名古屋市立北高等学校は、名古屋市北区に位置し、60年以上の歴史を持つ伝統ある公立高校です。生徒一人ひとりの可能性を伸ばすことを目指し、「自主・自律」の精神を重んじた教育が行われています。そんな名古屋市立北高等学校は、自由な校風でのびのびと学校生活を送りたい生徒に人気の学校です。

この学校の大きな魅力は、普通科の中に「国際理解コース」が設置されている点です。グローバルな視野を育むための特色あるカリキュラムが用意されており、国際交流も盛んに行われています。また、2年生からは難関大学を目指す「特進クラス」も設置され、生徒一人ひとりの進路目標に合わせた手厚いサポートが受けられます。

この記事では、名古屋市立北高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたが北高校でどんな3年間を送れるのか、きっと具体的にイメージできるはずです。

名古屋市立北高等学校の基本情報

名古屋市立北高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 名古屋市立北高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒462-0008 愛知県名古屋市北区如来町50番地
代表電話番号 052-901-0338
公式サイトURL https://www.nagoya-c.ed.jp/school/kita-h/

名古屋市立北高等学校の偏差値・難易度・併願校

名古屋市立北高等学校を目指す上で気になる偏差値や難易度、そして一緒に検討されることが多い併願校について見ていきましょう。

名古屋市立北高等学校の偏差値は、学科・コースによって少し異なります。

  • 普通科:53

  • 国際理解コース:54

偏差値53〜54は、愛知県内では中堅レベルに位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、公立では山田高校、春日井西高校、瀬戸西高校などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安としては、オール3に加えて、いくつかの教科で4があると安心できるレベルと言えるでしょう。愛知県の公立高校入試は、内申点と学力検査(当日点)の結果を総合的に見て合否が決まるため、中学時代の成績と入試本番のどちらも大切になります。

主な併願校としては、同じくらいの学力レベルの私立高校が選ばれることが多いようです。具体的には、以下のような高校がよく併願先として挙げられます。

  • 名城大学附属高等学校

  • 中京大学附属中京高等学校

  • 愛知工業大学名電高等学校

  • 高蔵高等学校

  • 市邨高等学校

愛知県の公立高校入試は「複合選抜制度」という仕組みで、AグループとBグループから1校ずつ、合計2校の公立高校を受験できます。名古屋市立北高等学校はBグループに属しているため、Aグループの高校と組み合わせて受験することになります。

名古屋市立北高等学校に設置されている学科・コース

名古屋市立北高等学校には、普通科の中に2つのコースが設置されています。自分の興味や将来の目標に合わせて選べるのが、この学校の魅力の一つです。

  • 普通コース

    • 大学進学を目指す生徒が多く在籍する、標準的なコースです。2年生からは文系・理系に分かれ、さらに国公立大学や難関私立大学を目指す生徒を対象とした「特進クラス」も設置されます。特進クラスでは、よりハイレベルな教材を使ったり、補習や講座が充実していたりと、目標実現に向けた手厚いサポートが受けられます。

  • 国際理解コース

    • 英語コミュニケーション能力の育成や異文化理解に力を入れているコースです。 英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)を総合的に学ぶ授業や、外国人講師とのティーム・ティーチングなど、特色あるカリキュラムが組まれています。 海外研修旅行や留学生との交流も盛んで、グローバルな視野を広げたい、将来は海外で活躍したいという生徒におすすめです。

名古屋市立北高等学校の特色・校風

名古屋市立北高等学校の雰囲気や文化を理解するために、いくつかのキーワードと具体的な学校生活の様子を見ていきましょう。

キーワード:自主・自律、文武両道、自由な雰囲気

  • 宿題の量

    • 宿題の量は、他の進学校と比較すると「標準的」または「やや少なめ」という声が多いようです。ただし、特進クラスや国際理解コースでは、課題が多くなる傾向があります。自主的に学習を進める姿勢が求められます。

  • 校則

    • 校則は、他の市立高校と比べると「やや厳しい」と感じる生徒もいるようです。 特にスマートフォンの使用に関しては、朝のSHRから帰りのSHRが終わるまでは電源をオフにするという決まりがあります。 一方で、髪型については比較的自由度が高いようです。 服装は制服があり、2024年度から新しいデザインに一新されました。

  • 生徒たちの雰囲気

    • 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、行事や部活動には全力で取り組む活発な一面も持ち合わせています。まさに文武両道を体現している生徒が多いと言えるでしょう。「自主・自律」の精神が根付いており、生徒が主体となって学校生活を創り上げていく雰囲気があります。

  • アルバイト

    • アルバイトは原則として禁止されていますが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、許可を得て行うことが可能です。

  • 制服の評判

    • 2024年度から新しい制服にリニューアルされました。新しい制服は、現代的でスタイリッシュなデザインが取り入れられており、生徒からの評判も上々のようです。特に女子生徒からは「かわいい」と人気があります。

  • 土曜授業

    • 土曜授業は基本的にありません。

名古屋市立北高等学校の部活動・イベント

部活動

名古屋市立北高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、活気にあふれています。運動部・文化部ともに種類が豊富で、自分の興味に合わせて選ぶことができます。

  • 運動部

    • 特に、男子バレーボール部、男子バスケットボール部、バドミントン部などは部員数が多く、活発に活動しています。 体育館が2つあり、トレーニングルームも完備されているなど、施設が充実しているのも魅力です。

  • 文化部

    • 文化部では、音楽部、美術部、放送部などが人気です。 放送部は全国大会に出場するなど、高い実績を誇っています。また、ハンドメイド部や漫画研究同好会、英語同好会など、ユニークな部活動や同好会も存在します。

イベント

名古屋市立北高等学校の学校生活は、多彩なイベントで彩られています。中でも最大の盛り上がりを見せるのが「北高祭」です。

  • 北高祭(文化祭・体育祭)

    • 7月に体育祭、9月に文化祭が開催されます。 特に文化祭は、クラスごとの企画や有志によるステージ発表、部活動の展示など、生徒が主体となって創り上げる一大イベントです。 準備期間から当日にかけて、学校全体が一体感と熱気に包まれます。

  • 修学旅行・海外研修旅行

    • 2年生の10月には、普通コースは修学旅行、国際理解コースは海外研修旅行が実施されます。 これらの旅行は、生徒たちにとって高校生活の忘れられない思い出となるようです。

  • その他

    • 1年生を対象とした野外合宿(普通コース)やEnglish camp(国際理解コース)、遠足、スポーツデーなど、年間を通して様々な行事が企画されています。

名古屋市立北高等学校の進学実績

名古屋市立北高等学校は、生徒一人ひとりの進路実現に向けた手厚いサポート体制が整っており、国公立大学や難関私立大学へも多数の合格者を輩出しています。

近年の主な進学実績は以下の通りです。(※合格者数は既卒生を含む場合があります)

  • 国公立大学

    • 愛知教育大学、名古屋工業大学、名古屋市立大学、愛知県立大学、岐阜大学、三重大学など、東海地方の国公立大学を中心に合格者を出しています。

  • 難関私立大学

    • 南山大学、中京大学、名城大学、愛知大学などの地元有名私立大学に多くの生徒が進学しています。 また、関西大学、関西学院大学、青山学院大学といった、東海地方以外の難関私立大学への合格実績もあります。

  • その他の進路

    • 4年制大学への進学が最も多いですが、短期大学や専門学校へ進む生徒や、公務員として就職する生徒もいます。

進学実績を支える取り組みとして、2年生から設置される「特進クラス」の存在が大きいです。 特進クラスでは、朝学習や放課後の補習、夏期講座などが実施され、難関大学合格に向けた集中的な指導が行われています。 また、カフェのような雰囲気で気軽に立ち寄れる進路指導室には、専門のキャリアナビゲーターが常駐しており、生徒の相談に親身に対応しています。

名古屋市立北高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、名古屋市立北高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 未来の国際人を育てる「国際理解コース」

    • 英語力を集中的に高め、異文化理解を深めるための専門コースがあるのは大きな特長です。海外研修旅行や留学生との交流を通じて、実践的な国際感覚を養うことができます。

  • 目標に合わせた学びができる「特進クラス」

    • 2年生から国公立大学や難関私立大学を目指す生徒のために特進クラスが設置されます。 通常のクラスとは異なるハイレベルな授業や手厚いサポートで、志望校合格を力強くバックアップします。

  • 生徒が主役で盛り上がる「北高祭」

    • 文化祭と体育祭を合わせた「北高祭」は、生徒たちの自主性が存分に発揮される学校最大のイベントです。クラスや部活の仲間と協力して創り上げる経験は、かけがえのない思い出になります。

  • 自主・自律を重んじる自由な校風

    • 校則はありますが、基本的には生徒の自主性を尊重する雰囲気があります。自分で考えて行動することが求められる環境で、自律した人間へと成長できます。

  • 充実した部活動と施設

    • 運動部・文化部ともに多くの種類があり、活発に活動しています。 体育館が2つ、トレーニングルームも完備されるなど、思う存分部活動に打ち込める環境が整っています。

  • 親身な進路指導体制

    • カフェ風の入りやすい進路指導室や、専門のキャリアナビゲーターの配置など、生徒が気軽に相談できる環境が整っています。 大学模擬授業や職業人イベントなど、進路について考える機会も豊富です。

  • 新しくなったスタイリッシュな制服

    • 2024年度から制服がリニューアルされ、生徒からも好評です。新しい制服で心機一転、高校生活をスタートできるのも魅力の一つです。

名古屋市立北高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる名古屋市立北高等学校の口コミを、良い点と気になる点に分けてまとめました。

  • 良い点

    • 「自由な校風でのびのびと過ごせる」という声が非常に多いです。生徒の自主性を尊重してくれるため、自分たちで考えて行動したい人には最適な環境のようです。

    • 「行事がとても楽しい」「北高祭は本当に盛り上がる」といった、学校行事に関するポジティブな口コミが目立ちます。クラスの団結力が高まり、最高の思い出になると評判です。

    • 「国際理解コースが魅力的」「留学制度が整っている」など、グローバル教育に関する評価が高いです。

    • 「部活動が盛んで、文武両道ができる」という意見も多く、勉強だけでなく部活にも全力で打ち込みたい生徒から支持されています。

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」といった、進路サポートの手厚さに関する声もあります。

  • 気になる点

    • 「最寄り駅から少し遠い」という意見は多く見られます。多くの生徒がバスや自転車を利用して通学しているようです。

    • 「校舎や施設が少し古い」という声も一部あります。しかし、体育館が2つあるなど、施設が充実している面もあります。

    • 「自由な校風だからこそ、自己管理ができないと流されてしまう」という指摘もあります。自主・自律の精神が求められる学校と言えるでしょう。

    • 「校則が思ったより厳しい」と感じる生徒もいるようです。特にスマートフォンの使用ルールについては、入学前に確認しておくと良いでしょう。

アクセス・通学

名古屋市立北高等学校へのアクセス方法と、通学エリアについてです。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • 名古屋市立北高等学校は、特定の鉄道駅から徒歩圏内という立地ではありません。そのため、多くの生徒が市バスや自転車を利用して通学しています。

    • 地下鉄名城線「黒川」駅から市バスで約20分、「新沼町」バス停下車、徒歩約3分。

    • 地下鉄鶴舞線・名鉄犬山線「上小田井」駅から市バスで約20分、「如意車庫前」バス停下車、徒歩約5分。

    • JR・名鉄・地下鉄「大曽根」駅から市バスで約30分、「如意車庫前」バス停下車、徒歩約5分。

  • 通学エリア

    • 学校が位置する名古屋市北区の生徒はもちろん、西区、東区、守山区など、名古屋市内の広いエリアから生徒が通学しています。また、春日井市や小牧市、北名古屋市といった近隣の市から通う生徒もいます。

名古屋市立北高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

名古屋市立北高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとして最後に応援メッセージを送ります。

名古屋市立北高等学校は、「自由な環境で高校生活を思いっきり楽しみたい!」「勉強も部活も行事も、全部に全力で挑戦したい!」、そして「グローバルなことにも興味がある」という人に、特におすすめしたい学校です。生徒の自主性を大切にする校風の中で、たくさんの仲間と切磋琢磨しながら、人間的に大きく成長できる3年間が待っています。

受験勉強においては、まず中学校の基礎をしっかりと固めることが何よりも大切です。愛知県の公立高校入試では内申点も非常に重要なので、日々の授業を大切にし、定期テストで着実に点数を取っていくことを心がけましょう。その上で、応用問題にも対応できる力を養うために、過去問や問題集に計画的に取り組んでいくと良いでしょう。名古屋市立北高等学校で充実した高校生活を送る自分をイメージしながら、最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。