静岡雙葉高等学校は、1903年創立の「仏英女学校」を前身とする、歴史と伝統のあるカトリック系の私立女子中高一貫校です。「徳においては純真に、義務においては堅実に」という校訓のもと、キリスト教の教えに基づいた心の教育を大切にしています。静岡市の中心部にありながら緑豊かな駿府城址のそばという恵まれた環境で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。

この学校の大きな魅力は、中高6年間の一貫教育を通して、一人ひとりの知的好奇心を引き出し、深く考える力を育む教育プログラムが充実している点です。特に、長年にわたり力を入れているグローバル教育や、近年注目されている探究学習など、未来を生きるために必要な力を養うための環境が整っています。静岡雙葉高等学校での6年間は、確かな学力だけでなく、豊かな人間性と社会に貢献する高い志を育むための貴重な時間となるでしょう。

この記事では、そんな静岡雙葉高等学校の特色や校風、部活動、進学実績などを、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。静岡雙葉高等学校がどんな学校なのか、どのような魅力があるのかを知り、あなたの未来の選択肢の一つとして考えてみるきっかけになれば嬉しいです。

静岡雙葉高等学校の基本情報

静岡雙葉高等学校の基本的な情報を表にまとめました。中高一貫校のため、高等学校からの生徒募集は行っていません。

項目 内容
正式名称 静岡雙葉中学校・高等学校
公立/私立の別 私立
共学/女子校の別 女子校
所在地 〒420-8628 静岡県静岡市葵区追手町10-71
代表電話番号 054-255-0305
公式サイトURL https://www.shizuoka-futaba.ac.jp/

静岡雙葉高等学校の特色・校風

静岡雙葉高等学校の校風や学校生活の様子について、気になるポイントをまとめました。

静岡雙葉高等学校は、全体的に落ち着いた雰囲気で、生徒たちは品格があると評判です。キーワードで表すなら、「品格」「落ち着いた雰囲気」「探究心」「グローバル」といった言葉が当てはまるでしょう。

  • 宿題の量:他の進学校と比較すると、量は標準的かやや多めという声がありますが、日々の学習習慣を確立するための適切な量と捉える生徒が多いようです。

  • 校則:やや厳しいという意見が見られます。 特に服装や頭髪に関する指導はありますが、社会に出るためのマナーを身につける一環と考えることもできます。風紀委員による検査が行われることもあるようです。 スマートフォンの校内での使用は、ルールが定められており、自由な使用は制限されている傾向があります。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事や部活動には積極的に参加する活発な一面も持ち合わせています。中高一貫校のため、先輩・後輩の仲が良く、アットホームな雰囲気があるようです。

  • アルバイト:原則として禁止されています。学業に専念することが第一と考えられています。

  • 制服の評判:上品で清楚なデザインが特徴で、生徒や保護者からの評判は良いようです。 高校生は青いブラウスが爽やかな印象を与えます。

  • 土曜授業:土曜授業が実施される日があり、学習時間の確保や多様なプログラムに活用されています。

静岡雙葉高等学校の部活動・イベント

静岡雙葉高等学校では、勉強だけでなく部活動やイベントも非常に盛んで、充実した学校生活を送ることができます。

部活動

運動部6、文化部19の合計25の部活動と同好会が活動しており、多くの生徒が部活動に参加しています。 中学生と高校生が一緒に活動するため、学年を超えた交流が盛んです。

  • 特に有名な部活動:

    • オーケストラ部:長い歴史と伝統を誇り、定期演奏会などを開催しています。専門の指導者から本格的な指導を受けられる環境が整っています。

    • ダンス部:創作ダンスに取り組んでおり、表現力豊かなパフォーマンスで高い評価を得ています。

    • ハープ部、競技かるた部:他の高校ではあまり見られない珍しい部活動も盛んに活動しています。

  • 全体の様子:文化部の数が非常に充実しているのが特徴です。 運動部も、陸上部がインターハイに出場するなど、活発に活動しています。 生徒たちは自分の興味や関心に合わせて活動を選び、いきいきと取り組んでいる様子がうかがえます。

イベント

静岡雙葉高等学校では、生徒が主体となって作り上げる多彩な年間行事が魅力です。

  • 雙葉祭(文化祭):毎年9月に行われる最大のイベントです。 各部活動が1年間の成果を発表する場であり、展示や公演、模擬店などで大変な盛り上がりを見せます。 生徒一人ひとりの個性が輝く「PETALS」をテーマに掲げるなど、毎年工夫を凝らした企画が魅力です。

  • 体育祭:学年やクラス対抗で様々な競技に熱中し、クラスの団結力が高まる一日です。

  • 球技大会:高校では前期の期末考査後に行われ、クラス一丸となって各種球技を楽しみます。

  • 修学旅行:高校2年生で実施され、行き先は年度によって異なりますが、平和学習や文化体験など、学びの多いプログラムが組まれています。

  • 宗教行事:カトリックの学校ならではの行事も多く、クリスマスミサや「学園の日」のミサなどを通じて、感謝の心や他者を思いやる心を育みます。

静岡雙葉高等学校の進学実績

静岡雙葉高等学校は、県内でもトップクラスの進学実績を誇り、特に国公立大学や難関私立大学、医歯薬系の学部への進学に強みを持っています。 中高一貫の6年間を通した計画的な学習指導と、手厚い進路サポートが生徒一人ひとりの希望進路実現を支えています。

以下は、近年の主な大学への合格実績です。(※過年度生を含みます)

  • 国公立大学:

    • 東京大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学といった旧帝国大学や、筑波大学、お茶の水女子大学、横浜国立大学など、全国の難関国公立大学に合格者を輩出しています。

    • 地元の静岡大学や静岡県立大学へも毎年多くの生徒が進学しています。

  • 難関私立大学:

    • 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学といった最難関私立大学に多数の合格者を出しています。

    • GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)や、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)にも安定して多くの合格実績があります。

  • その他:

    • 医学部医学科への合格者が多いのも大きな特徴です。 国公立・私立を問わず、毎年多くの生徒が医師になる夢を叶えています。

    • 補習や講習が充実しており、夏期・冬期講習などを通じて、受験に対応できる確かな学力を養成しています。

静岡雙葉高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、静岡雙葉高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • カトリックの教えに基づく人間教育:日々の祈りや宗教行事を通して、感謝の心や他者への思いやりを育み、人間としての土台を築きます。

  • 充実したグローバル教育:創立当初から外国語教育に力を入れており、ネイティブスピーカーによる授業や海外姉妹校との交流、海外研修プログラムが充実しています。

  • 独自の探究学習プログラム「F-STEAM」:教科の枠を超えた探究的な学びを通して、課題発見能力や解決能力を養い、未来への志を育みます。

  • 伝統あるオーケストラ部やハープ部:長い歴史を持つ部活動があり、質の高い文化活動に触れる機会が豊富にあります。

  • 卒業生との強いつながり:社会の様々な分野で活躍する卒業生(OG)とのネットワークが強く、講演会などを通じて先輩から学ぶ機会が多くあります。

  • 恵まれた学習環境:静岡市の中心部にありながら、駿府城公園に隣接した緑豊かで静かな環境です。 また、施設も充実しており、落ち着いて学習に取り組むことができます。

  • 中高6年間を見通した系統的なカリキュラム:中高一貫のメリットを最大限に活かし、無理なく先取り学習を取り入れながら、大学受験に対応できる高い学力をじっくりと育てていきます。

静岡雙葉高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる静岡雙葉高等学校の口コミや評判を、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「進路指導が手厚い」といった、教員のサポート体制を評価する声が非常に多いようです。

    • 「落ち着いた環境で勉強に集中できる」「生徒の品が良く、いじめが少ない」など、学習環境や生徒の雰囲気に関する満足度が高い傾向があります。

    • 「行事がとても楽しく、クラスの団結力が強い」「部活動が盛んで充実している」というように、学校生活の楽しさを挙げる声も目立ちます。

    • 「歴史と伝統があり、卒業生であることに誇りを持てる」という意見も見られます。

  • 気になる点:

    • 「校則が他の高校に比べて厳しいと感じる」という声が一定数あります。 特に、服装やスマートフォンの使用に関するルールについての意見が見られます。

    • 「駅から少し歩く」「坂道が大変」といった、アクセスに関する意見もあります。

    • 「お嬢様学校のイメージがあるが、実際は様々な生徒がいる」という声もあり、入学前のイメージとのギャップを感じる場合もあるようです。

アクセス・通学

静岡雙葉高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • JR「静岡駅」から徒歩約17〜20分

  • 静岡鉄道「新静岡駅」から徒歩約10〜14分

  • しずてつジャストラインバス「中町」バス停から徒歩約5分

静岡市内はもちろん、東は富士市、西は掛川市や浜松市など、県内の広範囲から多くの生徒が電車やバスを利用して通学しています。静岡駅や新静岡駅からのアクセスが比較的便利なため、様々なエリアから通いやすい立地と言えるでしょう。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。