福岡県立門司学園高等学校は、北九州市門司区に位置する、中高一貫教育を行う進学校です。2007年に福岡県立門司高等学校と福岡県立門司北高等学校が統合して誕生した、比較的新しい歴史を持つ学校でありながら、生徒一人ひとりの進路実現に向けて手厚いサポートを行っています。緑豊かな落ち着いた環境の中で、勉学と部活動、そして多彩な学校行事に打ち込めるのが、この門司学園高等学校の大きな魅力です。

「自立」「勉学」「創造」を校訓に掲げ、これからの社会で活躍できる人材の育成を目指しています。 中高一貫校ですが、高校からの入学者も多く、内部進学生と外部進学生が互いに刺激し合いながら、高いレベルで切磋琢磨できる環境が整っています。この記事では、そんな門司学園高等学校の具体的な魅力について、さまざまな角度から詳しくご紹介していきます。

高校選びは、皆さんの将来を左右する大切な選択です。この記事を通して、門司学園がどのような学校なのかを知り、皆さんの進路選択の一助となれば幸いです。さあ、一緒に門司学園の扉を開いてみましょう。

門司学園高等学校の基本情報

門司学園高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 福岡県立門司学園高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒800-0102 福岡県北九州市門司区大字猿喰1462-2
代表電話番号 093-483-1755
公式サイト https://mojigakuen.fku.ed.jp/

門司学園高等学校の偏差値・難易度・併願校

門司学園高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は気になるポイントでしょう。ここでは、具体的なデータと共に、合格の目安や併願校について解説します。

門司学園高等学校の偏差値は「58」とされています。 これは福岡県内の公立高校の中では上位に位置し、しっかりとした学力が求められるレベルです。合格のためには、中学校での内申点も重要になります。具体的な目安としては、通知表の評価で5段階中4以上を多く取っておくことが望ましいでしょう。

同じくらいの偏差値を持つ他の高校としては、北九州市内では北九州市立高等学校などが挙げられます。自分の学力や目指す進路に合わせて、比較検討してみると良いでしょう。

福岡県の公立高校入試では、原則として他の公立高校を併願することはできません。そのため、門司学園高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 敬愛高等学校

  • 九州国際大学付属高等学校

  • 常磐高等学校

  • 美萩野女子高等学校

これらの私立高校は、それぞれ特色ある教育を行っているため、万が一の場合に備えて、各校のオープンスクールなどに参加し、自分に合った学校を見つけておくことをお勧めします。

門司学園高等学校に設置されている学科・コース

門司学園高等学校は、普通科のみを設置している学校です。 しかし、その中で生徒一人ひとりの興味や進路希望に対応できるよう、きめ細やかな教育課程が組まれています。

  • 普通科: 1年生では、全員が共通の科目を学び、基礎学力の定着を図ります。2年生からは、文系と理系のコースに分かれ、それぞれの進路希望に応じた専門的な学習を深めていきます。 門司学園高等学校の普通科は、国公立大学や難関私立大学への進学を目指す生徒が多く、質の高い授業が展開されています。将来、大学で専門的な学問を究めたいと考えている生徒におすすめです。

門司学園高等学校の特色・校風

門司学園高等学校の校風は、「文武両道」と「落ち着いた雰囲気」という言葉で表現できます。生徒たちは真面目に学習に取り組む一方で、部活動や学校行事にも積極的に参加し、充実した高校生活を送っています。

中学生が気になる学校生活のリアルなポイントを、口コミなどを基にまとめました。

  • 宿題の量: 宿題は、日々の予習・復習を基本とするものが多く、量は標準的という声が多いようです。ただし、週末課題や長期休暇中の課題は、計画的に進める必要があります。

  • 校則: 校則は、他の公立高校と比較するとやや厳しいという意見が見られます。 特に頭髪に関する規定は細かく、男子は耳に髪がかからない、女子は肩にかかる髪は結ぶといった指導が行われています。 スマートフォンの校内での使用は原則禁止されており、登下校中もマナーを守ることが求められます。服装検査も定期的に実施されるため、きちんとした身だしなみが習慣づきます。

  • 生徒たちの雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多いようです。中高一貫校ということもあり、中学生と高校生が同じ敷地内で生活しているため、全体的に穏やかな空気が流れています。

  • アルバイト: 原則として禁止されています。

  • 制服の評判: 男子は伝統的な学ラン、女子はセーラー服です。 特に女子の冬服は、落ち着いた色合いで上品なデザインだと評判です。

  • 土曜授業: 土曜授業が実施されることがあります。進学に向けた学習時間を確保するための取り組みの一つです。

門司学園高等学校の部活動・イベント

部活動

門司学園高等学校は、部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、活気にあふれています。運動部、文化部ともに充実しており、自分の興味や目標に合わせて活動を選ぶことができます。

特に以下の部活動は、高い実績を誇り、学校を代表する存在です。

  • 放送部: 全国大会の常連であり、アナウンスや番組制作など、さまざまな部門で輝かしい成績を収めています。本格的な機材も揃っており、高いレベルで放送活動に打ち込みたい生徒に最適な環境です。

  • ヨット部: 全国的にも珍しい部活動で、学校の近くにある海で活動しています。インターハイや国民体育大会への出場経験も豊富で、自然を相手に心身を鍛えることができます。

  • 吹奏楽部: コンクールでの受賞歴も多く、地域のイベントなどでも演奏を披露する機会が豊富です。

その他にも、バスケットボール部やバレーボール部などの運動部、英語クラブや書道部といった文化部も活発に活動しています。

イベント

門司学園高等学校では、生徒たちの手で作り上げる多彩な学校行事が、学校生活を彩ります。これらのイベントは、クラスの団結力を高め、かけがえのない思い出を作る絶好の機会です。

  • 学園祭(文化祭): 中学校と合同で開催される大規模なイベントで、毎年多くの来場者で賑わいます。 各クラスが趣向を凝らした展示やステージ発表を行い、文化部の発表の場ともなっています。

  • 体育祭: 学園祭と同様に中高合同で行われ、学年やクラスの垣根を越えて盛り上がります。 応援合戦やリレーなど、多彩な競技で熱戦が繰り広げられます。

  • 修学旅行: 高校生活最大のイベントの一つです。行き先は年度によって異なりますが、仲間との絆を深め、見聞を広める貴重な体験となります。

門司学園高等学校の進学実績

門司学園高等学校は、高い進学実績を誇る進学校です。生徒の多くが国公立大学や難関私立大学への進学を目指しており、学校もその目標達成を強力にサポートしています。

最新の大学進学実績(令和5年度卒業生)を見ると、以下のような大学に多くの合格者を輩出しています。

  • 国公立大学: 九州大学をはじめとする旧帝国大学や、広島大学、熊本大学、北九州市立大学など、地元の国公立大学に多数の合格者を出しています。

  • 難関私立大学: 関西の「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)や、関東の「GMARCH」(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)にも合格者を出しています。

  • その他: 地元の西南学院大学や福岡大学へも多くの生徒が進学しています。

このような高い進学実績を支えているのが、学校独自の手厚いサポート体制です。早朝や放課後、長期休暇中には補習や講習が数多く開講され、生徒たちは自分のレベルや目標に合わせて受講することができます。また、進路指導室には豊富な資料が揃っており、先生方が親身になって相談に乗ってくれるため、安心して受験勉強に臨むことができます。

門司学園高等学校の特長・アピールポイント

門司学園高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。ここでは、その中でも特に注目すべきポイントを5つご紹介します。

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校: 文部科学省からSSHの指定を受けており、先進的な理数系教育を実践しています。大学や研究機関と連携した課題研究や、科学技術に関する探究活動が盛んに行われており、科学への興味・関心を深める絶好の機会が提供されています。

  • 中高一貫の教育環境: 中学校からの内部進学生と、高校からの外部進学生が共に学ぶ環境は、互いに良い刺激を与え合います。高校から入学する生徒も、すぐに学校に馴染めるようなサポート体制が整っています。

  • 充実した探究活動: 全ての生徒が「総合的な探究の時間」に取り組みます。自分で課題を設定し、情報を収集・分析し、発表するという一連のプロセスを通して、思考力や表現力、問題解決能力を養います。

  • 緑豊かな学習環境: 周囲を自然に囲まれた落ち着いた環境で、学習に集中することができます。 広大なグラウンドや充実した体育施設も魅力の一つです。

  • きめ細やかな進路指導: 生徒一人ひとりの希望進路を実現するため、担任の先生だけでなく、進路指導部の先生方が一丸となってサポートします。面談やガイダンスが頻繁に行われ、最新の入試情報を提供してくれます。

門司学園高等学校の口コミ・評判のまとめ

ここでは、在校生や卒業生から寄せられた門司学園高等学校に関するさまざまな声を紹介します。学校選びの参考にしてください。

  • 良い点:

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に答えてくれるので、勉強で分からないことがあっても安心です。」

    • 「SSHの活動を通して、普通ではできないような貴重な体験ができました。理系に進みたい人には本当におすすめです。」

    • 「真面目で優しい友達が多く、いじめなども聞いたことがありません。落ち着いた環境で学校生活を送りたい人にはぴったりだと思います。」

    • 「部活動がとても盛んで、目標に向かって仲間と頑張れる環境があります。特に放送部やヨット部は全国レベルで活躍しています。」

    • 「進学実績が良く、周りの生徒も学習意欲が高いので、自然と自分も頑張ろうという気持ちになれます。」

  • 気になる点:

    • 「最寄り駅からバスに乗る必要があり、交通の便はあまり良くありません。 特に朝のバスは混雑します。」

    • 「校則が少し厳しいと感じることがあります。特にスマートフォンの使用制限や頭髪検査は、もう少し緩やかでも良いのに、という声は聞きます。」

    • 「自然に囲まれているのは良い点ですが、夏場は虫が多いです。」

    • 「施設が全体的に少し古いと感じる部分があります。」

アクセス・通学

門司学園高等学校へのアクセス方法と、通学している生徒のエリアについて説明します。

  • 最寄り駅からのアクセス:

    • JR鹿児島本線「門司駅」から西鉄バスで約20分、「門司学園中高」バス停下車すぐ

    • JR鹿児島本線「小森江駅」が最寄り駅ですが、そこからさらにバスを利用する必要があります。

    • JR鹿児島本線「門司港駅」から西鉄バスで約21分、「門司学園高」バス停下車

  • スクールバス:

    • 小倉南区方面などからスクールバスが運行されており、多くの生徒が利用しています。

  • 通学エリア:

    • 門司区、小倉北区、小倉南区といった北九州市内の広範囲から生徒が通学しています。福岡県の第ニ学区に属しているため、その学区内からの通学者が中心です。

交通の便が良いとは言えない面もありますが、バスやスクールバスを利用して多くの生徒が元気に通学しています。

門司学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

門司学園高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとして最後に応援メッセージを送ります。

門司学園高等学校は、「高いレベルで勉強と部活動を両立させたい」「落ち着いた環境で、自分の興味をとことん探究したい」と考えている君に、特におすすめの学校です。SSH指定校としての先進的な学びや、全国レベルで活躍する部活動など、君の可能性を大きく広げてくれるチャンスがここにはあります。

受験勉強においては、まず中学校の授業内容を完璧に理解することが何よりも大切です。特に、英語と数学は積み重ねが重要な科目なので、苦手な単元を残さないように、毎日コツコツと学習を進めましょう。また、福岡県の公立高校入試では、内申点も合否を左右する大きな要素です。定期テストで高得点を狙うことはもちろん、授業態度や提出物など、日々の学校生活にも真剣に取り組んでください。

門司学園で始まる新しい生活を想像しながら、残りの期間、悔いのないように頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。