大阪市阿倍野区に位置する大谷高等学校は、115年以上の歴史を持つ伝統ある私立の女子高等学校です。浄土真宗の教えを建学の理念とし、「やさしく かしこく うつくしい」女性の育成を目指しています。長年、中高一貫教育を実践してきましたが、2019年度からは高校からの募集も開始し、新たな歴史を刻み始めています。

大谷高等学校の魅力は、なんといっても生徒一人ひとりの進路目標に合わせたきめ細やかなコース設定と、充実した学習サポート体制にあります。難関国公立大学や医学部を目指すコースから、難関私立大学を目指すコースまで、自分の夢に向かって仲間と切磋琢磨できる環境が整っています。

この記事では、そんな大谷高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績などを詳しく解説していきます。「どんな学校なんだろう?」「自分に合っているかな?」そんな疑問を持つ中学生や保護者の方にとって、きっと役立つ情報が見つかるはずです。

大谷高等学校の基本情報

以下に大谷高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 大谷高等学校
公立/私立 私立
共学/女子校 女子校
所在地 〒545-0041 大阪府大阪市阿倍野区共立通2丁目8-4
代表電話番号 06-6661-8400
公式サイト https://www.osk-ohtani.ed.jp/

大谷高等学校の偏差値・難易度・併願校

大谷高等学校は、高校からの入学者向けに2つのコースを設置しており、それぞれ偏差値が異なります。

  • プレミアム文理コース:60-68

  • アドバンス文理コース:60-68

偏差値は情報サイトによって幅がありますが、大阪府内でも上位に位置する難易度と言えるでしょう。特にプレミアム文理コースは難関国公立大学を目指すコースであり、高い学力が求められます。

同じくらいの偏差値の高校としては、公立では生野高校(文理学科)、住吉高校(総合科学科)などが挙げられます。私立では、桃山学院高校(英数)や近畿大学附属高校(特進文理Ⅰ)などが比較対象となることが多いようです。

合格に必要な内申点の目安としては、5段階評価で平均4以上は欲しいところです。受験では当日の学力試験が重視されますが、内申点も評価の対象となるため、中学校での学習にもしっかりと取り組むことが大切です。

主な併願校としては、大阪府内の公立トップ校である天王寺高校や三国丘高校、私立では四天王寺高校や開明高校などが挙げられます。

大谷高等学校に設置されている学科・コース

高校3か年課程では、生徒の進路目標に合わせて2つのコースが用意されています。それぞれのコースで、夢の実現に向けた特色あるカリキュラムが組まれています。

  • プレミアム文理コース

    難関国公立大学(文系・理系)、医学部医学科、医療系学部を目指すコースです。2年次から文系・理系に分かれ、一人ひとりの志望校に合わせたきめ細やかな受験指導が行われます。高い目標を持つ仲間と刺激し合いながら、学力を伸ばしたい人におすすめです。

  • アドバンス文理コース

    国公立大学や、関西の難関私立大学である「関関同立」などを目指すコースです。こちらも2年次から文系・理系に分かれて学習を進めます。指定校推薦や、同じ学校法人が運営する大阪大谷大学への内部推薦制度も活用できるため、多様な進路選択が可能です。

大谷高等学校の特色・校風

大谷高等学校の校風は、「落ち着いた雰囲気」「文武両道」「面倒見が良い」といったキーワードで表現されることが多いようです。

浄土真宗の教えに基づいた宗教教育が行われており、「朝に礼拝 夕に感謝」を校訓としています。毎日の朝礼での合掌や宗教行事などを通じて、感謝の心や他者を思いやる心を育んでいます。

  • 宿題の量:コースや学年によりますが、日々の学習習慣を身につけるために適切な量の宿題が出されるようです。特に上位コースでは、予習・復習が欠かせません。

  • 校則:私立の女子校ということもあり、校則は比較的厳しいという声が見られます。特に、頭髪や服装に関する指導はしっかりしているようです。前髪の長さやスカート丈、髪型などが定められており、定期的に身だしなみ検査も行われます。

  • スマートフォンの扱い:校内での使用は原則禁止されているようです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い印象です。目標に向かって真剣に学習に取り組む雰囲気が校内にはあります。

  • アルバイト:原則として許可されていません。

  • 制服:伝統的で品のあるデザインが評判です。清楚な印象で、生徒からも人気があるようです。

  • 土曜授業:土曜日にも授業や講習が行われることがあります。

大谷高等学校の部活動・イベント

部活動

大谷高等学校では、運動部・文化部ともに多くのクラブが活発に活動しています。

特に全国レベルで活躍しているのがバトントワリング部で、全国大会の常連校として知られています。また、ハンドボール部も近畿大会に出場するなど、高い実績を誇ります。文化部では、科学部が研究発表で優秀賞を受賞するなど、学術的な分野でも成果を上げています。

運動部は硬式テニス、卓球、ダンス、バスケットボールなど9クラブ、文化部はアートデザイン、ギターマンドリン、コーラス、軽音楽、吹奏楽など22のクラブがあり、多くの生徒が部活動に参加して高校生活を謳歌しています。

イベント

大谷高等学校の学校生活は、多彩なイベントで彩られています。

  • 体育大会:例年9月に京セラドーム大阪で開催される体育大会は、学校全体が一体となって盛り上がる一大イベントです。

  • 文化祭:9月下旬に2日間にわたって開催されます。クラスやクラブごとに趣向を凝らした展示や発表が行われ、多くの来場者で賑わいます。

  • 修学旅行:行き先は年によって異なりますが、生徒たちにとっては高校生活で最も心に残る思い出の一つとなっています。

その他にも、芸術鑑賞会や球技大会、合唱コンクールなど、年間を通じて様々な行事が企画されており、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

大谷高等学校の進学実績

大谷高等学校は、伝統的に高い進学実績を誇ります。特に、国公立大学や難関私立大学への合格者が多数出ています。2019年から高校募集を開始した3か年課程の卒業生も、素晴らしい実績を残しています。

以下は、近年の主な大学進学実績です。(※合格者数は延べ人数を含む場合があります)

  • 国公立大学

    京都大学、大阪大学、神戸大学、大阪公立大学、奈良女子大学、大阪教育大学など、関西圏の難関大学を中心に多数の合格者を出しています。医学部医学科への合格者も輩出しています。

  • 難関私立大学

    「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)へは毎年100名以上の合格者を出すなど、圧倒的な強さを見せています。また、近畿大学や龍谷大学などにも多くの生徒が進学しています。

  • その他

    同じ学校法人の大阪大谷大学へ進学する生徒もいます。薬学部への内部進学制度もあります。

このような高い進学実績を支えているのが、手厚い進学サポート体制です。放課後や長期休暇中には、受験対策の講習や補習が数多く開講されており、生徒は自分のレベルや目標に合わせて受講することができます。

大谷高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、大谷高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 115年以上の伝統を持つ女子教育

    長年にわたり培われてきた女子教育のノウハウを活かし、「やさしく かしこく うつくしい」女性の育成を目指した教育を実践しています。

  • 目標に合わせたきめ細やかなコース設定

    難関国公立大学から難関私立大学まで、生徒一人ひとりの進路目標に応じたコースで、夢の実現を力強くサポートします。

  • 充実した理系教育と医療系への高い進学実績

    理系教育に力を入れており、医学部・歯学部・薬学部といった医療系の学部への進学実績が豊富です。

  • 浄土真宗の教えに基づく宗教的情操教育

    日々の学校生活の中に宗教的な時間を取り入れることで、感謝の心や他者を思いやる豊かな人間性を育んでいます。

  • 交通至便な立地

    複数の駅から徒歩圏内という便利な立地にあり、大阪府内だけでなく、兵庫、奈良、和歌山など他府県から通学する生徒も多くいます。

大谷高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「先生方のサポートが手厚く、質問にも丁寧に対応してくれる」

    • 「目標の高い仲間が多く、刺激し合いながら勉強できる環境が良い」

    • 「施設が綺麗で、学習に集中しやすい」

    • 「宗教の授業を通して、人として大切なことを学べる」

    • 「進学実績が良く、希望の進路を実現できた」

  • 気になる点

    • 「校則が他の高校に比べて厳しいと感じることがある」

    • 「上位コースは課題や小テストが多く、勉強が大変」

    • 「駅から少し歩くので、雨の日は少し不便」

    • 「女子校なので、共学に憧れる人には向かないかもしれない」

アクセス・通学

大谷高等学校は交通の便が非常に良く、様々な路線からアクセス可能です。

  • 大阪メトロ谷町線「阿倍野」駅より徒歩約8分

  • 阪堺電気軌道上町線「松虫」駅より徒歩約7分

  • JR・大阪メトロ「天王寺」駅、近鉄南大阪線「大阪阿部野橋」駅より徒歩約17分

  • 南海本線・高野線、大阪メトロ堺筋線「天下茶屋」駅より徒歩約15分

交通のハブである天王寺駅からも徒歩圏内のため、大阪市内だけでなく、堺市、東大阪市、さらには奈良県や兵庫県など、広いエリアから生徒が通学しています。

大谷高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、大谷高等学校の魅力は伝わりましたでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして、この高校を目指す皆さんへ応援メッセージを送ります。

大谷高等学校は、「高い目標を持って大学進学を目指したい」「落ち着いた環境で、じっくりと勉強に打ち込みたい」と考えている女子生徒に特におすすめの学校です。伝統ある女子教育のもとで、知性と品性を兼ね備えた女性へと成長できる素晴らしい環境がここにはあります。また、同じ志を持つ仲間たちと切磋琢磨した経験は、一生の財産になるでしょう。

大谷高等学校の入試は5教科型で、幅広い学力が問われます。日々の授業を大切にし、苦手科目を作らないようにバランス良く学習を進めることが合格への鍵となります。特に、難関のプレミアム文理コースを目指すのであれば、応用問題にも対応できる思考力を養うことが不可欠です。過去問題などを活用して、出題傾向に慣れておくことも大切です。夢の実現に向けて、頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。