小樽潮陵高等学校は、120年以上の歴史を誇る、後志管内屈指の伝統的な進学校です。自由な校風と文武両道を掲げ、生徒の自主性を尊重する教育で知られています。多くの生徒が学業と部活動を高いレベルで両立させ、充実した高校生活を送っているのが大きな魅力と言えるでしょう。

また、小樽潮陵高等学校は、国公立大学をはじめとする難関大学へ多数の合格者を輩出しており、その高い進学実績も注目されています。生徒一人ひとりの進路希望に寄り添った手厚いサポート体制が、その実績を支えています。

この記事では、そんな小樽潮陵高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績などを詳しく解説していきます。高校選びに悩んでいる中学生や保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

小樽潮陵高等学校の基本情報

小樽潮陵高等学校の基本的な情報を以下の表にまとめました。

項目 内容
正式名称 北海道小樽潮陵高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒047-0002 北海道小樽市潮見台2丁目1-1
代表電話番号 0134-22-0754 (全日制)
公式サイトURL https://www.otaruchoryo.hokkaido.jp

小樽潮陵高等学校の偏差値・難易度・併願校

小樽潮陵高等学校の受験を考える上で、偏差値や難易度は最も気になるポイントの一つでしょう。ここでは、具体的なデータを交えながら詳しく見ていきます。

偏差値

  • 普通科:60

この偏差値は、北海道内の公立高校の中でも上位に位置します。

難易度・内申点

北海道の公立高校入試では、中学3年間の成績を点数化した「内申点」と、入試当日の「学力点」の合計で合否が決まります。小樽潮陵高等学校に合格するためには、高いレベルの内申点と当日点の両方が求められます。

合格者の内申ランクはBランクやCランクの生徒が多い傾向にありますが、Dランクからでも合格している生徒はいます。Dランク以上を目安とし、日々の授業態度や定期テストに真剣に取り組むことが非常に重要です。

同じくらいの偏差値の公立高校としては、札幌手稲高校、札幌藻岩高校、市立函館高校などが挙げられます。

主な併願校

北海道の公立高校入試では、公立高校同士の併願はできません。そのため、小樽潮陵高等学校を受験する生徒の多くは、滑り止めとして以下の私立高校を併願する傾向があります。

  • 北海高等学校

  • 札幌光星高等学校

  • 立命館慶祥高等学校

  • 札幌第一高等学校

小樽潮陵高等学校に設置されている学科・コース

小樽潮陵高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。

  • 普通科:2年生から文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に応じた専門的な科目を深く学びます。国公立大学や難関私立大学への進学を目指す生徒が多く、質の高い授業が展開されています。

小樽潮陵高等学校の特色・校風

小樽潮陵高等学校の最も大きな特色は、「自主自律」を重んじる自由な校風です。

学校の雰囲気と文化

キーワードで表現すると「自由闊達」「文武両道」「自主自律」といった言葉がぴったりです。生徒の主体性を尊重する文化が根付いており、生徒たちは勉強にも行事にも全力で取り組んでいます。

生徒たちのリアルな声(口コミ・評判より)

  • 宿題の量:課題は多いと感じる生徒が多いようです。「毎日予習復習を怠らずに勉強しなければならない」という声もあり、家庭学習の習慣が大切になります。

  • 校則:校則は比較的緩やかです。制服はなく私服での通学が認められており、生徒の自主性が尊重されています。ただし、髪の染色やピアスは禁止されています。

  • スマホの扱い:授業中は電源を切るのがルールですが、休み時間などの使用は認められているようです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で意欲的な生徒が多いと言われています。勉強と部活、行事をうまく切り替えて楽しむ雰囲気があります。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、家庭の事情などがある場合は、所定の手続きを踏んで許可を得れば可能です。

  • 制服の評判:制服はなく、私服または部活動のジャージで通学する生徒がほとんどです。自由な服装ができる点を魅力に感じる生徒が多いようです。

  • 土曜授業:現時点では、土曜授業は実施されていないようです。

小樽潮陵高等学校の部活動・イベント

部活動

小樽潮陵高等学校は部活動が非常に盛んで、文武両道を体現しています。部活動への加入率も高く、多くの生徒が熱心に活動しています。

  • 特に実績豊富な部活動:

    • 放送局:全国大会の常連であり、数々の優秀な成績を収めています。

    • ラグビー部:全道大会へ出場するなど、高い実力を持っています。

    • スキー部:全国レベルで活躍する選手を輩出しています。

  • 全体の様子:

    運動部、文化部ともに種類が豊富で、多くの部が全道大会に出場するなど活発に活動しています。 全体として、勉強だけでなく部活動にも全力で打ち込める環境が整っています。

イベント

学校行事が非常に盛り上がるのも、小樽潮陵高等学校の大きな魅力です。

  • 潮陵祭(ちょうりょうさい):毎年7月に行われる学校祭で、小樽潮陵高校の最大のイベントです。 1日目にはクラスごとにテーマを決めた仮装パレードと山車で市内を練り歩き、2日目以降は一般公開で、お化け屋敷や食堂など、趣向を凝らした出し物で盛り上がります。 最終日の後夜祭では花火も打ち上げられ、生徒たちの大きな思い出となっています。

  • 体育祭・球技大会:クラス対抗で熱い戦いが繰り広げられ、クラスの団結力が高まります。

  • 修学旅行:2年生の10月頃に関西方面へ3泊4日の日程で行われることが多いようです。

小樽潮陵高等学校の進学実績

後志管内トップクラスの進学校である小樽潮陵高等学校は、国公立大学を中心に高い進学実績を誇っています。

最新の大学進学実績

  • 国公立大学:北海道大学に16名、小樽商科大学に19名、北海道教育大学に22名など、道内を中心とした国公立大学に多数の合格者を出しています。 札幌医科大学や旭川医科大学といった医学部への進学者もいます。

  • 難関私立大学:早慶上理、GMARCH、関関同立といった難関私立大学にも合格者が出ています。

  • その他:道内の私立大学では、北海学園大学への進学者が多い傾向にあります。

進学実績を支える取り組み

夏休みなどの長期休業中には進学講習が開かれるなど、学校全体で生徒の進路実現をサポートする体制が整っています。 意欲的な生徒が多く、互いに高め合える学習環境があることも、高い進学実績につながっていると言えるでしょう。

小樽潮陵高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、小樽潮陵高等学校ならではの強みや魅力をまとめました。

  • 120年以上の歴史と伝統:後志管内屈指の歴史を持つ伝統校であり、多くの著名な卒業生を輩出しています。

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校:文部科学省からSSHの指定を受けており、理数系教育に力を入れています。先進的な科学技術や国際性を備えた人材育成を目指す、探究的な学習活動が行われています。

  • 自主自律を重んじる自由な校風:制服がなく私服通学が認められているなど、生徒の自主性を尊重する校風が最大の特長です。

  • 地域で有名な学校行事「潮陵祭」:仮装パレードや後夜祭の花火など、生徒が主体となって創り上げる潮陵祭は、高校生活一番の思い出になると評判です。

  • 文武両道を実現できる環境:高い進学実績を誇りながら、部活動も非常に盛んで、全国大会や全道大会で活躍する部が多数あります。

  • 充実した進路指導:生徒一人ひとりの進路希望に寄り添い、講習などで手厚くサポートする体制が整っています。

小樽潮陵高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる声を、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。

  • 良い点:

    • 「自由な校風で、自分のペースで高校生活を送れる」という意見が非常に多いです。

    • 「潮陵祭などの行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まる」と、行事に対する満足度は非常に高いです。

    • 「周りの生徒のレベルが高く、勉強に集中できる環境がある」といった声も多く聞かれます。

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」など、進路サポートの手厚さを評価する声もあります。

  • 気になる点:

    • 「校舎が古く、施設が充実しているとは言えない」という意見があります。

    • 「坂の上にあるため、特に冬場の通学が大変」という声は毎年聞かれます。

    • 「課題が多く、予習・復習が大変」と感じる生徒もいるようです。

    • 「自由な校風だからこそ、自己管理能力が求められる」という意見も見られます。

アクセス・通学

小樽潮陵高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅:

    • JR函館本線「南小樽駅」から徒歩約15〜16分

  • バスでのアクセス:

    • 北海道中央バス「竜徳寺前」停留所から徒歩約5分

坂の上にあるため、徒歩での通学は少し大変に感じるかもしれません。 通学エリアとしては、小樽市内全域はもちろん、後志管内の余市町や仁木町、さらには札幌市から通学している生徒もいます。

小樽潮陵高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

歴史と伝統に育まれた自由な校風の中で、何事にも主体的に取り組みたいと考えている君に、小樽潮陵高等学校は最高の学び舎となるでしょう。高いレベルで勉強と部活動、そして学校行事を両立させたい「文武両道」を目指す生徒に特におすすめです。この学校の「自由」は、自分を律する強い意志があってこそ、本当の楽しさと成長につながります。

小樽潮陵高等学校の合格を掴むためには、中学1年生からの内申点を着実に積み重ねることが何よりも大切です。日々の授業を大切にし、定期テストでしっかりと結果を出すことを心がけてください。その上で、入試本番で実力を発揮できるよう、応用力を養う学習にも力を入れましょう。大変なこともあると思いますが、潮陵での充実した3年間を思い描きながら、最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。