東京都立小平南高等学校は、「努力・自律・英知」を教育目標に掲げ、勉強と部活動、学校行事のバランスが取れた充実した高校生活が送れると評判の学校です。緑豊かな落ち着いた環境の中で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。
「小南(こみなみ)」の愛称で親しまれ、生徒の自主性を重んじる校風が特徴です。特に、最長50kmの道のりを仲間と歩く伝統行事「健脚大会」は、ここでしか味わえない達成感と絆を育む貴重な経験となるでしょう。
この記事では、そんな東京都立小平南高等学校の具体的な魅力や学校生活の様子を、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。偏差値や進学実績といった学習面はもちろん、在校生のリアルな声やイベントの盛り上がりまで、受験生や保護者の皆さんが本当に知りたい情報を分かりやすくお届けしますので、ぜひ志望校選びの参考にしてください。
東京都立小平南高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。
東京都立小平南高等学校の偏差値・難易度・併願校
東京都立小平南高等学校の合格を目指す上で、偏差値や難易度をしっかり把握しておくことは非常に重要です。
普通科の偏差値は「58」前後とされています。これは都立高校の中では中堅上位に位置し、しっかりとした学力が求められます。合格に必要な内申点の目安は、換算内申で「50台前半」が一つの基準となるでしょう。もちろん、当日の学力検査の得点も重要なので、内申点と合わせて総合的に判断されます。
同じくらいの偏差値の都立高校としては、清瀬高校、調布南高校、深川高校などが挙げられます。これらの学校も視野に入れながら、小平南高校の特色と比較検討してみると良いでしょう。
都立高校が第一志望の場合、併願校として私立高校を受験するのが一般的です。東京都立小平南高等学校を受験する生徒が多く併願する私立高校としては、拓殖大学第一高等学校、錦城高等学校、八王子実践高等学校、昭和第一学園高等学校などがよく名前が挙がります。自分の学力や校風の好みなどを考慮して、併願校もしっかりと選びましょう。
東京都立小平南高等学校に設置されている学科・コース
東京都立小平南高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。
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普通科 – 1年生では芸術選択(音楽・美術・書道)以外は全員が同じ科目を履修し、基礎学力の定着を図ります。2年生から文系・理系に分かれ始め、3年生ではそれぞれの進路希望に合わせてより専門的な科目を選択できるカリキュラムとなっています。生徒一人ひとりの興味や目標に応じた学習が進められるのが特長です。
東京都立小平南高等学校の特色・校風
小平南高校は、「文武両道」「落ち着いた雰囲気」「生徒主体」といったキーワードで表現できる校風です。
宿題の量は、他の進学校と比較して標準的か、やや多めと感じる生徒もいるようです。年間18回の土曜授業が実施されており、学習時間の確保に力を入れていることがうかがえます。
校則は、都立高校の中では比較的緩やかだという声が多いようです。スマートフォンの校内での使用はルールを守れば可能で、服装に関しても、制服の着こなしはある程度の自由度が認められています。アルバイトは原則として許可されていませんが、事情がある場合は申請により可能となる場合があります。
生徒たちは真面目で穏やかな雰囲気の生徒が多いと言われています。学校行事などでは活発に活動し、メリハリのある学校生活を送っているようです。制服は男女ともにブレザータイプで、特に女子の制服は可愛いと評判です。ネクタイとリボンは赤と青の2色から選ぶことができます。
東京都立小平南高等学校の部活動・イベント
部活動
小平南高校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、活気にあふれています。運動部、文化部ともに充実しており、自分に合った部活動を見つけやすい環境です。
特に、男子バスケットボール部は強豪として知られ、特別推薦も実施されています。サッカー部、ダンス部、硬式テニス部なども活発に活動しています。文化部では、吹奏楽部や写真部、珍しい部活としては野外活動研究部などがあります。
イベント
小平南高校の学校生活は、多彩なイベントで彩られています。中でも有名なのが、開校以来の伝統行事である「健脚大会」です。これは、青梅線の各駅から学校までの最長50kmの道のりを班ごとに歩くというユニークなイベントで、仲間との絆が深まり、大きな達成感を得られると評判です。
9月に行われる文化祭「公孫樹祭(いちょうさい)」は、各クラスや文化部が演劇や展示、模擬店など趣向を凝らした企画で大変盛り上がります。また、体育祭は団対抗で応援合戦などが行われ、学校全体が一体となって熱気に包まれます。修学旅行は2年生の時に実施され、沖縄などへ行くことが多いようです。
東京都立小平南高等学校の進学実績
小平南高校は、近年進学実績が伸びており、生徒の多くが大学進学を目指します。国公立大学や難関私立大学への合格者も着実に増えています。
最新の進学実績を見ると、国公立大学では東京学芸大学などに合格者を出しています。
私立大学では、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)に多数の合格者を輩出しているほか、日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)にも多くの生徒が進学しています。早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学といった難関私立大学への合格者も見られます。
このような進学実績を支えているのが、手厚い進路指導体制です。1年生の時から計画的に進路ガイダンスや模擬試験が実施されます。放課後の補習や、夏休み中には50近くの講座が開かれる夏期講習など、受験対策も充実しています。
東京都立小平南高等学校の特長・アピールポイント
小平南高校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。
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伝統行事「健脚大会」で育む強い精神力と仲間との絆:最長50kmを歩ききるという経験は、他校では味わえない大きな自信と感動を与えてくれます。
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緑豊かな落ち着いた学習環境:キャンパスは緑に囲まれ、ウッドデッキなど生徒がリラックスできるスペースが多くあります。2017年に完成した新校舎は木とガラスを基調とした、明るく開放的なデザインです。
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充実した学習サポート体制:年間18回の土曜授業や習熟度別授業(英語・数学)、豊富な夏期講習など、学力向上と進路実現を力強くバックアップする体制が整っています。
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活気あふれる部活動と生徒主体の学校行事:ほとんどの生徒が部活動に参加しており、勉強だけでなく様々な活動に全力で取り組む校風です。
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きめ細やかな段階的な進路指導:1年生から「職業人インタビュー」などを実施し、早い段階から将来を考える機会を設けています。学年が進むにつれて、より具体的な進路実現に向けたサポートが受けられます。
東京都立小平南高等学校の口コミ・評判のまとめ
小平南高校について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。
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良い点:
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「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まる」といった声が多く聞かれます。
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「生徒が穏やかで、いじめなどもなく安心して学校生活が送れる」という評判も多いです。
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「校舎が新しくて綺麗で、気持ちよく過ごせる」という点も高く評価されています。
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「健脚大会は大変だけど、最高の思い出になった」という声は、この学校ならではのものです。
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気になる点:
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「駅から少し歩くのが大変」という意見があります。複数の駅からアクセス可能ですが、いずれも徒歩15分以上かかります。
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「課題が少し多いと感じることがある」という声も一部で見られます。
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「進学指導について、先生によって熱心さに差がある」と感じる生徒もいるようです。
アクセス・通学
小平南高校へのアクセス方法は複数あります。自分に合ったルートを選びましょう。
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西武国分寺線「恋ヶ窪駅」より 徒歩約15分
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JR中央線・西武国分寺線・西武多摩湖線「国分寺駅」より 徒歩約18分
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国分寺駅北口から西武バス利用、「けやき公園前」下車 徒歩2分
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西武多摩湖線「一橋学園駅」より 徒歩約20分
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西武新宿線「小平駅」より 西武バス利用、「第三小学校」下車 徒歩7分
通学している生徒は、小平市、国分寺市、立川市、東村山市など、近隣の市からが多いですが、JR中央線や西武線沿線の様々なエリアから通学しています。
東京都立小平南高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれてありがとう。東京都立小平南高等学校は、勉強も学校行事も部活動も、すべてに一生懸命取り組みたいという、エネルギッシュな君にぴったりの学校です。仲間と協力して何かを成し遂げるのが好きな人、落ち着いた環境でコツコツと学習に励みたい人には、最高の3年間が待っているでしょう。
小平南高校の入試では、内申点と当日の学力検査のバランスが大切になります。中学の定期テストにしっかり取り組み、内申点を確保することはもちろん、応用力が問われる都立高校の共通問題で着実に得点できる学力を身につけましょう。特に英語と数学では習熟度別授業が行われるため、入学後を見据えて苦手科目をなくしておくことが重要です。
君の挑戦を心から応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。