北海道苫小牧工業高等学校は、100年以上の歴史と伝統を誇る、ものづくりを通して未来のスペシャリストを育成する専門高校です。全日制に6つ、定時制に1つの専門学科を擁し、それぞれの分野で社会に貢献できる技術者の育成を目指しています。充実した実習設備と、企業で経験を積んだ先生方による実践的な指導が、苫小牧工業高等学校の大きな魅力です。

「質実剛健」の校訓のもと、生徒たちは日々の学習や部活動に真摯に取り組んでいます。資格取得にも力を入れており、在学中に多くの国家資格や検定に挑戦できる環境が整っています。卒業後の進路は、道内有数の企業への就職が中心ですが、専門知識をさらに深めるための大学や専門学校への進学の道も開かれています。

この記事では、そんな苫小牧工業高等学校について、偏差値や難易度、設置されている学科、学校生活の様子、進路実績などを詳しく解説していきます。ものづくりに興味がある、将来役立つ専門技術を身につけたいと考えている中学生とその保護者の方は、ぜひ最後まで読んで、志望校選びの参考にしてください。

苫小牧工業高等学校の基本情報

以下に苫小牧工業高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 北海道苫小牧工業高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒053-0813 北海道苫小牧市高丘6-22
代表電話番号 0144-36-3161
公式サイト https://www.tomakomai-th.hokkaido.jp

苫小牧工業高等学校の偏差値・難易度・併願校

苫小牧工業高等学校の偏差値は、学科によって多少異なりますが、おおむね47〜48程度とされています。これは北海道内の高校の中では中位に位置します。

難易度を具体的にイメージするために、合格に必要な内申点の目安としては、Eランク程度が一つの基準となるようです。もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点も重要になります。北海道の公立高校入試は、内申点(個人調査書)と学力検査の成績を同等に取り扱うのが基本です。

苫小牧工業高等学校と同じくらいの偏差値の高校としては、苫小牧市内では苫小牧総合経済高等学校などが挙げられます。

北海道の公立高校入試では、原則として1つの高校・学科にしか出願できません。そのため、併願校としては私立高校を選択することになります。主な併願校としては、駒澤大学附属苫小牧高等学校や苫小牧中央高等学校などが考えられます。

苫小牧工業高等学校に設置されている学科・コース

苫小牧工業高等学校(全日制)には、社会の様々な場面で活躍できる技術者を育成するための6つの専門学科が設置されています。それぞれの学科で学べることや、どんな生徒におすすめかを簡潔に紹介します。

  • 土木科

    • どんなことを学ぶ?:道路や橋、ダムなど、社会の基盤となるインフラの設計・施工・維持管理について学びます。

    • どんな生徒におすすめ?:地図に残るような大きな仕事がしたい、街づくりに貢献したいという人におすすめです。

  • 建築科

    • どんなことを学ぶ?:住宅やビルなどの建物を、安全かつ快適にデザインし、建ち上げるための知識と技術を学びます。

    • どんな生徒におすすめ?:インテリアや建物のデザインに興味がある、自分のアイデアを形にしたい人におすすめです。

  • 電子機械科

    • どんなことを学ぶ?:ロボットやコンピュータ制御の機械など、電子技術と機械技術が融合した分野の基礎から応用までを学びます。

    • どんな生徒におすすめ?:ロボットやメカが好き、ものづくりの最先端技術に触れたい人におすすめです。

  • 電気科

    • どんなことを学ぶ?:発電所から家庭まで、電気が作られ、送られ、使われるまでの一連の流れと、その安全な管理方法を学びます。

    • どんな生徒におすすめ?:私たちの生活に不可欠な電気エネルギーの仕組みに興味がある、社会を支える仕事がしたい人におすすめです。

  • 環境化学科

    • どんなことを学ぶ?:化学の知識をベースに、環境問題の解決や新しい素材の開発など、持続可能な社会の実現に貢献する技術を学びます。

    • どんな生徒におすすめ?:実験が好き、環境問題に関心がある、化学の力で社会に貢献したい人におすすめです。

  • 情報技術科

    • どんなことを学ぶ?:プログラミングやネットワーク、データベースなど、IT社会を支えるコンピュータに関する専門知識と技術を学びます。

    • どんな生徒におすすめ?:パソコンやスマートフォンが好き、アプリ開発や情報セキュリティに興味がある人におすすめです。

苫小牧工業高等学校の特色・校風

苫小牧工業高等学校の校風は、「質実剛健」という校訓に象徴されるように、真面目で落ち着いた雰囲気があるようです。ものづくりという共通の目標を持った生徒が集まるため、専門分野の学習に集中しやすい環境と言えるでしょう。

  • 宿題の量:専門教科では実習やレポートが多く、計画的に進める必要があるという声が見られます。一般教科の宿題は、普通科高校に比べると少ない傾向にあるようです。

  • 校則:就職活動を意識しているため、頭髪や服装に関する指導は厳しいと感じる生徒が多いようです。スマートフォンの校内での使用については、一定のルールが定められていると考えられます。アルバイトは原則として許可制で、長期休業中などに届出をすれば可能という場合が多いようです。

  • 生徒たちの雰囲気:専門的な知識や技術を学びたいという目的意識を持った生徒が多く、真面目で落ち着いた雰囲気があります。共通の趣味を持つ友人を見つけやすいという声もあります。

  • 制服:男子は伝統的な学ラン、女子はブレザーです。評判については様々な意見がありますが、きちんとした着こなしが求められます。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はないようです。

苫小牧工業高等学校の部活動・イベント

部活動

苫小牧工業高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの部が全道大会や全国大会で活躍しています。

  • 運動部:特にアイスホッケー部は全国レベルの強豪として知られています。野球部やソフトテニス部なども全国大会への出場経験があります。その他にも、サッカー、バスケットボール、陸上競技など、多くの運動部が活発に活動しています。

  • 文化部:工業高校ならではの部活動が充実しています。ロボット製作やプログラミング技術を競う「ロボット製作局」や、各種ものづくりコンテストで高い実績を誇る部があります。写真部や美術部などの文化部も活動しています。

イベント

苫小牧工業高等学校では、生徒たちの学校生活を彩る様々なイベントが年間を通して行われています。

  • 苫工祭(学校祭):毎年7月に行われる最大のイベントです。各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や模擬店を出店し、一般公開もされて多くの人で賑わいます。工業高校ならではの、専門技術を生かした展示や体験コーナーは特に人気です。

  • 体育大会:球技大会など、クラス対抗で熱戦が繰り広げられます。クラスの団結力が高まるイベントの一つです。

  • 見学旅行:2年生の秋に実施されます。行き先は年度によって異なりますが、関西方面などを訪れ、歴史や文化を学ぶとともに、友人との絆を深める貴重な機会となっています。

苫小牧工業高等学校の進学実績

苫小牧工業高等学校の卒業生の進路は、就職が約8割、進学が約2割となっています。工業高校としての専門性を生かし、多くの生徒が道内外の優良企業へ就職しています。

  • 就職:就職希望者の就職率はほぼ100%を誇り、一人あたり多くの求人の中から選択できる状況のようです。主な就職先は、製造業、建設業、電気・ガス・水道などのインフラ関連企業、情報通信業など多岐にわたります。トヨタ自動車北海道、王子製紙、北海道電力など、地元苫小牧や北海道を代表する大手企業への就職実績も多数あります。

  • 大学進学:進学を希望する生徒もおり、主に工業系の知識をさらに深めるために大学へ進学します。主な進学先としては、北海道科学大学、室蘭工業大学、千歳科学技術大学などが挙げられます。指定校推薦の枠を利用して進学する生徒も多いようです。

  • 専門学校・その他:大学のほか、より実践的な技術を身につけるために専門学校へ進学する生徒もいます。

学校では、進路指導室を中心に、個別面談や企業説明会、模擬面接など、生徒一人ひとりの希望進路実現に向けた手厚いサポート体制が整えられています。

苫小牧工業高等学校の特長・アピールポイント

苫小牧工業高等学校には、他の高校にはない多くの魅力があります。ここでは、その特長やアピールポイントをいくつか紹介します。

  • 100年以上の歴史と伝統:大正12年の開校以来、多くの卒業生を産業界に送り出してきた実績と信頼があります。

  • 道内最大級の広大な敷地と充実した実習設備:各学科の専門的な学習に対応した、最新の機械や設備が整った実習棟が完備されています。

  • 高い就職率と優良企業への就職実績:「苫工ブランド」とも言われるほどの信頼があり、多くの企業から高い評価を得ています。

  • 豊富な資格取得サポート:在学中に危険物取扱者や電気工事士、各種技能検定など、将来に役立つ多くの資格取得に挑戦できる体制が整っています。

  • ものづくりコンテストでの輝かしい実績:ロボット製作や電子回路組立など、全国レベルのコンテストで優秀な成績を収めています。

  • 地域や企業との連携:地域の企業と連携したインターンシップ(就業体験)や出前授業などを積極的に実施し、実践的な学びの機会を提供しています。

  • 活発な部活動:アイスホッケー部をはじめ、多くの部活動が全道・全国の舞台で活躍しており、文武両道を目指せる環境です。

苫小牧工業高等学校の口コミ・評判のまとめ

苫小牧工業高等学校に関する口コミをまとめると、専門性を身につけたい生徒にとって非常に評価が高い一方で、いくつかの注意点も挙げられています。

  • 良い点:

    • 「就職に非常に強く、大手企業への道も開かれている」という声が圧倒的に多いです。

    • 「専門的な知識や技術が身につき、資格もたくさん取れるので、将来の目標が明確な人には最高の環境」と評価されています。

    • 「先生方はその道のプロが多く、実践的なことを教えてくれる」といった、指導内容への満足度も高いようです。

    • 「同じ目標を持つ仲間と出会え、充実した高校生活が送れる」という意見も見られます。

  • 気になる点:

    • 「校則、特に頭髪や服装の指導が厳しいと感じることがある」という声があります。

    • 「工業高校なので、大学進学、特に普通科目が中心となる一般入試での進学は少し大変かもしれない」という意見もあります。

    • 「施設や校舎が少し古いと感じる部分がある」という口コミも見られます。

    • 「専門教科の授業や実習、レポート課題が大変で、楽ではない」という声も挙げられています。

アクセス・通学

苫小牧工業高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅:JR室蘭本線「苫小牧駅」

  • アクセス方法:

    • 苫小牧駅北口から道南バス「鉄北北口線」に乗車し、「苫信美園支店前」で下車後、徒歩約15分。

    • 苫小牧駅南口から道南バス「桜坂国道線」に乗車し、「苫信美園支店前」で下車後、徒歩約15分。

    • 苫小牧駅から徒歩の場合は約40分程度かかります。

通学している生徒は苫小牧市内が中心ですが、近隣の白老町、厚真町、安平町など、胆振管内全域から通学しています。夏場は自転車、冬場はバスを利用する生徒が多いようです。

苫小牧工業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

苫小牧工業高等学校を目指す皆さんへ。この学校は、「ものづくりが好き」「将来は技術者として社会の役に立ちたい」という強い気持ちを持っている人に、最高の学びの場を提供してくれます。普通科の高校とは違い、1年生の時から専門的な勉強が始まります。最初は難しく感じることもあるかもしれませんが、同じ夢を持つ仲間たちと切磋琢磨しながら、実践的なスキルを身につけていく毎日は、きっと大きなやりがいと自信につながるはずです。

受験勉強においては、まず中学校での基礎・基本を徹底的に固めることが大切です。特に、工業の学習の土台となる数学と理科は、重点的に復習しておきましょう。また、北海道の公立高校入試では内申点も非常に重要です。日々の授業に真剣に取り組み、提出物をきちんと出すなど、学校生活全般で良い評価を得られるように心がけてください。苫小牧工業高等学校は、あなたの「好き」を「未来の仕事」に変えることができる学校です。夢の実現に向けて、頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。