名古屋市立西陵高等学校は、名古屋駅からもアクセスしやすい都心にありながら、落ち着いた環境で学べることで人気の市立高校です。1919年(大正8年)に名古屋市立第二商業学校として創立された歴史と伝統を誇り、現在は「総合学科」として生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応できるカリキュラムが大きな魅力となっています。
西陵高等学校では、自分の興味や関心、そして将来の夢に合わせて、幅広い選択科目の中から自分だけの時間割を作ることができます。まるで大学のように、主体的に学びをデザインできるのが、この西陵高等学校ならではの特長と言えるでしょう。
この記事では、そんな名古屋市立西陵高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
名古屋市立西陵高等学校の基本情報
正式名称 |
名古屋市立西陵高等学校 |
公立/私立の別 |
公立 |
共学/男子校/女子校の別 |
男女共学 |
所在地 |
〒451-0066 愛知県名古屋市西区児玉二丁目20-65 |
代表電話番号 |
052-521-5551 |
公式サイト |
https://www.seiryo.ed.jp/ |
名古屋市立西陵高等学校の偏差値・難易度・併願校
名古屋市立西陵高等学校の偏差値は、総合学科が「55」前後とされています。愛知県内の公立高校の中では中堅レベルに位置づけられます。
難易度を具体的にイメージするために、同じくらいの偏差値の高校としては、名古屋市立山田高等学校、愛知県立惟信高等学校、愛知県立昭和高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は「30」前後と言われていますが、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の結果と合わせて総合的に判断されます。
主な併願校としては、同じ名古屋市内の私立高校である名城大学附属高等学校、中京大学附属中京高等学校、愛知工業大学名電高等学校、東邦高等学校などを受験する生徒が多い傾向にあります。名古屋市立西陵高等学校を目指す受験生は、これらの私立高校も視野に入れておくと良いでしょう。
名古屋市立西陵高等学校に設置されている学科・コース
名古屋市立西陵高等学校は、普通科や専門学科の枠にとらわれない「総合学科」を設置しています。1年次では共通の科目を学びながら自分の興味・関心を探り、2年次から6つの「系列」に分かれて専門性を深めていきます。
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アカデミー系列:国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、応用的な学力を身につけます。文系・理系のどちらにも対応可能です。
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健康スポーツ系列:スポーツ科学や健康に関する知識・技術を学びます。体育系の大学への進学や、スポーツ関連の仕事を目指す人におすすめです。
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国際ビジネス系列:国際社会で活躍するために、語学力や異文化理解を深めます。外国語系の大学への進学や、国際的な仕事に興味がある人に適しています。
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子ども系列:保育や幼児教育について専門的に学びます。将来、保育士や幼稚園教諭など、子どもに関わる仕事を目指す人におすすめです。
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情報メディア系列:コンピュータの活用技術や情報デザイン、プログラミングなどを学びます。情報系の大学・専門学校への進学や、IT関連の仕事を目指す人に最適です。
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ビジネスマネジメント系列:経済や経営、マーケティングの基礎を学びます。経済・経営・商学系の大学への進学や、将来ビジネスの世界で活躍したい人におすすめです。
名古屋市立西陵高等学校の特色・校風
名古屋市立西陵高等学校の校風は、「自主自律」や「文武両道」といった言葉で表現されることが多いようです。総合学科という特性上、生徒が自ら学ぶ姿勢を大切にしており、自由な雰囲気の中で学校生活を送ることができます。
口コミなどを見ると、「校則は厳しすぎず、緩すぎず、常識の範囲内」という声が多く聞かれます。スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、授業中の使用はもちろん禁止です。服装に関しても、定期的な頭髪・服装検査はありますが、普段からきちんとしていれば特に厳しく指導されることはないようです。制服は、男子が詰襟、女子がブレザーで、落ち着いたデザインが評判です。
生徒たちは、真面目で落ち着いた雰囲気の生徒が多い一方で、部活動や学校行事には活発に取り組むなど、メリハリのある学校生活を送っているようです。アルバイトは原則禁止ですが、長期休暇中など、条件付きで許可される場合もあります。土曜授業は基本的にありません。
名古屋市立西陵高等学校の部活動・イベント
部活動
名古屋市立西陵高等学校は、部活動が非常に盛んな学校です。運動部14、文化部12のクラブがあり、多くの生徒が部活動に加入し、活気にあふれています。
特に、ラグビー部は全国大会優勝の経験もある伝統的な強豪校として知られています。また、弓道部も県大会で優秀な成績を収めるなど、高いレベルで活動しています。 ダンス部やバトン部、ソフトボール部なども盛んに活動しており、東海大会や全国大会への出場実績があります。
文化部では、ブラスバンド部や軽音楽部、放送部などが活発に活動しています。自分の興味や関心に合わせて、様々な部活動から選ぶことができるのが西陵高等学校の魅力の一つです。
イベント
名古屋市立西陵高等学校の学校生活は、多彩なイベントで彩られています。中でも最大の盛り上がりを見せるのが、9月に行われる「西陵祭」です。 文化祭と体育祭が連続して開催され、クラス企画や部活動の発表、有志によるステージなどで学校中が熱気に包まれます。
体育祭では、クラス対抗リレーや綱引き、応援合戦などが行われ、クラスやブロックの団結力が一層深まります。
修学旅行は、沖縄へ行くのが恒例となっています。 事前学習で沖縄の歴史や文化について学び、現地では班別研修などを通して学びを深める、探究的な要素を取り入れたプログラムが特徴です。
名古屋市立西陵高等学校の進学実績
名古屋市立西陵高等学校は、総合学科の多様な系列を活かし、生徒一人ひとりの希望に応じた幅広い進路実績を誇っています。進学希望者のほぼ100%が進学しており、就職希望者も高い内定率を維持しています。
国公立大学では、名古屋大学、名古屋工業大学、愛知県立大学などへの合格者が出ています。 私立大学では、南山大学、名城大学、中京大学、愛知大学といった地元の難関私立大学や、関東・関西の有名大学へも多数の合格者を輩出しています。
また、看護・医療系の専門学校や、情報・ビジネス系の専門学校など、専門分野への進学者が多いのも特徴です。学校では、進学希望者向けの補習や講習、個別指導など、手厚いサポート体制が整えられています。
名古屋市立西陵高等学校の特長・アピールポイント
名古屋市立西陵高等学校ならではの魅力を、5つのポイントに絞ってご紹介します。
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自分だけの時間割が作れる「総合学科」:最大の特長は、6つの系列と豊富な選択科目から、自分の興味や進路希望に合わせて学習内容をカスタマイズできる点です。
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活発な国際交流プログラム:アメリカやオーストラリアの高校との交流、留学生の受け入れなど、国際感覚を養う機会が豊富に用意されています。
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都心にありながら緑豊かな学習環境:名古屋駅からアクセスしやすい便利な立地にありながら、校内は落ち着いた雰囲気で、学習に集中できる環境が整っています。
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伝統ある部活動:全国レベルで活躍するラグビー部や弓道部をはじめ、多くの部活動が盛んに活動しており、文武両道を実現できます。
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充実したキャリア教育:1年次からの「産業社会と人間」という科目を通じて、将来の生き方や職業について深く考える機会が設けられています。
名古屋市立西陵高等学校の口コミ・評判のまとめ
名古屋市立西陵高等学校の在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。
良い点:
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「総合学科なので、自分の好きなことを深く学べるのが良い」
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「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」
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「西陵祭などの行事がとても楽しく、学校全体で盛り上がる」
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「部活動が盛んで、高い目標を持って取り組める環境がある」
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「名古屋駅に近くてアクセスが良い」
気になる点:
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「校舎が少し古いと感じる部分がある」
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「駅から少し歩くので、雨の日は少し大変」
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「選択科目が多くて、自分でしっかり考えないと流されてしまう可能性がある」
アクセス・通学
名古屋市立西陵高等学校へのアクセスは、公共交通機関を利用するのが便利です。
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名古屋市営地下鉄鶴舞線「浄心駅」6番出口から徒歩約10分
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名古屋駅から市バスで約12分、「康生通一丁目」バス停下車、徒歩約3分
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名鉄名古屋本線「栄生駅」から自転車で約10分
名古屋市内全域から生徒が通学していますが、特に西区、中村区、北区、中川区など、学校の周辺エリアから通う生徒が多いようです。市外から電車で通学している生徒もいます。
名古屋市立西陵高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
名古屋市立西陵高等学校は、「将来の夢や目標がまだ明確ではないけれど、高校生活を通して自分のやりたいことを見つけたい」と考えている生徒に特におすすめの学校です。総合学科というシステムを最大限に活用し、様々な分野の授業に触れることで、きっとあなたの興味・関心を広げることができるでしょう。
また、「高校では勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で打ち込みたい」という意欲的な生徒にもぴったりの環境です。受験勉強においては、基礎学力を定着させることが最も重要です。特に愛知県の公立高校入試では、内申点も合否に大きく影響します。中学校の定期テストにしっかりと取り組み、苦手科目を作らないようにバランス良く学習を進めていきましょう。西陵高等学校で、充実した3年間を送れることを応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。