実績
国公立大学 :2024年度入試では、一橋大学(1名)をはじめ、東京都立大学、埼玉大学、千葉大学などに合格者を出しています。国公立大学全体での合格者数は23名です。
難関私立大学 :早慶上理ICUに44名、GMARCHには226名が合格しています(2024年度実績)。特にGMARCHへの進学者が多い傾向があります。
その他 :成成明学獨國武や日東駒専といった人気の大学群にも多数の合格者を出しています。専門学校への進学や、進学準備を選ぶ生徒もいます。
文京高等学校の特長・アピールポイント
都立最大規模のマンモス校ならではの活気 : 全校生徒1000人以上というスケールは、都立高校の中でも最大級です。多くの仲間と出会い、多様な価値観に触れながら切磋琢磨できる環境は、大きな財産となるでしょう。生徒が主役で作り上げる熱い学校行事 : 体育祭や文化祭「紫雲祭」は、生徒たちが主体となって企画・運営します。学校全体が一つになる熱気と達成感は、文京高校ならではの魅力です。文武両道を高いレベルで実現 : 勉強はもちろん、部活動にも本気で打ち込める環境が整っています。陸上競技部のように全国レベルで活躍する部がある一方、多くの生徒が学業と部活動を両立させています。国公立大学を目指す「国公立クラス」の設置 : 1・2年次に希望制で設置されるこのクラスでは、高い目標を持つ仲間と共に、手厚いサポートを受けながら難関大学合格を目指すことができます。都心にありながら緑豊かな広い敷地 : JR山手線の駅から徒歩圏内という便利な立地ながら、広いグラウンドやサブグラウンド、テニスコート3面などを備えた恵まれた施設環境も魅力です。充実した進路指導と学習サポート体制 : 通常の授業に加え、長期休暇中の講習や現役大学生によるチューター制度など、生徒一人ひとりの進路実現を力強くバックアップする体制が整っています。「至誠一貫」の校訓が育む人間性 : 創立以来の校訓「至誠一貫」のもと、何事にも誠実に、全力で取り組む姿勢を大切にしています。この精神は、学習や部活動だけでなく、社会に出てからも役立つ人間力の基礎を育みます。
文京高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「行事がとにかく楽しく、クラスや団の団結力が強まる」という声が非常に多いです。 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら本気で打ち込める環境がある」 「生徒数が多く、色々なタイプの友達と出会える」 「先生方は熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」 「駅から近くて通学が便利」
気になる点 :「トイレなどの施設が少し古い」という意見が複数見られます。 「校則が思ったより厳しいと感じることもある」という声もありますが、「慣れれば気にならない」「緩い方だ」という意見も多く、感じ方には個人差があるようです。 「ゴミ箱が少ない」といった、学校生活の細かな点についての指摘も見られます。 「自称進学校と感じることがある」という声もあり、大学受験に向けては学校のサポートだけに頼らず、自分から積極的に動く姿勢が大切だという意見もあります。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス :JR山手線「大塚駅」北口から徒歩約7分 都電荒川線「巣鴨新田駅」から徒歩約1分 都営三田線「西巣鴨駅」から徒歩約11分
通学エリア :豊島区、北区、板橋区、文京区、練馬区など、幅広いエリアから生徒が通学しています。JR山手線や都営三田線沿線からのアクセスが良いため、都内各地から通いやすいのが特徴です。
文京高等学校受験生へのワンポイントアドバイス