福岡県立朝倉高等学校は、1908年(明治41年)創立という100年以上の長い歴史と輝かしい伝統を誇る、地域に根ざした普通科高校です。「聡明・自立・敬愛」の校訓のもと、生徒一人ひとりが持つ可能性を最大限に引き出し、社会の発展に貢献できる人材の育成を目指しています。これまで多くの卒業生を社会に送り出し、地域からの厚い信頼と期待を集めてきました。
朝倉高等学校の基本情報
朝倉高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値・難易度
主な併願校
西南学院高等学校 福岡大学附属大濠高等学校 筑紫女学園高等学校 九州産業大学付属九州高等学校 久留米大学附設高等学校
朝倉高等学校に設置されている学科・コース
普通科:1年生では全員が共通の科目を学び、基礎学力を徹底的に固めます。2年生からは文系・理系に分かれ、それぞれの進路目標に合わせた専門的な学習が始まります。国公立大学や難関私立大学への進学を目指す生徒が多く、探究活動などを通して思考力や表現力を養うことにも力を入れています。将来、大学進学を考えている幅広い生徒におすすめの学科です。
朝倉高等学校の特色・校風
校風
生徒たちのリアルな声
宿題の量:口コミでは「宿題は多くないが、予習が大変」という声が見られます。授業の進度が速いため、日々の予習・復習が欠かせないようです。毎日の朝課外や週に一度程度の土曜セミナー(朝高セミナー)もあり、学習時間はしっかりと確保されています。 校則:全体的には「標準的」または「少し厳しめ」という意見が多いようです。特に頭髪については、染髪やツーブロック、ワックスの使用などが禁止されています。スマートフォンの校内での使用は原則禁止ですが、持ち込みは可能です。アルバイトは原則として禁止されています。 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いようです。いじめに関する深刻な口コミは少なく、安心して学校生活を送れる環境と言えそうです。周囲の友人と切磋琢磨しながら、勉強や部活動に集中したい生徒にとっては良い環境でしょう。 制服の評判:制服は、創立以来変わらない伝統的なデザインで、男子は黒の学ラン、女子はセーラー服です。特に女子のセーラー服は、全国的にも珍しい4本ラインが特徴で、これは旧制の4つの学校が統合して現在の朝倉高等学校になったことを意味しています。この伝統あるデザインに誇りを持っている生徒が多い一方で、夏服の胸元が大きく開いている点や、男子の中間服がない点について、着こなしに工夫が必要という声もあります。 土曜授業:原則として、奇数週の土曜日に「朝高セミナー」が実施されています。
朝倉高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部:16の運動部があり、中でも陸上部や水泳部はインターハイなどの全国大会に出場する実績を持っています。野球部や剣道部、柔道部なども伝統的に活動が盛んです。 文化部:12の文化部があり、こちらも活発に活動しています。吹奏楽部や音楽部は高いレベルでの演奏活動を行っており、史学部や弁論部なども特色ある活動で知られています。また、本格的な反射式望遠鏡を備えた天文台や、貴重な土器などを収蔵する歴史資料室といった、他校にはないユニークな施設も部活動に活用されています。
イベント
からたち祭(文化祭):毎年6月に行われる文化祭は「からたち祭」と呼ばれ、大変な盛り上がりを見せます。1年生の合唱コンクールや、2・3年生のクラス企画、文化部の展示・発表、有志によるステージなど、多彩なプログラムで構成され、生徒たちの創造性と団結力が発揮される場となっています。 体育祭:秋に行われる体育祭は、朝高生が最も熱くなるイベントの一つです。全校生徒が3つのブロックに分かれて優勝を争い、応援合戦や集団行動、各種競技で熱戦を繰り広げます。3年生のリーダーシップのもと、学年を超えて協力し合う姿は感動的です。 修学旅行:1月に実施され、例年、台湾など国外を訪れることが多いようです。国際的な視野を広げ、異文化に触れる貴重な機会となっています。 クラスマッチ:7月と3月の年2回開催され、クラス対抗で様々なスポーツを楽しみます。クラスの団結力を高める絶好の機会です。
朝倉高等学校の進学実績
最新の主な大学進学実績
国公立大学:九州大学、広島大学、熊本大学、福岡教育大学、九州工業大学、長崎大学、佐賀大学、大分大学など、地元の九州地方を中心に多数の合格者を出しています。2024年度入試では、国公立大学に61名が合格しました。 難関私立大学:同志社大学、立命館大学といった関西の難関私立大学や、西南学院大学、福岡大学といった地元の主要私立大学にも多くの合格者を輩出しています。2024年度の合格実績では、西南学院大学に45名、福岡大学に172名が合格しています。
進学実績を支える取り組み
課外授業(補習):平日の早朝に行われる「朝課外」や、放課後、長期休暇中の課外授業が充実しています。希望制ではありますが、多くの生徒が参加し、基礎学力の定着から応用力の育成まで、熱心な指導が行われています。 朝高セミナー:土曜日に行われるセミナーで、通常の授業では扱いきれない発展的な内容や、大学入試に向けた実践的な演習などが行われます。 特進クラスの設置:高い目標を持つ生徒が集まる特進クラスを設け、よりハイレベルな授業を展開しています。
朝倉高等学校の特長・アピールポイント
110年を超える歴史と伝統:1908年の創立以来、地域社会のリーダーを数多く育成してきた実績と、それによって培われた「質実剛健」「文武両道」の校風が最大の魅力です。 地域に根差した探究活動:全校を挙げて「朝倉I・Cプログラム」という探究活動に取り組んでいます。地域の歴史や文化、産業などをテーマに研究を進めることで、課題発見能力や解決能力を養います。 充実した学習支援体制:朝課外や土曜セミナー、長期休暇中の補習など、生徒の進路実現を強力にバックアップする体制が整っています。全教室に電子黒板機能付きプロジェクターが完備されるなど、ICT環境も充実しています。 ユニークで専門的な教育施設:本格的な天体望遠鏡を備えた「無元天文台」や、古墳時代の土器などを収蔵する「朝倉歴史資料室」、世界三大ピアノの一つであるスタインウェイ社のグランドピアノなど、他校にはない貴重な教育設備が整っています。 活発な部活動と学校行事:部活動加入率は90%を超え、多くの部が県大会以上のレベルで活躍しています。また、文化祭や体育祭は生徒主体で運営され、学校全体が一体となって盛り上がります。 同窓会による手厚いサポート:卒業生で組織される同窓会との連携が強く、奨学金制度や国内研修など、在校生への様々な支援が行われています。
朝倉高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点
先生方のサポートが手厚い:「質問に行くと熱心に教えてくれる」「進路相談に親身に乗ってくれる」など、先生方の熱意を評価する声が多く見られます。 文武両道が実践できる環境:「勉強も部活も本気で取り組める雰囲気がある」「高いレベルで両立している友人が多く、刺激になる」といった、文武両道を体現できる環境を魅力に感じる生徒が多いようです。 落ち着いて学習に集中できる:「真面目な生徒が多く、授業に集中しやすい」「ラーニングスペースなどの自習環境が整っている」という声があります。 行事が楽しく、クラスの団結力が強い:「文化祭や体育祭は本当に盛り上がる」「準備期間を通してクラスの仲が深まる」など、学校行事への満足度は非常に高いようです。
気になる点
校舎や施設の古さ:「歴史がある分、校舎が古いのは否めない」という意見が見られます。ただし、清掃は行き届いているようです。 駅から少し遠い:「最寄り駅から徒歩10分以上かかるため、少し不便に感じる」という声もあります。 朝課外や予習が大変:「朝が早いのが辛い」「授業の予習に時間がかかる」など、学習面の負担を指摘する声もあります。これらは高い進学実績を支える裏返しとも言えます。 校則が厳しいと感じる部分がある:「特に頭髪指導が厳しい」「スマートフォンの使用制限が不便」といった意見が一部で見られます。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス
西鉄甘木線「甘木駅」から徒歩約10〜13分 甘木鉄道「甘木駅」から徒歩約10〜14分 西鉄バス「甘木バスセンター」から徒歩約3分
通学エリア
朝倉市 朝倉郡(筑前町、東峰村) うきは市 久留米市の一部(田主丸中学校区)
朝倉高等学校受験生へのワンポイントアドバイス