兵庫県立太子高等学校は、自分の興味や将来の夢に合わせて、幅広い分野から学びたい科目を選べる「総合学科」の高校です。普通科の科目はもちろん、専門的な知識や技術も学べるため、「まだ将来の夢は決まっていないけど、高校生活で何かを見つけたい」「好きなことを深く探究したい」という生徒一人ひとりの想いに応えてくれる学校です。太子高等学校では、充実したキャリア教育を通じて、社会で活躍するための力を育むことができます。

太子高等学校の最大の魅力は、生徒の自主性を尊重し、一人ひとりの個性を伸ばす教育に力を入れている点です。先生方は親身に相談に乗ってくれると評判で、安心して学校生活を送ることができます。部活動や学校行事も盛んで、仲間と共に目標に向かって努力する経験は、かけがえのない財産となるでしょう。

この記事では、そんな兵庫県立太子高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、進路実績などを詳しく解説していきます。この記事を読めば、きっと太子高校の魅力が分かり、高校選びの参考になるはずです。

兵庫県立太子高等学校の基本情報

以下に兵庫県立太子高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 兵庫県立太子高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒671-1532 兵庫県揖保郡太子町糸井19
代表電話番号 079-277-0123
公式サイトURL https://dmzcms.hyogo-c.ed.jp/taishi-hs/NC3/

兵庫県立太子高等学校の偏差値・難易度・併願校

兵庫県立太子高等学校の受験を考える上で、偏差値や難易度は重要なポイントです。自分の学力と照らし合わせ、目標設定の参考にしてください。

太子高校の総合学科の偏差値は、おおむね45〜49とされています。これは兵庫県内の公立高校の中では中堅レベルに位置します。合格に必要な内申点の目安は、45点満点中の30〜31程度、250点満点に換算すると164点程度が目安となるようです。

同じくらいの偏差値の高校としては、香寺高等学校や赤穂高等学校などが挙げられます。兵庫県の公立高校入試制度では、複数志願選抜を利用して第2志望の高校を選ぶことができますが、太子高校を第1志望とする受験生は、併願校として私立高校を受験するのが一般的です。主な併願校としては、東洋大学附属姫路高等学校や兵庫県播磨高等学校などがよく選ばれているようです。

兵庫県立太子高等学校に設置されている学科・コース

兵庫県立太子高等学校は、普通科や専門学科とは異なる「総合学科」の高校です。総合学科の大きな特徴は、生徒一人ひとりが自分の興味・関心や進路希望に応じて、多くの選択科目の中から自分だけの時間割を作成できる点にあります。

太子高校では、生徒が将来の目標を見つけやすいように、学問分野や職業分野ごとに科目をまとめた「系列」というグループを設けています。2年次からはいずれかの系列に所属し、専門性を深めていきます。

  • 人文科学系列:国語、地理歴史、公民などの科目を深く学びます。大学の文学部や法学部、教育学部などへの進学を目指す人におすすめです。

  • 自然科学系列:数学、理科の専門的な科目を学びます。大学の理学部や工学部、農学部、医療系学部などへの進学を目指す人におすすめです。

  • 国際理解系列:英語の授業が多く、異文化理解を深める学習を行います。外国語学部や国際関係学部への進学、海外での活躍を目指す人におすすめです。

  • 健康福祉系列:福祉や保育、看護に関する基礎を学びます。福祉・保育系の大学や専門学校への進学、将来、人の役に立つ仕事がしたい人におすすめです。

  • 情報ビジネス系列:コンピュータの活用や簿記、マーケティングなどを学びます。情報系や商業系の大学・専門学校への進学、ビジネスの世界で活躍したい人におすすめです。

  • 芸術系列:音楽や美術、書道の専門的な実技や理論を学びます。芸術系の大学や専門学校への進学を目指す人におすすめです。

兵庫県立太子高等学校の特色・校風

兵庫県立太子高等学校は、「生徒の自主性を尊重する自由な雰囲気」と「地域とのつながりを大切にする温かさ」が共存する学校です。

校風をキーワードで表すと、「自主自立」「文武両道」「地域貢献」といった言葉が当てはまるでしょう。総合学科という特性上、生徒一人ひとりが自分の学びたいことを考え、主体的に行動することが求められます。

  • 宿題の量:科目選択によって個人差はありますが、全体的には標準的な量のようです。自分で計画的に学習を進める習慣が大切になります。

  • 校則:他の高校と比較すると、校則は標準的か、やや厳しいと感じる生徒もいるようです。スマートフォンの校内での使用は原則禁止で、見つかると指導が入るといった声があります。服装に関する指導も行われることがあるようです。

  • 生徒たちの雰囲気:男女比は女子生徒の方が多い傾向があり、活発で明るい雰囲気のようです。総合学科のため、様々な興味や目標を持った生徒が集まっており、互いに刺激し合える環境です。

  • アルバイト:アルバイトは原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより許可される場合もあるようです。学校に確認が必要です。

  • 制服の評判:制服はブレザースタイルで、特に金色のリボンが特徴的で可愛いと評判です。2021年度からは、女子生徒向けにスラックスも導入され、選択の幅が広がりました。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。

兵庫県立太子高等学校の部活動・イベント

部活動

兵庫県立太子高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が参加し、充実した高校生活を送っています。運動部、文化部ともに多彩なクラブがあり、活気にあふれています。

特に有名なのがJコーラス部です。「歌を通して人と人とのつながりを」をモットーに、地域のイベントや福祉施設でのボランティア演奏など、年間70ステージ以上もの活動を行っています。その活動はメディアで取り上げられることも多く、台湾の姉妹校と交流公演を行うなど、国際的にも活躍しています。

このほか、弓道部も強豪として知られており、数々の大会で実績を残しています。運動部では陸上競技部、ソフトテニス部、バスケットボール部などが、文化部では吹奏楽部、書道部、茶道部などが活発に活動しています。

イベント

太子高校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が多く、一年を通して学校全体が盛り上がります。

  • 文化祭(太子祭):毎年秋に開催される文化祭は、最大のイベントの一つです。クラスごとのステージ発表や展示、文化部によるパフォーマンス、PTAや有志による模擬店など、多彩な企画で賑わいます。近年は地域の方々も参加できるオープンな文化祭として開催されることもあるようです。

  • 体育祭:文化祭と並ぶ大きな行事で、クラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。クラスの団結力が一層深まる一日です。

  • 球技大会:夏と冬の年2回開催され、サッカーやバレーボール、ドッジボールなどの種目で競い合います。

  • 修学旅行:行き先は年によって異なりますが、生徒たちにとって高校生活の忘れられない思い出となります。

  • 総合学科発表会:1年間の学習の成果を発表する場で、探究活動や課題研究のプレゼンテーションが行われます。

兵庫県立太子高等学校の進学実績

兵庫県立太子高等学校は、総合学科の特色を活かし、生徒一人ひとりの希望に応じた多様な進路を実現しています。大学進学から専門学校、就職まで、幅広い選択肢に対応できるサポート体制が整っています。

近年の主な進学実績を見ると、国公立大学では兵庫県立大学などへの合格者が出ています。私立大学では、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学といった難関私立大学や、甲南大学、近畿大学、京都産業大学、龍谷大学などの有名私立大学へも多数の合格者を輩出しています。特に、神戸学院大学や関西福祉大学などへの進学者が多い傾向があります。

また、看護医療系や保育・教育系、情報・ビジネス系の専門学校へ進む生徒も多くいます。就職に関しても、2年次から就職セミナーが開催されるなど、手厚いサポートが行われています。このように、太子高校は生徒一人ひとりの「なりたい自分」に合わせて、きめ細やかな進路指導を行っているのが大きな強みです。

兵庫県立太子高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、兵庫県立太子高等学校ならではの魅力的なポイントをまとめました。

  • 自分だけの時間割を作れる「総合学科」:最大の特長は、やはり総合学科であることです。6つの系列から自分の興味や進路に合わせて科目を選択し、専門性を深めることができます。

  • 社会で生きる力を育む「太子メソッド」:生徒が自ら学び続ける力を育てることを目標とした、独自のキャリア教育プログラム「太子メソッド」を実践しています。

  • 活発な地域貢献・ボランティア活動:Jコーラス部をはじめ、多くの生徒が地域のイベント参加やボランティア活動に積極的に取り組んでいます。

  • 国際交流の機会が豊富:台湾の姉妹校との交流や、オーストラリアへの語学研修など、国際感覚を養う機会が用意されています。

  • 全国レベルで活躍するJコーラス部:学校の顔とも言えるJコーラス部は、歌声で地域を元気にする活動を精力的に行い、高い評価を得ています。

  • 生徒の夢を応援する手厚い進路指導:大学進学から専門学校、就職まで、多様な進路希望に対応できるきめ細やかなサポート体制が整っています。

  • 生徒が主役の活気ある学校行事:文化祭や体育祭などの学校行事は、生徒会や実行委員会が中心となって企画・運営され、毎年大きな盛り上がりを見せます。

兵庫県立太子高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、兵庫県立太子高等学校のどのような点が評価され、また、どのような点に注意が必要だと考えられているのでしょうか。様々な口コミをまとめました。

  • 良い点:

    • 「総合学科なので、自分の好きなことや興味のある分野を深く学べるのが良い」という声が最も多く聞かれます。

    • 「先生方が親身で、進路相談などに熱心に乗ってくれる」と、教師のサポート体制を評価する意見も多数あります。

    • 「文化祭や体育祭などの行事がとても楽しく、クラスの団結力が強い」といった、学校生活の充実度に関するポジティブな口コミも目立ちます。

    • 「Jコーラス部など、全国的に有名な部活動があるのが誇り」という声もあります。

  • 気になる点:

    • 「最寄りのJR網干駅から徒歩10分以上かかり、少し遠い」というアクセスに関する意見が見られます。

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある(特にスマホの使用など)」という声も一部あります。

    • 「女子生徒の割合が高いため、男子生徒は少し馴染みにくいと感じるかもしれない」という意見もあります。

    • 「自主性が重んじられる分、自分で考えて行動しないと置いていかれてしまう可能性がある」という、総合学科ならではの注意点を挙げる声もありました。

アクセス・通学

兵庫県立太子高等学校へのアクセス方法と、通学エリアについてです。

  • 最寄り駅:JR山陽本線「網干駅」が最寄り駅です。

  • 駅からのアクセス:網干駅の北口から、北へ向かって徒歩で約10分〜15分の距離です。

  • バスでのアクセス:神姫バスを利用する場合、「糸井」バス停で下車すると、徒歩約4〜5分です。

通学している生徒は、地元の太子町をはじめ、姫路市、たつの市、相生市など、西播磨地域全域から集まっています。特にJR網干駅を利用する生徒が多いようです。

兵庫県立太子高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

兵庫県立太子高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとして最後に応援メッセージを送ります。

太子高校は、「高校で何か新しいことに挑戦したい」「自分の可能性を広げたい」と考えている君にぴったりの学校です。総合学科という環境を最大限に活かせば、夢中になれる何かをきっと見つけられるはずです。特に、将来やりたいことがまだ明確に決まっていない人にとっては、様々な分野の授業を体験しながら自分の道を探せる、最高の環境と言えるでしょう。

受験勉強においては、まず基礎学力をしっかりと固めることが大切です。推薦選抜(特色選抜)では、面接と小論文が課されます。なぜ太子高校の総合学科で学びたいのか、高校でどんなことに挑戦したいのかを、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておきましょう。特に「総合学科で何を学びたいか」はよく聞かれる質問のようです。日頃からニュースや社会問題に関心を持ち、自分の考えをまとめる練習をしておくと、小論文対策にも繋がります。太子高校で、自分だけの充実した3年間を送りましょう。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。