青森県三戸郡南部町に佇む名久井農業高等学校は、緑豊かな自然に囲まれた環境で、農業の専門知識と技術を深く学べる魅力的な学校です。1944年の創立以来、長い歴史の中で多くの卒業生を社会に送り出してきました。単に農業を学ぶだけでなく、生命を育むことの尊さや、食と環境が私たちの生活にどう関わっているのかを実践的に探求できるのが、名久井農業高等学校の大きな特長です。
名久井農業高等学校の基本情報
名久井農業高等学校の偏差値・難易度・併願校
生物生産科:39 環境システム科:39
名久井農業高等学校に設置されている学科・コース
生物生産科 どんなことを学ぶ?:野菜や果樹、草花などの栽培技術や、家畜の飼育、食品加工など、作物を生産してから私たちの食卓に届くまでの幅広い知識と技術を学びます。 どんな生徒におすすめ?:植物を育てたり、動物と触れ合ったりするのが好きな人、将来は農業生産や食品関連の仕事に就きたいと考えている人におすすめです。
環境システム科 どんなことを学ぶ?:農業機械の仕組みや整備、再生可能エネルギーの活用、農業施設の設計・管理など、農業を支える工業的な技術や環境保全について学びます。 どんな生徒におすすめ?:機械いじりが好きな人や、環境問題に関心がある人、テクノロジーを活用した新しい農業の形に挑戦してみたい人におすすめです。
名久井農業高等学校の特色・校風
宿題の量 :専門的な実習やレポート作成など、課題は少なくないようですが、計画的に取り組むことで十分にこなせる量という声が多いです。校則 :服装や頭髪に関する規定はありますが、他の高校と比較して特別厳しいというわけではないようです。ただし、化粧やピアス、ネックレスなどの装身具は禁止されています。 スマートフォンの校内での使用については、ルールを守った上での利用が求められます。アルバイトは原則として許可制となっていることが多いようです。生徒たちの雰囲気 :農業という共通の目標を持つ生徒が多く、真面目で落ち着いた雰囲気があります。一方で、実習や学校行事では活発に協力し合う、協調性のある生徒が多いようです。制服 :男子は黒の詰襟学生服、女子は紺のブレザーとスカートで、清楚なデザインが評判です。土曜授業 :基本的に土曜授業はありませんが、学校行事や部活動の大会などが入る場合があります。
名久井農業高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
陸上競技部は、過去に全国高校駅伝大会に16回出場した実績を持つ伝統ある部です。 長距離だけでなく、様々な種目で選手が活躍しています。このほか、硬式野球部、サッカー部、バスケットボール部、ソフトテニス部、卓球部、アーチェリー部などがあり、各部が目標に向かって日々練習に励んでいます。 文化部
郷土芸能部や茶華道部、吹奏楽部といった文化的な活動のほか、生物愛好会など農業高校ならではの部活動もあります。特に、農業クラブは全国規模の組織で、日頃の学習成果を発表する大会や、農業に関する技術を競う競技会などに参加し、毎年優秀な成績を収めています。
イベント
体育祭
毎年5月頃に開催される体育祭は、学科対抗で様々な競技が行われ、大変な盛り上がりを見せます。 特に、応援合戦(軍活動)は各軍が趣向を凝らしたパフォーマンスを披露し、見どころの一つとなっています。 名農祭(文化祭)
11月上旬に開催される「名農祭」は、地域住民も心待ちにしている一大イベントです。 生徒たちが丹精込めて育てた野菜や果物、加工品などの農産物即売会は毎年長蛇の列ができるほどの人気です。 また、各クラスや文化部による展示、模擬店なども充実しており、学校全体が活気に満ち溢れます。 修学旅行・スキー教室
修学旅行では、普段の学習とは異なる環境で視野を広げ、仲間との絆を深めます。また、冬には岩手県のスキー場でスキー教室が実施され、生徒たちはウィンタースポーツを楽しんでいます。
名久井農業高等学校の進学実績
大学・専門職大学
国公立大学では秋田県立大学、私立大学では八戸工業大学、八戸学院大学、酪農学園大学などへの進学実績があります。 また、農業系の専門職大学である東北農林専門職大学へ進学する生徒もいます。 専門学校
青森県営農大学校や八戸工科学院、アレック情報ビジネス学院など、農業、工業、商業系の専門学校へ進学する生徒が非常に多いです。 看護や理容美容、調理など、農業以外の分野の専門学校に進む生徒もいます。 就職
県内外の幅広い業種の企業へ就職しています。農業関連企業や食品加工会社はもちろん、製造業、建設業、販売・サービス業など、多様な分野で卒業生が活躍しています。 また、地方公務員や警察官、自衛官として社会に貢献する道を選ぶ生徒もいます。
名久井農業高等学校の特長・アピールポイント
広大な実習農場 :校舎に隣接する農場や旧校舎跡地の農場など、広大な敷地で、作物栽培から果樹、花卉まで、本格的な農業実習ができます。専門的な資格取得 :在学中に、日本農業技術検定や危険物取扱者、フォークリフト運転技能講習など、将来に役立つ多くの専門的な資格取得に挑戦できます。地域との深いつながり :「さくらんぼの里」として知られる南部町に位置し、地域の農業やイベントに深く関わることができます。 名農祭での農産物販売は、地域貢献の大きな機会となっています。全国レベルで活躍する農業クラブ :生徒全員が所属する農業クラブの活動が非常に活発で、各種競技会や研究発表で全国大会に出場し、優秀な成績を収めています。充実した寮生活 :「名岳寮」という寄宿舎が完備されており、遠方からの生徒も安心して学校生活に集中できる環境が整っています。ユニークな環境システム科 :農業と工業を融合させた「環境システム科」では、太陽光発電や植物工場など、未来の農業を担う最先端の技術を学べます。体験入学の充実 :夏休みには中学生向けの体験入学が開催され、各学科の授業や実習を実際に体験できます。 学校の雰囲気を肌で感じられる絶好の機会です。
名久井農業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「専門的な知識や技術が身につき、将来の夢に直結する学習ができる」 「先生方が親身になって指導してくれるので、勉強や進路の相談がしやすい」 「実習が多く、座学だけでは学べない実践的な力がつくのが楽しい」 「同じ目標を持つ仲間と出会え、充実した3年間を過ごせる」 「名農祭などの行事がとても盛り上がり、クラスや学校全体の一体感が強い」
気になる点 「最寄り駅から少し距離があるため、通学が少し大変」という意見があります。 「農業実習は体力を使う場面も多いので、楽ではない」といった声もあります。 「専門学科なので、普通科目に比べて専門科目の授業が多い」という点を理解しておく必要があります。 「中学時代に勉強が苦手だった生徒も多いが、専門分野で才能を開花させる人もいる」という意見も見られます。
アクセス・通学
最寄り駅 :青い森鉄道「剣吉駅」駅からのアクセス :徒歩:約25〜30分 バス:南部町多目的バス(なんぶ里バス)で約5分、「名農高前」または「名農高正門前」下車
名久井農業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

