静岡県立駿河総合高等学校は、静岡市駿河区に位置する、市内で唯一の「総合学科」を持つ県立高校です。2013年に静岡南高校と静岡市立商業高校が統合して開校した比較的新しい学校で、「駿総(するそう)」の愛称で親しまれています。駿河総合高等学校の最大の特長は、普通科目に加えて、商業、工業、家庭科、デザインなど多岐にわたる専門分野を学べる点にあります。
駿河総合高等学校の基本情報
駿河総合高等学校の偏差値・難易度・併願校
総合学科:46
駿河総合高等学校に設置されている学科・コース
人文社会系列 どんなことを学ぶ?:国語、地理歴史、公民といった文系科目を深く探究し、社会や文化への理解を深めます。洞察力や表現力を養います。 どんな生徒におすすめ?:大学の文学部や法学部、経済学部などへの進学を考えている人や、公務員を目指す人におすすめです。
自然科学系列 どんなことを学ぶ?:数学や理科の専門的な内容を学び、科学的な思考力や探究心を育てます。 どんな生徒におすすめ?:大学の理学部や工学部、農学部、医療系の学部への進学を目指す生徒に適しています。
ビジネス総合系列 どんなことを学ぶ?:簿記、情報処理、マーケティングなど、ビジネス社会で即戦力となる知識と技術を学びます。 どんな生徒におすすめ?:将来、企業で活躍したい人や、商業系の大学・専門学校への進学、または就職を希望する人に向いています。
デザイン系列 どんなことを学ぶ?:デッサンやCG制作など、デザインに関する専門的な技術と知識を基礎から学び、豊かな表現力を身につけます。 どんな生徒におすすめ?:デザイナーやクリエイターを目指している人、美術系の大学や専門学校への進学を考えている人にぴったりです。
生活文化系列 どんなことを学ぶ?:衣食住や保育、福祉に関する知識と技術を学び、豊かな生活を創造する力を養います。 どんな生徒におすすめ?:栄養士、保育士、介護福祉士などを目指す人や、家政系の大学・専門学校への進学を考えている人におすすめです。
ものづくり総合系列 どんなことを学ぶ?:機械や電気、建築など、工業に関する幅広い分野の基礎を学び、実践的な技術を習得します。 どんな生徒におすすめ?:エンジニアや技術者を目指す人、工業系の大学・専門学校への進学や就職を考えている人に適しています。
駿河総合高等学校の特色・校風
校則・学校生活 校則は、他の公立高校と比較して標準的か、やや厳しいと感じる生徒もいるようです。特に頭髪や服装に関する指導は、定期的に行われる傾向があります。 スマートフォンの校内での使用は原則禁止ですが、休み時間などに使っている生徒も見受けられる、という声があります。 アルバイトは原則禁止ですが、長期休暇中など、特別な事情がある場合は許可制で認められることがあるようです。 宿題の量は、選択する科目によって差があるようですが、全体的には標準的な量という意見が多いです。 土曜授業は基本的にありません。
生徒の雰囲気・制服 生徒は、明るく活発な生徒が多い一方で、専門分野の学習に真面目に取り組む落ち着いた雰囲気もあるようです。様々な興味関心を持つ生徒が集まっているため、多様性のある環境と言えます。 制服は、男女ともにブレザータイプで、落ち着いたデザインが評判です。特に女子のスカートのチェック柄が可愛いという声が多く聞かれます。
施設 静岡南高校と静岡市立商業高校が統合してできた比較的新しい学校のため、校舎は非常に綺麗で充実した設備が整っていると評判です。
駿河総合高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 特に女子バレーボール部、女子バスケットボール部、陸上競技部、弓道部などが強豪として知られています。 女子バスケットボール部はウインターカップへの出場経験もあります。 元プロ野球選手を輩出した野球部も、熱心に活動しています。
文化部 文化部では、全国レベルの実績を持つ部も存在します。家庭部が「ご当地!絶品うまいもん甲子園」で優勝(農林水産大臣賞)した実績は特筆すべき点です。 その他、吹奏楽部や書道部、和太鼓部など、多彩な文化部が活発に活動しています。
イベント
体育祭 :例年10月に草薙陸上競技場を貸し切って行われるなど、本格的な体育祭が魅力です。 クラス対抗で様々な種目に熱中し、学年を超えて大きな盛り上がりを見せます。文化祭(駿輝祭) :文化部の発表やクラス企画、有志によるステージなど、多彩な催しで賑わいます。日頃の学習成果を発表する貴重な機会でもあります。研修旅行 :2年次に実施され、行き先は年度によって異なりますが、生徒たちにとって高校生活の大きな思い出の一つとなっています。その他 :球技大会やマラソン大会など、スポーツイベントも充実しています。
駿河総合高等学校の進学実績
国公立大学 静岡大学、静岡県立大学などの地元の国公立大学を中心に、例年数名から10名程度の合格者を出しています。
私立大学 県内の常葉大学、静岡理工科大学、東海大学などへの進学者が多いほか、関東や中京方面の大学に進学する生徒もいます。指定校推薦の枠も活用されています。
短期大学・専門学校・就職 大学進学だけでなく、短期大学や専門学校への進学も多いのが特徴です。 特に、ビジネス総合系列やものづくり総合系列で学んだ知識や資格を活かして、地元の優良企業へ就職する生徒も少なくありません。 看護系の専門学校への進学者も一定数います。
駿河総合高等学校の特長・アピールポイント
静岡市唯一の総合学科
将来の夢に合わせて、普通科目から商業、工業、デザインなどの専門科目まで、約150の科目から自分だけの時間割を作成できます。 6つの多彩な「系列」
「人文社会」「自然科学」「ビジネス総合」「デザイン」「生活文化」「ものづくり総合」という6つの専門分野から、自分の興味関心を深く掘り下げることができます。 ユネスコスクールとしての活動
2018年にユネスコスクールに認定され、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた探究活動や、地域と連携した防災学習などを積極的に行っています。 充実した施設・設備
比較的新しい学校のため、校舎が綺麗で学習設備が整っています。 各専門系列の実習に対応した最新の設備も魅力です。 活発な部活動
全国レベルで活躍する部活動も多く、文武両道を目指せる環境です。 生徒の多くが部活動に所属し、充実した高校生活を送っています。
駿河総合高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「総合学科なので、自分のやりたいことを見つけたり、専門的なことを学べるのが良い」という声が最も多く聞かれます。 「校舎が新しくて綺麗なので、気持ちよく学校生活が送れる」という施設面を評価する意見も多数あります。 「部活動が盛んで、目標を持って打ち込める環境がある」 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」 「色々な系列の生徒がいるので、多様な価値観に触れられるのが楽しい」
気になる点 「駅から少し距離があり、バスを利用する必要があるのが少し不便」というアクセスに関する意見があります。 「校則が少し厳しいと感じることがある(特に頭髪や服装)」 「体育の授業が他の高校に比べてハードだという声がある」 「1年生のうちに進路をある程度決める必要があり、少し大変に感じることもある」
アクセス・通学
バスでのアクセス JR静岡駅(北口)11番乗り場から、しずてつジャストライン県立病院高松線「登呂コープタウン」行きに乗車し、「富士見台・駿河総合高校入口」バス停で下車。 JR静岡駅(南口)21番乗り場から、しずてつジャストラインみなみ線内回り「小鹿営業所」行きに乗車し、「駿河総合高校前」バス停で下車。
鉄道でのアクセス 最寄り駅は静岡鉄道「春日町駅」ですが、駅から学校までは徒歩で約25〜30分かかります。
駿河総合高等学校受験生へのワンポイントアドバイス