宮城県多賀城高等学校は、長い歴史の中で「さとく、ゆたかに、たくましく」という校訓を掲げ、生徒一人ひとりの可能性を伸ばす教育を実践してきました。生徒と先生方が一丸となって、日々の学習や部活動、学校行事に取り組む活気あふれる学校です。この記事では、そんな多賀城高等学校の魅力を、中学生や保護者の皆さんにも分かりやすく、具体的にお伝えしていきます。
多賀城高等学校の基本情報
多賀城高等学校の偏差値・難易度・併願校
普通科: 57 災害科学科: 56
多賀城高等学校に設置されている学科・コース
普通科 1年生では基礎的な学力を固め、2年生から文系・理系に分かれて専門性を高めていきます。大学進学を中心に、幅広い進路希望に対応できるカリキュラムが組まれているのが特長です。将来の夢がまだ具体的に決まっていない人や、大学で様々な分野を学びたい人におすすめです。
災害科学科 東日本大震災の教訓を未来に活かすため、2016年に設置された全国でも珍しい専門学科です。 自然災害について科学的に学ぶだけでなく、防災・減災のリーダーとして国内外で活躍できる人材の育成を目指します。フィールドワークや大学との連携授業も多く、実践的な学びができます。将来、防災や地域貢献に関わる仕事がしたい、専門的な知識を深めたいという強い意欲のある人におすすめです。
多賀城高等学校の特色・校風
校風のキーワード:文武両道、落ち着いた雰囲気、真面目 宿題の量:課題は少し多めという声があります。特に1、2年生のうちは、日々の予習・復習が欠かせないようです。 校則:厳しすぎず、緩すぎず、標準的という意見が多いです。 スマホは授業中以外は使用可能ですが、マナーを守ることが求められます。 服装については、制服の着こなしに関して指導が入ることがあるようです。 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いようです。 そのため、いじめなどはほとんど聞いたことがなく、安心して学校生活を送れるという声が多く見られます。 一方で、「真面目すぎるため、学校行事の盛り上がりに欠ける」と感じる生徒もいるようです。 アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。 制服の評判:制服のデザインは、特に女子生徒から「かわいい」と評判が良いようです。 2008年にデザインが変更されており、比較的新しいデザインです。 土曜授業:年に数回、土曜授業が実施されています。
多賀城高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
特にバドミントン部やサッカー部、吹奏楽部などが活発に活動しているという口コミが見られます。 ラグビー、野球、陸上、テニスなど、多くの運動部が広いグラウンドやテニスコートといった恵まれた施設で練習に打ち込んでいます。 文化部
文化部も写真部、科学部、合唱部、美術部など多岐にわたります。 特に、全国でも珍しい災害科学科があることから、防災に関連する研究や活動を行う部活動も特色の一つと言えるでしょう。
イベント
多高祭(文化祭)
毎年夏に開催される文化祭は「多高祭」と呼ばれ、クラスや文化部による展示、ステージ発表、模擬店などで大変盛り上がります。 一般公開もされており、多くの来場者で賑わう一大イベントです。 体育祭
春に行われる体育祭は、クラス対抗で様々な競技に熱中します。クラスの団結力が高まる一日です。 球技大会
秋には球技大会が開催され、こちらもクラス一丸となって盛り上がります。 修学旅行
2年生の冬に実施されます。行き先は年によって異なりますが、生徒たちにとって忘れられない思い出となるイベントです。 その他
災害科学科では、つくば研修や栗駒・気仙沼巡検といった専門的な研修が行われます。 また、3月11日には東日本大震災について考える追悼行事も行われ、防災教育に力を入れる多賀城高校ならではの行事と言えます。
多賀城高等学校の進学実績
国公立大学
山形大学、宮城大学、宮城教育大学、岩手大学、東北大学など、地元の東北地方の大学を中心に、毎年安定した合格実績があります。 近年の国公立大学合格者数は50名前後で推移しています。 難関私立大学
早稲田大学、青山学院大学、立教大学、明治大学といった難関私立大学にも合格者を出しています。 その他
最も多くの生徒が進学するのは東北学院大学で、毎年150名近くの合格者が出ています。 次いで東北福祉大学、東北工業大学などへの進学者が多い傾向にあります。 大学進学以外にも、専門学校への進学や就職など、多様な進路選択がされています。
多賀城高等学校の特長・アピールポイント
全国でも数少ない「災害科学科」の設置
東日本大震災の教訓を未来に伝えるため、2016年に設置されました。 防災・減災を科学的な視点から学び、将来のリーダーを育成する専門的なカリキュラムは、この学校最大の特長です。 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校
文部科学省からSSHの指定を受け、先進的な理数教育に取り組んでいます。 『防災・減災をイノベーションする科学技術人材育成のためのプログラム開発』をテーマに、大学や研究機関と連携した高度な学びを展開しています。 充実した国際交流
シカゴやハワイの学校との交流事業や、オンラインツールを活用したインドネシアの学校との共同研究など、海外に視野を広げる機会が豊富に用意されています。 最新のICT環境と充実した施設
2018年に完成した「iRiS Hall」という最新の講義棟をはじめ、校内Wi-Fiや全教室エアコン完備など、学習環境が非常に整っています。 広大なグラウンドや7面あるテニスコートなど、部活動施設も充実しています。 地域や大学との連携
東北大学災害科学国際研究所などの研究機関や、宮城大学といった地域の大学と連携した講話やワークショップが数多く実施されており、最先端の学びに触れることができます。 活発な課題研究(探究学習)
生徒が自ら課題を見つけ、解決策を探る「課題研究」の授業に力を入れています。 この活動を通して、思考力や表現力、協働性を育むことを目指しています。
多賀城高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「真面目で落ち着いた生徒が多く、いじめなどもなく安心して過ごせる」という声が多数あります。 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」といった、学習サポートの手厚さを評価する意見が見られます。 「校舎やホールが綺麗で、Wi-Fiやエアコンも完備されており学習環境が整っている」と施設の充実度を挙げる声も多いです。 「災害科学科での学びは他では経験できない貴重なもの」と、独自のカリキュラムを高く評価する口コミがあります。
気になる点 「典型的な自称進学校で、小テストや課題が多い」という意見があります。 「真面目な生徒が多いためか、文化祭などの行事が思ったより盛り上がらない」と感じる生徒もいるようです。 「最寄り駅から少し距離があり、坂道も多いので通学が大変」という声が挙げられています。 「校則は厳しくないが、制服の着こなしなど、細かい部分での指導が気になることがある」という口コミも見られます。
アクセス・通学
JR仙石線「下馬駅」から徒歩約13〜20分 JR仙石線「西塩釜駅」から徒歩約16〜21分 JR東北本線「塩釜駅」から徒歩約20〜30分
多賀城高等学校受験生へのワンポイントアドバイス