東海大学山形高等学校は、高校選びという人生の大きな岐路に立つ皆さん一人ひとりの「可能性のフィールドを広げる」ための、多彩な選択肢が用意された学校です。山形県内でも最大級の生徒数を誇り、活気に満ちたキャンパスでは、難関大学への進学を目指す夢、全国レベルの部活動で頂点を目指す夢、専門的なスキルを身につけて未来を切り拓く夢など、様々な目標を持つ仲間たちと出会うことができます。
この学校の最大の魅力は、生徒の多様なニーズに応えるために設けられた、特色ある3つのコース制度にあります。自分の学力や将来の目標に合わせて最適な環境を選べるため、どんな生徒でも自分の居場所を見つけ、個性を伸ばしていけるのが東海大学山形高等学校の強みです。まさに、一人ひとりの「やってみたい」が見つかる場所と言えるでしょう。
この記事では、そんな東海大学山形高等学校の具体的な学習内容や学校生活の様子、進路実績、そして在校生や卒業生のリアルな声まで、皆さんが本当に知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたがこの学校でどんな3年間を送れるのか、きっと具体的にイメージできるようになっているはずです。
東海大学山形高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。
項目 | 内容 |
正式名称 | 東海大学山形高等学校 |
公立/私立の別 | 私立 |
共学/別学の別 | 男女共学 |
所在地 | 〒990-2339 山形県山形市成沢西三丁目4番5号 |
代表電話番号 | 023-688-3022 |
公式サイトURL | https://www.ymgt-tokai.ed.jp/ |
東海大学山形高等学校の偏差値・難易度・併願校
東海大学山形高等学校の受験を考える上で、最も気になるのが偏差値や難易度でしょう。コースごとに目標が異なるため、偏差値にも幅があります。
コース名 | 偏差値(目安) |
普通科 特進コース | 63 |
普通科 総合進学コース | 54 |
普通科 総合学習コース | 48 |
偏差値はあくまで一つの目安ですが、東海大学山形高等学校の入試、特に推薦入試では中学校での頑張りがとても大切になります。合格に必要な内申点の目安として、推薦入試では以下のような基準が示されています。
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特進コース:中学3年次の5教科(国数英理社)の評定合計が20以上
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総合進学コース:中学3年次の9教科の評定合計が27以上
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総合学習コース:中学3年次の9教科の評定合計が22以上
これらの具体的な数字が示されていることからは、一夜漬けの学力だけでなく、中学校3年間を通じてコツコツと真面目に授業に取り組み、良い成績を維持してきた生徒を高く評価するという学校の姿勢がうかがえます。中学1、2年生の皆さんも、日々の授業や定期テストへの取り組みが、未来の高校合格に直結することを覚えておきましょう。
偏差値が近い高校としては、特進コース(偏差値63)は山形中央高校(普通科)や米沢興譲館高校(普通科)などが挙げられます。総合進学コース(偏差値54)は、日本大学山形高校(進学コース)や米沢中央高校(特進コース)などが近いレベルにあります。
併願校としては、同じ私立の日本大学山形高校などがよく選ばれるようです。また、山形東高校、山形南高校、山形西高校といった県内のトップレベルの公立高校を目指す受験生が、実力に見合った私立高校として東海大学山形高等学校の特進コースを併願するケースも非常に多いです。
東海大学山形高等学校に設置されている学科・コース
東海大学山形高等学校の教育の核となるのが、目標に応じて選べる3つのコースです。自分の「なりたい姿」に最も近いコースを選びましょう。
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普通科 特進コース
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どんなことを学ぶ?:国公立大学や医学部、難関私立大学への現役合格を目指し、ハイレベルな学習に特化したコースです。7時間授業や放課後学習会、勉強合宿など、手厚い学習サポート体制が整っています。
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どんな生徒におすすめ?:高い目標を持ち、勉強に集中できる環境で自分を徹底的に鍛えたい人。「勉強部」と言われるほどの学習量にも臆せず、仲間と切磋琢磨しながら夢を掴みたい人におすすめです。
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普通科 総合進学コース
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どんなことを学ぶ?:全国に学部を持つ東海大学への進学を第一の目標に、基礎学力を着実に身につけるコースです。付属校推薦制度を活用することで、希望者は100%東海大学へ進学できるという大きな強みがあります。
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どんな生徒におすすめ?:「文武両道」を実践したい人。部活動や学校行事にも全力で打ち込みながら、大学進学という確実な未来を手にしたい人にとって、最もバランスの取れたコースです。
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普通科 総合学習コース
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どんなことを学ぶ?:自分の興味・関心をとことん追求できるユニークなコース。2年次からは「情報」「自然」「福祉」「スポーツ」「アニメーション」といった専門的な科目群から自由に選択し、専門知識や資格取得を目指します。特にアニメーションの授業は、高校の常設コースとしては全国でも類を見ないほど本格的です。
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どんな生徒におすすめ?:まだ明確な夢はないけれど、好きなことを見つけてそれを将来に繋げたい人。大学進学だけでなく、専門学校や就職など、幅広い進路を視野に入れている人におすすめです。
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東海大学山形高等学校の特色・校風
学校全体のキーワードは、「文武両道」「多様性」「生徒の自主性」「面倒見が良い」といった言葉で表せます。県内全域から多くの生徒が集まるマンモス校ならではの活気と、様々な価値観に触れられる環境が魅力です。
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宿題の量や勉強の厳しさ:これはコースによって大きく異なります。特進コースは「勉強部」と称されるほどで、毎日の7時間授業に加え、放課後学習会や月1回の模試など、学習量は非常に多いです。一方で、他のコースでは部活動などとの両立も十分可能ですが、「やる人とやらない人の差が大きい」という声もあり、自主性が求められるようです。
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校則(スマホ、服装など):私立高校として標準的な校則と言えそうです。頭髪の染髪やピアスは禁止。服装や頭髪の定期的な検査もあります。スマホは朝のホームルームから帰りのホームルームまでは使用禁止というルールです。一部の生徒からは「厳しい」という声もありますが、「常識の範囲内」と捉える生徒も多いようです。
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生徒たちの雰囲気:特進コースは真面目に勉強に打ち込む生徒が多く、落ち着いた雰囲気です。学校全体としては、部活動が盛んなこともあり、活発で元気な生徒が多い印象です。学校が力を入れていることもあり、「挨拶がしっかりできる」と評判です。
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アルバイト:学校の許可を得れば可能です。
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制服の評判:2019年にリニューアルされた、ブレザースタイルの制服です。口コミでは特に賛否は見られませんが、清潔感のある私立らしいデザインと言えるでしょう。
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土曜授業:あります。主に総合的な学習の時間や、東海大学の教授を招いた特別講座などに活用され、生徒が興味関心を深める機会となっています。
口コミを総合すると、東海大学山形高等学校は、特進コースとそれ以外のコースで学校生活の様子が大きく異なる「一つの学校に二つの顔がある」ような特徴が見えてきます。特進コースは専用の校舎があるという話もあり、難関大合格という明確な目標に向かって集中できる環境が整っています。総合進学・総合学習コースは、部活動や行事を楽しみながら、それぞれの進路を目指す、より一般的な高校生活を送る生徒が多いようです。この違いを理解し、どちらの環境が自分に合っているかを考えることが、入学後のミスマッチを防ぐ鍵となります。
東海大学山形高等学校の部活動・イベント
部活動
東海大学山形高等学校の「文武両道」を象徴するのが、非常に活発な部活動です。多くの生徒が部活動に打ち込んでおり、学校を選ぶ大きな理由にもなっています。
運動部、文化部ともに充実しており、全国レベルで活躍する部も少なくありません。
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野球部:甲子園に春夏合わせて9回出場した実績を誇る、県内屈指の名門です。プロ野球選手も輩出しており、常に県の高校野球界をリードする存在です。近年はライバル校との厳しい戦いが続いていますが、その伝統と実力は健在です。
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陸上競技部:特に男子駅伝チームは全国大会の常連で、県高校駅伝では何度も優勝を飾るなど、圧倒的な強さを見せています。
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吹奏楽部:コンクールでの活躍が目覚ましく、全日本吹奏楽コンクール山形県大会で金賞の常連、東北大会や全国大会へも多数出場しています。学校行事での演奏は圧巻で、全校生徒を巻き込むパフォーマンスで場を盛り上げます。
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その他の強豪部:サッカー部や空手道部なども全国レベルで活躍しています。
これらの部活動での経験は、単なる放課後の活動にとどまりません。高い目標に向かって仲間と努力する中で得られる達成感や人間的成長は、学業だけでは得られない、もう一つの大切な「学びのカリキュラム」と言えるでしょう。
イベント
学校生活を彩るイベントも、東海大学山形高等学校の大きな魅力の一つです。そのスケールの大きさと盛り上がりは、多くの生徒にとって最高の思い出となっています。
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建学祭(文化祭):学校最大のイベントで、2日間にわたって開催され、1日は一般公開もされます。クラスごとの模擬店やお化け屋敷、文化部の発表などでキャンパス全体が熱気に包まれます。近年では、人気YouTuberのカジサックさんをサプライズゲストとして招くなど、生徒を驚かせる企画で大きな話題となりました。
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体育祭:近隣の陸上競技場など、本格的な施設を借りて行われる大規模なスポーツイベントです。クラスごとにオリジナルのTシャツをデザインして競い合うのが伝統となっており、クラスの団結力が一層高まります。
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修学旅行:「他校より充実している」と評判で、広島・関西、沖縄、さらには台湾など、複数の候補地から行き先を選べるのが特徴です。高校生活の中でも特に心に残る、貴重な体験となるでしょう。
東海大学山形高等学校の進学実績
東海大学山形高等学校の進路は、3つのコースの特色を反映し、大きく3つの柱で構成されています。
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東海大学への進学(安定した基盤):
最も大きな柱は、付属校推薦制度を利用した東海大学への進学です。2024年度には71名がこの制度を利用して進学しています。希望者の進学率は100%を誇り、入学金が半額になるという経済的なメリットもあります。医学部から航空宇宙工学科まで23もの学部を持つ総合大学への道が約束されていることは、生徒と保護者にとって大きな安心材料であり、学校経営の安定した基盤にもなっています。
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国公立大学・難関私立大学への進学(輝かしい実績):
特進コースを中心に、難関大学への合格者も毎年多数輩出しています。
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国公立大学:東北大学、山形大学、新潟大学、横浜国立大学などへの合格実績があります。
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難関私立大学:早稲田大学、東京理科大学、青山学院大学、立教大学、中央大学など、全国の有名私立大学にも多くの合格者を出しています。
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医学部医学科:学校の誇りとして、毎年コンスタントに医学部医学科への合格者を輩出している点も特筆すべき実績です。
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専門学校・就職など多様な進路(幅広い選択肢):
総合学習コースの生徒を中心に、4年制大学以外への進路も力強くサポートしています。看護学校や医療技術専門学校、調理やデザインの専門学校への進学者や、県内の優良企業や公務員として就職する卒業生も多く、多様な出口が用意されています。
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これらの高い進学実績は、特に特進コースでの手厚いサポート体制によって支えられています。放課後学習会、外部講師を招いての小論文講座、年間7回にも及ぶ校外模試、そして夏休みの勉強合宿など、予備校さながらのプログラムが学校生活の中に組み込まれています。
東海大学山形高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、東海大学山形高等学校ならではの強みをまとめました。
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圧倒的な東海大学との連携力
付属校推薦制度により、希望者は100%東海大学へ進学可能です。医学部やパイロットを養成する航空操縦学専攻など、多彩な学部への道が開かれているだけでなく、入学金半額という大きなメリットもあります。これは他校にはない、最大の強みです。
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本物の「文武両道」を実践できる環境
野球部や陸上部、吹奏楽部など、全国レベルで活躍する部活動が数多く存在します。学業だけでなく、部活動でも本気で日本一を目指したい生徒にとって、最高の環境が整っています。
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「好き」を専門的に学べる総合学習コース
特に2年間で280時間も学べるアニメーションの授業は、高校のコースとしては全国でもトップクラスの本格度を誇ります。自分の興味や関心を深く掘り下げ、将来の仕事に繋がる専門スキルを身につけることができます。
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予備校レベルの難関大受験サポート
特進コースでは、勉強合宿や入試対策講座、頻繁な模試など、難関大学合格に向けた徹底的なサポートが受けられます。学校内で受験対策が完結するほどの充実度です。
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活気あふれるキャンパスと充実した施設
比較的新しく綺麗な校舎や2つの体育館など、充実した施設でのびのびと学校生活を送ることができます。生徒数が多いため、常に活気があり、多くの仲間と出会えます。
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記憶に残る大規模な学校行事
有名人を招くこともある「建学祭」や、クラスTシャツで盛り上がる「体育祭」、台湾なども選べる「修学旅行」など、一つひとつの行事が生徒にとって忘れられない思い出になるよう、学校全体で力を入れています。
東海大学山形高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生の声を公平にまとめることで、学校のリアルな姿が見えてきます。学校の規模の大きさが、良い点と気になる点の両方を生み出す要因となっているようです。
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良い点
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先生のサポートが手厚い:「熱心で親身になってくれる先生が多い」「進路相談に丁寧に乗ってくれる」といった、先生の面倒見の良さを評価する声が多数あります。
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施設が綺麗で過ごしやすい:「校舎が新しくて綺麗」「体育館が2つある」など、学習環境の良さが挙げられています。
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文武両道を実践できる:「勉強も部活も本気でやりたい人には最高の環境」という声が多く、どちらも高いレベルで両立できる点が魅力とされています。
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多様な進路を選べる:「3つのコースがあるので、自分の目標に合った道を選べるのが良い」と、コース制度の柔軟性が評価されています。
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学校生活が楽しい:「友達がたくさんできて毎日が充実している」「行事が楽しくてクラスの団結力が強い」など、楽しい高校生活を送れるという意見も多いです。
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気になる点
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先生の質にばらつきがある(先生ガチャ):「良い先生も多いが、中には合わない先生もいる」というように、先生によって指導の質や相性が大きく異なると感じる生徒もいるようです。
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情報共有の遅れ:学校の規模が大きいためか、「コロナ感染者が出た際の連絡が遅かった」など、緊急時の情報伝達のスピードに不満を持つ声が一部で見られました。
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クラスの雰囲気の差:特進以外のコースでは、「勉強する生徒としない生徒の差が激しい」「授業中が騒がしいことがある」といった、クラスの雰囲気に関する指摘があります。自主性が求められる環境とも言えます。
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校則が厳しいと感じることも:一部の生徒からは「校則が少し厳しい」という意見も聞かれます。
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これらの口コミから、東海大学山形高等学校は、多くのチャンスに満ちた学校である一方で、その大きな組織の中で自分から積極的に行動し、サポートを求めたり、目標を見つけたりする姿勢が、充実した3年間を送るための鍵になることがわかります。
アクセス・通学
東海大学山形高等学校は、県内各地から多くの生徒が通学しています。
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最寄り駅:JR奥羽本線の「蔵王駅」です。駅から学校までは、徒歩で約11分から15分ほどの距離です。
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バスでのアクセス:山交バスの路線が学校の正門前まで乗り入れており、「東海大山形高」バス停で下車すれば目の前です。この路線は山形市街地方面と結ばれており、非常に便利です。
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主な通学エリア:山形市内はもちろん、村山地区や東根市、さらにはJR仙山線を利用して宮城県側から通学する生徒もいるなど、広範囲から生徒が集まっています。そのアクセスの良さと学校の魅力から、まさに地域の教育の拠点(ハブ)としての役割を担っていると言えるでしょう。
東海大学山形高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、進学アドバイザーとして、東海大学山形高等学校を目指す皆さんへ応援メッセージを送ります。
この学校は、明確な目標を持つ君にぴったりの場所です。「特進コースで難関大学に挑戦したい!」「総合進学コースで部活と勉強を両立させ、東海大学へ進みたい!」「総合学習コースでアニメやスポーツなど、自分の『好き』をとことん追求したい!」。東海大学山形高等学校には、君のそんな熱い思いに応えてくれる環境が必ずあります。
受験勉強で特に力を入れてほしいのは、日々の積み重ねです。この学校は、入学試験当日の点数だけでなく、中学時代の内申点をとても大切にしています。つまり、毎日の授業を大切にし、提出物をきちんと出し、定期テストで良い点を取るという、君の真面目な努力が正当に評価されるということです。ぜひ、自信を持って日々の勉強に取り組んでください。君の「可能性のフィールド」が、この東海大学山形高等学校で大きく広がることを心から応援しています。
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。