福島県いわき市にある小名浜海星高等学校は、2021年4月に歴史ある小名浜高等学校といわき海星高等学校が統合して誕生した、新しい魅力あふれる専門高校です。普通科、商業科、そして県内唯一の水産科を併せ持ち、多様な学びの選択肢があるのが大きな特長と言えるでしょう。それぞれの学科が連携することで、これまでの高校ではできなかった新しい学びにも挑戦しています。

「挑戦」「創造」「前進」「継続」を校是に掲げ、地域社会の未来を担う人材の育成を目指す小名浜海星高等学校は、まさに新しい歴史の1ページ目を創り上げている真っ最中です。生徒一人ひとりが主役となり、仲間と共に学校の文化を築き上げていける環境は、他では味わえない貴重な経験となるはずです。

この記事では、そんな無限の可能性を秘めた小名浜海星高等学校について、偏差値や難易度、設置されている学科の特色、部活動や学校行事、そして在校生や卒業生からのリアルな口コミまで、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

小名浜海星高等学校の基本情報

小名浜海星高等学校の基本的な情報を表にまとめました。本校舎と水産校舎の2つの校舎があり、学科によって学ぶ場所が異なります。

項目 内容
正式名称 福島県立小名浜海星高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 本校舎: 〒970-0316 福島県いわき市小名浜下神白字武城23<br>水産校舎: 〒970-0316 福島県いわき市小名浜下神白字舘ノ腰153
代表電話番号 本校舎: 0246-53-3465<br>水産校舎: 0246-54-3001
公式サイト https://onahamakaisei-h.fcs.ed.jp/

小名浜海星高等学校の偏差値・難易度・併願校

小名浜海星高等学校は複数の学科を持つため、それぞれで偏差値が異なります。自分の興味や学力に合った学科を見つけるための参考にしてください。

学科ごとの偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科: 41

  • 商業科: 41

  • 海洋科: 38

  • 情報通信科: 38

  • 食品システム科: 38

  • 海洋工学科: 38

同じくらいの偏差値の高校としては、いわき市内の他の公立高校や私立高校が挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、5段階評価で平均3前後が一つの基準となりそうですが、前期選抜では面接や特色選抜志願理由書なども重視されるため、学力試験だけでなく、中学校での活動や学習意欲をアピールすることが大切です。

福島県の公立高校入試制度では、基本的に公立高校同士の併願はできません。そのため、小名浜海星高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、いわき市内の磐城第一高等学校や、東日本国際大学附属昌平高等学校などが考えられます。

小名浜海星高等学校に設置されている学科・コース

小名浜海星高等学校には、普通科、商業科、そして県内唯一の水産科があり、水産科はさらに4つの専門学科に分かれています。 それぞれの学科で特色ある学びを展開しており、自分の「好き」や「得意」を伸ばせる環境が整っています。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ?:国語、数学、英語などの普通教科を中心に、基礎学力の定着を図ります。進学希望に対応したコース設定も検討されており、多様な進路実現を目指します。

    • どんな生徒におすすめ?:大学進学や専門学校進学など、幅広い進路を考えている人。まずは基礎学力をしっかり身につけたい人におすすめです。

  • 商業科

    • どんなことを学ぶ?:簿記、情報処理、マーケティングなど、ビジネスに関する専門知識と技術を学びます。資格取得にも力を入れています。

    • どんな生徒におすすめ?:将来、事務職や販売職、または起業など、ビジネスの世界で活躍したい人におすすめです。

  • 海洋科

    • どんなことを学ぶ?:航海や漁業、海洋環境など、海に関する総合的な知識と技術を学びます。練習船「福島丸」での長期航海実習が大きな特徴です。

    • どんな生徒におすすめ?:船乗り(航海士)や漁業関係の仕事に就きたい人、海の生き物や環境に強い興味がある人におすすめです。

  • 情報通信科

    • どんなことを学ぶ?:無線通信や電気、情報技術といった、現代社会に不可欠な通信技術の基礎から応用までを学びます。ドローンやIoTなど最先端の技術にも触れることができます。

    • どんな生徒におすすめ?:無線通信士や電気工事士などを目指す人、ドローンやプログラミングなど、最先端のIT技術に興味がある人におすすめです。

  • 食品システム科

    • どんなことを学ぶ?:水産物の加工や食品製造、品質管理、流通について学びます。実習で製造した缶詰は人気商品です。

    • どんな生徒におすすめ?:食品開発や製造、品質管理の仕事に興味がある人、料理や食べることが好きな人におすすめです。

  • 海洋工学科

    • どんなことを学ぶ?:大型船のエンジン(機関)の運転や整備、管理に関する専門技術を学びます。こちらも練習船「福島丸」での実習が学びの中心となります。

    • どんな生徒におすすめ?:船のエンジンを動かす機関士や、機械のメンテナンス、工学系の仕事に興味がある人におすすめです。

小名浜海星高等学校の特色・校風

小名浜海星高等学校は、統合によって生まれた新しい学校ということもあり、「生徒と教員が一体となって新しい伝統を創り上げていく」という活気に満ちた雰囲気があります。校風を表すキーワードとしては、「地域との連携」「実践重視」「文武両道」が挙げられます。

  • 宿題の量: 学科や選択科目によって差はありますが、専門的な知識を学ぶ学科では、資格取得に向けた課題やレポートなど、計画的に取り組む必要があるようです。

  • 校則: 統合校として新しいルールを整備している段階ですが、高校生らしい服装や頭髪を基本とし、社会のルールを守るという観点から指導が行われているようです。スマートフォンの持ち込みは許可されているようですが、授業中の使用など、校内でのルールはきちんと守る必要があります。

  • 生徒たちの雰囲気: 普通科、商業科、水産科と多様な目標を持つ生徒が集まっているため、互いに刺激し合える環境です。専門学科の生徒は、実習などを通じて仲間との絆が深まる傾向があるようです。活発な生徒もいれば、真面目にこつこつと学習に取り組む生徒もおり、多様な個性を受け入れる雰囲気があります。

  • アルバイト: アルバイトは届け出制で可能なようですが、学業との両立が前提となります。長期休業中に行う生徒が多いようです。

  • 制服の評判: 制服は、旧小名浜高校と旧いわき海星高校の伝統を受け継ぎつつ、新しい学校にふさわしいデザインとなっているようです。口コミでは、特に女子の制服が可愛いと評判のようです。

  • 土曜授業: 基本的に土曜授業はないようですが、部活動の練習や大会、資格取得のための補習などが行われることがあります。

小名浜海星高等学校の部活動・イベント

部活動

小名浜海星高等学校は、統合によって施設が充実し、部活動も活発に行われています。 運動部、文化部ともに多彩な選択肢があり、多くの生徒が部活動に加入して高校生活を充実させています。

  • 運動部: 特に全国レベルの実績を誇るのがヨット部です。旧いわき海星高校からの伝統を受け継ぎ、インターハイや国体で常に上位入賞を果たしています。また、カッター部やウェイトリフティング部も強豪として知られています。サッカー部や野球部なども専用グラウンドで熱心に活動しています。

  • 文化部: 珍しい部活動としては、アマチュア無線部や水産クラブがあります。水産クラブは、生徒の研究発表大会で東北地区大会最優秀賞を受賞し、全国大会に出場するなど高いレベルで活動しています。 その他、吹奏楽部や演劇部、商業部など、文化系の部活動も充実しています。 いわきの伝統芸能である「じゃんがら念仏踊り」に取り組む「チームじゃんがら」の活動も特徴的です。

イベント

小名浜海星高等学校では、生徒たちの手で作り上げる多彩なイベントが年間を通して行われます。

  • 文化祭「海桜祭(さんごさい)」: 統合後、新しく始まった文化祭は「海桜祭」と名付けられました。 各クラスや文化部による展示・発表はもちろん、水産科ならではのタッチプールやニジマス釣り、実習で製造した缶詰の販売など、ユニークな企画が満載で、毎年多くの来場者で賑わいます。

  • スポーツ大会: 文化祭のない年度にはスポーツ大会が開催され、クラス対抗でバレーボールやバドミントン、リレーなどの競技に熱戦を繰り広げます。学科やクラスの垣根を越えて、学校全体が一体となるイベントです。

  • 修学旅行: 2年生の時に実施され、近年では関西方面(神戸・京都・大阪)や広島などを訪れています。 事前学習を通して日本の歴史や文化、防災について学びを深め、仲間との絆を育む貴重な機会となっています。

  • 乗船実習: 海洋科と海洋工学科の生徒にとって最大のイベントが、練習船「福島丸」による長期航海実習です。 約2ヶ月間にわたり、ハワイ沖などでマグロはえ縄漁業実習や航海当直を経験します。厳しい環境の中で仲間と協力し、専門技術だけでなく、人としても大きく成長することができます。

小名浜海星高等学校の進学実績

小名浜海星高等学校は、多様な学科構成を反映し、大学進学から専門学校、就職まで幅広い進路実績を持っています。統合後の新しい学校のため、実績は現在積み上げている最中ですが、旧両校の伝統を引き継ぎ、手厚い進路指導を行っています。

  • 大学・短大進学: 普通科を中心に、国公立大学や私立大学への進学者を輩出しています。特に、水産系の学科からは東京海洋大学などの水産・海洋系大学への進学に強みがあります。指定校推薦枠も活用しながら、生徒一人ひとりの希望に合わせた進路実現をサポートしています。

  • 専門学校進学: 商業科や水産科で身につけた専門知識をさらに深めるため、情報処理、調理、自動車整備、看護など、様々な分野の専門学校へ進学する生徒も多いです。

  • 就職: 就職希望者に対するサポートも手厚く、県内を中心に多くの企業への就職実績があります。特に水産科の卒業生は、航海士や機関士として海運会社や漁業会社へ、また食品製造や船舶関連の企業へと、専門性を活かした就職に強いのが特徴です。公務員試験対策にも力を入れています。

進路実現に向け、進路ガイダンスや面接指導、小論文指導などを計画的に実施しています。また、難易度の高い資格取得を目指す生徒のために、課外授業を行うなど、きめ細やかなサポート体制が整っています。

小名浜海星高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、小名浜海星高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 普通科・商業科・水産科が共存する多様な学びの環境: 専門分野の異なる生徒たちが同じ校舎で学ぶことで、互いに刺激を受け、視野を広げることができます。学科の枠を超えた探究学習など、先進的な学びを実践しています。

  • 県内唯一の水産科と本格的な実習設備: 福島県で唯一、水産・海洋について専門的に学べる高校です。2つの校舎に充実した実習設備が整っており、実践的なスキルを身につけることができます。

  • 練習船「福島丸」での長期航海実習: 約2ヶ月間にわたる遠洋航海実習は、他校では決して経験できない貴重な学びの機会です。この実習を通して、専門技術はもちろん、精神的な強さや協調性を養うことができます。

  • 多彩な資格取得への強力なサポート: 各学科で、将来に直結する専門的な資格の取得を強力にバックアップしています。小型船舶操縦士、無線技士、海技士、簿記検定、食品技能検定など、目標に合わせて様々な資格に挑戦できます。

  • 地域や企業と連携した実践的なプロジェクト: 地元企業と連携した商品開発や、地域のイベントへの参加など、社会とつながる学びの機会が豊富に用意されています。

  • 新設校ならではの可能性とチャレンジ精神: 統合によって生まれた新しい学校だからこそ、生徒が主体となって学校行事や部活動、校風を創り上げていくことができます。「挑戦」を校是に掲げる通り、新しいことに積極的にチャレンジできる環境です。

  • 海を身近に感じる恵まれたロケーション: 校舎からは太平洋を望むことができ、海の豊かさや時には厳しさを肌で感じながら学ぶことができます。この環境は、水産・海洋を学ぶ上で最高のフィールドと言えるでしょう。

小名浜海星高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる口コミをまとめました。学校選びのリアルな参考情報としてください。

  • 良い点:

    • 「専門的な知識や技術が身につき、将来の夢に直結する学びができる」という声が、特に水産科の生徒から多く聞かれます。

    • 「先生方が熱心で、資格取得や進路相談に親身になってくれる」といった、サポートの手厚さを評価する意見も多いようです。

    • 「練習船での実習は大変だったけれど、最高の思い出になったし、人間的に大きく成長できた」という卒業生の声は、この学校ならではの魅力です。

    • 「統合して施設が新しくなったり、使える施設が増えたりして環境が良い」という意見もあります。

    • 「文化祭(海桜祭)は、他の高校にはない企画があってとても楽しい」と、学校行事の充実度を評価する声も上がっています。

  • 気になる点:

    • 「本校舎と水産校舎が離れているため、部活動などで移動が必要な場合がある」という意見があります。

    • 「専門学科は実習が多く、普通教科の勉強との両立が大変な時がある」という声もあります。

    • 「統合して間もないため、まだ学校のルールなどが手探りの部分がある」と感じる生徒もいるようです。

    • 最寄り駅から少し距離があるため、アクセス面を指摘する声も一部見られます。

アクセス・通学

小名浜海星高等学校へのアクセス方法です。2つの校舎があるので、自分が主に通うことになる校舎を確認しておきましょう。

  • 最寄り駅: JR常磐線「泉駅」

  • アクセス方法:

    • 泉駅から新常磐交通バス「小名浜・江名方面」行きに乗車し、「神白(からしろ)」バス停下車、徒歩約5分(本校舎)。

    • 泉駅から新常磐交通バス「小名浜・江名方面」行きに乗車し、「支所入口」バス停下車、徒歩約10分(水産校舎)。

  • 通学エリア: いわき市内全域から生徒が通学しています。特に小名浜地区、泉地区、植田地区などからの通学者が多い傾向があります。遠方の生徒や水産科の生徒のために、寄宿舎(寮)「創水寮」も完備されています。

小名浜海星高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

小名浜海星高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとして最後に応援メッセージを送ります。

この学校は、「海が好き」「船に乗りたい」「ものづくりが好き」「専門的な資格を取りたい」といった、明確な目標や興味を持っている人に特におすすめです。普通科、商業科、水産科という多様な選択肢の中から、自分の「好き」を追求できる場所がきっと見つかるはずです。また、統合したばかりの新しい学校なので、「自分たちの手で新しい歴史を創りたい」というチャレンジ精神旺盛な人にもぴったりの環境です。

受験勉強においては、まずは中学校の基礎学力をしっかりと固めることが何よりも大切です。特に前期選抜では、学力だけでなく面接も重視されます。「なぜ小名浜海星高校で学びたいのか」「どの学科で、どんなことに挑戦したいのか」を自分の言葉で熱意をもって伝えられるように、自己分析と学校研究を深めておきましょう。体験入学や学校説明会には積極的に参加して、学校の雰囲気や先生方の話を直接聞くことを強くお勧めします。皆さんの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。