秋田県立大館国際情報学院高等学校、通称「国情(こくじょう)」や「KJ」は、未来への扉を開くためのユニークな学びが詰まった学校です。高校生活で何か新しいことに挑戦したい、世界とつながる経験がしたい、将来役立つ専門的なスキルを身につけたい、そう考えているあなたにとって、きっと特別な3年間を約束してくれる場所になるでしょう。
この学校の最大の魅力は、「国際」と「情報」という二つの大きな柱です。活発な国際交流プログラムを通じて世界を肌で感じながら、同時に、プログラミングやビジネスといった社会で即戦力となる知識と技術を深く学べる環境が整っています。大学進学を目指す道も、専門性を活かして社会へ羽ばたく道も、ここ大館国際情報学院高等学校から力強くスタートすることができます。
この記事では、そんなKJの魅力を、偏差値や学校生活の様子、部活動、進路実績など、様々な角度から詳しくご紹介していきます。この記事を読み終える頃には、あなたがKJでどんな高校生活を送り、どんな未来を描けるのか、きっと具体的にイメージできるようになっているはずです。
大館国際情報学院高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。見学や問い合わせの際に役立ててください。
項目 | 内容 |
正式名称 | 秋田県立大館国際情報学院高等学校 |
公立/私立の別 | 公立 |
共学/男子校/女子校の別 | 共学 |
所在地 | 〒017-0052 秋田県大館市松木字大上25番地の1 |
代表電話番号 | 0186-50-6090 |
公式サイトURL | https://kj.odate.school/ |
大館国際情報学院高等学校の偏差値・難易度・併願校
高校選びで気になるのが、やはり偏差値や難易度ですよね。ここでは、具体的な数字と一緒に、合格に向けて知っておきたい大切なポイントを解説します。
大館国際情報学院高等学校の偏差値の目安は以下の通りです。
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普通科:53
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国際情報科:51
この偏差値は、秋田県内では中堅上位に位置し、しっかりとした学力が求められるレベルです。同じくらいの偏差値の高校としては、秋田北高校や能代松陽高校などが挙げられます。ただし、偏差値はあくまで一つの目安。大切なのは、自分の内申点と当日の学力検査でどれだけ得点できるかです。
ここで秋田県の公立高校入試を目指す上で、非常に重要なポイントがあります。それは、調査書(内申点)が中学1年生から3年生までの3年間の成績を均等に評価する点です。「受験は3年生になってから」と考えるのではなく、中学1年生の最初の定期テストから、授業態度、提出物まで、毎日の積み重ねが合格を大きく左右します。大館国際情報学院高等学校を目指すなら、一日一日を大切に、コツコツと努力を続けることが何よりも重要になります。
また、併願校選びにも秋田県ならではの注意点があります。秋田県の公立高校入試では、原則として1次募集で複数の公立高校を受験することはできません。そのため、万が一の場合に備える併願校は、私立高校から選ぶのが一般的です。大館市周辺の受験生が併願校として検討することが多いのは、秋田市にある明桜高等学校や秋田修英高等学校などです。ただし、大館市から秋田市までは距離があるため、通学方法や寮生活なども含めて、ご家庭でしっかりと話し合って決める必要があります。
大館国際情報学院高等学校に設置されている学科・コース
大館国際情報学院高等学校には、それぞれに特色のある2つの学科が設置されています。自分の興味や将来の夢に合わせて、ぴったりの学科を選びましょう。
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普通科
国公立大学や難関私立大学への進学を目指す学科です。5教科を中心に基礎学力を徹底的に固め、応用力を養います。将来、大学で人文科学、社会科学、理数科学といった専門分野を深く学びたいと考えている人におすすめです。
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国際情報科
「国際」と「情報」、そして「商業」を融合させた、この学校ならではの専門学科です。マーケティングや簿記会計、プログラミングといったビジネスに直結するスキルを学びながら、国際感覚を磨きます。専門知識を活かして大学に進学する道も、資格を武器に就職する道も開かれています。実践的な学びを通して、社会で活躍したい人に最適です。
大館国際情報学院高等学校の特色・校風
学校全体の雰囲気は、「グローバル」「ICT先進」「文武両道」「中高一貫の落ち着き」といったキーワードで表せます。国際交流が盛んでありながら、落ち着いた学習環境が整っているのが大きな特徴です。
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宿題の量
大学進学を目指す普通科、専門資格の取得も視野に入れる国際情報科ともに、日々の学習内容は濃密です。オンライン学習教材「スタディサプリ」なども活用しており、家庭学習にも力を入れているため、宿題や課題の量は比較的多めと考えておくと良いでしょう。
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校則
中高一貫の公立高校ということもあり、校則は標準的か、やや厳しいと感じるかもしれません。服装や頭髪に関する規定はもちろん、スマートフォンの使用についてもルールが定められています。学校の公式サイトには「生徒心得」のページもあり、規律ある学校生活が重視されている様子がうかがえます。
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生徒たちの雰囲気
大学進学を目指す生徒、専門スキルを磨きたい生徒、部活動に打ち込む生徒など、様々な目標を持った仲間が集まっています。留学生と交流する機会も多いため、全体的にオープンで知的好奇心が旺盛な雰囲気があるようです。また、中高一貫校であるため、高校生が中学生の良き手本となることを期待されており、落ち着きと責任感のある生徒が多いという評判です。
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アルバイト
多くの高校と同様に、原則として禁止、または許可制となっている可能性が高いです。学業に支障が出ない範囲で、家庭の事情などがある場合は学校に相談する必要があるでしょう。
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制服の評判
制服は定められており、公式サイトでも紹介されています。清楚で機能的なデザインは、生徒からも概ね好評のようです。新入生は入学前に採寸会が行われるなど、学校生活のシンボルとして大切にされています。
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土曜授業
模試や検定試験対策のための課外授業が土曜日に行われることがあります。生徒の学力向上や進路実現に向けた、手厚いサポート体制の一つと言えます。
大館国際情報学院高等学校の部活動・イベント
部活動
KJでは、勉強だけでなく部活動も非常に盛んです。運動部、文化部ともに充実しており、多くの生徒が文武両道を目指して活動に励んでいます。
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運動部
陸上競技部や野球部、バスケットボール部など、多くの運動部が活発に活動しています。特に陸上競技部は、中高ともに地域の大会で優秀な成績を収めており、高いレベルで競技に打ち込める環境です。
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文化部
文化部の活躍は目覚ましく、KJの特色を象徴しています。特に、全国高等学校情報処理競技大会のプログラミング部門で全国優勝を成し遂げた実績は、学校の「情報」教育レベルの高さを証明しています。また、珠算・電卓部も全国レベルで活躍しており、商業教育の強みを示しています。さらに、英語部やインターアクト部は、留学生との交流やオンラインでの国際交流イベントなどで中心的な役割を担っており、「国際」のKJならではの活動を展開しています。
イベント
KJの学校生活は、仲間との絆を深める楽しいイベントで彩られています。
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KJ祭(文化祭)
毎年6月に行われる最大のイベントです。クラスごとに趣向を凝らした展示やデコレーション、ステージ発表、模擬店などで大変な盛り上がりを見せます。一般公開もされており、地域の方々も訪れるなど、学校と地域が一体となるお祭りです。
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中高合同体育祭
5月に行われる体育祭は、中学生と高校生が合同で実施されます。学年や中高の垣根を越えてチームを組み、応援に競技に汗を流します。高校生がリーダーシップを発揮し、中学生を引っ張っていく姿は、中高一貫校ならではの美しい光景です。
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海外修学旅行
KJの「国際」教育を象徴する行事です。行き先は年度によって異なりますが、過去にはシンガポールなどを訪れています。現地の高校生との交流や文化体験を通じて、視野を大きく広げる貴重な機会となります。グアムの姉妹校とのオンライン交流なども活発に行われており、日常的に世界とつながるチャンスがあります。
大館国際情報学院高等学校の進学実績
KJは、生徒一人ひとりの多様な進路希望に丁寧に応えることで、高い評価を得ています。大学進学だけでなく、専門学校や就職など、幅広い分野で卒業生が活躍しています。
最新の進路状況を見ると、卒業生のうち大学進学が約40名、短期大学が約6名、専修学校・各種学校が約31名、そして就職などが約35名となっています。この数字が示すのは、KJが特定の進路に偏ることなく、生徒全員の「なりたい自分」を応援しているということです。大学進学を目指す生徒を手厚くサポートする一方で、国際情報科で得た専門知識や資格を活かして、即戦力として社会に出る生徒もしっかりと育て上げています。これは、多様な価値観を尊重するKJの教育姿勢の表れと言えるでしょう。
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国公立大学
地元の秋田大学をはじめ、東北大学など、全国の国公立大学への合格実績があります。
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難関私立大学
早稲田大学や明治大学といった、全国的に知名度の高い難関私立大学にも合格者を輩出しています。
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その他
東北学院大学などの東北地方の主要私立大学や、秋田看護福祉大学、日本赤十字秋田看護大学といった医療・福祉系の大学への進学者も多く、専門分野への強いパイプを持っています。また、国際情報科からは、商業系の学部に強みを持つ千葉商科大学などへの進学実績もあります。
こうした高い進学実績は、土曜日の課外授業やオンライン教材の活用など、日々の手厚い学習サポート体制によって支えられています。
大館国際情報学院高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、KJならではの魅力を5つのポイントにまとめました。
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本格的な国際交流プログラムがある
海外修学旅行だけでなく、短期・長期の留学生の受け入れや派遣、海外の姉妹校とのオンライン交流などが日常的に行われています。英語力はもちろん、異文化を理解し、多様性を受け入れる真の国際感覚が身につきます。
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全国レベルのICT・商業教育が受けられる
プログラミングで全国優勝を果たすなど、その実力は折り紙付きです。最新のICT環境で、マーケティングや会計といった、社会で直接役立つ専門スキルを基礎から応用まで体系的に学べます。
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多様な進路実現を支える柔軟なカリキュラム
難関大学進学から、専門性を活かした就職まで、生徒一人ひとりの夢に対応できるカリキュラムが強みです。普通科と国際情報科という二つの選択肢が、あなたの可能性を最大限に引き出します。
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中高一貫校ならではの一体感と成長環境
中学生と高校生が共に学ぶ6年間の環境は、学校全体に落ち着きと一体感をもたらします。合同行事などを通じて、高校生は自然とリーダーシップや責任感を育むことができます。
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地域に根差した活気ある学校行事
KJ祭(文化祭)は、地域の人々も楽しみにする一大イベントです。学校内だけでなく、地域社会とのつながりを大切にするオープンな校風も大きな魅力です。
大館国際情報学院高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生からは、KJならではの学校生活を評価する声が数多く寄せられています。
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良い点
「KJでしか味わうことのできない日々が送れる」という口コミに象徴されるように、国際交流と専門教育の組み合わせが、他校にはないユニークな経験につながっているようです。「留学生がしょっちゅう来るので、国際交流が身近」「修学旅行で海外に行けるのが魅力」といった声が多く、グローバルな環境が高く評価されています。また、「学食があるのが嬉しい」といった、日々の学校生活の快適さに関するポジティブな意見も見られます。
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気になる点
一方で、注意しておきたい点もあります。国際情報科のカリキュラムは、商業や情報処理といった専門的な内容が中心となるため、「その分野に本当に興味があるか」を自分自身でしっかり見極める必要があります。また、大館市外から通学する場合、特に冬場の交通手段や通学時間は事前に確認しておくべきでしょう。土曜日の課外授業などもあり、学業への要求水準は決して低くはないため、「高校生活でしっかり勉強したい」という意欲が求められます。
アクセス・通学
KJへの主なアクセス方法は以下の通りです。
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最寄り駅:JR奥羽本線・花輪線「大館駅」
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アクセス方法:大館駅からバスまたは自転車、徒歩での通学となります。詳しい所要時間やバスの路線については、学校の公式サイトや路線バス会社のウェブサイトで最新の情報を確認してください。
通学している生徒は、大館市内からが最も多いですが、鹿角市や北秋田市など、周辺の広い地域からも集まっています。JR花輪線の鹿角花輪駅から大館駅までは約55分、JR奥羽本線の東能代駅から大館駅までは約50分程度で、鉄道を利用して通学している生徒もいます。
大館国際情報学院高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれてありがとうございます。大館国際情報学院高等学校が、あなたの好奇心を刺激し、未来の可能性を広げてくれる特別な場所であることが伝わったでしょうか。最後に、アドバイザーとして皆さんへの応援メッセージを送ります。
この学校は、「世界に目を向けたい」「コンピュータやビジネスに興味がある」「大学進学も専門スキルの習得も諦めたくない」そんな、前向きなエネルギーに満ちた生徒に特におすすめです。KJでの学びは、きっとあなたの知的好奇心を満たし、大きな自信を与えてくれるはずです。
大館国際情報学院高等学校の合格を勝ち取るためには、まず中学3年間の内申点を大切にしてください。秋田県の入試では、毎日の授業を大切にする姿勢が評価されます。そして学力検査では、教科書の基本を徹底的に理解することが鍵です。特に記述問題が多いため、知識を丸暗記するのではなく、「なぜそうなるのか」を自分の言葉で説明できるように練習しておきましょう。あなたの挑戦を心から応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。