仙台市立仙台工業高等学校は、1896年(明治29年)に創立され、120年以上の歴史と伝統を誇る工業高校です。通称「市工(しこう)」として親しまれ、これまで多くの卒業生を産業界に送り出してきました。ものづくりに興味がある、専門的な知識や技術を身につけて将来社会で活躍したい、そんな熱い想いを持つ中学生にとって、仙台市立仙台工業高等学校は夢を実現するための最高の舞台となるでしょう。
仙台市立仙台工業高等学校の基本情報
仙台市立仙台工業高等学校の偏差値・難易度・併願校
学科・コースごとの偏差値
建築科: 50 土木科: 49 機械科: 48 電気科: 48
難易度のイメージ
主な併願校
仙台育英学園高等学校(情報科学コースなど) 仙台城南高等学校(科学技術科など) 東北学院高等学校 東北工業大学高等学校
仙台市立仙台工業高等学校に設置されている学科・コース
建築科 – 快適な住空間の計画から都市環境のデザインまでを学びます。将来、建築士やインテリアデザイナーを目指したい人におすすめです。 機械科 – 「ものづくり」の基礎となる材料、加工、設計、制御などを幅広く学びます。自動車やロボットなど、動くものを作ることに興味がある人におすすめです。 電気科 – 電気エネルギーの発生から利用までを学び、社会に不可欠な電気技術者を目指します。発電所やインフラ、家電製品の仕組みに興味がある人におすすめです。 土木科 – 道路や橋、ダムなど、人々の生活を支える社会基盤(インフラ)をつくる技術を学びます。地図に残るような大きな仕事をしてみたい人におすすめです。 情報科(令和7年度新設) – プログラミングやWebデザイン、動画編集など、現代社会で必須のITスキルを学びます。ゲームやアプリ開発、情報セキュリティの分野に進みたい人におすすめです。
仙台市立仙台工業高等学校の特色・校風
校風
生徒たちのリアルな声(口コミ・評判より)
宿題の量:専門科目に関する課題やレポートが多い傾向にありますが、日々の授業をしっかり聞いていれば対応できる量という声が多いです。 校則:他の高校と比較すると、校則は比較的緩やかとの意見が見られます。ただし、専門的な実習を行うため、安全に関する規則は厳しく指導されるようです。スマホの持ち込みは許可されていることが多いですが、授業中の使用は禁止されています。服装に関しても、実習の際は指定の作業着を着用します。 生徒たちの雰囲気:ものづくりが好きな生徒が集まっているため、共通の趣味を持つ友人を見つけやすい環境です。真面目で礼儀正しい生徒が多いという評判があります。 アルバイト:アルバイトは原則として届け出制で、学業との両立が条件となる場合が多いようです。長期休暇中に行う生徒が多い傾向にあります。 制服:制服はありますが、式典など指定された日以外は私服での登校が認められています。 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。
仙台市立仙台工業高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部:アーチェリー部はインターハイに出場経験があり、柔道部や陸上競技部も東北大会へ進出するなど、高い実績を誇っています。野球部やサッカー部、ラグビー部なども活発に活動しています。 文化部:工業研究部や自動車部、建築倶楽部など、専門知識を活かせる部活動が人気です。工業研究部はロボット競技大会で、建築倶楽部はものづくりコンテストで全国大会に出場しています。また、写真部やブラスバンド部も全国総文祭に出場するなど、文化部も非常に盛んです。
イベント
文化祭(仙工祭):毎年10月に行われる最大のイベントです。各クラスや部活動が、日頃の学習や活動の成果を発表します。特に、専門科の生徒たちが製作した作品の展示や実演は圧巻で、毎年多くの来場者で賑わいます。 体育祭:7月に行われ、科対抗で様々な競技に挑みます。クラスや科の団結力が試される一日で、応援にも熱が入ります。 修学旅行:2年生の12月に関西方面へ行くことが多いようです。クラスメイトとの絆を深める貴重な機会となっています。 スキー教室:1年生を対象に1月に行われます。初心者でも楽しめるように、インストラクターの指導が受けられます。
仙台市立仙台工業高等学校の進学実績
主な進路状況
就職:求人倍率が非常に高く、多くの生徒が県内や関東圏の大手企業、優良企業に就職しています。東北電力、JR東日本、トヨタ自動車東日本、ユアテックといった有名企業への就職実績が多数あります。また、公務員(技術職)になる卒業生もいます。 大学進学:国公立大学では、室蘭工業大学、山形大学、秋田大学などの工業系・理工系学部に進学する生徒がいます。私立大学では、東北工業大学、東北学院大学、金沢工業大学などへの進学者が多いです。指定校推薦枠も多く確保されています。 専門学校・その他:より高度な技術を身につけるため、高等専門学校(高専)への編入や、東北職業能力開発大学校などの大学校、各種専門学校へ進学する道もあります。
進路サポート
仙台市立仙台工業高等学校の特長・アピールポイント
120年以上の歴史と伝統:明治29年の創立以来、数多くの優れた技術者を育成してきた実績と、産業界との強い結びつきが最大の強みです。 充実した実習設備:各学科に、企業で使われているような最先端の機器や設備が整っています。実践的なスキルを磨くための環境が充実しています。 デュアルシステムの導入:地域の企業と連携し、在学中に長期間の就業訓練を体験できる「デュアルシステム」を導入しています。学校で学んだ知識を現場で試し、本物の技術に触れることができます。 高い就職内定率と優良企業への就職実績:毎年多くの企業から求人が寄せられ、高い就職率を誇ります。大手企業や地元の優良企業への就職者が多いのも特長です。 全国レベルで活躍する部活動:工業研究部や建築倶楽部など、専門知識を活かせる部活動が全国大会で優秀な成績を収めています。もちろん、運動部も盛んに活動しています。 資格取得への手厚いサポート:在学中に様々な国家資格や検定に挑戦できます。2級建築施工管理技術検定や測量士補、電気工事士など、将来に直結する資格取得を学校が全面的にバックアップします。 情報科の新設(令和7年度〜):社会のニーズに応え、新たに情報科を設置。プログラミングやネットワークなど、これからの時代に必須となるIT技術を専門的に学べます。
仙台市立仙台工業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点
「先生方のサポートが手厚い」:専門的な内容で分からないことがあっても、先生方が親身になって教えてくれるという声が非常に多いです。進路相談にも熱心に乗ってくれます。 「就職に強い」:歴史と実績があるため、企業からの信頼が厚く、就職活動で有利に働くことが多いようです。多くの求人の中から自分に合った企業を選べると評判です。 「同じ目標を持つ仲間と出会える」:ものづくりや特定の分野に興味を持つ生徒が集まっているので、話が合い、お互いに高め合える友人を見つけやすい環境です。 「専門的なスキルが身につく」:授業や実習を通して、高校生のうちから専門的な知識と技術を習得できる点に満足している声が多数あります。資格取得に強いことも高く評価されています。 「施設や設備が充実している」:専門的な実習を行うための機械やコンピュータなどが揃っており、学習環境が良いという意見が多く見られます。
気になる点
「専門科目の勉強が大変」:普通科目に加えて専門科目を学ぶため、予習・復習が欠かせず、楽ではないという声もあります。特に、レポートや製図などの課題が多いと感じる生徒もいるようです。 「女子生徒が少ない」:工業高校という特性上、学科によっては女子生徒の割合が少ない傾向があります。しかし、近年は女子生徒も増えてきており、男女関係なく学校生活を楽しんでいるようです。 「駅から少し歩く」:最寄り駅のJR仙石線・陸前原ノ町駅や苦竹駅から徒歩で10分以上かかるため、アクセスが少し不便だと感じる生徒もいるようです。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス
JR仙石線「陸前原ノ町駅」から徒歩約11〜14分 JR仙石線「苦竹駅」から徒歩約11分 仙台市営バス「宮城野小・仙台工業高前」バス停から徒歩約1分 仙台市地下鉄東西線「卸町駅」から徒歩約18分
通学エリア
仙台市立仙台工業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス