1921年(大正10年)の創立以来、100年以上にわたって岩手県の女子教育をリードしてきた伝統ある岩手女子高等学校。「誠の人間の育成」を建学の精神に掲げ、「気高く・優しく・凛凛しく」を校訓とし、知性と情操の調和がとれた人間性豊かな女性の育成を目指しています。盛岡市の中心部に位置し、歴史と自然に囲まれた恵まれた環境で、充実した高校生活を送ることができます。

普通科、看護科、福祉教養科という特色ある3つの学科が設置されており、生徒一人ひとりの夢や目標に合わせた専門的な学びが可能です。特に、看護科は5年一貫教育で看護師を目指せる県内でも数少ない学科であり、福祉教養科では国家資格である介護福祉士への最短コースが用意されているなど、専門職を目指す生徒にとって大きな魅力となっています。この記事では、そんな岩手女子高等学校の具体的な魅力について、詳しくご紹介していきます。

専門分野の学習はもちろん、部活動や学校行事にも力を入れているのが岩手女子高等学校の特長です。茶道や箏曲といった日本の伝統文化に触れる機会や、地域貢献に繋がるボランティア活動など、授業だけでは学べない多様な経験を通して、豊かな人間性を育んでいます。これから高校選びをする皆さんが、自分の未来を描くためのヒントがきっと見つかるはずです。

岩手女子高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 岩手女子高等学校
公立/私立の別 私立
共学/女子校の別 女子校
所在地 〒020-0025 岩手県盛岡市大沢川原1-5-34
代表電話番号 019-623-6467
公式サイト https://www.iwatejoshi-h.ed.jp/

岩手女子高等学校の偏差値・難易度・併願校

岩手女子高等学校は、専門性の高い学科を擁しているため、学科によって偏差値が異なります。自分の学びたいことや将来の目標に合わせて、学科を選ぶことが大切です。

  • 看護科: 48

  • 普通科: 42

  • 福祉教養科: 39

(※上記の偏差値は、各種受験情報サイトを参考にした2025年10月時点の目安です。)

同じくらいの偏差値の高校としては、普通科であれば盛岡誠桜高等学校や盛岡白百合学園高等学校などが挙げられます。看護科や福祉教養科は専門学科のため、単純な偏差値比較だけでなく、カリキュラムの内容や取得可能な資格などをしっかりと確認することが重要です。

合格に必要な内申点の目安は、一概には言えませんが、中学3年間の学習成績や活動記録が評価されます。特に推薦入試を考えている場合は、日々の授業態度や定期テストへの取り組みがより重要になります。

主な併願校としては、同じ盛岡市内の私立高校である盛岡中央高等学校、盛岡大学附属高等学校、盛岡白百合学園高等学校などが考えられます。岩手女子高等学校を第一志望とする受験生の多くが、これらの高校を併願校として選択する傾向があるようです。

岩手女子高等学校に設置されている学科・コース

岩手女子高等学校には、将来の夢に直結する専門的な知識と技術を学べる3つの学科が設置されています。それぞれの学科で、特色あるカリキュラムが組まれています。

  • 看護科

    • どんなことを学ぶ?:高校3年間と専攻科2年間を合わせた5年一貫教育で、看護師に必要な専門知識と技術を学びます。早期から専門教育を受けることで、最短で看護師国家試験の受験資格を得ることができます。

    • どんな生徒におすすめ?:将来、看護師として地域医療に貢献したいという強い意志を持っている人におすすめです。

  • 福祉教養科

    • どんなことを学ぶ?:介護福祉士(国家資格)の養成を目的とし、社会福祉全般の知識と実践的な介護技術を学びます。施設での介護実習などを通して、即戦力となる力を身につけます。

    • どんな生徒におすすめ?:高齢者や障がいを持つ人を支える仕事に就きたい、福祉の専門家を目指したい人におすすめです。

  • 普通科

    • 医療系進学コース:数学や理科、英語に重点を置き、薬学、歯学、看護、リハビリなど医療系の大学・専門学校への進学を目指します。

    • 文系進学コース:国語、地歴、英語に重点を置き、福祉、文学、教育、幼児教育など文系学部への進学に対応しています。

    • 総合コース:幅広い教養を身につけながら、各種検定や資格の取得を目指し、専門学校への進学や就職など多様な進路に対応します。

岩手女子高等学校の特色・校風

岩手女子高等学校は、100年以上の歴史を持つ伝統校でありながら、時代のニーズに合わせた新しい教育にも積極的に取り組んでいます。

  • 校風キーワード: 伝統と革新、地域貢献、面倒見が良い、落ち着いた雰囲気

口コミなどを見ると、「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「生徒一人ひとりを大切にしてくれる」といった声が多く、面倒見の良さがうかがえます。校則は、他の私立高校と比較すると標準的か、やや厳しいと感じる生徒もいるようです。特に服装や頭髪に関する指導は、きちんと行われる傾向があります。スマートフォンの使用については、校内でのルールが定められており、マナーを守った使用が求められます。

生徒たちは、真面目で落ち着いた雰囲気の生徒が多いようです。特に専門学科の生徒は、明確な目標を持っているため、学習意欲が高い傾向があります。アルバイトは原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより許可される場合もあるようです。

制服は、上品で可愛らしいデザインが評判です。夏服と冬服があり、細部にまでこだわったデザインは、生徒たちからも人気が高いようです。土曜授業は基本的にありませんが、行事や模試などが行われることがあります。

岩手女子高等学校の部活動・イベント

部活動

岩手女子高等学校では、多くの生徒が部活動に参加し、文武両道を目指して活発に活動しています。

運動部、文化部ともに充実しており、特に以下の部活動は県大会や東北大会で優秀な成績を収めています。

  • 書道部: 県高総体の開会式や地域のイベントで書道パフォーマンスを披露するなど、活発に活動しています。

  • バトントワリング部: 東北大会で金賞を受賞するなど、高い実力を誇ります。マーチングバンド・バトンフェスティバルでも優秀な成績を収めています。

  • 吹奏楽部: 各種コンクールで入賞しているほか、地域のイベントなどでも演奏を披露しています。

  • 演劇部: 県大会で優秀賞を受賞するなど、高い評価を得ています。

この他にも、合唱部、美術部、JRC部など、様々な部活動が熱心に活動しています。

イベント

岩手女子高等学校では、生徒たちの手で作り上げる多彩な学校行事が、一年を通して開催されます。

  • 女子高祭(文化祭): 毎年秋に開催される最大のイベントです。クラスごとの展示やステージ発表、模擬店などで大変な盛り上がりを見せます。

  • 若葉祭: 新入生を歓迎する春のイベントです。クラブ紹介などが行われ、ここから本格的な高校生活がスタートします。

  • 盛岡さんさ踊り: 夏には、盛岡の伝統的なお祭りである「さんさ踊り」に学校として参加します。生徒たちは練習を重ね、地域の方々と一体となって祭りを盛り上げます。

  • 修学旅行: 2年生の冬には、沖縄へ修学旅行に行きます。平和学習や文化体験を通して、見聞を広め、仲間との絆を深めます。

  • 戴帽式(看護科): 看護科の生徒が、本格的な臨床実習に臨む前に行われる厳粛な式典です。看護師を目指す者としての自覚と誇りを胸に、新たな一歩を踏み出します。

岩手女子高等学校の進学実績

岩手女子高等学校は、生徒一人ひとりの希望進路を実現するための手厚いサポート体制が整っています。特に看護科や福祉教養科からは、専門性を活かした進路に進む卒業生が多数です。

  • 国公立大学: 岩手県立大学など、地域の国公立大学への進学者を輩出しています。

  • 難関私立大学: 東北福祉大学や宮城学院女子大学など、東北地方の主要な私立大学への進学実績があります。

  • その他、進学者が多い大学や専門学校、就職など:

    • 看護科の卒業生の多くは、看護師国家試験で高い合格率を誇り、県内の医療機関を中心に就職しています。

    • 福祉教養科も、介護福祉士国家試験で高い合格率を維持しており、福祉施設などへの就職に強いです。

    • 普通科からは、盛岡大学や盛岡大学短期大学部をはじめとする大学・短大への進学のほか、専門学校への進学や就職など、多様な進路を選択しています。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中に補習や講習が実施されています。また、小論文対策講座や個別指導など、生徒一人ひとりのニーズに合わせたきめ細やかな指導が行われているのも、岩手女子高等学校の強みです。

岩手女子高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、岩手女子高等学校ならではの魅力を7つのポイントにまとめました。

  • 100年以上の歴史と伝統: 創立者である三田俊次郎・てる夫妻の「誠の人間の育成」という建学の精神が、今もなお受け継がれています。

  • 看護師への最短ルート(5年一貫教育): 看護科では、高校入学から最短5年で看護師国家試験の受験資格を得ることができ、夢の実現を力強くサポートします。

  • 介護福祉士の高い合格率: 福祉教養科は、介護福祉士国家試験において7年連続で合格率100%を達成した実績もあり、質の高い教育が実践されています。

  • 「心の教育」の充実: 茶道や箏曲といった日本伝統文化の授業や、毎朝10分間の「朝読書」などを通して、豊かな人間性と落ち着いた学習習慣を育みます。

  • 地域に根差した活動: 盛岡さんさ踊りへの参加や、プランターで花を育てる「シグナルフラワー」活動、ボランティア活動などを通して、地域社会に貢献する姿勢を養います。

  • 盛岡駅からのアクセスの良さ: JR盛岡駅から徒歩約12分という通学に便利な立地も大きな魅力です。

  • きめ細やかな進路指導: 生徒一人ひとりの個性と希望に寄り添った丁寧な進路指導で、大学進学から就職まで、それぞれの自己実現をサポートします。

岩手女子高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、岩手女子高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「先生方がとても親身で、進路の相談などに熱心に乗ってくれる」という声が非常に多いようです。

    • 「専門的な知識や技術を高校生のうちから学べるのが良い」と、特に看護科や福祉教養科の生徒からの評価が高い傾向があります。

    • 「女子校なので、気兼ねなく学校生活を送れる」「いじめが少なく、落ち着いた雰囲気で過ごしやすい」といった意見も見られます。

    • 「制服が可愛いと評判で、着るのが楽しみだった」という声も多く聞かれます。

    • 「盛岡駅から近くて通いやすい」という立地の良さを挙げる生徒も多いです。

  • 気になる点:

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある」特に、服装やスマートフォンの使い方に関するルールについて、もう少し自由度が欲しいという意見があるようです。

    • 「施設や設備が少し古い部分がある」という声も一部で見られます。

    • 「学科によってクラスの雰囲気がかなり違う」と感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

岩手女子高等学校は、盛岡市の中心部にあり、公共交通機関でのアクセスが非常に便利です。

  • 最寄り駅からのアクセス:

    • JR東北新幹線・東北本線、IGRいわて銀河鉄道線「盛岡駅」から徒歩約12分

    • バスを利用する場合は、「菜園川徳前」バス停から徒歩約3分です。

盛岡市内はもちろん、市外や県内各地から多くの生徒が電車やバスを利用して通学しています。盛岡駅からのアクセスが良いため、広範囲からの通学が可能です。また、学校から徒歩7分の場所には寄宿舎(寮)も完備されており、遠方からの生徒も安心して学校生活を送ることができます。

岩手女子高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

岩手女子高等学校は、将来の夢や目標がはっきりと決まっている人に特におすすめの学校です。特に、看護師や介護福祉士といった専門職を目指したいと考えているなら、岩手女子高等学校の専門学科は、その夢を実現するための最高の環境と言えるでしょう。普通科にも特色あるコースが用意されているので、自分の興味や関心に合わせて、じっくりとコースを選んでください。

受験勉強においては、まず中学校の基礎的な学習内容をしっかりと固めることが大切です。特に推薦入試を考えている人は、日々の授業態度や提出物、定期テストの成績が重要になります。一般入試では、国語・数学・英語の学力検査が中心となるため、過去問題などを活用して出題傾向に慣れておくと良いでしょう。

何よりも大切なのは、「この学校で何を学びたいか」という強い気持ちです。学校説明会やオープンスクールに積極的に参加して、岩手女子高等学校の雰囲気を肌で感じてみてください。先生方や先輩たちの姿から、きっと多くの刺激を受けるはずです。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。