埼玉県立小川高等学校は、1925年(大正14年)に開校した歴史と伝統のある男女共学の公立高校です。落ち着いた校風の中で、「学習・部活動・学校行事」のバランスを大切にした教育を実践しています。生徒一人ひとりの進路実現に向けて、きめ細やかなサポート体制が整っているのが大きな魅力です。

自然豊かな小川町の中心部に位置し、緑に囲まれた穏やかな環境で高校生活を送ることができます。この記事では、そんな小川高等学校の偏差値や難易度、特色ある教育活動、部活動や学校行事、そして在校生や卒業生からのリアルな口コミまで、受験生と保護者の皆さんが知りたい情報を詳しくご紹介します。

長い歴史の中で培われた伝統を大切にしながらも、近年では「おがわ学」といった地域と連携した探究活動や、ICT教育の推進など、新しい時代に対応した教育にも力を入れている小川高等学校。この記事を読んで、ぜひその魅力を感じ取ってください。

埼玉県立小川高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 埼玉県立小川高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒355-0328 埼玉県比企郡小川町大字大塚1105
代表電話番号 0493-72-1158
公式サイトURL https://ogawa-h.spec.ed.jp/

埼玉県立小川高等学校の偏差値・難易度・併願校

小川高等学校は、長い歴史の中で多くの卒業生を社会に送り出してきた伝統校です。その入試難易度や併願校について見ていきましょう。

学科ごとの偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科:49

     

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同じくらいの偏差値の他の公立高校としては、坂戸西高等学校、滑川総合高等学校、鴻巣高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、30前後と言われています。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の結果も重要になります。

埼玉県内の公立高校を第一志望とする場合、併願校として私立高校を受験するのが一般的です。小川高等学校の受験生がよく併願する私立高校としては、東京農業大学第三高等学校、武蔵越生高等学校、正智深谷高等学校、本庄第一高等学校などがあります。これらの高校は、それぞれ特色ある教育を行っているため、自分の興味や進路希望に合わせて選ぶと良いでしょう。

埼玉県立小川高等学校に設置されている学科・コース

伝統ある小川高等学校では、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応するため、習熟度別のクラス編成を導入しています。

  • 普通科(進学選抜クラス):有名私立大学などを目指し、より高いレベルの学習に取り組むクラスです。勉強合宿や大学との連携ゼミなど、課外活動も充実しています。

     

  • 普通科(普通クラス):大学進学から就職まで、幅広い進路希望に対応するクラスです。基礎学力の定着を図りながら、部活動や学校行事にも積極的に取り組みたい生徒におすすめです。

     

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埼玉県立小川高等学校の特色・校風

小川高等学校は、「落ち着いた雰囲気」「文武両道」といったキーワードで表現されることが多い学校です。

  • 宿題の量:他の高校と比較して標準的、またはやや少なめという声がありますが、進学選抜クラスでは課外活動やセミナーなど、自主的な学習が求められる場面も多いようです。

     

  • 校則:頭髪検査などが定期的に行われ、厳しすぎず緩すぎず、といった印象を持つ生徒が多いようです。 スマートフォンは朝の会から帰りの会まではロッカーにしまう決まりになっています。 アルバイトは原則として禁止ですが、経済的な理由などがある場合は許可されることもあります。

     

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いと言われています。良い意味で「普通の高校」と感じる生徒もおり、穏やかな学校生活を送りたい人には適した環境のようです。

     

  • 制服:男子は黒の詰襟学生服、女子は紺のブレザーにリボンです。伝統的なデザインで、清楚な印象が評判です。

     

  • 土曜授業:土曜授業は行っていませんが、週に1回7時間目の授業が設定されており、授業時間を確保しています。

     

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埼玉県立小川高等学校の部活動・イベント

部活動

小川高等学校は部活動が非常に盛んで、加入率は87%にも上ります。運動部、文化部合わせて30の部・同好会があり、多くの生徒が熱心に活動しています。

  • 少林寺拳法部:全国大会に20年以上連続で出場している強豪校として知られています。

     

  • 放送部(現:グローカルメディア研究部):世界大会への進出経験もあり、全国レベルで活躍しています。

     

  • 陸上競技部:長年にわたり、関東大会など上位大会で活躍する選手を輩出しています。

     

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その他、野球部、サッカー部、バスケットボール部といった人気の運動部から、音楽部、美術部、書道部などの文化部まで幅広く揃っており、自分に合った部活動を見つけることができるでしょう。

イベント

生徒が主体となって盛り上げる学校行事も、小川高等学校の魅力の一つです。

  • 体育祭:クラス対抗で様々な競技に熱中し、学年の垣根を越えて応援に力が入ります。

     

  • 葦火祭(文化祭):手作りにこだわったクラス企画や文化部の発表、有志によるステージパフォーマンスなど、毎年大変な盛り上がりを見せます。

     

  • 修学旅行:2年生の時に沖縄県を訪れます。平和学習やマリン体験などを通して、仲間との絆を深めます。

     

  • 球技大会:夏と冬の年2回開催され、クラスの団結力を高める良い機会となっています。

     

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埼玉県立小川高等学校の進学実績

小川高等学校は、多様な進路希望に対応できるきめ細やかな進路指導を特色としています。 大学進学から専門学校、就職まで幅広い実績があります。

近年の主な進学実績(令和5年度卒業生等)は以下の通りです。

  • 国公立大学:埼玉県立大学など

     

  • 難関私立大学:日本大学、東洋大学、駒澤大学、大東文化大学など、多くの生徒が合格しています。

     

  • その他:大学・短大への進学が約40%、専門学校への進学が約40%となっており、就職やその他の進路を選ぶ生徒もいます。 また、立教大学をはじめ、300を超える指定校推薦の枠があるのも伝統校ならではの強みです。

     

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進学実績向上のための取り組みとして、1年生から系統的な進路指導を行うほか、進学選抜クラスでは週3回の7時間授業や勉強合宿を実施しています。 また、リクルートやベネッセといった外部機関と連携し、校内で受験指導を受けることも可能です。

埼玉県立小川高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、小川高等学校ならではの魅力的な取り組みをご紹介します。

  • 探究活動「おがわ学」の実践:地域の教育資源を活用し、探究的な学びを深める学校設定科目です。地域との連携を通じて、課題解決能力を養います。

     

  • 進学選抜クラスの設置:難関大学を目指す生徒のために、特別なカリキュラムや課外授業を用意し、手厚くサポートします。

     

  • 県内有数の独立した図書館:蔵書数は約6万冊を誇り、生徒が静かに学習や読書に集中できる環境が整っています。

     

  • 先進的なICT教育の推進:生徒1人1台の学習用端末(Chromebook)を導入し、授業や自学自習に活用しています。

     

  • 活発な国際交流事業:近年、インドの学校との交換留学プログラムが始まるなど、国際感覚を養う機会を提供しています。

     

  • きめ細やかな進路指導:伝統的に指定校推薦枠が豊富な上、多様な進路希望に対応できるサポート体制が整っています。

     

  • 恵まれた自然環境と駅からのアクセスの良さ:緑豊かな落ち着いた環境にありながら、最寄り駅から徒歩圏内という通いやすさも魅力です。

     

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埼玉県立小川高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」という、面倒見の良さを評価する声が多いようです。

       

    • 「落ち着いた環境で、自分のペースで勉強や部活動に集中できる」という意見が見られます。

       

    • 「駅から近くて通いやすい」点をメリットとして挙げる生徒もいます。

       

    • 「指定校推薦の枠が多く、進路選択の幅が広がる」という声もあります。

       

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  • 気になる点:

    • 「イベントの盛り上がりが少し物足りない」と感じる生徒もいるようです。

       

    • 「校舎や施設が少し古い」という意見が見られます。

       

    • 「校則が少し厳しいと感じる部分がある」という声も一部にあります。

       

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アクセス・通学

小川高等学校へのアクセスは以下の通りです。

  • 東武東上線・JR八高線「小川町駅」から徒歩約3〜6分

     

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駅から非常に近く、通学に便利な立地です。主な通学エリアは、地元の小川町をはじめ、東松山市、滑川町、嵐山町、ときがわ町、鳩山町といった比企地区の生徒が全体の約8割を占めています。

埼玉県立小川高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。自然に囲まれた落ち着いた環境の中で、勉強にも部活動にもバランス良く取り組みたいと考えている君に、小川高等学校はぴったりの学校かもしれません。特に、地域と連携した学びや探究活動に興味があるなら、「おがわ学」は他ではできない貴重な経験になるはずです。

受験勉強においては、まずは中学校の授業内容を完璧に理解し、基礎力を固めることが何よりも大切です。小川高等学校の入試では、学力検査だけでなく、調査書の内容も重視されます。生徒会活動や部活動に積極的に取り組んだ経験も評価の対象となるので、今からできることに一生懸命取り組んでください。

伝統を大切にしながらも、常に新しい学びに挑戦し続ける小川高等学校で、充実した3年間を送ってみませんか。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。