静岡県牧之原市にある榛原高等学校は、1900年(明治33年)に創立され、120年以上の歴史と伝統を誇る地域の中核を担う進学校です。通称「榛高(はいこう)」として、地域社会に多くの優秀な人材を輩出してきました。長い歴史の中で培われた「至誠真剣」の校訓のもと、生徒一人ひとりが文武両道を目指し、充実した学校生活を送っています。

榛原高等学校は、普通科に加えて志太榛原地区で唯一の理数科を設置しており、生徒の多様な進路希望に対応できる教育課程が魅力です。地域の進学校として、静岡大学をはじめとする国公立大学や難関私立大学への進学実績も豊富です。この記事では、そんな榛原高等学校の具体的な魅力や学校生活の様子について、詳しく紹介していきます。

この記事を読めば、榛高がどのような学校で、どんな高校生活が待っているのか、きっと具体的にイメージできるはずです。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

榛原高等学校の基本情報

静岡県立榛原高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 静岡県立榛原高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒421-0422 静岡県牧之原市静波850
代表電話番号 0548-22-0380
公式サイトURL https://www.edu.pref.shizuoka.jp/haibara-h/home.nsf/IndexFormView?OpenView

榛原高等学校の偏差値・難易度・併願校

榛原高等学校の偏差値は、学科によって異なりますが、県内でも上位に位置する学力が求められます。自分の学力と照らし合わせ、目標設定の参考にしてください。

  • 理数科:62

  • 普通科:58

同じくらいの偏差値の他の高校としては、掛川西高校(普通科)、沼津西高校(普通科・芸術科)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、普通科で34、理数科で38程度と言われています。もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の結果も重要になります。

静岡県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、榛原高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願校として選択します。主な併願校としては、藤枝明誠高等学校、常葉大学附属菊川高等学校、静岡翔洋高等学校などが挙げられることが多いようです。

榛原高等学校に設置されている学科・コース

伝統ある榛原高等学校には、生徒一人ひとりの興味や進路に合わせた2つの学科が設置されています。

  • 普通科

    • 幅広い教養を身につけ、国公立大学や私立大学の文系・理系学部への進学を目指します。2年次から文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に合わせた専門的な学習を深めていきます。地域課題を探究する「HAFプロジェクト」など、主体的な学びの機会が豊富です。

  • 理数科

    • 数学や理科の探究的な学習に重点を置き、将来、理工系や医療系の分野で活躍する人材を育成します。大学や研究機関と連携した高度な実験や実習が行われるのが特徴で、科学的な思考力や問題解決能力を養いたい生徒におすすめです。

榛原高等学校の特色・校風

榛原高等学校は、「文武両道」と「落ち着いた雰囲気」が特徴の学校です。

校訓「至誠真剣」のもと、多くの生徒が真面目に学習に取り組む一方で、部活動にも熱心に参加しています。

  • 宿題の量:他の進学校と比較すると、標準的かやや多めという声がありますが、日々の授業内容を定着させるための適切な量と捉えている生徒が多いようです。

  • 校則:頭髪や服装については、厳しい指導が入ることがあるようです。 スマートフォンの校内での使用は原則禁止で、電源を切ってカバンにしまう決まりになっています。 アルバイトは原則として許可されていません。

  • 生徒たちの雰囲気:全体的に落ち着いていて、真面目な生徒が多いと言われています。休み時間には友人との会話を楽しむ和やかな雰囲気も見られます。

  • 制服の評判:男子は伝統的な学ラン、女子は紺色のブレザーです。 デザインについては様々な意見がありますが、落ち着いたデザインで好感が持てるという声もあります。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。

榛原高等学校の部活動・イベント

部活動

榛原高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒がいずれかの部に所属し、文武両道を実現しています。

  • 運動部

    • 陸上競技部、剣道部、アーチェリー部などは全国レベルの実績を誇り、高い目標を持って活動しています。 その他にも、野球部、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部など、多くの運動部が活発に活動しています。

  • 文化部

    • 吹奏楽部は定期演奏会や地域のイベントで活躍しています。 書道部も全国レベルの実績があります。 ユニークな部活動としては、地域貢献活動や国際交流を行う「グローカル部」があり、英語力の向上や多様な価値観に触れる機会となっています。

イベント

榛原高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が年間を通して数多く開催されます。

  • 榛の木祭(はりのきさい)

    • 文化の部(文化祭)と体育の部(体育祭)からなる、学校最大のイベントです。文化の部では、クラスごとの展示やステージ発表、有志によるパフォーマンスなどで大変盛り上がります。 体育の部では、クラス対抗で様々な競技に熱中し、団結力を深めます。

  • 球技大会

    • 学年やクラスの垣根を越えて、様々な球技で競い合います。スポーツを通して、仲間との絆を深める絶好の機会です。

  • 修学旅行

    • 近年では、広島などを訪れ、平和学習を行うとともに、班別自主研修などを通して見聞を広めています。

  • マラソン大会

    • 冬の恒例行事で、心身を鍛えることを目的に、男子は約10km、女子は約5kmのコースを走ります。

榛原高等学校の進学実績

榛原高等学校は、地域の進学校として高い進学実績を誇ります。生徒の多くが大学進学を目指しており、手厚い進路指導が行われています。

  • 国公立大学

    • 静岡大学や静岡県立大学といった地元の大学を中心に、毎年多くの合格者を輩出しています。2024年度入試では、旧帝国大学を含む難関国立大学に5名、その他の国公立大学に39名が合格しました。

  • 難関私立大学

    • 早慶上理ICUに3名、GMARCHに4名、関関同立に4名が合格するなど、首都圏や関西の難関私立大学にも実績があります。

  • その他の進路

    • 大学進学だけでなく、専門学校への進学や就職など、多様な進路選択に対応しています。

  • 進学サポート

    • 放課後や長期休暇中には、進学補習や講習が数多く開かれています。また、「学習館」という自習室が夜間まで開放されており、生徒たちは集中して学習に取り組むことができます。

榛原高等学校の特長・アピールポイント

榛原高等学校には、他の高校にはない独自の魅力的な取り組みがたくさんあります。

  • HAFプロジェクト(榛原高校の未来創生事業)

    • 地域社会が抱える課題について探究し、解決策を提案するプロジェクト型の学習です。 地域の企業や大学と連携し、実践的な学びを通して社会に貢献する力を育みます。

  • グローカル・リーダーの育成

    • 文部科学省の事業指定を受け、グローバルな視野を持ちながら地域社会で活躍できる人材の育成に力を入れています。 海外研修やイングリッシュキャンプなど、国際感覚を養うプログラムが充実しています。

  • 充実した学習環境「学習館」

    • 平日は夜遅くまで利用できる自習室「学習館」が完備されています。 静かで集中できる環境で、多くの生徒が日々の予習・復習や受験勉強に励んでいます。

  • 活発な部活動

    • 全国大会に出場する部活動も多く、学業と部活動を両立させながら高みを目指せる環境です。

  • 120年を超える歴史と伝統

    • 卒業生は3万人を超え、地域社会の様々な分野で活躍しています。 長い歴史の中で築かれた校風や地域との繋がりは、生徒たちの学校生活を豊かにします。

  • 理数科での専門的な学び

    • 志太榛原地区で唯一理数科が設置されており、大学や研究機関と連携した高度な学習が可能です。 将来、科学技術の分野で活躍したい生徒にとって最適な環境です。

  • 地域に根差した教育活動

    • 地域のボランティア活動やイベントに積極的に参加するなど、学校全体で地域との連携を大切にしています。

榛原高等学校の口コミ・評判のまとめ

榛原高等学校に関する口コミをまとめました。学校選びの参考にしてください。

  • 良い点

    • 「真面目で落ち着いた生徒が多く、勉強に集中できる環境です」という声が多く聞かれます。

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に答えてくれるなど、学習サポートが手厚い」と評判です。

    • 「学習館という素晴らしい自習スペースがあり、放課後も集中して勉強できるのが良い」という意見もあります。

    • 「部活動が盛んで、文武両道を目指せる環境が整っている」という点も高く評価されています。

  • 気になる点

    • 「校舎や施設が全体的に古い」という意見が見られます。

    • 「校則が、特に頭髪や服装に関して厳しいと感じる」という声もあります。

    • 「昔の『榛原は頭がいい』というイメージとは少し違う」といった厳しい意見も一部で見られます。

    • 「先生の指導方針について、考えが古いと感じる部分がある」という口コミも寄せられています。

アクセス・通学

榛原高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅・バス停からのアクセス

    • JR藤枝駅南口から、しずてつジャストライン「藤枝相良線」に乗車し、「榛原高校入口」バス停で下車(乗車時間約40分)。 バス停からは徒歩約1分です。

  • 通学エリア

    • 牧之原市、吉田町、島田市、藤枝市など、志太榛原地区を中心に幅広いエリアから生徒が通学しています。多くは自転車や公共交通機関を利用しています。

榛原高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで榛原高等学校について紹介してきましたが、いかがでしたか?伝統と進取の精神を大切にする榛原高等学校は、「落ち着いた環境で、勉強と部活動の両方に全力で打ち込みたい!」と考えているあなたにぴったりの学校です。また、地域社会との関わりや、グローバルな視点を養う活動に興味がある人にも、大きな成長の機会を与えてくれるでしょう。

榛原高等学校の入試では、中学校での基礎・基本がしっかりと身についているかが問われます。日々の授業を大切にし、特に苦手科目は早めに克服しておくことが合格への鍵となります。また、理数科を目指す人は、数学と理科の応用力も問われるため、発展的な問題にも積極的にチャレンジしてみてください。あなたの努力が実を結び、榛高での充実した3年間が送れるよう、心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。