宮崎海洋高等学校は、宮崎県にある唯一の水産・海洋系の専門高校です。「海を学び、海に学ぶ」をスローガンに、海のスペシャリストを目指せるユニークな学校として知られています。普通科の高校とはひと味もふた味も違う、実践的な学びが宮崎海洋高等学校の最大の魅力と言えるでしょう。
宮崎海洋高等学校の基本情報
宮崎海洋高等学校の偏差値・難易度・併願校
宮崎海洋高等学校に設置されている学科・コース
航海技術・機関工学コース どんなことを学ぶ?:大型船の船長や機関長を目指し、航海術や船舶のエンジンについて学びます。国家資格である海技士の取得を目標とします。 どんな生徒におすすめ?:将来、船を動かす仕事に就きたい、機械いじりが好きという生徒にぴったりです。
海洋資源・環境活用コース どんなことを学ぶ?:海の生き物の生態や養殖技術、海洋環境の保全について学びます。ダイビング実習なども行います。 どんな生徒におすすめ?:魚や海の生物が好きで、水産資源や地球環境問題に関心がある生徒におすすめです。
マリンフードコース どんなことを学ぶ?:水産物を活用した食品加工や新商品の開発、流通・販売について学びます。実習では缶詰や練り製品なども作ります。 どんな生徒におすすめ?:食べることが好きで、食品開発や調理、販売に興味がある生徒に向いています。
宮崎海洋高等学校の特色・校風
宿題の量:専門的な実習やレポートが多いため、一般的な普通科高校と比較すると、宿題の量は多いと感じる生徒もいるようです。ただし、計画的に取り組めば十分にこなせる量です。 校則:頭髪や服装に関する基本的な指導はありますが、特別厳しいという声は少ないようです。 スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用にはルールが定められています。 生徒たちの雰囲気:海や船が好きという共通の興味を持った生徒が集まるため、個性的で活発な生徒が多いようです。 専門的な実習ではチームで協力する場面が多く、自然と仲間との絆が深まります。 アルバイト:原則として禁止されていますが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、許可を得て行うことが可能です。 制服:男子は黒の学ラン、女子はブレザーとスカートです。襟元に星のマークが入っているのが特徴的です。 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。
宮崎海洋高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部:特に有名なのが「カッター部」です。 カッターボートと呼ばれる12人乗りの手漕ぎボートで速さを競う競技で、全国大会の常連校として知られています。日々の厳しい練習を通して、強靭な体力と精神力、そしてチームワークを養うことができます。このほか、ヨット部やダイビング部など、海の学校らしい部活動が盛んです。もちろん、野球部やサッカー部、バスケットボール部といった一般的な運動部も活動しています。 文化部:文化部では、ロープワークなどを学ぶ「マリタイム部」や、魚の骨格標本を作成する「フィッシュボーン部」、紐を編んでアクセサリーなどを作る「組紐部」など、珍しい部活動があります。
イベント
長期乗船実習:最大のイベントは、2年生の時に行われる約2ヶ月間にわたる長期乗船実習です。 実習船「進洋丸」に乗り込み、ハワイ沖の太平洋でマグロはえ縄漁業や海洋観測などを行います。 厳しい環境の中、仲間と協力して実習を乗り越えた経験は、一生の財産となるでしょう。 カッター大会:全校生徒がクラス対抗でカッターボートレースを行う学校行事です。クラス一丸となって練習に励み、本番では熱い声援が飛び交います。 海洋実習:夏には、水泳や遠泳、飛び込みなどの海洋実習が行われます。海の楽しさと同時に、自然の厳しさや安全について学びます。 販売実習:食品科学コースの生徒が中心となり、実習で製造したマグロの缶詰やアジの干物などを一般の方に販売する実習も行われます。 自分たちが作った製品が売れる喜びを直接感じることができる貴重な機会です。
宮崎海洋高等学校の進学実績
主な就職先:県内外の水産会社、海運会社、食品加工会社、造船所など、活躍の場は多岐にわたります。一人あたりの求人倍率は非常に高く、多くの生徒が希望する企業へ就職しています。 主な進学先:専門性をさらに深めるため、大学や水産大学校へ進学する生徒も少なくありません。国公立大学では、東京海洋大学、鹿児島大学、長崎大学など、水産系の学部を持つ大学への進学実績があります。 また、専門学校へ進んで、より実践的な技術を磨く生徒もいます。
宮崎海洋高等学校の特長・アピールポイント
大型実習船「進洋丸」での長期航海実習:ハワイ沖まで約2ヶ月間の航海へ出発します。 実際の漁業や航海を体験できるのは、国内でも数少ない高校だけです。 多彩な資格取得が可能:小型船舶操縦士、潜水士、危険物取扱者、水産食品技能士など、将来に役立つ多くの国家資格や専門資格の取得を目指せます。 海をフィールドにした実践的な授業:スクーバダイビングやカッターボート、養殖実習など、教室の授業だけでは学べない体験が豊富に用意されています。 就職に圧倒的に強い:水産・海洋業界からの厚い信頼があり、毎年多くの求人が寄せられます。 専門知識を活かして、即戦力として活躍できる人材を育成しています。 アットホームな学習環境:1学年3クラスという少人数教育のため、先生の目が行き届きやすく、生徒一人ひとりに合わせた丁寧な指導が受けられます。 生徒寮(寄宿舎)を完備:遠方からの生徒のために、学校の近くに生徒寮が用意されています。 規則正しい共同生活を通して、自立心や協調性を育むことができます。 自分たちで作った製品を販売:実習で作ったマグロの缶詰などは、地域のイベントなどで販売され、大人気です。 ものづくりの喜びとビジネスの基本を学べます。
宮崎海洋高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「専門的な知識や技術が身につき、たくさんの資格が取れるので、将来の夢が明確になった」 「長期乗船実習は大変だったけど、仲間との絆が深まり、人間的に大きく成長できた」 「先生との距離が近く、進路の相談などに親身に乗ってくれる」 「普通の高校では絶対にできないような体験がたくさんできるのが楽しい」 「就職率が良く、先輩たちが様々な業界で活躍しているのが心強い」
気になる点: 「専門科目の勉強や実習は楽ではないので、強い意志がないと続けるのが難しいかもしれない」 「男子生徒の割合が多いので、入学当初は少し戸惑う女子生徒もいるかもしれない」 「一部の先生の指導が厳しいと感じることがあった」 「最寄り駅から少し距離がある」
アクセス・通学
最寄り駅:JR「宮崎駅」から徒歩で約30分程度です。 バス利用の場合:宮崎交通バス「海洋高校前」バス停下車すぐ。 通学エリア:宮崎市内から通学する生徒が最も多いですが、県北や県南、さらには県外から生徒寮を利用して通う生徒もいます。
宮崎海洋高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

