宮崎県立宮崎農業高等学校は、130年以上の歴史と伝統を誇る、県内でも有数の専門高校です。「食」「農」「家庭」という、私たちの生活に欠かせない分野について、体験的な学習を通して深く学ぶことができるのが、宮崎農業高等学校の大きな魅力です。広大なキャンパスには最新の施設や設備が整っており、専門的な知識と技術を存分に吸収できる環境が用意されています。
宮崎農業高等学校の基本情報
宮崎農業高等学校の偏差値・難易度・併願校
宮崎農業高等学校に設置されている学科・コース
生物工学科 どんなことを学ぶ場所か:野菜や草花の栽培、植物バイオテクノロジー、スマート農業など、最先端の農業技術を学びます。 どんな生徒におすすめか:植物を育てることが好きな人や、科学的な視点から農業を探求したい人におすすめです。
生産流通科 どんなことを学ぶ場所か:野菜や果樹の栽培から、収穫した農作物が消費者に届くまでの流通や販売の仕組みについて学びます。 どんな生徒におすすめか:農業生産だけでなく、ビジネスの視点も持ちたい人や、人と関わることが好きな人に向いています。
食品工学科 どんなことを学ぶ場所か:パンやジャム、乳製品などの農畜産加工品の製造技術や、食品の栄養・衛生について専門的に学びます。 どんな生徒におすすめか:食べ物を作ったり、おいしいものを探求したりするのが好きな人、将来、食品開発などの仕事に就きたい人にぴったりです。
環境工学科 どんなことを学ぶ場所か:農業土木や測量、環境保全など、農業を支える基盤づくりや自然環境との共生について学びます。 どんな生徒におすすめか:自然環境に興味がある人や、社会のインフラを支える仕事に関心がある人におすすめです。
生活文化科 どんなことを学ぶ場所か:食物、被服、保育、介護、福祉など、人の生活に密着した分野を幅広く学び、豊かなライフスタイルを創造する力を養います。 どんな生徒におすすめか:人の役に立ちたいという気持ちが強い人や、将来、保育士や介護福祉士、看護師などを目指したい人に向いています。
宮崎農業高等学校の特色・校風
校風 キーワード:実践重視、地域貢献、資格取得に積極的
宿題の量 学科や時期によって差はありますが、専門教科のレポートや実習日誌など、一般的な普通科高校とは異なる種類の課題が出されることが多いようです。計画的に学習を進める習慣が大切になります。
校則 他の高校と比較すると、校則はやや厳しめという声が見られます。特に頭髪や服装に関する指導は、学科によって厳しさに違いがあると感じる生徒もいるようです。 スマホの校内での使用については、一定のルールが定められています。 アルバイトは原則として許可制で、長期休業中などに届け出をすれば可能となる場合があります。
生徒たちの雰囲気 専門分野を学びたいという目的意識を持った生徒が多く、真面目で落ち着いた雰囲気があるようです。一方で、体育祭などの行事では学科対抗で大いに盛り上がるなど、活発な一面も見られます。
制服 男子は標準的な学ラン、女子はブレザーにジャンパースカートという組み合わせです。女子の制服は、ベルト付きのジャンパースカートが少し珍しいデザインで、落ち着いた雰囲気があります。
土曜授業 土曜授業は基本的にありませんが、農業高校の特性上、土日に動物の世話や農作物の管理当番などが入ることがあります。
宮崎農業高等学校の部活動・イベント
部活動
特に有名な部活動 牛部・養豚部・養鶏部:家畜の飼育管理を行い、各種の共進会(品評会)で優秀な成績を収めています。愛情を持って動物の世話をする中で、命の大切さを学びます。 馬術部:県内の高校では数少ない馬術部があり、日々の練習に励んでいます。馬と心を通わせる貴重な経験ができます。 フラワーデザイン部:専門的な技術を学び、各種コンテストで入賞するなど高い実績を誇ります。
全体の様子 運動部、文化部ともに多くの部が活動しており、自転車同好会のようなユニークな活動もあります。専門知識を深める部活動から、一般的なスポーツ・文化系の部活動まで、選択肢が豊富に用意されています。
イベント
宮農祭(文化祭):毎年秋に開催される最大のイベントです。各学科が日頃の学習の成果を発表する展示や、生徒たちが育てた新鮮な野菜、果物、草花、手作りのジャムやパンなどの販売が行われます。特に農産物や加工品の販売は、毎年地域の方々が長蛇の列を作るほど大人気です。 体育祭:学科対抗で様々な競技が行われ、クラスや学科の団結力が一層深まります。応援合戦やデコレーションなど、競技以外でも生徒たちの創造性が発揮されます。 修学旅行:例年、スキー研修などが行われることが多いようです。仲間との共同生活を通して、忘れられない思い出を作ることができます。
宮崎農業高等学校の進学実績
国公立大学 宮崎大学や鹿児島大学の農学部をはじめ、茨城大学(農学部)、宮崎県立看護大学、宮崎公立大学などへの進学実績があります。専門知識を活かして、さらに高度な研究を目指す生徒も少なくありません。
私立大学・短期大学 南九州大学や東海大学(農学部)など、農業関連の学部を持つ大学への進学者が多い傾向があります。
専門学校・就職など 県立農業大学校や各種専門学校(リハビリテーション、簿記公務員など)へ進学する生徒も多数います。 就職では、JA(農業協同組合)や農業関連企業、食品会社、公務員(県庁、市役所、自衛隊など)といった、地域に根ざした安定した職種に就く卒業生が多いのが特徴です。
進路サポート 進学希望者向けの選択授業や課外指導が充実しており、一般入試だけでなく、専門高校ならではの推薦入試制度を活用して進学する生徒も多くいます。
宮崎農業高等学校の特長・アピールポイント
130年以上の歴史と伝統:明治26年創設という長い歴史の中で培われた教育ノウハウと、地域からの厚い信頼があります。 広大なキャンパスと充実した施設:広々とした農場や演習林、最新の実験・実習設備が整っており、のびのびと実践的な学習に取り組めます。 「つくる」から「食べる」までを学ぶ:食や農、環境、家庭に関する5つの専門学科で、生産から加工、流通、生活までを一貫して学べるカリキュラムが魅力です。 多彩な資格取得を強力にサポート:農業技術検定や家庭科技術検定はもちろん、測量士補、危険物取扱者、土木施工管理技術検定など、将来に役立つ多くの資格取得が可能です。 地域に開かれた学校:宮農祭での生産物販売や、地域のイベントへの参加などを通して、実践的なコミュニケーション能力を養う機会が豊富にあります。 専門性を活かした進路実現:大学の農学部や関連分野への進学、JAや食品関連企業、公務員など、学んだことを直接活かせる進路に進む卒業生が多数います。 命と向き合う教育:動物の飼育や植物の栽培といった実習を通して、命の大切さや自然の尊さを肌で感じながら学ぶことができます。
宮崎農業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「専門的な知識や技術が身につき、将来の夢が明確になった」という声が非常に多いです。 「実習が多く、座学だけでは学べない貴重な体験ができるのが楽しい」といった意見も目立ちます。 「先生方が専門分野に詳しく、熱心に指導してくれる」という、教師陣への信頼も厚いようです。 「広大な敷地でのびのびと学校生活が送れる」「自分たちで作った野菜や加工品は本当においしい」など、農業高校ならではの環境を評価する声も多数あります。
気になる点 「学科によって校則の厳しさに差があるように感じる」という意見があります。 「実習は楽しいが、夏は暑く、冬は寒く、体力的に大変なこともある」といった声も見られます。 「虫が苦手な人には少し辛い環境かもしれない」という、農業高校ならではの注意点も挙げられています。 「3年間クラス替えがないので、人間関係が固定されやすい」という点をメリットと感じる生徒もいれば、デメリットと感じる生徒もいるようです。
アクセス・通学
最寄り駅 JR日豊本線「南宮崎駅」から徒歩約13〜19分 JR日南線「田吉駅」から徒歩約12〜19分
最寄りバス停 宮崎交通バス「農高前」バス停から徒歩約2分
通学エリア 宮崎市内全域から多くの生徒が通学していますが、市外や県内各地から、専門的な学びを求めて通学している生徒もいます。
宮崎農業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

