鳥栖工業高等学校は、80年以上の歴史と伝統を誇る、佐賀県を代表する工業高校です。「ものづくり」を通して社会に貢献できる技術者の育成を目指しており、これまで多くの卒業生が産業界の第一線で活躍しています。充実した設備と、専門知識が豊富な先生方の熱心な指導のもと、生徒たちは日々、専門技術の習得に励んでいます。
鳥栖工業高等学校の基本情報
鳥栖工業高等学校の偏差値・難易度・併願校
学科・コースごとの偏差値 機械科: 43 電気科: 43 土木科: 42 電子機械科: 41 建築科: 41
難易度のイメージ
偏差値41〜43は、中学校の基本的な学習内容をしっかりと理解していることが求められるレベルです。合格に必要な内申点の明確な基準は公表されていませんが、日頃の授業に真面目に取り組み、定期テストで平均点以上を目指すことが一つの目安となるでしょう。同じくらいの偏差値の高校としては、佐賀県内では有田工業高等学校(機械科など)や唐津工業高等学校などが挙げられます。 主な併願校
佐賀県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、鳥栖工業高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願校として選択します。主な併願先としては、佐賀学園高等学校、龍谷高等学校、北陵高等学校などが考えられます。
鳥栖工業高等学校に設置されている学科・コース
機械科
ものづくりの基本となる機械の設計、製作、制御について学びます。全国でも数少ない溶解実習(キュポラ)設備があるのが大きな特徴です。機械いじりが好きな人や、新しいものを生み出したい人におすすめです。 電気科
電気エネルギーの発生から利用まで、電気に関する幅広い知識と技術を学びます。卒業と同時に第三種電気主任技術者の認定が受けられるなど、資格取得に強い学科です。電気の仕組みに興味がある人や、社会のインフラを支えたい人に向いています。 電子機械科
ロボットやコンピュータ制御など、機械と電子工学が融合したメカトロニクスの技術を学びます。最先端の技術に触れたい、ロボットを動かしてみたいという人におすすめです。 建築科
快適で安全な建物を造るための設計(デザイン)や施工(工事)に関する知識と技術を学びます。将来、建築士やインテリアデザイナーを目指したい人、自分の手で家を建ててみたい人にぴったりの学科です。 土木科
道路や橋、ダムなど、人々の生活に欠かせない社会基盤(インフラ)の整備について学びます。地図に残るような大きな仕事がしたい、地域社会の安全・安心に貢献したいという人におすすめです。
鳥栖工業高等学校の特色・校風
校風・生徒の雰囲気
「夢 実現!」をスローガンに掲げ、生徒一人ひとりが自分の目標に向かって努力しています。専門的な学習が中心となるため、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら学校生活を送ることができます。挨拶や礼儀など、社会人として必要な規律を重んじる指導も行われています。 校則
校則は、他の高校と比較すると厳しいという声が多いようです。特に頭髪や服装に関する指導は、社会に出るための準備として、定期的に厳しく行われる傾向があります。スマートフォンの校内での使用については、一定のルールが定められているようです。 宿題・課題
専門教科では、レポートや製図などの課題が出されることが多く、一般的な普通科高校とは異なる大変さがあるようです。特に、資格取得を目指す生徒は、放課後や休日も勉強に励んでいます。 制服
男子は伝統的な黒の詰襟学生服、女子はブレザーです。制服については、昔ながらのデザインでかっこいい、あるいは少し古いと感じるなど、評判は様々です。 アルバイト・土曜授業
アルバイトは原則として禁止されているようですが、家庭の事情などにより許可される場合もあるようです。土曜授業は基本的にありません。
鳥栖工業高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
特にレスリング部、ウエイトリフティング部、駅伝部は全国大会の常連校として知られています。近年では野球部が甲子園に出場し、大きな話題となりました。この他にも、サッカー部、ラグビー部、バスケットボール部など多くの運動部が活発に活動しています。 文化部
文化部では、工業高校ならではの「ものづくり部」や「自動車部」「建築研究部」などがあり、専門知識を活かした活動を行っています。コンテストでの入賞を目指し、日々技術を磨いています。
イベント
鳥栖工祭(文化祭・体育祭)
毎年秋に開催される最大のイベントが「鳥栖工祭」です。文化祭では、各学科が日頃の学習成果を発表する展示が行われ、専門的な作品の数々に驚かされます。体育祭は、学科対抗で競い合うため、クラスや学科の団結力が非常に高まり、毎年大変な盛り上がりを見せます。 修学旅行
2年生の冬に実施されます。近年はスキー研修などが行われることが多いようです。仲間との絆を深める貴重な機会となっています。 クラスマッチ
夏と冬の年2回、球技を中心としたクラスマッチが開催されます。クラス一丸となって優勝を目指し、学校全体が活気に包まれます。
鳥栖工業高等学校の進学実績
主な就職先
県内および福岡県内の大手企業を中心に、毎年多くの求人が寄せられます。トヨタ自動車、九州電力、久光製薬、ブリヂストンといった日本を代表する企業や、国土交通省などの公務員として活躍する卒業生も多数います。 主な進学先
進学を希望する生徒は、工業系の知識をさらに深めるため、大学の工学部や工業系の専門学校へ進むことが多いです。 国公立大学:佐賀大学、鹿屋体育大学など 私立大学:福岡大学、福岡工業大学、九州産業大学、早稲田大学など その他:有明工業高等専門学校や各種専門学校への進学者もいます。
進路サポート
1年生の時から「職業人インタビュー」を実施するなど、早期からのキャリア教育に力を入れています。また、公務員を目指す生徒向けの早朝補習(土木科)など、学科ごとに特色ある進路サポートが行われています。
鳥栖工業高等学校の特長・アピールポイント
圧倒的な就職実績
大手企業からの信頼が厚く、高い就職率を長年維持しています。歴史と伝統に裏打ちされた、質の高い技術教育の賜物です。 全国レベルの部活動
レスリング部や駅伝部をはじめ、全国の舞台で活躍する部活動が多数あります。部活動を通して、技術だけでなく人間的にも大きく成長できる環境です。 充実した実習設備と本格的な「ものづくり」体験
全国でも珍しい鉄の溶解実習(キュポラ)設備をはじめ、各学科で専門的な実習を行うための施設・設備が充実しています。 資格取得への手厚いサポート
第二種電気工事士や2級土木施工管理技術検定など、将来に役立つ様々な資格の取得を学校全体でバックアップしています。早朝や放課後の補習も熱心に行われています。 地域社会との連携
JR肥前旭駅前のベンチ製作や、幼稚園の遊具製作、災害復旧作業への協力など、学んだ技術を活かして地域に貢献する活動を積極的に行っています。 女子生徒の活躍
近年は「ものづくり女子」が増加傾向にあり、全ての学科に女子生徒が在籍しています。女子生徒が活躍できる場も広がっています。
鳥栖工業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「就職にとても強く、先生方のサポートも手厚い」という声が最も多く聞かれます。大手企業への就職実績は、生徒や保護者にとって大きな魅力のようです。 「専門的な知識や技術が身につき、将来の夢が明確になった」という意見も多く、目的意識の高い生徒にとっては非常に満足度の高い学校であることがうかがえます。 「部活動が盛んで、全国を目指せる環境がある」「鳥栖工祭などの行事がとても盛り上がり、楽しい」といった、学校生活の充実度に関するポジティブな口コミも目立ちます。 「資格がたくさん取れるので、自信につながる」という声も多く、スキルアップできる環境が評価されています。
気になる点 「校則、特に頭髪や服装の指導が厳しい」という声は、多くの口コミで見られます。自由な校風を求める生徒には、少し窮屈に感じられるかもしれません。 「学科によっては男子生徒の割合が非常に高い」という点も挙げられます。 「専門科目の勉強が難しく、課題も多いので楽ではない」という意見もあります。工業系の学習に興味がないと、授業についていくのが大変なようです。 「施設や設備に古い部分がある」という指摘も一部で見られます。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス JR鹿児島本線「鳥栖駅」から徒歩約14〜16分 JR九州新幹線・長崎本線「新鳥栖駅」から徒歩約19〜25分 西鉄バス「西鉄鳥栖」バス停から徒歩約1〜2分
通学エリア
鳥栖市内や三養基郡からはもちろん、久留米市や小郡市など、隣接する福岡県から通学している生徒も多いようです。JRや西鉄バスのアクセスが良いため、比較的広い範囲から生徒が集まっています。
鳥栖工業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

