北海道北見北斗高等学校は、1922年(大正11年)の創立以来、100年以上の歴史を誇るオホーツク管内屈指の伝統的な進学校です。「文武両道」と「質実剛健」を建学の精神に掲げ、学業だけでなく部活動や学校行事にも全力で取り組む活気あふれる校風が魅力です。多くの生徒が国公立大学をはじめとする難関大学への進学を目指し、日々切磋琢磨しています。

特に、2017年度からは文部科学省より「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受け、理数教育や探究活動に力を入れているのが大きな特徴です。地域の課題から世界的なテーマまで、生徒自身が課題を設定し研究を進める「北斗タイム」といった独自のプログラムを通じて、未来を切り拓く力を育んでいます。

この記事では、そんな北海道北見北斗高等学校について、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。歴史と革新が共存するこの学校で、充実した3年間を送るための参考にしてください。

北海道北見北斗高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 北海道北見北斗高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒090-0035 北海道北見市北斗町一丁目1番11号
代表電話番号 0157-24-3195
公式サイトURL http://www.kitamihokuto.hokkaido-c.ed.jp/

北海道北見北斗高等学校の偏差値・難易度・併願校

北海道北見北斗高等学校は、オホーツク管内でトップクラスの学力を誇る進学校です。そのため、合格するにはしっかりとした学力と内申点の両方が求められます。

最新の偏差値は以下の通りです。

  • 理数科:64

  • 普通科:62〜63

合格に必要な内申点の目安としては、普通科でBランク(282点)〜Cランク(324点)以上、理数科ではAランク(356点)〜Bランク(368点)以上が一つの目標となるでしょう。もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の結果も非常に重要になります。

同じくらいの偏差値の高校としては、札幌開成中等教育学校や市立札幌旭丘高等学校、函館中部高等学校などが挙げられますが、通学圏が異なるため、地域内で比較することが現実的です。

主な併願校としては、同じ北見市内にある私立の北見藤高等学校などが考えられます。北海道の公立高校入試制度では、公立高校同士の併願はできないため、私立高校を併願先として検討するのが一般的です。

北海道北見北斗高等学校に設置されている学科・コース

歴史ある北海道北見北斗高等学校には、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応えるための2つの学科が設置されています。

  • 普通科

    2年生から文系・理系に分かれ、それぞれの進路目標に合わせた専門的な学習を深めていきます。国公立大学や難関私立大学への進学を目指す生徒が多く、充実した学習環境が整っています。

  • 理数科

    2022年度に新設された学科で、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の中核を担います。科学技術や理数系分野への強い探究心を持つ生徒におすすめで、大学や研究機関と連携した高度な学びを体験できます。

北海道北見北斗高等学校の特色・校風

北海道北見北斗高等学校の校風は、「文武両道」「質実剛健」という言葉に象徴されるように、真面目に学業に取り組む一方で、部活動や行事にも全力で打ち込む活気のある雰囲気が特徴です。

  • 校風のキーワード:文武両道、自主自律、探究心、伝統と革新

  • 宿題の量:口コミによると、宿題はほぼないものの、数学の定期的な提出課題や、国語・英語の単語学習など、日々の自己管理が求められるようです。

  • 校則:比較的自由な校風のようですが、服装検査など最低限守るべきルールはあります。過去には頭髪などに関する校則が厳しいと感じる声もありましたが、時代に合わせて変化している可能性があります。

  • 生徒たちの雰囲気:勉強と部活動、行事を両立させようと頑張る、メリハリのある生徒が多いようです。進学校のため、生徒同士が切磋琢磨し、高い目標に向かって努力する環境があります。

  • アルバイト:原則として禁止されている可能性が高いです。進学校であり、学業に専念することが奨励されています。

  • 制服の評判:伝統的なデザインの制服があります。男子は黒の詰襟、女子は紺のブレザーとスカートです。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はないようです。

北海道北見北斗高等学校の部活動・イベント

部活動

北海道北見北斗高等学校では、全校生徒の約8割が部活動に加入しており、非常に活発です。全国大会に出場する部も多く、まさに文武両道を実践しています。

  • 特に有名な部活動

    • ラグビー部:全国高等学校ラグビーフットボール大会の常連校として知られています。

    • 放送局:全国大会で優秀な成績を収めている強豪です。

    • 陸上競技部、弓道部、棋道部:これらの部も全国大会への出場実績があります。

  • 全体の様子

    運動部、文化部ともに充実しており、多種多様な部活動があります。多くの部が全道大会出場を目標に掲げ、高いレベルで活動しています。高校から新しいスポーツや文化活動を始める生徒も多く、初心者でも安心して打ち込める環境が整っているようです。

イベント

北見北斗高校の学校生活は、勉強や部活動だけでなく、生徒が主体となって作り上げる多彩なイベントで彩られています。

  • 文化祭(北斗祭)

    毎年7月に行われる最大のイベントの一つです。1年生は教室での展示発表、3年生は模擬店を出店し、大変な盛り上がりを見せます。特に、クラスごとにテーマを決め、衣装や山車(だし)を作成して市内を練り歩く「仮装行列」は圧巻です。

  • 体育祭

    6月に開催され、クラス対抗で様々な競技に熱中します。文化祭と並ぶ大きな行事で、クラスの団結力が高まります。

  • 強行遠足

    1932年から続く、この学校の最も伝統的で過酷な名物行事です。秋に開催され、男子は約70km、女子は約42kmもの距離を走破します。肉体的にも精神的にも厳しい挑戦ですが、完走した時の達成感は格別で、卒業生にとって最も心に残る思い出の一つとなっています。

  • 修学旅行

    2年生の11月に関西方面へ行くのが通例のようです。

北海道北見北斗高等学校の進学実績

オホーツク管内随一の進学校として、北海道北見北斗高等学校は国公立大学を中心に高い進学実績を誇っています。多くの生徒が、SSH事業などで培った探究心や学力を武器に、難関大学への合格を勝ち取っています。

  • 国公立大学

    2023年度の卒業生は、国公立大学に114名が合格しています。主な合格先としては、北海道大学(7名)をはじめ、札幌医科大学、小樽商科大学など道内の難関大学や、大阪大学、神戸大学といった道外の大学にも合格者を輩出しています。

  • 難関私立大学

    早稲田大学、慶應義塾大学、東京理科大学などの難関私立大学にも多数の合格者を出しています。

  • その他の進路

    ほとんどの生徒が大学進学を希望しますが、一部には専門学校への進学や就職を選ぶ生徒もいます。特に医療系への進学サポートが手厚いとの評判もあります。

  • 進学サポート

    スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校として、大学や研究機関と連携した探究活動や発表会が豊富に行われており、これが総合型選抜(旧AO入試)などでの強みになっています。また、夏季・冬季の長期休業中には進学講座が開かれ、受験対策も万全です。

北海道北見北斗高等学校の特長・アピールポイント

北海道北見北斗高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校

    文部科学省からSSHの指定を受け、先進的な理数教育を実践しています。地域の自然や産業をテーマにした課題研究「北斗タイム」などを通じて、科学的な探究力やプレゼンテーション能力を養います。

  • 100年以上の歴史と伝統

    1922年開校の伝統校であり、多くの卒業生が社会の様々な分野で活躍しています。この歴史が、生徒たちの誇りと学習意欲を高めています。

  • 名物行事「強行遠足」

    80回以上の歴史を持つ伝統行事で、男子は約70km、女子は約42kmを走破します。厳しい挑戦を乗り越えることで、精神的な強さと仲間との絆を育む、この学校ならではの体験です。

  • 活発な部活動と文武両道の実践

    ラグビー部をはじめ、多くの部活動が全国レベルで活躍しています。全校生徒の加入率も高く、学業と部活動を両立させる校風が根付いています。

  • 充実した進学サポート体制

    国公立大学や難関私立大学への高い進学実績が示す通り、先生方のサポートは手厚いと評判です。SSHの取り組みに加え、長期休業中の講習など、現役合格を後押しする体制が整っています。

  • 2022年度に「理数科」を新設

    より専門的に科学技術を探究したい生徒のために理数科が設置され、SSH事業を牽引する中心的な役割を担っています。

北海道北見北斗高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、自由な校風や充実した学校生活に対する満足の声が多く聞かれます。一方で、いくつかの注意点も挙げられています。

  • 良い点

    • 「勉強も行事も部活も全力で楽しむメリハリのある学校生活が送れる」という声が多数あります。

    • 「先生方は親身に進路相談に乗ってくれるし、周りの生徒の意識も高いのでモチベーションが上がる」といった学習環境を評価する意見が見られます。

    • 「強行遠足や北斗祭など、他では体験できない行事が最高の思い出になる」と、学校行事の充実度を挙げる声も多いです。

    • SSHの活動を通して、普通科ではできないような貴重な体験ができる点を魅力に感じる生徒もいます。

  • 気になる点

    • 「校舎や体育館などの施設が少し古い」という意見があります。

    • 「自称進学校」と感じる生徒も一部おり、国公立大学への進学を強く推奨される傾向があるようです。

    • 入学後の学力差が大きく、自主的に勉強しないとついていけなくなる可能性があるとの指摘もあります。

    • JR北見駅から徒歩圏内ではあるものの、少し距離があるため、バスを利用する生徒も多いようです。

アクセス・通学

北海道北見北斗高等学校へのアクセスは以下の通りです。

  • 最寄り駅:JR石北本線「北見駅」から徒歩約15分〜20分

  • 最寄りバス停:「北斗高校」バス停から徒歩約3分、「NHK(北見市)」バス停から徒歩約2分

北見市内からの通学者が中心ですが、網走市や遠軽町など、オホーツク管内の広域からJRやバスを利用して通学している生徒もいます。

北海道北見北斗高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

北海道北見北斗高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、最後に皆さんへエールを送ります。

この北見北斗高校は、何事にも主体的に、そして全力で取り組みたい君にぴったりの学校です。勉強はもちろん、部活動や学校行事、そしてSSHの探究活動など、君が成長できるチャンスが至る所に転がっています。自由な校風の中で、高い目標を持つ仲間たちと切磋琢磨する3年間は、きっと君を大きく飛躍させてくれるでしょう。

受験勉強では、まず中学校の基礎を徹底的に固めることが大切です。特に理数科を目指すなら、理科や数学への強い探究心と応用力が求められます。また、北海道の公立高校入試では内申点も非常に重要です。日々の授業態度や提出物を大切にし、少しでも高い内申ランクを目指しましょう。伝統ある北見北斗高校で、素晴らしい仲間たちと出会い、最高の高校生活を送れるよう、心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。