松戸国際高等学校、通称「松国(まつこく)」は、その名の通り国際交流が盛んで、グローバルな視点を育てたい生徒にぴったりの高校です。 普通科と国際教養科の2つの学科があり、特に語学教育に力を入れていることで知られています。世界に羽ばたく夢を持つ仲間たちと、充実した3年間を送れるのが松戸国際高等学校の大きな魅力です。

このページでは、進学アドバイザーである私が、松戸国際高等学校の偏差値や難易度、学校生活のリアルな様子、そして気になる進学実績まで、中学生と保護者の皆さんが知りたい情報を分かりやすくまとめました。オープンで活気のある校風、生徒が主体となって作り上げる学校行事など、勉強だけではない「松国」の魅力をたっぷりお伝えします。

皆さんの高校選びが、未来の可能性を広げる素晴らしい一歩となるよう、全力でサポートします。この記事を読んで、自分に合った学校かどうか、じっくり考えてみてくださいね。

松戸国際高等学校の基本情報

松戸国際高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 千葉県立松戸国際高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒270-2218 千葉県松戸市五香西5-6-1
代表電話番号 047-386-0563
公式サイト https://cms1.chiba-c.ed.jp/matsudokokusai-h/

松戸国際高等学校の偏差値・難易度・併願校

松戸国際高等学校を目指す上で気になる偏差値や難易度について解説します。

偏差値

2025年度入試に向けた偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科:58

  • 国際教養科:56

難易度・内申点の目安

松戸国際高等学校の入試は、学力検査の比重が高い傾向にあります。普通科で約76%、国際教養科(英語が傾斜配点)では約78%を学力検査の得点が占めます。 そのため、内申点ももちろん大切ですが、入試本番でしっかりと得点できる学力が合格の鍵を握ります。

合格に必要な内申点の目安は、135点満点中でおおよそ100点前後から合格者が出ていますが、110点以上あると安心材料になるでしょう。定期テストでは5科目で400点以上を目標に、安定した成績を収めておくことが大切です。

主な併願校

千葉県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、松戸国際高等学校を第一志望とする受験生の多くは、併願校として私立高校を受験します。主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 専修大学松戸高等学校

  • 日本大学習志野高等学校

  • 芝浦工業大学柏高等学校

  • 麗澤高等学校

  • 土浦日本大学高等学校

  • 東洋大学京北高等学校

  • 中央学院高等学校

松戸国際高等学校に設置されている学科・コース

松戸国際高等学校には、特色の異なる2つの学科が設置されています。

  • 普通科 – 幅広い科目をバランスよく学び、多様な進路希望に対応できる学科です。2年次からは選択科目が増え、自分の興味や目標に合わせて学習を深められます。

  • 国際教養科 – 英語力や異文化理解に特化したカリキュラムが組まれている学科です。 英語の授業が多いだけでなく、第二外国語(フランス語、中国語、韓国語)も学べます。 将来、海外で活躍したい人や語学を究めたい人におすすめです。

松戸国際高等学校の特色・校風

松戸国際高等学校は、生徒の自主性を重んじる自由な校風で知られています。

校風を一言で表すと

「自主自律」「グローバル」「文武両道」といった言葉が似合う学校です。留学生や海外にルーツを持つ生徒も多く在籍しており、多様な文化に触れながら学校生活を送ることができます。

リアルな学校生活(口コミより)

  • 宿題の量:先生や科目によりますが、課題は比較的多めという声が見られます。特に長期休暇中は、計画的に進める必要があります。

  • 校則:他の公立高校と比べると、比較的緩やかだと言われています。 スマホの使用は基本的に自由で、髪型や服装に関してもある程度の自由度が認められているようです。 ただし、制服の着こなし(特にスカート丈)については、先生によって指導の厳しさが異なるという意見もあります。

  • 生徒たちの雰囲気:明るく活発で、何事にも積極的に取り組む生徒が多いようです。 国際交流が盛んなこともあり、オープンな雰囲気で、誰でもすぐに馴染みやすい環境だと言えるでしょう。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより届け出をすれば許可される場合があるようです。

  • 制服の評判:ブレザースタイルで、「可愛い」「おしゃれ」と在校生や受験生から人気があります。 特にエンブレムが特徴的で、着こなしを楽しんでいる生徒も多いようです。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。

松戸国際高等学校の部活動・イベント

部活動

松戸国際高等学校では、多くの生徒が部活動に加入しており、その加入率は約9割にものぼります。

  • 運動部:特にウエイトリフティング部は全国レベルの実績を誇り、専用の練習場も完備されています。 バドミントン部なども活発に活動しています。

  • 文化部:演劇部が関東大会の常連校として知られています。 また、国際高校ならではのESS(英語部)やディベート部、オーケストラ部など、文化部の種類も豊富です。

  • 珍しい部活動:県内でも珍しいウエイトリフティング部があるほか、バトン部やダンス部も人気があります。

イベント

生徒が主体となって作り上げるイベントは、大変な盛り上がりを見せます。

  • 松耀祭(文化祭):毎年7月に行われる文化祭は、地域でも評判のイベントです。 クラスごとの企画や文化部の発表、有志によるバンド演奏などで活気に満ち溢れます。

  • スポーツ大会:9月に開催され、クラス対抗で様々な競技に熱中します。

  • 修学旅行:例年、台湾を訪れ、現地の高校生との交流などを通じて国際感覚を養います。

  • 国際交流イベント:オーストラリアやアメリカへの短期留学プログラムが希望者向けに用意されているほか、海外の姉妹校からの留学生を受け入れるなど、年間を通して様々な国際交流の機会があります。

松戸国際高等学校の進学実績

松戸国際高等学校は、多くの生徒が大学進学を目指しており、充実した進路指導が行われています。

最新の大学進学実績(2024年)

  • 国公立大学:千葉大学、茨城大学、埼玉県立大学など、7名が合格しています。

  • 難関私立大学(GMARCH・早慶上理ICU):早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学などに合計85名が合格しています。

  • その他、進学者が多い大学:東洋大学、日本大学、駒澤大学、千葉工業大学などへの進学者も多数います。 また、海外の大学へ進学する生徒もいるのが特徴です。

進学サポート

長期休暇中の進学補習や実力テストが実施されるなど、学習サポート体制が整っています。 また、単位制のメリットを活かし、2年次からは個々の進路希望に応じた多様な選択科目が用意されており、大学入試向けの演習科目も充実しています。

松戸国際高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、松戸国際高等学校ならではの強みをご紹介します。

  • 活発な国際交流プログラム:オーストラリアやアメリカへの短期留学制度や、海外からの留学生の受け入れが非常に盛んです。

  • 第二外国語が学べる:英語だけでなく、フランス語、中国語、韓国語といった第二外国語を選択して学ぶことができます。

  • 単位制による柔軟なカリキュラム:自分の興味や進路に合わせて、幅広い選択科目の中から時間割を組むことができます。

  • 生徒主体の学校行事:文化祭や体育祭は生徒が中心となって企画・運営し、毎年大きな盛り上がりを見せます。

  • 充実した語学学習環境:ALT(外国語指導助手)が4名常勤しており、日常的に生きた英語に触れる機会が豊富にあります。

  • ユネスコスクール加盟校:SDGs達成に向けた活動など、持続可能な社会づくりについて学ぶ機会が多くあります。

  • グローバルスクール指定:2024年度から千葉県の「グローバルスクール」に指定され、成田国際高校と共に、県の英語教育や国際理解教育の拠点校としての役割を担っています。

松戸国際高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からのリアルな声をまとめました。

良い点

  • 「自由な校風で、のびのびと高校生活を送れる」という声が非常に多いです。

  • 「国際交流が盛んで、留学制度も充実している。英語力を伸ばしたい人には最高の環境」

  • 「文化祭(松耀祭)などの行事がとても楽しく、クラスの団結力が強まる」

  • 「個性的な生徒が多く、多様な価値観に触れることができて刺激的」

  • 「制服が可愛いと評判で、モチベーションが上がる」

気になる点

  • 「最寄り駅から少し歩くので、アクセスが少し不便」という意見があります。

  • 「校舎が少し古いと感じる部分がある」という声も聞かれます。

  • 「自由な校風だからこそ、自己管理能力が求められる。流されやすい人は注意が必要かも」

  • 「課題が多いと感じることがある」

アクセス・通学

松戸国際高等学校へのアクセス方法です。

  • 北総鉄道「松飛台駅」から徒歩約19分

  • 新京成線「五香駅」から徒歩約25分

  • JR武蔵野線・新京成線「八柱駅」から徒歩約27分

  • JR武蔵野線「新八柱駅」・新京成線「八柱駅」から新京成バス「牧の原団地」行きに乗車し、終点下車、徒歩約10分

松戸市内からの通学者が最も多いですが、柏市、市川市、鎌ケ谷市、船橋市など、近隣の市からも多くの生徒が通学しています。

松戸国際高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。松戸国際高等学校の魅力は伝わりましたか?この学校は、「英語が好き」「海外に興味がある」という気持ちを、本物の力に変えてくれる場所です。ただ待っているだけでなく、自ら学び、行動し、世界中の人々とコミュニケーションを取りたいと考える、積極的なあなたにこそ、松戸国際高等学校は最高の舞台を用意してくれるでしょう。

受験勉強では、まず英語の基礎力を徹底的に固めてください。特に国際教養科を目指すなら、長文読解や英作文で差がつきます。もちろん、他の教科も疎かにせず、バランスの取れた学力を身につけることが合格への近道です。松戸国際高等学校で、多様な文化を持つ仲間たちと共に、あなただけの「希望(Esperanza)」に満ちた高校生活を送りませんか。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。