和歌山工業高等学校は、1914年(大正3年)に創立され、110年以上の歴史と伝統を誇る工業高校です。 長年にわたり、ものづくりを通して地域社会や産業界の発展に貢献する多くの優れた技術者を育成してきました。7つの専門学科が設置されており、それぞれの分野でスペシャリストを目指せる環境が整っています。
和歌山工業高等学校の基本情報 
和歌山工業高等学校の偏差値・難易度・併願校 
機械科:52 電気科:50 建築科:48 化学技術科:47 産業デザイン科:47 創造技術科:47 土木科:46 
和歌山工業高等学校に設置されている学科・コース 
建築科 どんなことを学ぶ?:住宅やビルなどの建築物の構造や設計、デザインの基礎から施工までを学びます。模型製作やCAD(コンピュータ支援設計)も使って、実践的に建築を探究します。 どんな生徒におすすめ?:「家づくり」やインテリア、まちづくりに興味があり、自分のアイデアを形にしたい人。 
機械科 どんなことを学ぶ?:ものを動かす仕組みや、機械の設計・製作・制御に関する知識と技術を学びます。最新のコンピュータ制御の工作機械(マシニングセンタなど)も扱います。 どんな生徒におすすめ?:自動車やロボットなど、機械の仕組みに興味があり、ものづくりが好きな人。 
電気科 どんなことを学ぶ?:電気エネルギーの作り方から、家庭や工場で安全に使うための技術、電子回路やプログラミングまで、電気に関する幅広い知識を学びます。 どんな生徒におすすめ?:電気工事や電子工作、コンピュータ制御に興味があり、社会を支えるインフラに関わりたい人。 
土木科 どんなことを学ぶ?:道路や橋、ダム、公園など、人々の生活に欠かせない社会基盤(インフラ)の計画、設計、建設、維持管理について学びます。測量やドローンの操作なども実習します。 どんな生徒におすすめ?:地図に残るような大きな仕事や、災害から人々を守る「まちづくり」に貢献したい人。 
創造技術科 どんなことを学ぶ?:機械や電気、情報の技術を融合させ、新しいものを創造する力を養います。ロボット製作やプログラミングなどを通して、発想力と実践力を磨きます。 どんな生徒におすすめ?:ロボットやAIなど、最先端の技術に興味があり、オリジナルの作品を作ってみたい人。 
化学技術科 どんなことを学ぶ?:物質の変化や性質を利用して、新しい素材や製品を開発するための化学の知識と技術を学びます。環境分析や食品、医薬品など幅広い分野に関わります。 どんな生徒におすすめ?:実験が好きで、環境問題や新素材の開発など、化学の力で社会に貢献したい人。 
産業デザイン科 どんなことを学ぶ?:製品やポスター、Webサイトなどを、美しく機能的にデザインするための知識と技術を学びます。アイデアを形にする発想力や表現力を養います。 どんな生徒におすすめ?:絵を描くことやデザインに興味があり、自分の感性を活かしたものづくりをしたい人。 
和歌山工業高等学校の特色・校風 
校風キーワード:質実剛健、ものづくり、スペシャリスト育成、地域貢献 宿題の量:専門科目が多く、実習や課題研究など、授業外での学習も重要になるため、宿題やレポートの量は普通科高校に比べて多いと感じる生徒もいるようです。特に資格取得前などは、自主的な勉強が求められます。 校則:頭髪検査など、工業高校として社会に出るための基本的な身だしなみに関する指導は行われるようです。 しかし、厳しすぎるとの声は少なく、常識的な範囲で学校生活を送っていれば問題ないという意見が多いようです。スマートフォンの使用については、授業中は禁止など一定のルールが設けられていると考えられます。 生徒たちの雰囲気:専門分野を学びたいという明確な目的を持った生徒が多いため、真面目で落ち着いた雰囲気があります。同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら、専門知識や技術の習得に励んでいます。 アルバイト:アルバイトは原則として許可制で、長期休暇中などに届出をすれば可能という場合が多いようです。学業との両立が前提となります。 制服の評判:制服は伝統的なデザインのようです。特に実習では、安全のために定められた作業服を着用します。 土曜授業:基本的に土曜授業はないようですが、資格取得のための補習や部活動の練習などが行われることがあります。 
和歌山工業高等学校の部活動・イベント 
部活動 
運動部:特にレスリング部は全国レベルの強豪として知られています。他にも、ラグビー部、自転車競技部、山岳部などが強豪として挙げられます。多くの運動部が活発に活動しており、活気にあふれています。 文化部:文化部では、ものづくり系の部活動が充実しているのが和歌山工業高校の大きな特色です。ロボット研究部や自動車部、建築研究部など、各学科の学びに直結した部活動があり、各種コンテストで優秀な成績を収めています。写真部や美術部、吹奏楽部なども活発に活動しています。 
イベント 
文化祭(和工祭):毎年秋に開催される「和工祭」は、各学科や文化部が日頃の学習や活動の成果を発表する最大のイベントです。専門知識を活かした展示や実演、作品販売などが行われ、毎年多くの来場者で賑わいます。特に、各科の特色を活かした展示は見応えがあります。 体育祭:学科対抗で行われる体育祭は、クラスや学科の団結力が試される一大イベントです。一般的な競技に加えて、工業高校ならではのユニークな種目が行われることもあり、大変盛り上がります。 修学旅行:修学旅行の行き先は年によって異なりますが、生徒たちにとっては高校生活の大きな思い出の一つとなっています。 
和歌山工業高等学校の進学実績 
就職:卒業生の約7割が就職を選択します。県内・県外の大手企業から地元の優良企業まで、非常に多くの求人が寄せられ、就職率は極めて高い水準を誇ります。 学校で取得した資格や専門知識が、就職活動において大きな強みとなっています。主な就職先には、関西電力、新日鐵住金、三菱電機、島精機製作所など、日本を代表する企業が名を連ねています。 国公立大学:国公立大学への進学者もいます。 工業高校の専門性を活かせる推薦入試などを利用して、和歌山大学や徳島大学などの工学部に進学するケースがあります。 私立大学:私立大学では、大阪工業大学、近畿大学、摂南大学など、工業系の学部に多くの合格者を出しています。 指定校推薦枠も豊富にあるようです。 専門学校など:大学以外にも、より高度な技術を身につけるために専門学校へ進学する生徒や、職業能力開発大学校へ進む生徒もいます。 
和歌山工業高等学校の特長・アピールポイント 
110年以上の歴史と伝統:長年にわたり培われてきた「ものづくりの精神」が、学校の隅々にまで息づいています。多くの卒業生が産業界で活躍しており、社会からの厚い信頼を得ています。 7つの多彩な専門学科:建築、機械、電気、土木、化学、デザイン、創造技術と、幅広い工業分野を網羅する7つの学科があり、自分の興味や関心に合わせて専門分野を深く学べます。 充実した施設・設備:各学科には、専門的な実習を行うための最新の機器や設備が整っています。企業で実際に使われているような機械に触れながら、実践的な技術を身につけることができます。 高い就職率と優良な就職先:大手企業をはじめ、数多くの企業から求人が寄せられ、毎年高い就職率を維持しています。 学校で身につけた専門性が、社会で高く評価されている証です。 豊富な資格取得サポート:ジュニアマイスター顕彰制度などを活用し、生徒の資格取得を強力にバックアップしています。 在学中に多くの資格を取得することで、進学や就職で有利になるだけでなく、大きな自信にも繋がります。 地域と連携した実践的な学び:企業へのインターンシップや、地域からの依頼を受けて作品を製作するなど、社会とつながる実践的な学びの機会が豊富にあります。 活発な部活動:レスリング部などの全国レベルの運動部から、ロボット研究部などのものづくり系文化部まで、多種多様な部活動が盛んです。文武両道を実現できる環境です。 
和歌山工業高等学校の口コミ・評判のまとめ 
良い点: 「就職にとても強い。先生方が親身になってサポートしてくれるので、希望の企業に入りやすい」という声が非常に多いです。 「専門的な知識や技術が身につく。実習が多くて楽しいし、将来やりたいことが明確になった」といった、学習内容への満足度が高い意見が見られます。 「資格がたくさん取れるのが魅力。頑張った分だけ評価されるので、やりがいがある」という声も多くあります。 「同じ目標を持つ友達と出会えた。真面目な生徒が多く、落ち着いて勉強できる環境が良い」といった、友人関係や学校の雰囲気に関するポジティブな口コミも寄せられています。 
気になる点: 「専門科目の勉強が大変。普通科目に加えて専門科目があるので、予習・復習が欠かせない」という意見があります。 「校舎や施設が少し古い部分もある」といった声も一部で見られますが、近年建て替えられた美しい校舎もあるようです。 「男女比に偏りがある学科が多い。特に機械科や電気科は男子生徒がほとんど」という点は、工業高校ならではの特徴と言えるかもしれません。 「駅から少し距離がある」というアクセスに関する意見もあります。 
アクセス・通学 
最寄り駅からのアクセス: JR和歌山駅より:和歌山バス「雑賀崎循環線(30・33系統)」に乗車し、「和工前」バス停下車すぐ。 南海和歌山市駅より:和歌山バス「新和歌浦線(35系統)」に乗車し、「西浜」バス停下車すぐ。 その他:「水軒口」バス停からは西へ徒歩約10分(800m)。 
通学エリア: 
和歌山市内から通学する生徒が最も多いですが、紀の川市、岩出市、海南市など、比較的広範囲から生徒が集まっています。公共交通機関を利用して通学する生徒が中心です。 
和歌山工業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス 

