埼玉県戸田市にある埼玉県立南稜高等学校は、「知性を高め、豊かな情操を培い、たくましい体力と気力を養い、21世紀の国際社会を自信と誇りを持って生きる若人を育成する」ことを教育目標に掲げる、活気あふれる男女共学の高校です。普通科と、県内でも歴史のある外国語科を設置しており、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応できるカリキュラムが魅力です。

特に国際交流が盛んで、実践的な語学力を身につけたい生徒にとっては最高の環境が整っています。部活動や学校行事も非常に活発で、勉強だけでなく、仲間との絆を深めながら充実した3年間を送りたいと考えている中学生の皆さんには、ぜひ注目してほしい学校の一つです。

この記事では、そんな南稜高等学校の具体的な魅力について、偏差値や校風、進学実績など、さまざまな角度から詳しくご紹介していきます。皆さんの高校選びの参考に、南稜高校のリアルな姿をぜひ感じ取ってください。

南稜高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 埼玉県立南稜高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒335-0031 埼玉県戸田市美女木4丁目23-4
代表電話番号 048-421-1211
公式サイト https://nanryo-h.spec.ed.jp/

南稜高等学校の偏差値・難易度・併願校

南稜高等学校は、普通科と外国語科の2つの学科があり、それぞれで求められる学力レベルが異なります。自分の学力や目標に合わせて、どちらの学科を目指すか考えることが大切です。

  • 普通科:偏差値 58

  • 外国語科:偏差値 58

難易度としては、埼玉県内の中堅上位に位置づけられます。合格に必要な内申点の目安は、34〜36前後と言われることが多いようです。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の結果も重要になります。北辰テストなどの模試で、安定して偏差値58以上を目指すことが合格への一つの指針となるでしょう。

南稜高等学校を第一志望とする場合、併願校として選ばれることが多いのは、以下のような私立高校です。これらの高校は、南稜高校と比較的偏差値が近い、あるいは少し挑戦的なレベルの学校として選ばれる傾向があります。

  • 浦和学院高等学校

  • 浦和実業学園高等学校

  • 武南高等学校

  • 叡明高等学校

  • 国際学院高等学校

南稜高等学校に設置されている学科・コース

南稜高等学校には、特色の異なる2つの学科が設置されています。自分の興味や将来の夢に合わせて、最適な学科を選びましょう。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ場所か:1・2年次では幅広い教科をバランス良く学び、3年次から文系・理系に分かれて、それぞれの進路希望に合わせた多様な選択科目で専門性を深めます。

    • どんな生徒におすすめか:まだ将来の夢が具体的に決まっていないけれど、大学進学を視野に幅広く学びたい、文系・理系の両方の可能性を考えたいという人におすすめです。

  • 外国語科

    • どんなことを学ぶ場所か:卒業までに必要な単位の約3分の1が外国語関連の専門科目で、実践的な英語力を徹底的に鍛えます。 ALT2名が常駐し、少人数での授業やディベート、スピーチなども豊富です。 2年次からは第二外国語(ドイツ語、フランス語、中国語、スペイン語、韓国・朝鮮語)も学びます。

    • どんな生徒におすすめか:英語が大好きで、将来は語学力を活かした仕事に就きたい、海外の文化に興味があるという人に最適です。

南稜高等学校の特色・校風

南稜高等学校は、「文武両道」と「国際交流」をキーワードに、明るく活気のある校風で知られています。生徒たちは学校行事や部活動に積極的に参加し、充実した高校生活を送っているようです。

  • 校風・生徒の雰囲気:明るく元気な生徒が多く、学校行事には非常に力を入れる傾向があります。体育祭や文化祭は「オリーブフェスティバル」と呼ばれ、クラス一丸となって盛り上がります。

  • 宿題の量:宿題の量は、担当の先生によって差があるようですが、全体的には標準的か、やや少なめという声が見られます。ただし、予習・復習をしっかり行う習慣は必要です。

  • 校則:以前は比較的緩やかという評判でしたが、近年は少し厳しくなっているという口コミもあります。 特に頭髪や服装(スカート丈など)については、定期的に指導が入るようです。 スマホの使用は、朝学習開始前や昼休み、放課後など、限定された時間でのみ許可されています。

  • アルバイト:学校への届出が必要ですが、アルバイトは可能です。

  • 制服:紺のブレザーで、特に女子の制服は可愛いと評判が高いです。 リボンやネクタイ、スラックスかスカートかを選べるなど、組み合わせの自由度も人気の理由のようです。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありませんが、模試や特別な講習が行われることはあります。

南稜高等学校の部活動・イベント

部活動

南稜高等学校は部活動が非常に盛んで、全生徒がいずれかの部に所属することが原則となっています。 運動部・文化部ともに活発に活動しており、全国大会や関東大会で活躍する部も少なくありません。

  • 運動部:特に、バトントワリング部は全国大会で優勝経験もある強豪として有名です。 また、女子サッカー部やボート部も関東大会レベルの実力を持っています。 その他、野球部、陸上競技部、バスケットボール部など多くの部が県大会で活躍しています。

  • 文化部:演劇部や美術部、パソコン部なども全国大会に出場・出品するなどの実績があります。 その他、吹奏楽部や書道部、華道部、茶道部といった文化的な部活も充実しています。

イベント

南稜高校の学校生活は、多彩なイベントで彩られています。生徒が主体となって作り上げる行事が多く、クラスの団結力を高める絶好の機会となっています。

  • オリーブフェスティバル(体育祭・文化祭):南稜高校で最も盛り上がるイベントです。 6月に行われる体育祭、9月に行われる文化祭は、合わせて「オリーブフェスティバル」と呼ばれています。 文化祭は一般公開もされ、多くの来場者で賑わいます。

  • 修学旅行:2年次の12月に実施され、沖縄へ行くことが多いようです。

  • ロードレース大会:11月に行われる伝統行事です。

  • 外国語科のイベント:1年次のイングリッシュキャンプ、2年次の国内語学研修(Tokyo Global Gateway)、3年次のスピーチコンテストなど、外国語科独自の専門的な行事が充実しています。

  • 国際交流:オーストラリアへの海外研修(希望者)や、留学生の受け入れなども積極的に行われています。

南稜高等学校の進学実績

南稜高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に丁寧に対応しており、大学進学を中心に高い実績を上げています。近年は4年制大学への進学率が増加傾向にあり、現役進学者は9割に達します。 難関大学への合格者も年々増えてきています。

主な大学進学実績(2025年4月現在・既卒生含む)

  • 難関私立大学(GMARCH以上)

    • 上智大学:1名

    • 明治大学:1名

    • 青山学院大学:1名

    • 中央大学:2名

    • 法政大学:3名

    • 学習院大学:2名

  • 主な進学先

    • 日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった「日東駒専」や、獨協大学、文教大学、武蔵大学などへの進学者も多数います。

    • また、日本女子大学、実践女子大学、昭和女子大学、大妻女子大学、東京家政大学など、女子大学への進学実績も豊富です。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中の講習・補習が充実しています。また、進路指導室には豊富な資料が揃っており、個別の相談にも丁寧に対応してくれる体制が整っています。

南稜高等学校の特長・アピールポイント

南稜高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 本格的な語学教育が受けられる「外国語科」:県内でも早い時期に設置された歴史ある外国語科では、ALT2名が常駐し、第二外国語も学べるなど、非常に恵まれた環境で語学を学べます。

  • 全国レベルで活躍する部活動:バトントワリング部をはじめ、女子サッカー部、ボート部など、多くの部活動が全国・関東大会で活躍しています。

  • 活気あふれる学校行事「オリーブフェスティバル」:体育祭と文化祭を合わせた「オリーブフェスティバル」は、学校全体が一体となる一大イベントです。

  • 多彩な国際交流プログラム:オーストラリアへの海外研修や留学生の受け入れ、県内在住の外国人を講師として招く授業など、国際感覚を養う機会が豊富に用意されています。

  • 充実した外国語科の専門行事:福島県のブリティッシュヒルズで行う「イングリッシュキャンプ」や、Tokyo Global Gatewayでの語学研修など、英語漬けになれる特別な行事が体験できます。

  • 可愛いと評判の制服:制服の可愛さは、学校選びの重要なポイントと考える中学生も多いのではないでしょうか。南稜高校の制服は、在校生や卒業生からも人気が高いです。

  • 面倒見の良い進路指導:大学進学から専門学校、就職まで、幅広い進路希望に対応できるきめ細かな指導体制が整っています。

南稜高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、南稜高等学校での生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「行事が本当に楽しくて、最高の思い出が作れた」という声が非常に多いです。

    • 「外国語科は3年間クラス替えがないので、一生付き合える友達ができた」という外国語科ならではの魅力も挙げられています。

    • 「部活動に打ち込める環境がある」「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」といった点も高く評価されています。

    • 「制服が可愛いのが自慢だった」という意見も多数見られます。

  • 気になる点

    • 「校則が年々厳しくなっている気がする」という声が複数あります。 特に服装やスマートフォンの使い方に関するルールについては、入学前に確認しておくと良いでしょう。

    • 「駅から少し歩くのが大変」という意見もあります。

    • 一部の施設(校舎)が少し古いと感じる生徒もいるようです。 ただし、トイレなどは改修されて綺麗になっているとのことです。

アクセス・通学

南稜高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅

    • JR埼京線「北戸田駅」西口から徒歩約15〜16分

    • JR埼京線「戸田駅」西口から徒歩約27分

  • バス

    • 戸田市コミュニティバス「南陵高校」バス停から徒歩約2分

通学している生徒は、戸田市、さいたま市、蕨市、川口市など、近隣の市から通う生徒が多い傾向にあります。

南稜高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう!南稜高等学校の魅力、伝わりましたか?最後に、進学アドバイザーとして、南稜高校を目指す君にメッセージを送ります。

この学校は、「勉強も部活も行事も、全部全力で楽しみたい!」というエネルギッシュな人に本当におすすめです。特に、英語が好きで、将来グローバルに活躍したいという夢を持っているなら、外国語科は最高の環境です。普通科も、仲間と切磋琢磨しながら自分の可能性を広げたい人にはぴったり。南稜高校で過ごす3年間は、きっと君を大きく成長させてくれるはずです。

受験勉強では、まず中学校の基礎を徹底的に固めることが大切です。特に英語と国語、数学は毎日コツコツと積み重ねましょう。内申点も重要なので、定期テスト対策と提出物をしっかり行うことを忘れないでください。そして何より、「南稜高校でこんな高校生活を送りたい!」という強い気持ちを持つことが、合格への一番の近道です。君の挑戦を心から応援しています!