鳥取中央育英高等学校は、鳥取県の中央部、北栄町に広大なキャンパスを構える、110年以上の歴史と伝統を誇る学校です。「克己」の校訓のもと、生徒一人ひとりが文武両道を目指し、充実した高校生活を送っています。豊かな自然に囲まれた落ち着いた環境で、学習にも部活動にも全力で打ち込めるのが、鳥取中央育英高等学校の大きな魅力です。

進路目標に応じて3つの類型からなる普通科が設置されており、国公立大学進学から地域社会で活躍する人材育成、そして全国レベルでの活躍を目指すスポーツ活動まで、多様な夢をサポートする体制が整っています。また、生徒が主体となる学校行事や地域と連携した探究活動も盛んで、仲間と共に成長できる機会が豊富に用意されています。

この記事では、そんな鳥取中央育英高等学校について、偏差値やコースの特色、学校生活の様子、部活動、進学実績などを詳しく解説していきます。受験生や保護者の皆さんが気になるポイントを網羅していますので、ぜひ志望校選びの参考にしてください。

鳥取中央育英高等学校の基本情報

鳥取中央育英高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 鳥取県立鳥取中央育英高等学校
公立/私立の別 公立学校
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒689-2295 鳥取県東伯郡北栄町由良宿291番地1
代表電話番号 0858-37-3211
公式サイトURL https://www.torikyo.ed.jp/ikuei-h/

鳥取中央育英高等学校の偏差値・難易度・併願校

鳥取中央育英高等学校の入試に関する情報です。自分の学力や目標と照らし合わせて、難易度を把握しておきましょう。

普通科の中に、進路希望に応じた2つのコースが設定されていますが、偏差値は学科全体で示されることが多いようです。

  • 普通科:40〜46

偏差値はあくまで目安ですが、鳥取県内では中堅レベルに位置づけられるでしょう。同じくらいの偏差値の高校としては、鳥取湖陵高校や倉吉総合産業高校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安については、具体的な点数は公表されていませんが、中学3年次の評定が重視される傾向があるため、日々の授業態度や定期テストへの取り組みが大切になります。

鳥取県の公立高校入試では、原則として一校一学科しか出願できません。そのため、鳥取中央育英高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、鳥取敬愛高等学校、湯梨浜学園高等学校などが考えられます。

鳥取中央育英高等学校に設置されている学科・コース

鳥取中央育英高等学校では、1年次は共通のカリキュラムで学び、2年次から生徒一人ひとりの進路目標や興味・関心に合わせて、以下の3つの類型に分かれます。

  • 未来探究類型

    • どんなことを学ぶ場所か:国公立大学をはじめとする大学進学を目指し、文系・理系に分かれて応用的な学力を身につけます。

    • どんな生徒におすすめか:高い進路目標を持ち、得意分野を伸ばして大学受験に挑戦したい人におすすめです。

  • 社会探究類型

    • どんなことを学ぶ場所か:多様な選択科目の中から自分の興味に合わせて学びを深め、地域と連携した探究活動を通して社会で役立つ実践力を養います。

    • どんな生徒におすすめか:地域社会に貢献したい、幅広い分野に興味があり、実践的な学びを重視したい人におすすめです。

  • スポーツ探究類型

    • どんなことを学ぶ場所か:スポーツに関する専門的な知識やトレーニング方法を学び、学習活動と部活動を結びつけて競技力の向上を目指します。

    • どんな生徒におすすめか:高いレベルで文武両道を実践し、部活動で全国の舞台を目指したい人におすすめです。

鳥取中央育英高等学校の特色・校風

鳥取中央育英高等学校は、「文武両道」を掲げ、生徒が主体的に活動する活気のある校風が特徴です。

  • 校風キーワード:文武両道、生徒主体、地域連携、活気がある

口コミなどを見ると、「先生と生徒の距離が近く、相談しやすい雰囲気がある」「行事が非常に盛り上がり、クラスの団結力が強い」といった声が多く聞かれます。生徒たちは、勉強にも部活動にも全力で取り組む真面目で活発な生徒が多いようです。

  • 宿題の量:コースや選択科目によって差はありますが、日々の学習習慣を身につけるために適切な量の課題が出されることが多いようです。

  • 校則:他の公立高校と比較して、特に厳しいということはないようですが、服装や頭髪に関する基本的な指導は行われています。スマートフォンの校内での使用については、一定のルールが定められているようです。

  • アルバイト:原則として禁止されていることが多いですが、家庭の事情などにより許可される場合もあるようです。事前に学校への相談が必要です。

  • 制服:制服はリニューアルされており、機能性やデザイン性が向上していると評判です。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありませんが、模試や進学補習などが行われることがあります。

鳥取中央育英高等学校の部活動・イベント

部活動

鳥取中央育英高等学校は、県内でも有数の部活動が盛んな学校として知られています。全校生徒の約70%が運動部に、約25%が文化部に所属し、活発に活動しています。特に、陸上競技部、水球部、レスリング部は鳥取県の強化指定クラブに指定されており、全国大会の常連です。

  • 陸上競技部(特に駅伝):全国高校駅伝の常連校であり、多くの選手が全国の舞台で活躍しています。充実した練習環境のもと、高いレベルで競技に打ち込めます。

  • 硬式野球部:専用の照明付き野球場を備え、甲子園出場を目指して日々練習に励んでいます。

  • 水球部・レスリング部:県の強化指定クラブとして、インターハイなど全国での上位入賞を目指せる環境が整っています。

  • eスポーツ部:比較的新しい部活動ですが、専門の機材も揃い、チームで戦略を練りながら大会での勝利を目指しています。

  • 書道部:書道パフォーマンスが有名で、文化祭などのイベントで披露され、多くの観客を魅了しています。

運動部だけでなく、文化部も新聞部や音楽部などが熱心に活動しており、自分の興味や関心に合わせて多様な選択肢から選ぶことができます。

イベント

鳥取中央育英高等学校の学校行事は、生徒が主体となって企画・運営され、非常に盛り上がることで知られています。

  • 育英祭(文化祭):毎年6月下旬から7月上旬にかけて開催される学校最大のイベントです。各クラスが趣向を凝らしたクラスデコレーションや模擬店、ステージ発表などを行い、一般公開もされて地域住民も楽しみにしています。

  • 体育祭:秋に開催され、クラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。学年を超えて応援にも熱が入り、学校全体が一体感に包まれます。

  • 修学旅行:2年生の秋に関西方面へ研修旅行に行きます。大学見学や企業訪問、自主研修などを通して、視野を広げ、進路意識を高める貴重な機会となっています。

  • 球技大会:学期ごとに開催され、クラスの団結を深める良い機会となっています。

鳥取中央育英高等学校の進学実績

鳥取中央育英高等学校は、多様な進路希望に対応できる手厚い進路指導を行っており、多くの生徒が希望の進路を実現しています。

最新の大学進学実績を見ると、国公立大学から私立大学、短期大学、専門学校、そして就職まで、幅広い分野へ進んでいます。

  • 国公立大学:鳥取大学、島根大学、公立鳥取環境大学、岡山県立大学、北九州市立大学など、地元の国公立大学を中心に合格者を出しています。

  • 難関私立大学:立命館大学、関西大学、近畿大学、龍谷大学、京都産業大学といった関西圏の大学や、日本大学、日本体育大学など全国の有名私立大学にも合格実績があります。

  • その他:鳥取看護大学や鳥取短期大学への進学者が多いほか、看護医療系の専門学校や公務員、地元企業への就職など、多様な進路選択がなされています。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中の進学補習、大学見学研修、卒業生による合格体験講話などが充実しており、生徒の学習意欲と進路意識を高めるサポート体制が整っています。

鳥取中央育英高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、鳥取中央育英高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 全国レベルで活躍する部活動:陸上競技部(駅伝)をはじめ、複数の部活動が県の強化指定を受け、全国の舞台で活躍しています。高いレベルでスポーツに打ち込みたい生徒にとって、最高の環境が整っています。

  • 充実したスポーツ施設:体育館が3棟あるほか、ドーム付きプール、タータン貼りの陸上競技コース、照明付き野球場、ボルダリング壁など、県内屈- 指の施設を誇ります。

  • 地域と連携した探究活動:2年次の「社会探究類型」では、地域を学びの場とした探究活動に力を入れています。フィールドワークなどを通して地域の課題を発見し、解決策を探る学習は、社会で生きる力を育みます。

  • 歴史と伝統に育まれた「克己」の精神:1907年の「育英黌」開校から続く110年以上の歴史の中で、困難に打ち克つ「克己」の精神が受け継がれています。

  • 県立高校では珍しい学生寮(緑風寮):遠方からの生徒や部活動に集中したい生徒のために、男子寮が設置されています。共同生活を通して、自律心や協調性を養うことができます。

  • 生徒が主役で盛り上がる学校行事:「育英祭」をはじめ、生徒会が中心となって企画・運営する行事は、生徒たちの自主性や創造性を育む場となっています。

  • 個々の進路に対応する3つの探究類型:2年次から進路目標に応じて「未来探究」「社会探究」「スポーツ探究」の3つの類型に分かれることで、一人ひとりの夢の実現をきめ細かくサポートします。

鳥取中央育英高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からの声をまとめました。学校選びの参考にしてください。

  • 良い点:

    • 「部活動に本気で打ち込める環境がある。特に全国を目指す部活は施設も指導者も素晴らしい」という声が多数あります。

    • 「育英祭などの行事が本当に楽しく、一生の思い出になる。クラスの仲も深まる」といった、行事に対する満足度が非常に高いようです。

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる。補習なども充実している」など、進路サポートの手厚さを評価する声も多いです。

    • 「自然に囲まれた広いキャンパスで、のびのびと学校生活が送れる」という意見もあります。

  • 気になる点:

    • 「駅から少し歩くので、雨の日などは少し大変」といった、立地に関する意見が見られます。

    • 「校舎や施設が全体的に少し古い部分もある」という声もありますが、スポーツ施設などは非常に充実しています。

    • 「コースによっては課題が多く、部活動との両立が大変な時期もある」という声もあり、自己管理能力が求められるようです。

アクセス・通学

鳥取中央育英高等学校への主なアクセス方法です。

  • 最寄り駅:JR山陰本線 由良駅

  • アクセス方法:

    • 由良駅から徒歩約5〜12分

  • スクールバス:広域から生徒が通学するため、倉吉方面や琴浦・東伯方面などへスクールバスが運行されています。

  • 通学エリア:学校が鳥取県の中央部にあるため、倉吉市、東伯郡(北栄町、琴浦町、湯梨浜町、三朝町)、西伯郡など、県内の広い範囲から生徒が通学しています。また、県外からの入学者を受け入れる制度もあり、寮生活を送りながら通学する生徒もいます。

鳥取中央育英高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

鳥取中央育英高等学校は、「何かに本気で打ち込みたい!」という強い意志を持つ生徒に特におすすめの学校です。それが勉強でも、部活動でも、あるいは学校行事でも、君が全力を注げる舞台がここにはあります。特に、高いレベルでの文武両道を目指したい人、仲間と協力して何かを成し遂げる達成感を味わいたい人にとって、最高の3年間が待っているでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが大切です。鳥取県の公立高校入試は、特定の難問よりも、幅広い範囲から基本的な知識を問う問題が多く出題される傾向にあります。苦手科目をなくし、どの教科でも安定して得点できる力を養いましょう。また、鳥取中央育英高等学校の入試では面接も重視されます。「なぜこの学校で学びたいのか」「高校でどんなことに挑戦したいのか」を自分の言葉でしっかりと伝えられるよう、自己分析と将来の目標を明確にしておくことが合格への鍵となります。君の挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。