岐阜県多治見市に校舎を構える多治見高等学校は、1923年の創立から100年以上の歴史と伝統を誇る、地域に根ざした進学校です。通称「多高(たこう)」として親しまれ、多くの生徒が文武両道を目指して充実した学校生活を送っています。

進学指導に力を入れていることはもちろん、仲間と協力して作り上げる学校行事や、目標に向かって打ち込める部活動など、高校生活を彩る様々な機会に恵まれているのが多治見高等学校の大きな魅力です。

この記事では、そんな多治見高等学校について、偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

多治見高等学校の基本情報

多治見高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 岐阜県立多治見高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒507-0804 岐阜県多治見市坂上町9-141
代表電話番号 0572-22-4155
公式サイトURL https://school.gifu-net.ed.jp/tajimi-hs/

多治見高等学校の偏差値・難易度・併願校

多治見高等学校の合格を目指す上で、偏差値や難易度は最も気になるポイントの一つですよね。ここでは、具体的な数値や併願校の例を挙げながら、詳しく見ていきましょう。

ズバリ、多治見高等学校の偏差値は「58」程度です。これは岐阜県内の公立高校の中では上位に位置し、しっかりとした学力が求められるレベルと言えます。合格するためには、中学校の内申点が「34〜35」あたりが一つの目安となるでしょう。もちろん、これはあくまで目安なので、日々の授業を大切にし、定期テストで安定して高得点を取ることが重要です。

同じくらいの偏差値の高校としては、近隣の恵那高等学校などが挙げられます。これらの高校と多治見高等学校を比較検討し、自分に合った校風の学校を選ぶと良いでしょう。

併願校については、多くの受験生が私立高校を選択します。主な併願先としては、多治見西高等学校や帝京大学可児高等学校、中部大学春日丘高等学校などが挙げられます。それぞれの高校に特色があるので、オープンキャンパスなどに参加して、自分に合った学校を見つけておくことをお勧めします。

多治見高等学校に設置されている学科・コース

多治見高等学校には、普通科(単位制)が設置されています。

  • 普通科(単位制) – 1年生では全員が共通の科目を学び、基礎学力を固めます。2年生からは、それぞれの興味や進路希望に応じて、文系・理系に分かれて学習を進めます。さらに2年時からは難関大学を目指す特進クラスも設置され、より高いレベルでの学習が可能です。単位制のメリットを活かし、一人ひとりの進路目標に合わせた柔軟な科目選択ができるのが大きな特徴です。将来やりたいことが決まっている人はもちろん、高校生活を通して自分の道を見つけたい人にもおすすめです。

多治見高等学校の特色・校風

多治見高等学校の校風は、「文武両道」という言葉がぴったりです。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも真剣に取り組む生徒が多く、活気のある雰囲気に包まれています。

  • 校風のキーワード:文武両道、地域との連携、落ち着いた雰囲気

  • 宿題の量:口コミを見ると、「宿題が多い」という声が多く見られます。特に週末課題や長期休暇中の課題はかなりの量になることがあるようです。しかし、これは裏を返せば、学校側がしっかりと学習習慣をつけさせようとしている証拠とも言えます。課題をきちんとこなすことで、自然と学力が身についていくでしょう。

  • 校則:校則については、「やや厳しい」と感じる生徒が多いようです。特に服装や頭髪に関する指導は、定期的に行われることがあります。スマートフォンの使用については、校内でのルールを守ることが求められます。アルバイトは原則として禁止されているようです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事などでは非常に盛り上がるなど、オンとオフの切り替えが上手な生徒が多い印象です。様々なタイプの生徒がいるため、誰にとっても居心地の良い環境が見つかりやすいかもしれません。

  • 制服:制服は男女ともにブレザーです。夏服はポロシャツが採用されています。口コミでは、「スカート丈の規定が厳しい」「ネクタイがパッチン式で少し残念」といった声も見られますが、全体的には標準的で落ち着いたデザインと言えるでしょう。

  • 土曜授業:土曜日には補習などが積極的に実施されており、学習サポートが手厚い環境です。

多治見高等学校の部活動・イベント

部活動

多治見高等学校は「一人一人の文武両立」を掲げており、部活動への加入率も高く、非常に活発です。1年生は部活動への入部が必須となっています。

  • 運動部:硬式野球部は県大会でも上位に進出する実力があり、熱心に活動しています。その他にも、サッカー部、陸上競技部、テニス部、バスケットボール部、ハンドボール部など、多くの運動部が日々の練習に励んでいます。

  • 文化部:文化部も盛んで、吹奏楽部や美術部、書道部などが地域のイベントで発表を行うなど、活発に活動しています。岐阜県内の高校では最大規模となる約5万5千冊の蔵書数を誇る図書室もあり、文化的な活動に打ち込める環境が整っています。

イベント

多治見高等学校では、生徒たちの手で作り上げる学校行事が大きな盛り上がりを見せます。

  • 桔梗祭(文化祭):毎年7月に行われる文化祭は「桔梗祭(ききょうさい)」と呼ばれ、校章のモチーフである桔梗の花にちなんで名付けられています。クラスごとの展示や演劇、有志によるステージ発表など、2日間にわたって盛大に開催され、生徒たちの団結力が深まる一大イベントです。

  • スポーツ交流大会・球技大会:5月に行われる「スポーツ交流大会」や、年に2回開催される球技大会では、クラス対抗で様々な競技に熱中します。特にスポーツ交流大会は、入学して間もない1年生がクラスの仲間と絆を深める絶好の機会となっています。

  • 修学旅行:修学旅行では、平和学習や文化体験などを通して、視野を広げ、仲間との思い出を作ります。以前は北海道でしたが、近年は沖縄に変更になったようです。

多治見高等学校の進学実績

多治見高等学校は進学校として、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出しています。卒業生の多くが大学進学を目指しており、手厚い進路サポートが魅力です。

  • 国公立大学:名古屋大学や岐阜大学といった地元の難関大学をはじめ、静岡大学、愛知県立大学など、毎年多くの生徒が国公立大学に合格しています。

  • 難関私立大学:明治大学、同志社大学、立命館大学といった全国の有名私立大学にも合格者を出しています。

  • その他の進路:愛知淑徳大学、南山大学、名城大学など、東海地方の主要な私立大学への進学者が多い傾向にあります。また、専門学校への進学や就職など、多様な進路選択にも対応しています。

このような高い進学実績を支えているのが、充実した学習サポート体制です。2年次から設置される特進クラスや、少人数授業、土日に行われる補習など、一人ひとりの目標達成を後押しする環境が整っています。

多治見高等学校の特長・アピールポイント

多治見高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  1. 「進学重視型」単位制:平成30年度から導入された単位制により、生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせた柔軟なカリキュラムが組めます。

  2. 探究学習プログラム「Have a Dream Project」:1年生から3年生までを通して、主体的に課題を見つけ、解決する力を養う探究活動に力を入れています。

  3. 県内最大級の図書室:約5万5千冊という圧倒的な蔵書数を誇る図書室は、生徒の知的好奇心を満たす最高の環境です。電動式の書架など設備も充実しています。

  4. 熱心な進路指導:先生と生徒の距離が近く、一人ひとりの進路実現に向けて手厚いサポートが受けられると評判です。

  5. 活気あふれる学校行事:「桔梗祭」やスポーツ交流大会など、生徒が主体となって作り上げる行事は非常に盛り上がり、高校生活の大きな思い出になります。

  6. 100年を超える歴史と伝統:1923年の創立以来、地域社会に多くの人材を輩出してきた伝統校としての誇りと実績があります。

  7. 文武両道を体現できる環境:勉強と部活動の両方に全力で打ち込める環境が整っており、充実した3年間を送ることができます。

多治見高等学校の口コミ・評判のまとめ

多治見高等学校に実際に通っている生徒や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」

    • 「文武両道を目指せる環境で、部活動にも勉強にも集中できた」

    • 「桔梗祭などの学校行事が本当に楽しく、クラスの絆が深まった」

    • 「課題は多いけれど、そのおかげで学習習慣が身についた」

    • 「落ち着いた雰囲気で、過ごしやすい」という声があるようです。

  • 気になる点

    • 「校則、特に服装に関する指導が厳しいと感じることがある」

    • 「いわゆる“自称進学校”で、課題の量が多すぎる」という意見もあります。

    • 「最寄り駅から少し距離があるのが不便」

    • 「制服のデザインがもう少し現代的だと嬉しい」という声も聞かれます。

アクセス・通学

多治見高等学校へのアクセス方法です。

  • JR中央本線・太多線「多治見駅」から徒歩で約25〜27分。

  • 多治見駅南口バスターミナルから東鉄バス(市内線)に乗車し、「多治見高校口」バス停で下車、徒歩約3分。

主に多治見市、土岐市、瑞浪市といった東濃西部のエリアから通学している生徒が多いようです。

多治見高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。多治見高等学校の魅力は伝わりましたか?

最後に、進学アドバイザーとして、多治見高等学校を目指す君にメッセージを送ります。この高校は、「目標に向かってコツコツと努力できる生徒」や、「勉強も部活も行事も、全部に全力で取り組みたい欲張りな生徒」に特におすすめです。課題が多いという声もありますが、それは君の力を伸ばすための大切なトレーニングだと考えてみてください。その先に、きっと大きな成長が待っています。

受験勉強では、まず中学校の基礎を徹底的に固めることが何よりも大切です。特に英語と数学は、毎日の積み重ねが合否を分けます。内申点も重要なので、定期テスト対策はもちろん、授業態度や提出物にも気を抜かないようにしましょう。多治見高等学校で充実した高校生活を送る自分の姿を想像しながら、最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。