和歌山県立南部高等学校は、100年以上の歴史と伝統を誇り、地域社会に根差した教育で多くの卒業生を輩出してきました。普通科と、農業や食品について専門的に学べる食と農園科の2つの学科があり、それぞれの夢や目標に合わせた学びが選択できるのが大きな魅力です。特に、日本一の梅の産地みなべ町にある南部高等学校は、ブランド梅「南高梅」発祥の地としても知られ、その名はこの学校の名前に由来するとも言われています。
和歌山県立南部高等学校の基本情報 
和歌山県立南部高等学校の偏差値・難易度・併願校 
普通科:40 – 42 食と農園科:38 – 40 
和歌山県立南部高等学校に設置されている学科・コース 
普通科 どんなことを学ぶ場所か:国語、数学、英語などの普通教科を中心に、幅広い知識をバランスよく学びます。2年生からは、進路希望に応じてコースを選択し、より専門性を高めていきます。特に「デュアルコース」では、週に一度、地域の事業所で実習を行うユニークな授業があり、働くことの意義を実践的に学べます。 どんな生徒におすすめか:大学進学や専門学校進学など、幅広い進路を考えている人。地域社会との関わりの中で、将来について考えたい人におすすめです。 
食と農園科 どんなことを学ぶ場所か:日本一の梅の産地という地の利を活かし、農業の基礎から食品の加工・流通までを専門的に学びます。「園芸コース」「加工流通コース」「調理コース」があり、例えば園芸コースでは「南高梅」をはじめとする果樹や野菜、草花の栽培を、加工流通コースではパンやジャム、梅干しなどの製造・販売を実践的に学びます。 また、調理コースでは卒業と同時に調理師免許を取得することが可能です。 どんな生徒におすすめか:農業や食品に興味がある人、将来、食に関する仕事に就きたい人。実践的な学びを通して、専門的な知識や技術を身につけたい人におすすめです。 
和歌山県立南部高等学校の特色・校風 
校風・雰囲気 : 生徒たちは素直で真面目な生徒が多いと言われています。 先生方も親身になって相談に乗ってくれるという声が多く、生徒と先生の距離が近い、温かい校風のようです。校則 : 他の高校と比較すると、校則は比較的緩やかだという意見が見られます。 化粧や服装について、ある程度の自由が認められているようです。 ただし、もちろん式典などではきちんとした身だしなみが求められます。スマートフォンの使用についても、具体的な規定は公式サイト等で確認が必要ですが、時代の流れに合わせて柔軟に対応している可能性があります。宿題 : 宿題の量については、学科やコース、選択科目によって差があると考えられますが、特に多いという口コミはあまり見られません。日々の予習・復習をしっかり行うことが大切です。アルバイト : アルバイトは原則として許可制となっている場合が多いですが、長期休暇中など条件付きで認められる可能性があります。詳細は学校への確認が必要です。制服 : 制服は男女ともにブレザータイプで、落ち着いたデザインが評判のようです。特に女子生徒からの人気が高いという声も見られます。土曜授業 : 現在、土曜授業は実施されていないようです。
和歌山県立南部高等学校の部活動・イベント 
部活動 
全体の様子 : 多くの生徒が部活動に加入し、熱心に活動しています。体育クラブには陸上競技部、硬式野球部、女子バレーボール部、ソフトテニス部、バスケットボール部、弓道部、卓球部、剣道部、レスリング部などがあります。特筆すべき部活動 :硬式野球部 : 甲子園への出場経験も豊富で、春の選抜大会に4回、夏の選手権大会に2回出場しています。 古豪として知られ、地域からの期待も高い部活動です。レスリング部 : 全国レベルで活躍する選手を輩出しており、強豪として知られています。農業クラブ : 食と農園科の生徒が中心となり、地域の特産品である梅の研究や商品開発、地域のイベントでの販売活動など、活発に活動しています。
イベント 
体育大会 (9月) : クラス対抗で様々な競技に熱中し、学校全体が一体感に包まれる一日です。文化祭 (11月) : 各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表、模擬店などを行います。食と農園科の生徒が作った農産物や加工品の販売は特に人気で、地域住民も多く訪れる賑やかなイベントです。修学旅行 (10月、2年生) : 近年では沖縄などを訪れることが多いようです。仲間との絆を深める貴重な機会となっています。球技大会 (7月) : 夏休み前に行われ、クラスの団結力を高めます。遠足 (4月) : 新しいクラスの仲間との親睦を深めるため、入学後すぐに行われます。
和歌山県立南部高等学校の進学実績 
進学状況 : 令和2年度の卒業生では、全体の約44%が進学、約52%が就職しています。 進学者の内訳は、四年制大学、短期大学、専門学校など多岐にわたります。主な進学先 :四年制大学 : 大阪大谷大学、大阪経済法科大学、神戸学院大学、仏教大学、桃山学院大学など、近畿圏の私立大学への進学者が多い傾向にあります。短期大学 : 大阪芸術大学短期大学部、和歌山信愛女子短期大学などへ進学しています。専門学校 : 看護、医療、美容、調理、コンピュータなど、様々な分野の専門学校へ進学し、専門的な知識や技術の習得を目指しています。
就職 : 地元和歌山県内への就職が多く、製造業、食品関連、福祉、サービス業など、幅広い業種に就職しています。 公務員になる卒業生もいます。進路サポート : 南部高等学校では、進路指導部が中心となり、生徒一人ひとりの希望に合わせたきめ細やかなサポートを行っています。進路ガイダンスや面接指導などを通じて、生徒の夢の実現を後押ししています。
和歌山県立南部高等学校の特長・アピールポイント 
「南高梅」発祥の地という歴史 : 日本を代表するブランド梅「南高梅」は、南部高等学校の教員と生徒たちの研究によって生み出されたと言われており、その歴史と伝統が今も受け継がれています。地域と連携した実践的な学び「デュアルシステム」 : 普通科の「デュアルコース」では、週に1日、地域の事業所で就業体験を行います。 学校での学びと社会での実践を結びつけることで、職業観やコミュニケーション能力を育みます。卒業と同時に「調理師免許」が取得可能 : 食と農園科の調理コースでは、3年間学ぶことで卒業時に国家資格である調理師免許を取得できます。 食のプロフェッショナルを目指す生徒にとって大きな魅力です。自ら生産・加工・販売までを手がける食農教育 : 食と農園科では、梅や野菜の栽培から、ジャムやパンなどの加工、そして文化祭や地域のイベントでの販売まで、一連の流れを体験できます。全国レベルで活躍する部活動 : 硬式野球部やレスリング部など、全国大会での実績を持つ部活動があり、高いレベルでスポーツに打ち込める環境が整っています。自然豊かな環境でのびのびとした学校生活 : 日本一の梅の里として知られるみなべ町の豊かな自然に囲まれた環境で、落ち着いて学習や部活動に取り組むことができます。龍神分校との連携 : 田辺市龍神村にある龍神分校と連携しており、自然や歴史・文化を生かした授業や地域交流活動も行われています。
和歌山県立南部高等学校の口コミ・評判のまとめ 
良い点 :「先生が親身になって相談に乗ってくれるので、安心して学校生活が送れる」という声が非常に多いです。 「いじめなどもなく、生徒同士の仲が良い」といった、アットホームな人間関係を評価する意見が見られます。 「食と農園科など、専門的なことを学べる学科があるのが良い」と、特色ある教育内容を魅力に感じる生徒が多いようです。 「就職に強く、地元の企業への就職を考えているならおすすめ」という口コミもあります。 
気になる点 :「大学進学を目指すには、個人の努力がより重要になる」という意見があります。進学希望者は塾や予備校を併用するケースもあるようです。 「施設の古さが少し気になる」という声も一部で見られます。 最寄り駅から近いものの、通学エリアによってはアクセスが少し不便と感じる場合もあるようです。 
アクセス・通学 
最寄り駅 : JRきのくに線(紀勢本線)「南部駅」駅からのアクセス : 南部駅から徒歩約3〜4分と、非常に駅から近い場所にあります。通学エリア : 主に日高郡みなべ町、田辺市、印南町などから通学している生徒が多いようです。駅から近いため、電車を利用して広範囲から通学することも可能です。
和歌山県立南部高等学校受験生へのワンポイントアドバイス 

