兵庫県西宮市に佇む兵庫県立西宮鳴尾高等学校は、長い歴史と「自律・創造」の校訓のもと、文武両道を実践する活気あふれる学校です。 甲子園球場にもほど近いこの場所で、生徒たちは日々の学習や部活動に励み、充実した高校生活を送っています。通称「鳴高(なるこう)」として地域に親しまれ、多くの卒業生が社会の様々な分野で活躍しています。

この記事では、そんな西宮鳴尾高等学校の魅力や特色を、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。偏差値や進学実績といった学習面はもちろん、学校生活を彩る部活動やイベント、在校生や卒業生からのリアルな口コミまで、受験生や保護者の皆さんが本当に知りたい情報をぎゅっと詰め込みました。

この記事を読めば、きっと西宮鳴尾高等学校がどんな学校で、どのような3年間を過ごせるのか、具体的にイメージできるようになるはずです。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

西宮鳴尾高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 兵庫県立西宮鳴尾高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒663-8182 兵庫県西宮市学文殿町2-1-60
代表電話番号 0798-47-1324
公式サイト https://dmzcms.hyogo-c.ed.jp/naruo-hs/NC3/

西宮鳴尾高等学校の偏差値・難易度・併願校

西宮鳴尾高等学校を目指す上で気になる偏差値や難易度について見ていきましょう。

最新の偏差値は以下の通りです。

  • 普通科:57

  • 国際文化情報学科:56

偏差値57は、兵庫県内の公立高校の中では中堅上位に位置します。合格のためには、中学校での内申点も重要になります。普通科(一般選抜)の合格の目安となる内申点は、250点満点中188点程度と言われています。

同じくらいの偏差値の高校としては、芦屋高校、須磨友が丘高校、姫路南高校などが挙げられます。 これらの高校も視野に入れながら、自分の学力や目標に合った志望校選びをすることが大切です。

兵庫県の公立高校入試では、複数志願選抜制度により第2志望まで出願できますが、私立高校を併願する受験生が一般的です。西宮鳴尾高等学校の主な併願校としては、仁川学院高等学校、報徳学園高等学校、武庫川女子大学附属高等学校、神戸龍谷高等学校などが挙げられます。

西宮鳴尾高等学校に設置されている学科・コース

西宮鳴尾高等学校には、特色の異なる2つの学科が設置されています。それぞれの学科で、自分の興味や将来の目標に合わせた学びを深めることができます。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ場所か:2年次から文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に応じた学習を進めます。 特に、教育・看護・福祉などの分野に興味がある生徒を対象とした「総合人間類型」が設置されており、専門的な知識や実践力を身につけることができます。

    • どんな生徒におすすめか:国公立大学や私立大学への進学を目指し、幅広い分野から自分の進路をじっくり考えたい人におすすめです。

  • 国際文化情報学科

    • どんなことを学ぶ場所か:高い英語力と情報活用能力を養い、国際社会で活躍できる人材を育成する学科です。 イギリスへの研修旅行や留学生との交流など、国際感覚を磨く機会が豊富に用意されています。

    • どんな生徒におすすめか:語学や異文化理解に強い関心があり、将来は海外と関わる仕事がしたい、グローバルな視野を身につけたいと考えている人に最適です。

西宮鳴尾高等学校の特色・校風

西宮鳴尾高等学校は、「自律・創造」を校訓に掲げ、落ち着いた雰囲気の中で生徒一人ひとりの個性を伸ばす教育を実践しています。

  • 校風を一言で表すと:「文武両道」「落ち着いた雰囲気」

  • 宿題の量:口コミでは「多い」と感じる生徒が多いようです。特に小テストが頻繁に行われ、日々の学習習慣が身につく環境と言えるでしょう。

  • 校則:他の高校と比較して、特に厳しいという声は少ないようです。以前は禁止されていたスマートフォンの持ち込みも現在は可能になっていますが、校内での使用には一定のルールがあるようです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、行事などでは非常に盛り上がる活気のある一面も見られます。

  • アルバイト:原則として禁止されているようです。

  • 制服:伝統的なデザインの制服で、特に女子生徒の夏服と冬服のセーラー服は可愛いと評判です。

  • 土曜授業:土曜授業が実施されることがあります。

西宮鳴尾高等学校の部活動・イベント

部活動

西宮鳴尾高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が参加し、活気にあふれています。運動部、文化部ともに充実しており、県大会や近畿大会、さらには全国大会で活躍する部も少なくありません。

  • 特に有名な部活動

    • 陸上競技部、空手道部:全国大会への出場経験もある強豪です。

    • 吹奏楽部:地域のイベントなどでも演奏を披露し、高い評価を得ています。

    • ストリング・オーケストラ部:珍しい部活動の一つで、本格的なオーケストラ活動を行っています。

  • 全体の様子

    運動部は21、文化部は13あり、多種多様な部活動の中から自分に合ったものを選ぶことができます。 空手道部や茶華道部、天文部といった少し珍しい部活も存在します。 生徒の多くが部活動に加入し、仲間と共に目標に向かって努力することで、充実した学校生活を送っています。

イベント

学校生活を彩るイベントも西宮鳴尾高等学校の大きな魅力の一つです。生徒が主体となって企画・運営され、毎年大変な盛り上がりを見せます。

  • 文化祭(鳴高祭):毎年多くの来場者で賑わう学校最大のイベントです。クラスごとの展示やステージ発表、有志によるパフォーマンスなど、多彩な企画で盛り上がります。

  • 体育祭:クラス対抗で様々な競技に熱中し、クラスの団結力が一層深まる一日です。

  • 臨海学舎:1年生の夏に鳥取県で行われる伝統行事です。 遠泳などを通じて、心身ともに大きく成長できる貴重な体験となります。

  • 修学旅行:国際文化情報学科ではイギリス研修旅行が実施されるなど、国際理解を深める機会となっています。

西宮鳴尾高等学校の進学実績

西宮鳴尾高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に対応した手厚い進路指導で知られ、国公立大学や難関私立大学へも多数の合格者を輩出しています。

  • 国公立大学

    2024年度は、兵庫県立大学(7名)、大阪公立大学(1名)、岡山大学(1名)、徳島大学(2名)など、合計35名が合格しています。

  • 難関私立大学(関関同立)

    関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学を合わせた「関関同立」には、2024年度は合計151名が合格しています。

    • 関西学院大学:68名

    • 関西大学:49名

    • 同志社大学:17名

    • 立命館大学:17名

  • その他の進路

    近畿大学(159名)や甲南大学(36名)、武庫川女子大学(61名)といった兵庫県や関西圏の主要私立大学への進学者も非常に多いのが特徴です。 また、専門学校への進学や就職など、多様な進路選択に対応しています。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中の補習・講習が充実しており、生徒の学力向上をきめ細かくサポートしています。

西宮鳴尾高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、西宮鳴尾高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 国際感覚を磨く「国際文化情報学科」

    専門的な英語教育やイギリス研修旅行などを通じて、グローバルな視野を養うことができます。 英語力を高め、将来世界で活躍したい生徒にとって最高の環境です。

  • 人間力を育む「総合人間類型」

    普通科の中に設置されており、教育・看護・福祉といった分野への進学を目指す生徒を力強くサポートします。 実習や研修を通じて、実践的な学びを深めることができます。

  • 80年以上の歴史と伝統

    1943年の設立以来、長きにわたり地域社会に貢献する人材を育成してきました。 卒業生のネットワークも広く、社会の様々な場面で先輩たちの活躍に触れることができます。

  • 活気あふれる部活動

    全国レベルで活躍する部活動から、ユニークな文化部まで、多種多様な部活動が揃っています。 文武両道を実践し、高校生活をより一層充実させたい生徒にぴったりです。

  • 生徒が主役の学校行事

    文化祭や体育祭、伝統の臨海学舎など、生徒たちの手で作り上げるイベントが盛りだくさんです。 仲間との絆を深め、かけがえのない思い出を作ることができます。

西宮鳴尾高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、学校生活の様々な側面について多くの声が寄せられています。ここでは、ポジティブな口コミと、少し気になる点を公平にご紹介します。

  • 良い点

    • 「行事がとても楽しく、クラスの団結力が強い」という声が多く聞かれます。 文化祭や体育祭は生徒が主体となって作り上げるため、達成感も大きいようです。

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」など、進路指導の手厚さを評価する声もあります。

    • 「部活動が盛んで、目標に向かって頑張れる環境がある」という意見も多く、文武両道を実践したい生徒にとって魅力的なようです。

    • 「落ち着いた雰囲気で、いじめなどもなく安心して学校生活が送れる」という声も見られます。

  • 気になる点

    • 「校舎や体育館などの施設が少し古い」という意見が複数見られます。

    • 「自称進学校」という言葉を使って、宿題や小テストの多さ、進学に対するプレッシャーを指摘する声もあります。

    • 最寄り駅から徒歩10分以上かかるため、「駅から少し遠い」と感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

西宮鳴尾高等学校へのアクセス方法と、通学エリアについてです。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • 阪神本線「鳴尾・武庫川女子大前駅」から徒歩約12分

    • 阪神本線「甲子園駅」から徒歩約14分

    • 阪神武庫川線「武庫川駅」から徒歩約19分

    • バスを利用する場合は、「鳴尾高校前」バス停から徒歩約5分です。

  • 通学エリア

    西宮市、尼崎市、伊丹市、宝塚市などが含まれる第2学区に属しています。 そのため、これらのエリアから通学している生徒が中心です。国際文化情報学科は県下全域から受験が可能です。

西宮鳴尾高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、西宮鳴尾高等学校の魅力は伝わりましたでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして、この高校を目指す皆さんへ応援メッセージを送ります。

西宮鳴尾高等学校は、落ち着いた環境で勉強に集中したい人、そして部活動や学校行事にも全力で打ち込み、充実した3年間を送りたい人に特におすすめの学校です。特に、将来グローバルな舞台で活躍したい、あるいは教育や福祉の道に進みたいという明確な目標がある人にとっては、専門的な学びができる最高の環境が整っています。

受験勉強においては、まず中学校の基礎を徹底的に固めることが何よりも大切です。特に英語と数学は、日々の積み重ねが合否を分けます。内申点も重要視されるため、定期テスト対策はもちろん、授業態度や提出物など、学校生活のあらゆる場面で真摯に取り組む姿勢を忘れないでください。西宮鳴尾高等学校で、夢への第一歩を踏み出せるよう、心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。