長崎県立波佐見高等学校は、焼き物の町として全国的に有名な波佐見町にある、ユニークな魅力にあふれた学校です。普通科、商業科に加えて、地域性を活かした専門学科である「美術・工芸科」が設置されており、多様な学びの選択肢があるのが大きな特徴です。普通科目の学習はもちろん、専門的な知識や技術を身につけたいと考えている中学生にとって、波佐見高等学校は非常に興味深い選択肢となるでしょう。

部活動も盛んで、特に野球部は甲子園への出場経験も豊富で、地域全体で応援する活気があります。また、文化部では美術・工芸科の生徒を中心に、数々のコンテストで高い評価を得ています。勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で打ち込み、充実した3年間を送りたいと願う皆さんにとって、波佐見高等学校は最高の舞台を提供してくれるはずです。

この記事では、そんな波佐見高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活のリアルな情報などを、進学アドバイザーとして詳しく、そして分かりやすく解説していきます。皆さんの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。

長崎県立波佐見高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 長崎県立波佐見高等学校
公立/私立 公立
共学/別学 男女共学
所在地 〒859-3725 長崎県東彼杵郡波佐見町長野郷312-5
代表電話番号 0956-85-3440(事務室)、0956-85-3215(職員室)
公式サイト https://www.news.ed.jp/hasami-h/

長崎県立波佐見高等学校の偏差値・難易度・併願校

長崎県立波佐見高等学校の各学科のおおよその偏差値は以下の通りです。自分の学力や興味に合わせて、どの学科を目指すか考える参考にしてください。

  • 商業科:43

  • 美術・工芸科:41

  • 普通科:40

偏差値はあくまで一つの目安ですが、合格のためには日々の授業を大切にし、基礎学力をしっかりと身につけることが重要です。内申点については、中学3年間を通じて安定した成績を収めていることが望ましいでしょう。具体的な目標としては、5段階評価で3以上を中心に、得意科目では4を目指すと安心材料になります。

長崎県の公立高校入試では、基本的に1校1学科しか出願できません。そのため、波佐見高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。近隣のエリアでは、佐世保市にある九州文化学園高等学校、西海学園高等学校、佐世保実業高等学校などが主な併願先として考えられます。 また、デザインや美術に関心がある生徒は、長崎日本大学高等学校のデザイン美術科を併願するケースもあるようです。

長崎県立波佐見高等学校に設置されている学科・コース

波佐見高等学校には、それぞれに特色のある3つの学科が設置されています。自分の将来の夢や、高校で学びたいことに合わせて最適な学科を選べるのが、この学校の大きな魅力です。

  • 普通科

    国語や数学、英語などの普通教科をバランス良く学び、大学進学から就職まで幅広い進路に対応できる学力を養います。2年生からは習熟度別のクラス編成となり、一人ひとりの進路目標に合わせたきめ細かな指導が受けられます。

  • 商業科

    簿記や情報処理など、ビジネスの現場で役立つ専門知識と技術を学びます。資格取得にも力を入れており、将来、事務職や販売職などで活躍したい生徒におすすめです。

  • 美術・工芸科

    長崎県内の公立高校で唯一設置されている美術系の専門学科です。 油彩画、デザイン、陶芸などの分野で、専門的なものづくりを深く学びます。将来、美術・デザイン系の大学に進学したり、クリエイティブな仕事に就きたい生徒に最適な環境です。

長崎県立波佐見高等学校の特色・校風

波佐見高等学校は、「文武両道」と「地域密着」をキーワードに、落ち着いた雰囲気の中で生徒一人ひとりが自分らしく成長できる校風です。焼き物の町という土地柄、ものづくりに対するリスペクトが学校全体に根付いています。

口コミなどを見ると、「校則は標準的」という声が多いようです。スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用ルールは定められているため、節度ある利用が求められます。服装検査は定期的に行われるものの、常識の範囲で着こなしていれば特に厳しく指導されることはないようです。アルバイトについては、特別な事情がある場合に許可制となっていることが多いようです。

生徒たちは真面目で落ち着いた雰囲気の生徒が多い一方で、学校行事や部活動には積極的に参加する活発な一面も持ち合わせています。宿題の量は学科によって異なりますが、特に専門学科では課題制作などに時間を要することもあるようです。制服は男女ともにブレザータイプで、落ち着いたデザインが評判です。 土曜授業は基本的に実施されていません。

長崎県立波佐見高等学校の部活動・イベント

部活動

波佐見高等学校は運動部、文化部ともに活発に活動しており、多くの生徒が部活動に参加し、充実した学校生活を送っています。

特に有名なのが野球部で、春夏合わせて4度の甲子園出場経験を誇る県内屈指の強豪校です。 プロ野球選手も輩出しており、専用のグラウンドで日々厳しい練習に励んでいます。また、地域の特色を活かした「陶芸部」や、専門学科と連携した「美術部」「デザイン部」なども盛んに活動しており、全国レベルのコンテストで数々の賞を受賞しています。

イベント

波佐見高等学校では、生徒たちの手で作り上げる多彩な学校行事が一年を通して開催されます。

  • 文化祭(桜窯祭)

    毎年秋に開催される文化祭は「桜窯祭(おうようさい)」と呼ばれ、最大のイベントの一つです。各クラスや文化部による展示・発表、有志によるステージパフォーマンスなどで大変盛り上がります。特に美術・工芸科の生徒たちが制作した作品の展示は質が高く、見応えがあります。

  • 体育祭

    学年やクラス対抗で様々な競技に熱中する体育祭は、生徒たちの団結力が一層深まる一日です。応援合戦なども見どころの一つです。

  • 修学旅行

    かつては全国の公立高校で初めて中国への修学旅行を実施したことでも知られています。 近年は行き先が変更されている可能性がありますが、生徒にとっては高校生活最高の思い出の一つとなる一大イベントです。

  • 卒業制作展

    美術・工芸科の3年生が3年間の学びの集大成として、卒業制作展を開催します。 長崎県美術館や佐世保市博物館島瀬美術センターなどで開催され、そのクオリティの高さから毎年多くの来場者を集めています。

長崎県立波佐見高等学校の進学実績

波佐見高等学校は、多様な学科構成を反映し、大学進学から専門学校、就職まで幅広い進路実績を誇ります。生徒一人ひとりの希望進路実現に向けて、手厚いサポート体制が整っています。

国公立大学では、長崎大学や佐賀大学など、地元の大学への進学者がいます。美術・工芸科からは、武蔵野美術大学や多摩美術大学といった難関美術大学への合格者も輩出しています。

その他、福岡大学や九州産業大学などの私立大学や、看護・医療系の専門学校、公務員、そして地元企業への就職など、生徒たちはそれぞれの目標に向かって多様な道へ進んでいます。特に商業科や美術・工芸科で学んだ専門知識を活かして、即戦力として社会で活躍する卒業生も多いのが波佐見高校の特長です。

長崎県立波佐見高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、波佐見高等学校ならではの魅力をいくつかご紹介します。

  • 県内唯一の「美術・工芸科」

    公立高校で本格的に美術やデザイン、陶芸を学べるのは波佐見高校だけです。 充実した施設と専門的な指導のもと、3年間で高度なスキルを身につけることができます。

  • 焼き物の町ならではの教育活動

    地元の窯元や企業と連携したインターンシップ(就業体験)や、陶芸に関する授業など、地域性を活かした独自の教育プログラムが豊富です。

  • 全国レベルで活躍する部活動

    甲子園出場経験のある野球部 をはじめ、美術部や陶芸部など、全国の舞台で活躍する部活動が多く、高いレベルで文武両道を目指せる環境です。

  • 多様な進路に対応できる3学科体制

    大学進学を目指す普通科、専門資格を取得して就職に備える商業科、そしてクリエイターを目指す美術・工芸科と、自分の夢に直結した学びが選べます。

  • きめ細やかな進路指導

    生徒一人ひとりの個性や目標に寄り添った丁寧な進路指導に定評があります。面談や補習なども充実しており、安心して将来の相談ができます。

  • 地域に愛され、応援される学校

    学校行事や部活動の大会には多くの地域住民が駆けつけ、学校全体が温かい雰囲気に包まれています。地域との強い結びつきの中で学校生活を送ることができます。

  • 卒業制作展の開催

    美術・工芸科の生徒による卒業制作展は、高校生の作品とは思えないほどのレベルの高さで、地域でも注目されるイベントとなっています。

長崎県立波佐見高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、波佐見高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

良い点:

  • 「美術や工芸を本気で学びたい人には最高の環境。先生方も専門的で熱心に指導してくれる」

  • 「野球部をはじめ、部活動がとても盛んで活気がある。目標を持って打ち込める」

  • 「先生方が生徒一人ひとりをよく見てくれていて、進路相談などに親身になってくれる」

  • 「専門学科があるので、同じ夢を持つ仲間と出会えるのが楽しい」

  • 「地域の人たちが学校に協力的で、いつも温かく見守ってくれている感じがする」

気になる点:

  • 「交通の便があまり良くない。バスの本数が少ないので、乗り遅れると大変」

  • 「最寄り駅から距離があるので、電車通学の人は少し不便かもしれない」

  • 「学科によって専門的な学習が多くなるので、目的意識がないと大変かもしれない」

  • 「施設は少し古い部分もある」

アクセス・通学

長崎県立波佐見高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • バスでのアクセス

    • JR大村線「川棚駅」から西肥バスに乗車し、「万年橋」バス停で下車、徒歩約2分。

    • 佐世保方面からは、波佐見高校への直行便バスも運行されています(朝夕)。

  • 電車・タクシーでのアクセス

    • JR佐世保線「有田駅」からタクシーで約15分。

通学している生徒は、地元の波佐見町や川棚町、佐世保市、佐賀県有田町など、近隣の幅広いエリアから集まっています。口コミにもあるように、公共交通機関の便が良いとは言えないため、自転車や保護者の送迎を利用している生徒も多いようです。

長崎県立波佐見高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

波佐見高等学校は、自分の「好き」や「得意」をとことん追求したいと考えている君に、特におすすめしたい学校です。特に、ものづくりに興味がある人、デザインやアートの世界で将来活躍したい人、そして高校野球に青春をかけたい人にとって、これ以上ない環境が整っています。専門的な学びができる一方で、普通科では基礎学力を固め、幅広い進路を目指すことも可能です。

受験勉強においては、まず中学校の授業内容を完璧に理解することが大切です。苦手科目をなくし、どの教科でも安定して点数が取れるように基礎を固めましょう。その上で、波佐見高校のどの学科で何を学びたいのか、自分の将来とどう結びつけたいのかを具体的にイメージしてみてください。その熱意が、面接などでもきっと君の大きな力になってくれるはずです。

充実した設備と熱心な先生方、そして同じ目標を持つ仲間たちが、君を待っています。夢への第一歩を、ぜひこの波佐見高等学校で踏み出してください。応援しています!


※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。